×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
弾いてきましたー
Stonnington Symphony Orchestra
Sunday Series 2
2019年8月11日14:30開演
Malvern Town Hall
指揮:Rick Prakhoff
Matan Franco 「Only the Potential」(世界初演)
サミュエル・バーバー「ノックスヴィル、1915年の夏」(ソプラノ:Rebecca Rashleigh)
(休憩)
セルゲイ・プロコフィエフ 交響曲第5番
いやあ寒かった。夜のリハーサルのときよりなぜ昼の本番が寒いのか分からないですがステージの上一人で寒かったです。
サウンドチェック終わりに近くのカフェでいただいたフレンチオニオンスープのあったかさがほんとありがたかったのですがなかなかコンサート後半までは続かない。
コンサート、概ね良かったと思いました。ただリハーサル・演奏の場所だったホールの音響でお互いの音が聞こえにくく結局合ってるか合ってないかもよくわからない状態だった箇所も多々ありました。そういうときこそ指揮者を見なきゃいけないんですけど耳が別のこと言ってくるとやっぱり難しい。
「Only the Potential」、オケが全員で弾いてお互いがだいたいどんなパートを弾いてくるか分かってくる過程で印象がぐんと×2アップしました。ピアノパートだとよくわからなかったとこも全体と合わせてみると役割がはっきりして分かりやすいし魅力が出てくる。メロディーなんていらないよーと思ったけどあの箇所であの風に乗れたのはすごく楽しかったですしありがたかったです。あとリハーサル時間がおそらく一番少なかった(しかもリハーサルが始まる前みんなこの曲を少しも知らなかった)中でかなりの出来の演奏だったと思います。
私が弾かなかったバーバー、舞台裏で聴いてて美しかったです。この曲、歌詞が日常のささやかな奇跡を噛みしめるみたいなフレーバーがあって詩だけでも素敵なのですがやっぱ歌いいですね。こういう歌は込めすぎると曲や詩の雰囲気を損なうリスクがありそうですが今回の演奏はシンプルさもある、のびのびした歌声でした(舞台裏から聞いてですが)。
アメリカの歌曲はオケでもそれ以外でもさりげなく色んな所に露出が増えるといいなあ。(私はクラムが好きですがそれだけじゃないですよ、バーバーもそうですしコープランドもそうですし)
プロコフィエフはもう予想通り難しかったです。最後までなんとかびしっと決まらなかったところも本番になって突然ぶりかえした不安定さもあって、しかも上記音響の影響をもろ受ける曲だったのでほぼ余裕がなかったかも。でも全体としてはなんとか良い感じに仕上がったかな。パワフルではあったはず。
限られたリハーサル時間だったけどほんとにこの曲を弾けて楽しかったです。私だけじゃ無くて他の楽器の人もそう言ってるのを聞きました。(ただ一番楽しかったのはテューバの人かも。私よりももしかしたら楽しかったんじゃないかな。)
いつもオケでチェレスタやピアノを弾く時に半分無意識に、というか周りの音質や音量に合わせて工夫してるタッチがソロで弾いてる時にできないのが謎というか悩みなのですが(謎ではないか、周りの環境に対するリアクションだから)、今回プロコフィエフで出したような金属的な思いタッチや爆音(笑)はもうしばらく出せないだろうなあ。でもせめて何かつなぎとめておきたい気持ちみたいなものがあるのかプロコフィエフのピアノソナタ第3番弾くことにしました。果たして生かせるものはあるかな。
ショスタコ13番の最終楽章の時も思ったのですがプロコフィエフ5番の冒頭の変ロ長調のあの響きを聞くとロシアの冬が終わって春がやってくるときこういう感じなのかな、と思います。メルボルンも木蓮が咲き桜が咲きハナモモが咲きそろそろ春が近づいてきている・・・と思いたい。
リハーサルが終わって夜のお出かけも減る、と思ってたら手帳をみるとどうやらそうでもないようなので引き続き寒さに耐えて頑張ります。
今日の一曲: セルゲイ・プロコフィエフ 交響曲第5番 第2楽章
この交響曲で一番好きな楽章は、となるとやっぱり2か3なんですよねー。キャラクターがはっきりしているし楽しい。特にこの第2楽章は華やかさもあり悪意もありのスケルツォ風、ロミジュリで培われた?イタリア的な色彩もありでとにかく楽しい。
ただ日曜日のコンサートでは一番ひやひやした楽章でもありました。始まってから大分長い間テンポが落ち着かない!八分音符のpulseを刻む楽器が頻繁に交代するので余計に落ち着けるのが大変なのですがそれでも各担当楽器がなんとかしっかり安定させようとしているのが感じられました。
理想としては聴衆には楽しく楽に聴いてもらいたいですね。ちょっと気がはやるような前半部分、お祭りのような華やかさの中間部、そして一点して不安になるような闇属性の再現部。楽譜に書いてある「音」自体だけじゃなくて細かいアーティキュレーションや強弱などディテールをきちっと正確にやることによってどんどんキャラクターが生きてくる、楽しくなる。各楽器が色んな場所に配置される適材適所感もすごい。
このコンサートに向けて家で練習するときに色んな録音と合わせて通す練習を多々しましたがこの第2楽章の再現部のテンポの扱い方がそれぞれ違って何も知らない状態でぶっつけで合わせるのがものすごく楽しかったです。再現部始めのテンポをどれだけ遅くするか、どこの時点でどれくらい速くしていくか、デフォルトのテンポに届いてからのテンポをどうするか。必ずしも楽譜に書いてあること通りに解釈しないことも多くて好みの分だけバリエーションがある。ちょっとした聴き所だと思います。
リンクしたのはやっぱり一番馴染みがあって好きな手持ちの録音。(ただカップリング曲が違うみたいです)
結構録音の数は多いので「これぞ全体的に好み!」という演奏にいつか出会いたいです。とはいえそこまで考えるにはかなりこだわることになりそうなのでこだわり一部省略コースであればこの第2楽章だけ比べてみるのも一つの手段だと思います(多分一番キャラの差がある楽章なので)。
いやあ寒かった。夜のリハーサルのときよりなぜ昼の本番が寒いのか分からないですがステージの上一人で寒かったです。
サウンドチェック終わりに近くのカフェでいただいたフレンチオニオンスープのあったかさがほんとありがたかったのですがなかなかコンサート後半までは続かない。
コンサート、概ね良かったと思いました。ただリハーサル・演奏の場所だったホールの音響でお互いの音が聞こえにくく結局合ってるか合ってないかもよくわからない状態だった箇所も多々ありました。そういうときこそ指揮者を見なきゃいけないんですけど耳が別のこと言ってくるとやっぱり難しい。
「Only the Potential」、オケが全員で弾いてお互いがだいたいどんなパートを弾いてくるか分かってくる過程で印象がぐんと×2アップしました。ピアノパートだとよくわからなかったとこも全体と合わせてみると役割がはっきりして分かりやすいし魅力が出てくる。メロディーなんていらないよーと思ったけどあの箇所であの風に乗れたのはすごく楽しかったですしありがたかったです。あとリハーサル時間がおそらく一番少なかった(しかもリハーサルが始まる前みんなこの曲を少しも知らなかった)中でかなりの出来の演奏だったと思います。
私が弾かなかったバーバー、舞台裏で聴いてて美しかったです。この曲、歌詞が日常のささやかな奇跡を噛みしめるみたいなフレーバーがあって詩だけでも素敵なのですがやっぱ歌いいですね。こういう歌は込めすぎると曲や詩の雰囲気を損なうリスクがありそうですが今回の演奏はシンプルさもある、のびのびした歌声でした(舞台裏から聞いてですが)。
アメリカの歌曲はオケでもそれ以外でもさりげなく色んな所に露出が増えるといいなあ。(私はクラムが好きですがそれだけじゃないですよ、バーバーもそうですしコープランドもそうですし)
プロコフィエフはもう予想通り難しかったです。最後までなんとかびしっと決まらなかったところも本番になって突然ぶりかえした不安定さもあって、しかも上記音響の影響をもろ受ける曲だったのでほぼ余裕がなかったかも。でも全体としてはなんとか良い感じに仕上がったかな。パワフルではあったはず。
限られたリハーサル時間だったけどほんとにこの曲を弾けて楽しかったです。私だけじゃ無くて他の楽器の人もそう言ってるのを聞きました。(ただ一番楽しかったのはテューバの人かも。私よりももしかしたら楽しかったんじゃないかな。)
いつもオケでチェレスタやピアノを弾く時に半分無意識に、というか周りの音質や音量に合わせて工夫してるタッチがソロで弾いてる時にできないのが謎というか悩みなのですが(謎ではないか、周りの環境に対するリアクションだから)、今回プロコフィエフで出したような金属的な思いタッチや爆音(笑)はもうしばらく出せないだろうなあ。でもせめて何かつなぎとめておきたい気持ちみたいなものがあるのかプロコフィエフのピアノソナタ第3番弾くことにしました。果たして生かせるものはあるかな。
ショスタコ13番の最終楽章の時も思ったのですがプロコフィエフ5番の冒頭の変ロ長調のあの響きを聞くとロシアの冬が終わって春がやってくるときこういう感じなのかな、と思います。メルボルンも木蓮が咲き桜が咲きハナモモが咲きそろそろ春が近づいてきている・・・と思いたい。
リハーサルが終わって夜のお出かけも減る、と思ってたら手帳をみるとどうやらそうでもないようなので引き続き寒さに耐えて頑張ります。
今日の一曲: セルゲイ・プロコフィエフ 交響曲第5番 第2楽章
この交響曲で一番好きな楽章は、となるとやっぱり2か3なんですよねー。キャラクターがはっきりしているし楽しい。特にこの第2楽章は華やかさもあり悪意もありのスケルツォ風、ロミジュリで培われた?イタリア的な色彩もありでとにかく楽しい。
ただ日曜日のコンサートでは一番ひやひやした楽章でもありました。始まってから大分長い間テンポが落ち着かない!八分音符のpulseを刻む楽器が頻繁に交代するので余計に落ち着けるのが大変なのですがそれでも各担当楽器がなんとかしっかり安定させようとしているのが感じられました。
理想としては聴衆には楽しく楽に聴いてもらいたいですね。ちょっと気がはやるような前半部分、お祭りのような華やかさの中間部、そして一点して不安になるような闇属性の再現部。楽譜に書いてある「音」自体だけじゃなくて細かいアーティキュレーションや強弱などディテールをきちっと正確にやることによってどんどんキャラクターが生きてくる、楽しくなる。各楽器が色んな場所に配置される適材適所感もすごい。
このコンサートに向けて家で練習するときに色んな録音と合わせて通す練習を多々しましたがこの第2楽章の再現部のテンポの扱い方がそれぞれ違って何も知らない状態でぶっつけで合わせるのがものすごく楽しかったです。再現部始めのテンポをどれだけ遅くするか、どこの時点でどれくらい速くしていくか、デフォルトのテンポに届いてからのテンポをどうするか。必ずしも楽譜に書いてあること通りに解釈しないことも多くて好みの分だけバリエーションがある。ちょっとした聴き所だと思います。
リンクしたのはやっぱり一番馴染みがあって好きな手持ちの録音。(ただカップリング曲が違うみたいです)
結構録音の数は多いので「これぞ全体的に好み!」という演奏にいつか出会いたいです。とはいえそこまで考えるにはかなりこだわることになりそうなのでこだわり一部省略コースであればこの第2楽章だけ比べてみるのも一つの手段だと思います(多分一番キャラの差がある楽章なので)。
PR