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大学の時からほとんど毎年通っていた自分にとって特別なイベント、Piano Landmarksに行ってきました♪
今年は思いもよらず特別な機会になってしまいましたが、そのことはおいおい話します。
Piano Landmarksは元々は2002年に私の先生が主催として始まったイベント。今は彼の生徒であり私の友達であるピアニストが主催をしています。
内容は、簡単に言えば「ピアニストによるピアニストの為のピアニストイベント」的側面もある、1日4つ、ピアニストによりコンサートが行われるイベントです。
去年からはちょっと違ったフレーバーのコンサート間ミニイベントも始まり、なかなか好評だとか。
毎年Piano Landmarksはテーマを掲げてて、数年前はオールロシアンだったりオールフレンチだったり、今年は「Prelude, Fugue and Etudes」(前奏曲、フーガと練習曲)というピアノのレパートリーでかなりメジャーな3つを扱うという趣旨でした。
どの年もレパートリーの幅はかなり広く、メルボルンを拠点とした、または関わりの深いピアニストが多数演奏します。
今年のPiano Landmarksについてのサイトはこちら(英語サイト)です。
Programを見てもらえるとこの1日でいかにピアノという楽器とそのレパートリーを広く、そして深く追求するイベントかわかってもらえると思います。
一日ちょろちょろ走り回らなきゃ行けなかったなか私が聴いたのは朝一のコンサートと、夜の最後のコンサート。先生(スティーブン)が朝のコンサートで前奏曲のオムニバス的なプログラムを、そしてマイケルが夜のコンサートで練習曲のオムニバス的なプログラムを演奏しました。
実は昨日はオーストラリアでは国の政府の選挙デー。それで来れない、と言った人もいるらしいのですが、会場の国立アカデミーのホールはなかなかたくさん人が来ていました♪
先生の演奏にはでも驚きましたね。
バッハの平均律の第1巻第1番から始まった一つの「アイディア」的な物をどんどん繋げていったように、連想ゲームのように様々な前奏曲を演奏、いやプレゼンorプロデュースしてくれました。
コンサート前のトークで「バッハが始めた24の調全てで曲を書いて曲集にするウイルスにショパンやショスタコーヴィチが伝染していった」という話のように、あの平均律のアルペジオがプロコフィエフやラヴェル、ショパン、リストの同じハ長調のアルペジオの雰囲気にどんどん伝染していく感じが、一見ばらばらのプログラムを一つのアイディアの連なりとして繋がって、ものすごく心地良かったし、ほほえましかったです。
そのつながりの過程で例えばリストは「超絶技巧練習曲」の第1番の「前奏曲」なんですが、練習曲としてでなく、前奏曲としてこのつながりの一つの鎖として扱うことでどんなにまた違う命を授かるか実感しました。
先生の演奏は曲一つ一つの演奏、というよりもその一つのアイディアの展開の表現、という感じで・・・
フランス印象派の専門家ということがよくわかる繊細でフレンチなタッチも合わせて本当に「自分は本当にこの人に習ってて正解だな-」と思いました。
そして最近そういったプログラムデザインとか演奏の演出などについても少し考えていたのでそのことももうちょっと突き詰めたりしながら、さらに自分の演奏も(特に再習得の曲中心だからこそ)演奏よりも「表現」重視で突き詰めてみたいな-と思いました。
第1コンサートは他にもショパンのエチュードop.10の丸々演奏(冬の朝はきついなあ、あれは!)もありましたし、シューマンの「交響的練習曲」も演奏されました。
前者はちょっとやっぱり「練習曲」として聴いちゃうとどうもだめだなあ・・・あんまり速く弾かないでくれよ、と思ってしまうのは先生譲りかも。
で、4番目のコンサートの前のコンサート間ミニイベントも行きました。
なんでも主催の友達がネットで「特定の作曲家のスタイルで曲を書く」というプログラムによって書かれた曲を見つけたらしく、バッハのインベンションとコンピュータがバッハに似せて書いたインベンション、どれだけ似ていてどれだけ違うのか、という趣旨のちょっとしたトーク、演奏とクイズが開かれました。
私はピアニストなんで全問正解でしたが(「全問正解した人?」→私手を挙げる→「あんたはそりゃ当たり前でしょ、なしなし」という一連のノリと流れが大学時代以来でものすごーく懐かしかったですね!手を挙げるとつっこんでくれるんで、それが楽しいんです)、知ってて聴いていてもコンピューター、おぬしなかなかやるよのう。
違いはでもやっぱりあります。ちょっとコンピュータの方は難しく考えすぎ、というか要素を多少過多に使ってて、ちょっとパレットに2,3色色彩が多くある感じがします。
ものすごーく面白い、変わった趣旨のイベントでした。
第4コンサートのマイケル、がっつり破天荒&クレイジーな面を見せつけました。
なんとバルトークの練習曲の途中で弦が切れた!(爆)
(コンサート後に自分で「どこの馬鹿がベートーベンの演奏の前にピアノの弦なんか切るんだ」と言ってました)
反面ストラヴィンスキーの練習曲なんかで見る「どうやって!?」と思うほどの繊細なタッチとか、なんといっても一音一音に魂がこもってる、というか命が宿っている、そんなこっちも楽しくなるほどのマイケルワールドを強烈に堪能させていただきました。
その後切れた弦で別のピアニストによりバッハのシンフォニアとベートーヴェンのピアノソナタop.110の演奏。ベートーヴェンの演奏が本当にずっしり来ました。ベートーヴェンの後期のソナタがsolidで美しく、落ち着いた強さを持って弾ける人に憧れます~(まあ私は人生経験も少ないのですが)
アンコールもいただいちゃったのですが、欲を言うならアンコールも「前奏曲」「フーガ」「練習曲」のどれかだったらよかったなあ、なんて。
4つのコンサートは終わりましたが、ピアノ祭りはまだ終わらない!
近くのバーで選挙速報を見ながら飲みに行きました♪
先生がなんだかお酒をおごってくれたり、初めましての人と珍しく饒舌にしゃべったり、大学以来会っていない友達と盛り上がったり。
今日ショパンのエチュードを弾いたピアニストは数年前、大学時代クラムを地下で練習してたら「クラム弾いてるの?」と声を掛けてきた人なんですけど、私の事を覚えててくれて。
「クラムの子だよね?」って声を掛けられた時はびっくりしました(笑)なんだか色んな方面に足跡やら爪痕やら残してたみたいで・・・メシアンとかクラムで覚えてられるのよ、と先生に言ったらそういうもので覚えられてるのは良いことだ、とおっしゃってましたが(笑)
そのピアニストの人にいつかマクロコスモスを一緒に弾こう(第1巻は彼で、私は第2巻)と誘われちゃいまして。恐れ多いんですけど、表現欲と好奇心とピアノ演奏復帰したい気持ち、クラムを弾きたい!という気持ちが勝って。どれくらい現実でできるものかわからないですけど、お呼ばれがかかったら一生懸命やりたいです。
だってクラムでピアニストデビューなんて素敵すぎる!衝撃的!まさかのクラム♪
で、帰りもちゃっかり送ってもらっちゃったんですが(同じ方向の人がいたので)、その別れ際にすっかりできあがっちゃってた主催の友達がなにやら私のことを心配な様子。「えー大丈夫だよ」的なことを言ったら「だってスティーブンが心配してるって言ってた」
・・・えええええっ!!??
先生が、私の事を?
いやいやどこで私先生に心配掛けるようなことしたの?確かに今ちょっと無理してる感はあるんですけど・・・
それ以前にそこまで目をかけてもらってることにきづけなかった・・・!
先生はいつももっとお話ししたいのになんとなくお話できずにいて。何を考えてるか分からない、どうツッコミをいれたらいいのか分からないところが多々あるので難しくて。
・・・私という存在がある程度庇護欲を引き起こす事は分かってるんですが、案外範囲が広いようで。
マイケルもいつも気に掛けてくれて心配してくれてるんですけどね。この友達もまたそうで。
とりあえず今度その友達にメールしてコーヒーでも飲みながら真相を聞いたり(そして今後Piano Landmarksで私にできることがあったら駆けつけるから!と伝えたり)したいところです。
いろいろな色の思いが一日経った今でも激しく渦巻いて止まらないのですが、昨日という日をまるっと経験して本当に良かったと思ってます。
色々な人に会えて、いいピアノ演奏を聴けて、ピアノコミュニティで前と同じように過ごせて。
ピアノへの思いが強まって、演奏への意欲も湧いてきて。
ピアニストとしての自分のアイデンティティを再認識するようになりました。
なんと言っても楽しかった!音楽も交流もみんな!
Piano Landmarksは次は一年後ですが、いろいろ精進して、ついでに1ヶ月後の金管祭りの方もちょっと楽しみにしたいと思います!
今日の一曲はお休みです。今日行った分のコンサートで2曲あるのと、あとあまりにもいろんな曲を浴びたので・・・(爆)
今年は思いもよらず特別な機会になってしまいましたが、そのことはおいおい話します。
Piano Landmarksは元々は2002年に私の先生が主催として始まったイベント。今は彼の生徒であり私の友達であるピアニストが主催をしています。
内容は、簡単に言えば「ピアニストによるピアニストの為のピアニストイベント」的側面もある、1日4つ、ピアニストによりコンサートが行われるイベントです。
去年からはちょっと違ったフレーバーのコンサート間ミニイベントも始まり、なかなか好評だとか。
毎年Piano Landmarksはテーマを掲げてて、数年前はオールロシアンだったりオールフレンチだったり、今年は「Prelude, Fugue and Etudes」(前奏曲、フーガと練習曲)というピアノのレパートリーでかなりメジャーな3つを扱うという趣旨でした。
どの年もレパートリーの幅はかなり広く、メルボルンを拠点とした、または関わりの深いピアニストが多数演奏します。
今年のPiano Landmarksについてのサイトはこちら(英語サイト)です。
Programを見てもらえるとこの1日でいかにピアノという楽器とそのレパートリーを広く、そして深く追求するイベントかわかってもらえると思います。
一日ちょろちょろ走り回らなきゃ行けなかったなか私が聴いたのは朝一のコンサートと、夜の最後のコンサート。先生(スティーブン)が朝のコンサートで前奏曲のオムニバス的なプログラムを、そしてマイケルが夜のコンサートで練習曲のオムニバス的なプログラムを演奏しました。
実は昨日はオーストラリアでは国の政府の選挙デー。それで来れない、と言った人もいるらしいのですが、会場の国立アカデミーのホールはなかなかたくさん人が来ていました♪
先生の演奏にはでも驚きましたね。
バッハの平均律の第1巻第1番から始まった一つの「アイディア」的な物をどんどん繋げていったように、連想ゲームのように様々な前奏曲を演奏、いやプレゼンorプロデュースしてくれました。
コンサート前のトークで「バッハが始めた24の調全てで曲を書いて曲集にするウイルスにショパンやショスタコーヴィチが伝染していった」という話のように、あの平均律のアルペジオがプロコフィエフやラヴェル、ショパン、リストの同じハ長調のアルペジオの雰囲気にどんどん伝染していく感じが、一見ばらばらのプログラムを一つのアイディアの連なりとして繋がって、ものすごく心地良かったし、ほほえましかったです。
そのつながりの過程で例えばリストは「超絶技巧練習曲」の第1番の「前奏曲」なんですが、練習曲としてでなく、前奏曲としてこのつながりの一つの鎖として扱うことでどんなにまた違う命を授かるか実感しました。
先生の演奏は曲一つ一つの演奏、というよりもその一つのアイディアの展開の表現、という感じで・・・
フランス印象派の専門家ということがよくわかる繊細でフレンチなタッチも合わせて本当に「自分は本当にこの人に習ってて正解だな-」と思いました。
そして最近そういったプログラムデザインとか演奏の演出などについても少し考えていたのでそのことももうちょっと突き詰めたりしながら、さらに自分の演奏も(特に再習得の曲中心だからこそ)演奏よりも「表現」重視で突き詰めてみたいな-と思いました。
第1コンサートは他にもショパンのエチュードop.10の丸々演奏(冬の朝はきついなあ、あれは!)もありましたし、シューマンの「交響的練習曲」も演奏されました。
前者はちょっとやっぱり「練習曲」として聴いちゃうとどうもだめだなあ・・・あんまり速く弾かないでくれよ、と思ってしまうのは先生譲りかも。
で、4番目のコンサートの前のコンサート間ミニイベントも行きました。
なんでも主催の友達がネットで「特定の作曲家のスタイルで曲を書く」というプログラムによって書かれた曲を見つけたらしく、バッハのインベンションとコンピュータがバッハに似せて書いたインベンション、どれだけ似ていてどれだけ違うのか、という趣旨のちょっとしたトーク、演奏とクイズが開かれました。
私はピアニストなんで全問正解でしたが(「全問正解した人?」→私手を挙げる→「あんたはそりゃ当たり前でしょ、なしなし」という一連のノリと流れが大学時代以来でものすごーく懐かしかったですね!手を挙げるとつっこんでくれるんで、それが楽しいんです)、知ってて聴いていてもコンピューター、おぬしなかなかやるよのう。
違いはでもやっぱりあります。ちょっとコンピュータの方は難しく考えすぎ、というか要素を多少過多に使ってて、ちょっとパレットに2,3色色彩が多くある感じがします。
ものすごーく面白い、変わった趣旨のイベントでした。
第4コンサートのマイケル、がっつり破天荒&クレイジーな面を見せつけました。
なんとバルトークの練習曲の途中で弦が切れた!(爆)
(コンサート後に自分で「どこの馬鹿がベートーベンの演奏の前にピアノの弦なんか切るんだ」と言ってました)
反面ストラヴィンスキーの練習曲なんかで見る「どうやって!?」と思うほどの繊細なタッチとか、なんといっても一音一音に魂がこもってる、というか命が宿っている、そんなこっちも楽しくなるほどのマイケルワールドを強烈に堪能させていただきました。
その後切れた弦で別のピアニストによりバッハのシンフォニアとベートーヴェンのピアノソナタop.110の演奏。ベートーヴェンの演奏が本当にずっしり来ました。ベートーヴェンの後期のソナタがsolidで美しく、落ち着いた強さを持って弾ける人に憧れます~(まあ私は人生経験も少ないのですが)
アンコールもいただいちゃったのですが、欲を言うならアンコールも「前奏曲」「フーガ」「練習曲」のどれかだったらよかったなあ、なんて。
4つのコンサートは終わりましたが、ピアノ祭りはまだ終わらない!
近くのバーで選挙速報を見ながら飲みに行きました♪
先生がなんだかお酒をおごってくれたり、初めましての人と珍しく饒舌にしゃべったり、大学以来会っていない友達と盛り上がったり。
今日ショパンのエチュードを弾いたピアニストは数年前、大学時代クラムを地下で練習してたら「クラム弾いてるの?」と声を掛けてきた人なんですけど、私の事を覚えててくれて。
「クラムの子だよね?」って声を掛けられた時はびっくりしました(笑)なんだか色んな方面に足跡やら爪痕やら残してたみたいで・・・メシアンとかクラムで覚えてられるのよ、と先生に言ったらそういうもので覚えられてるのは良いことだ、とおっしゃってましたが(笑)
そのピアニストの人にいつかマクロコスモスを一緒に弾こう(第1巻は彼で、私は第2巻)と誘われちゃいまして。恐れ多いんですけど、表現欲と好奇心とピアノ演奏復帰したい気持ち、クラムを弾きたい!という気持ちが勝って。どれくらい現実でできるものかわからないですけど、お呼ばれがかかったら一生懸命やりたいです。
だってクラムでピアニストデビューなんて素敵すぎる!衝撃的!まさかのクラム♪
で、帰りもちゃっかり送ってもらっちゃったんですが(同じ方向の人がいたので)、その別れ際にすっかりできあがっちゃってた主催の友達がなにやら私のことを心配な様子。「えー大丈夫だよ」的なことを言ったら「だってスティーブンが心配してるって言ってた」
・・・えええええっ!!??
先生が、私の事を?
いやいやどこで私先生に心配掛けるようなことしたの?確かに今ちょっと無理してる感はあるんですけど・・・
それ以前にそこまで目をかけてもらってることにきづけなかった・・・!
先生はいつももっとお話ししたいのになんとなくお話できずにいて。何を考えてるか分からない、どうツッコミをいれたらいいのか分からないところが多々あるので難しくて。
・・・私という存在がある程度庇護欲を引き起こす事は分かってるんですが、案外範囲が広いようで。
マイケルもいつも気に掛けてくれて心配してくれてるんですけどね。この友達もまたそうで。
とりあえず今度その友達にメールしてコーヒーでも飲みながら真相を聞いたり(そして今後Piano Landmarksで私にできることがあったら駆けつけるから!と伝えたり)したいところです。
いろいろな色の思いが一日経った今でも激しく渦巻いて止まらないのですが、昨日という日をまるっと経験して本当に良かったと思ってます。
色々な人に会えて、いいピアノ演奏を聴けて、ピアノコミュニティで前と同じように過ごせて。
ピアノへの思いが強まって、演奏への意欲も湧いてきて。
ピアニストとしての自分のアイデンティティを再認識するようになりました。
なんと言っても楽しかった!音楽も交流もみんな!
Piano Landmarksは次は一年後ですが、いろいろ精進して、ついでに1ヶ月後の金管祭りの方もちょっと楽しみにしたいと思います!
今日の一曲はお休みです。今日行った分のコンサートで2曲あるのと、あとあまりにもいろんな曲を浴びたので・・・(爆)
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