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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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NGV International 「Terracotta Warriors & Cai Guo-Qiang」+α感想
雨が降ったり降らなかったり、風が吹いたり吹かなかったり、どの日に出かけても何かしらんの意味でハズレを引くような気がしないでもない中それなりに天気など気にかけて外に出たりしています。

そんななか今週の月曜日は結構天気が良くて外に出るのにちょうど良い日でした。
サッカーも練習始まったみたいだし散歩がてらシティに出てついでに美術館で見たかったものみにいくつもりだったのですが散歩部分にもいい天気でした。あと練習やってました(通り過ぎるだけにしましたが)。

今回見に行ったのはNGV Internationalの特別展「Terracotta Warriors & Cai Guo-Qiang」でした。
秦の始皇帝のお墓から出てきた兵馬俑など出土品の展示をメインに中国出身の芸術家、蔡國強の作品を交えて。今回も入るのには並びましたが中はそこそこゆったり見れました。

ちなみに日本で兵馬俑の展示があったときに大阪に見に行ったのは2、3年前くらいだったかな?
今回は博物館で美術展示、しかも現代作品との共同展示かー・・・うーんとは思ったものの行って見ればそういう趣旨もそれはそれで楽しいものですね。周辺時代のものの展示とかも色々ありましたし、日用品とか祭祀関連のものとか自分のツボに合うものいっぱい。
欲を言えば博物館展示だったらもっと時代背景とかがっつり説明とか読むのも楽しいかなと思ったのですが結構知ってるし知ってる上で英語でじっくり読むかといったら多分読まないので(笑)

兵馬俑自体の数は多くなかったのですが合わせ鏡による展示法で元の雰囲気を作り出したり、あとちゃんと色んな種類(文官とか武官とか跪いているのとか馬とか)が揃っててeducationalな展示でした。それ以外にも副葬品としての動物の像とかもあったり。軍事ものはそんなにはなかったかな。剣とかはありましたが。想像上の生物が描かれたものとかにも小躍りしました。

ちょっと先になるのですが一時帰国の時に九州で三国志展を見に行く予定で、時代はもちろん違うながら(春秋戦国時代から漢までが主だったはず)これはそっちにもつながるんじゃないかな、な展示品もちらほらあって改めて楽しみになりました。

蔡國強の作品では火薬で描いた絵が印象に残ってます。部屋一つ壁一面にぐるっと描かれた花の絵もよかった(贅沢に一人で楽しめたらもっとゆっくり見てたやつ!)ですが黄河北の山々を描いた作品は真・三國無双8で見たそのあたりの景色を思い出してすごい好きになりました。雰囲気が独特の山ってすごいよなあ、と改めて山が少ない国に住んでると思います。

そしてせっかく来たので無料で歩き回れる常設展も、とアジアコレクションをうろうろしてたら伊万里焼の展示やってたのでそれも見てきました。存在感というか形からしてなかなか見ないやつ、みたいなのもあれば一見普通の食器セットだけどよく見ると龍とか鳳凰が描いてあったり。
そしてそのまま歩き続けてたらベネチアングラスの展示もやってたんでそっちも見に行きました。ガラスはやっぱりいい。細工の見事さももちろんですが透き通ってるのを見ているだけで楽しい。

で、そこから出ようとして常設展の19世紀末あたりな感じのセクションとか宗教画一杯のセクションとかをさまようことに。迷いながらだとちゃんと見れないんですよね。各部屋しっかり見て次の部屋にって回りたいので自分がどこにいるか分からないとどうも調子が狂ってしまう。
そのうちまたゆっくり回れるといいなあ。

三国志展の方ですが今東京でやってる分のツイートを検索したりして事前対策メモとってます。
このために一時帰国前乗り(家族と比べて)するくらい奮起してますしなにより着いてほぼすぐ遠征となればすべて事前に手を打っておかないと。さてさてどうなりますか。楽しみです。


今日の一曲: ジョゼフ=ニコラ=パンクラス・ロワイエ クラヴサン曲集第1巻より「Le Vertigo」



引き続きこないだ買ったアルバム続き。前回?(もっと前?)のBBC Promsで聴いて好きになった曲ですが今年ももうすぐpromsの季節ですよー。新しい出会いがあるといいなあ。

ロワイエの作品を好きになったときはこの曲集の最後の「スキタイ人の行進」を今日の一曲で紹介したと思うので今回はこちら「Le Vertigo」を。スローですが音の密度が濃く書かれて、ハープシコード独特のあのざかざかした音を存分に味わえる曲。

同じキーボードとはいえこういう曲を聴くと聴くとやっぱ違う楽器だなあと実感します。この曲の連続和音だったり「スキタイ人の行進」のものすごく速いパッセージは鍵が軽いからできることでピアノでやろうとしたら不可能かテンポを落とすしかなかったり。
あと特にこのLe Vertigoではハープシコードのメカニズムの音(キュッとか)が聞こえるのも結構ツボです。ピアノだとそういう音に相当する音は特殊奏法のときに聞こえるくらいなので。
弾いたらタッチにそういう中の動きも感じられるのかな、一度弾いてみたい。

リンクしたのは入手した録音、つまりBBC Promsで聴いたJean Rondeauの演奏。すごくクリーンでストレートな音がモダンっぽい感性です。もっと音が少なめの作品でもきらっと光る。でもやっぱりでも一番の聴きどころはスキタイ人じゃないかなー。こんなにハープシコードで盛り上がれるのは珍しいですし楽しいです。

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