忍者ブログ
~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

いい日旅立ち?
本当に今、たった今思ったんですけど音楽って不思議なものだなーと。
音自体はは時間とともに消えていくけれど、音楽の演奏が人の心に残ったり、記憶に残ったり、書き記されたり、デジタル的なフォーマットで書き記されたりして時間を超えて残っていくんだなーって。
もちろん人の中を通るごとに変化するのはあるのですが、音楽の核というか芯みたいなスピリットは人よりも長く生き続けるんですよね。

さてさて。
心身リカバリーしつつもありますが、まだまだ弱気なのかやっぱり一人旅に出たいなー目新しい景色が見たいなー一人で自由にのんびりしたいなーとかいう思いが頭をぐるぐるしたりして。
一人旅に出たのも随分前なのでそろそろまた行ってもいいかな、との結論に至りました。

一人旅の始まりは「Melway」でした。
Melwayとはメルボルンと郊外のロードマップで、私の見たことのある道路地図の中で最高のもの。
こっちに来た当時から隅から隅まで読んでこんなところに行きたいな、とかこんな名前の道があるんだなーとか楽しんでたのですが、大学に入って行動の自由(音楽科は授業時間自体は少ないので(笑))が出来た頃、ちょっとMelwayで見つけた面白いかもしれない行ったことの無いようなスポットに電車でぶらりと行ってみたり。
30℃ほどの良い天気の日に電車で南下して2駅(5km)ビーチを歩いたり。

あとはタスマニアに2泊3日旅行にも行きました。一人でホバートに、マイケルにあったりもしながら(車がないので)バスと徒歩でホバートのシティ周りを回ったりしまして。
そして日帰りでグレート・オーシャン・ロードにある町Warrnamboolに電車で日帰りに行ったり。

基本独りで居るのが一番心地良いというか・・・
Warrnamboolに行ったときに気づいたのですが海の崖沿いの公園で四方数キロ誰もいない状態があまりにも心地よくて「これが自分のパーソナルスペースか!」と初めて納得した思い出があって。
知ってる人を訪ねるんじゃなくて一人で気ままに自由にぶらりと知らない土地に行くのが性に合ってるようです。

さて、今年の春に一応行こうかな-と思ってはいるのですがまだ行き先を決めかねてます。
多少は勝手知ったホバートも惹かれるのですが、やっぱり新しい、自分にとって未踏な場所、自然の美しいところがいいなーと。
あとはやっぱり限られた予算ですし、車はないのでそこまで現地で動き回れませんし、そして個人的な心の落ち着きの理由から水があるところがいいな、とか。

あれこれ考えたあげく候補その1はVIC州北部にある、NSW州の境であるマレー川の畔のYarrawonga、Mulwalaという町。(2つの町は川を隔ててお向かいさんです)
メルボルン都心からは電車とバスを乗り継いで
マレー川にダムを造る過程で生まれたLake Mulwalaという人工湖の、湖に木が何本も生えている景色が昔そこを通ったときから忘れられず。
夕焼けのLake Mulwalaはさぞ美しいんだろうなあ・・・とネットで見る写真を見て思うのです。
なんでもクルーズなんかもあるそうで、湖畔からだけでなく船の上から見るのも楽しそう!と惹かれるものがたくさんあります。

あともう一つの候補はがっつり州外。NSW州の北側の海岸にあるCoffs Harbourという場所。
NSW州とはいっても距離でいったらシドニーよりもQLD州のゴールドコーストに近いのですが・・・
ここのお目当ては海、庭園・公園、そしてなによりも町のの近くにある蝶園♪
実は以前オーストラリアにも蝶園が(動物園の一部としてでも。メルボルン動物園にもあるのですが)ないかと思い、検索をかけたところ見つけたところです。
Coffs Harbourには飛行機で行くことになるのですが、移動時間自体は電車で候補1に行くのとそんなに変わらないかな~?
あとはもう予算と宿泊が取れるかの問題でしょうかね。
できるならワイヤレスインターネットがあるところだったら急な仕事の心配も少なくて済みますし。

車がなくてもそこそこゆっくり楽しめそうなのですが車があったらもう色んな所にいけますね!
実は密かな夢はSpirit of Tasmaniaというフェリーで車同伴(笑)でタスマニアに渡って足の届かなかった場所に行ってみたい!
オーストラリアは広く大きく、本当に色んなところがあるので・・・一応14年住んで自分のhome countryとなった国ですが、まだまだ観光客気分で探検してみたいです♪


今日の一曲: セルゲイ・プロコフィエフ 「キージェ中尉」より「トロイカ」



前へ前へ、そんな一曲を今日はチョイスです。
この曲が一部である「キージェ中尉」のことは別の日におかせてもらいます・・・が、とりあえず。

この曲は私が中学生の時に妹とものすごーくはまった音楽で(笑)
それはなんといってもオープニングのインパクトの強さにありました。
私たち曰く、「世界で一番ぎこちないキーチェンジ」!
とりあえず、ずっこけます。音楽がずっこけ、そして聴く方も多少なりともずっこけます。
プロコフィエフもまたちょっと変わったユーモアの持ち主なのですが、もうこのこけ方は新喜劇並みですよ(笑)

トロイカ、というのはロシアの三頭立て馬車のこと。
馬車と言えば、ということで鈴が活躍し、そして同じくロシアを表す(奇しくも「3」つながりの)バラライカを真似たバイオリンのパッセージもあり。
雪のロシアの町の情景をパーフェクトにセットアップしてくれます。にくいです。
トロイカはひたすら忙しく前に進み、駆け。
きっと師走なんでしょうね。

この曲で自分が心地良く感じる一つの要因として、中低音楽器の活躍があると思います。
メインメロディーを担うチェロ、そしてトロンボーン、ファゴット、サキソフォンのソロ。ここらがしっかりしてるからこそ明るいだけで空回りする音楽にならないのですね。

そしてなんといっても一番の魅力は・・・昔と現在のミーティングポイント、みたいな時間・時代をさりげなく捉えているところでしょうか。
トロイカ=馬車が町を駆け巡る中、曲の後半で突然ブラスが不協和音を奏でますが、これは車のクラクション。あまりのスピードで馬車が通るもんですから急ブレーキしたんでしょうか。
馬車と自動車、どちらも共に存在していた時代。トロイカのスピードとは比べられないスピード化社会の黎明期・・・といったら深読みしすぎでしょうか?

なんにせよそういったいかにも「ロシアらしい」ような楽しい、きらきらとした冬の情景が映像のようにはっきりと表現されている短く、一見とるにたらないながらも楽しく聴ける、粋な一曲です♪

ちなみにリンクを貼った録音を始め、「キージェ中尉」はコダーイの「ハーリ・ヤーノシュ」とカップリングされることが多いのですが、書かれた時代とそれからちょっと風変わりでばかばかしいおとぎ話的な物語、という共通点もありなにかと相性が良いみたいです。そちらもなかなか楽しめる曲集ですよ。

拍手[0回]

PR
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Comment:
Pass:
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック