×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
さてカウントダウンという名の籠城も終わりまして(家から出れない人結構いたみたいです)。
巷は(Queen's Birthdayで)連休なので便乗して一日お出かけに行ってきました。
行き先はPort MelbourneにあるStarward Distillery。シティからも近くトラムに乗ってからちょっと歩くだけでいけるお手軽なロケーションにあるウィスキーの蒸留所です。
以前のジン他蒸留酒テイスティングイベントで知った蒸留所で、蒸留所としての機能はもちろん、バーやテイスティング、ショップ、そして見学やマスタークラスなどをやってるそう。
見学は2種テイスティング付きで$10、さらにボトルで買うと10%offという特典が。マスタークラスは飲み方や合わせ方などのレクチャーも含め$120くらいだったかな。どちらも時間は決まってるのですが普通の見学は結構頻繁にやってます。その他のイベントもあるはず。
いやあ仕事が化学製品とか食品のの工場に関する色々を扱ってると理解度がぐんとあがりますね。もちろんそういう知識がなくても分かりやすく説明してくれますが、頭の中で工程を描きやすい。
途中工程で出来た液体もちょっとテイスティングしながら説明を聞いて、それから主要商品2種のテイスティング。蒸留所の歴史から製法から過去の限定品やら色んな面白い話も聴けました。
以前タスマニアに行ったときLark Distileryの見学に行きましたが、その名の元になったBill Larkという人はオーストラリアにおいてのウィスキーの祖で法整備から製法からなにから支援してオーストラリアでのウィスキー作りを広めた人なのですがこのStarward Distilleryもその影響を受けた蒸留所の一つ。近場でこんなにおいしいウィスキーが色々飲めるようになって、しかも世界的な賞をとるようなウィスキーもできて本当にありがたい。
一番面白かったのが気候によるウィスキーの熟成の違い。欧州の寒冷地は涼しい上に湿度があるので樽にウィスキー(になる酒)を入れておくといわゆる「天使の取り分」というやつでアルコール分が減るのですが、メルボルンで作るとその乾燥した変わりやすい気候のため逆に水分が飛んでアルコール分が高くなる(しかも変化量が多い!)そうで。それによって単純にヨーロッパの何年物とかと比べることができない味の変化が熟成中に起こるんだとか。
そういう違いを乗り越えてのメルボルン独特のウィスキー、是非家に一本欲しいなと思ってたので一本買ってきました。
こちらシングルモルトのNovaです。ラベルにもありますがここの蒸留所で作る商品は赤ワイン(主にオーストラリア産)の樽で熟成しています。他にSoleraはシェリー樽で熟成してるウィスキーなのですが希少価値もあってお値段がだんだんつり上がってるとか。
テイスティングで出たのはこのNovaとTwo-fold。Two-foldは大麦と小麦のブレンドで飲みやすくお手頃な値段でカクテル用に置いておいたり色んな飲み方で楽しめるお手軽ウィスキー。まろやかで飲みやすかったのですがあんまり飲みやすくても困るので(笑)角が楽しめるNovaにしました。(あとTwo-foldの瓶はこれみたいに模様がついてなかったのもちょっと理由)
他にも限定品だったりウィスキーを混ぜて作ったカクテルをボトルで売ってたり、あとバーメニューもおしゃれな感じのハイボールバリエーションがあったり。Two-foldのコンセプトから分かるように基本「ウィスキーは色んな飲み方で楽しんで欲しい」というポリシーの蒸留所で、見学案内してくれた店員のお兄さんはTwo-foldをショットで飲んだりも好きだそうです。こんなに大きいボトルなんだしちょっと変わった飲み方もしてみようかな。(でも冬は冷たいと寒い・・・)

せっかくPort Melbourneに行ったので海沿いなど散歩してみました。
どうも喘息の薬が切れがちで最終的に消耗してしまったのですが海見に行って心は落ち着きました。寒かったり風があったりシティなど人が多いところにいったり、普段の生活ではあまり晒されない喘息誘発要素には気をつけないとですね。どうしても怪しかったらお医者さん行きます。
今日の一曲: グスタフ・マーラー 交響曲第5番 第4楽章(Adagietto)
こないだのカウントダウンで20位だったマーラー。個人的にはもっと上でもいいよー、という気持ちでしたがやっぱ上の方の作曲家の壁は高い。
「この作曲家の音楽がなけりゃ生きていけない」というのが副題だったので、そういう意味ではマーラーを知ってしまったらそう感じる人が多いんじゃないかと思うのですが。親しみやすさでは色んな人に負けるかなあ。
そんなマーラーの親しみやすさをぐっと上げて順位を20位まで上げることができたのはやっぱりこの曲のおかげじゃないかなあ。マーラーの作品の中で知名度ダントツな楽章。それだけでも演奏されたりしますし(とはいえ5番は聴き所多いしバランスも取れてるので勿体ない・・・)
最近(比較的)この楽章単独でチェロアンサンブル版を入手したのが気に入ってよく聴いてたのですが今回カウントダウンで久しぶりにオリジナル版を聴いたら心の古傷から新しい傷からみんな開いて沁みてまあ大変でした。思えばこの曲を弾いたのは2001年のだいたいこれくらいの季節。とてもしんどい時期で、あとすごく寒かったことを覚えています。その頃の傷からもうしみるんですからたまったもんじゃない。
でもプレゼンターの人もちょっと泣いちゃったっていって涙声になってたので(ちなみにシューベルトのアヴェマリアでも泣いてました)私だけじゃなかった。演奏にもなんかあったのかも。
マーラーの交響曲といえば自信が「世界のようになければならない」というほど壮大で世間でもそのイメージが強いのですがその至る所にパーソナルな要素がいっぱい詰まってることは忘れちゃいけないと思います。この楽章もそうですし、こないだ聴きに行った10番なんか良い例ですね(難しい例ではあるとは思いますが)。
そしてやっぱりこの曲も第1楽章の葬送行進曲から始まって色々あってこの楽章があってからの最終楽章を迎えるというコンプリートで楽しむのが一番だししみた傷もよく癒えると思います(笑)
リンクした録音はMarkus Stenz指揮でメル響。いい時代だったなあとついつい懐古的になってしまいます。また面白いプログラムをひっさげて戻ってこないかなあ。たまには見たいし聴きたいです。
巷は(Queen's Birthdayで)連休なので便乗して一日お出かけに行ってきました。
行き先はPort MelbourneにあるStarward Distillery。シティからも近くトラムに乗ってからちょっと歩くだけでいけるお手軽なロケーションにあるウィスキーの蒸留所です。
以前のジン他蒸留酒テイスティングイベントで知った蒸留所で、蒸留所としての機能はもちろん、バーやテイスティング、ショップ、そして見学やマスタークラスなどをやってるそう。
見学は2種テイスティング付きで$10、さらにボトルで買うと10%offという特典が。マスタークラスは飲み方や合わせ方などのレクチャーも含め$120くらいだったかな。どちらも時間は決まってるのですが普通の見学は結構頻繁にやってます。その他のイベントもあるはず。
いやあ仕事が化学製品とか食品のの工場に関する色々を扱ってると理解度がぐんとあがりますね。もちろんそういう知識がなくても分かりやすく説明してくれますが、頭の中で工程を描きやすい。
途中工程で出来た液体もちょっとテイスティングしながら説明を聞いて、それから主要商品2種のテイスティング。蒸留所の歴史から製法から過去の限定品やら色んな面白い話も聴けました。
以前タスマニアに行ったときLark Distileryの見学に行きましたが、その名の元になったBill Larkという人はオーストラリアにおいてのウィスキーの祖で法整備から製法からなにから支援してオーストラリアでのウィスキー作りを広めた人なのですがこのStarward Distilleryもその影響を受けた蒸留所の一つ。近場でこんなにおいしいウィスキーが色々飲めるようになって、しかも世界的な賞をとるようなウィスキーもできて本当にありがたい。
一番面白かったのが気候によるウィスキーの熟成の違い。欧州の寒冷地は涼しい上に湿度があるので樽にウィスキー(になる酒)を入れておくといわゆる「天使の取り分」というやつでアルコール分が減るのですが、メルボルンで作るとその乾燥した変わりやすい気候のため逆に水分が飛んでアルコール分が高くなる(しかも変化量が多い!)そうで。それによって単純にヨーロッパの何年物とかと比べることができない味の変化が熟成中に起こるんだとか。
そういう違いを乗り越えてのメルボルン独特のウィスキー、是非家に一本欲しいなと思ってたので一本買ってきました。
こちらシングルモルトのNovaです。ラベルにもありますがここの蒸留所で作る商品は赤ワイン(主にオーストラリア産)の樽で熟成しています。他にSoleraはシェリー樽で熟成してるウィスキーなのですが希少価値もあってお値段がだんだんつり上がってるとか。
テイスティングで出たのはこのNovaとTwo-fold。Two-foldは大麦と小麦のブレンドで飲みやすくお手頃な値段でカクテル用に置いておいたり色んな飲み方で楽しめるお手軽ウィスキー。まろやかで飲みやすかったのですがあんまり飲みやすくても困るので(笑)角が楽しめるNovaにしました。(あとTwo-foldの瓶はこれみたいに模様がついてなかったのもちょっと理由)
他にも限定品だったりウィスキーを混ぜて作ったカクテルをボトルで売ってたり、あとバーメニューもおしゃれな感じのハイボールバリエーションがあったり。Two-foldのコンセプトから分かるように基本「ウィスキーは色んな飲み方で楽しんで欲しい」というポリシーの蒸留所で、見学案内してくれた店員のお兄さんはTwo-foldをショットで飲んだりも好きだそうです。こんなに大きいボトルなんだしちょっと変わった飲み方もしてみようかな。(でも冬は冷たいと寒い・・・)
せっかくPort Melbourneに行ったので海沿いなど散歩してみました。
どうも喘息の薬が切れがちで最終的に消耗してしまったのですが海見に行って心は落ち着きました。寒かったり風があったりシティなど人が多いところにいったり、普段の生活ではあまり晒されない喘息誘発要素には気をつけないとですね。どうしても怪しかったらお医者さん行きます。
今日の一曲: グスタフ・マーラー 交響曲第5番 第4楽章(Adagietto)
こないだのカウントダウンで20位だったマーラー。個人的にはもっと上でもいいよー、という気持ちでしたがやっぱ上の方の作曲家の壁は高い。
「この作曲家の音楽がなけりゃ生きていけない」というのが副題だったので、そういう意味ではマーラーを知ってしまったらそう感じる人が多いんじゃないかと思うのですが。親しみやすさでは色んな人に負けるかなあ。
そんなマーラーの親しみやすさをぐっと上げて順位を20位まで上げることができたのはやっぱりこの曲のおかげじゃないかなあ。マーラーの作品の中で知名度ダントツな楽章。それだけでも演奏されたりしますし(とはいえ5番は聴き所多いしバランスも取れてるので勿体ない・・・)
最近(比較的)この楽章単独でチェロアンサンブル版を入手したのが気に入ってよく聴いてたのですが今回カウントダウンで久しぶりにオリジナル版を聴いたら心の古傷から新しい傷からみんな開いて沁みてまあ大変でした。思えばこの曲を弾いたのは2001年のだいたいこれくらいの季節。とてもしんどい時期で、あとすごく寒かったことを覚えています。その頃の傷からもうしみるんですからたまったもんじゃない。
でもプレゼンターの人もちょっと泣いちゃったっていって涙声になってたので(ちなみにシューベルトのアヴェマリアでも泣いてました)私だけじゃなかった。演奏にもなんかあったのかも。
マーラーの交響曲といえば自信が「世界のようになければならない」というほど壮大で世間でもそのイメージが強いのですがその至る所にパーソナルな要素がいっぱい詰まってることは忘れちゃいけないと思います。この楽章もそうですし、こないだ聴きに行った10番なんか良い例ですね(難しい例ではあるとは思いますが)。
そしてやっぱりこの曲も第1楽章の葬送行進曲から始まって色々あってこの楽章があってからの最終楽章を迎えるというコンプリートで楽しむのが一番だししみた傷もよく癒えると思います(笑)
リンクした録音はMarkus Stenz指揮でメル響。いい時代だったなあとついつい懐古的になってしまいます。また面白いプログラムをひっさげて戻ってこないかなあ。たまには見たいし聴きたいです。
PR