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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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musique , s'il vous plaît!
ちょーっとここ数日うまく元気が回っておりません。
でもこないだはじめたばかりのシマノフスキ(カリュプソー♪)が不思議と定着して来ています。
あ、これいけるじゃん、と(笑)耳と脳が慣れてきた、といいますか。
twitterでもたった今話してましたが現代音楽はやっきになって練習するよりも一旦寝かせて、というか自分が寝て脳に整理させてから望むのがいい、と大学以来の私の経験により思います。
特に私は短期記憶が多少弱いほうなので、長期記憶に切り替えてもらった方が断然落ち着きます(不安はいやです。落ち着きたいです)

さて、音楽の話で一つ。
只今プロでもなく(一応指はクロスしていますが)、音楽で何をしたいんだ、という疑問が自分の中にはいつもあって。
演奏は勿論したいです。弾くという行為はいつだったか悟ったように自分にとって表現として必要なものですし、なんといっても楽しくて。まだまだやりたいことはありますし、最近はちょっと舞台に立ちたい欲が恥ずかしながら頭をもたげてまして・・・(笑)

でもそれ以外でもやりたい、と思ってることはあります。
それはある意味私がメンタルヘルスでやりたいことにも一部繋がっていて・・・

色んな人に音楽を勧められるようになりたいなあ、と。

例えばメンタルヘルス関係で、患者さん(必ずしも「患者」ではないのですが)が自発的に聞いた音楽から心理を分析みたいなことをしたり・・・自発的に音楽を聴く、というある意味受動的な表現から自分の状態をモニタリングする試みだったり・・・患者さんの心を治癒するのではなく、例えば自分の状態を振り返ったり、客観的に自分を見れるようにするため、はたまたネガティブな思いを浄化?するために適切な音楽を勧めたり。

メンタルヘルス以外でも、例えばクラシックを知らない人でどこからはじめたら良いのか分からない人に初めのとっかかりを提供したり・・・TPOに合った音楽を推薦したり。その他特定の作曲家のお薦め、または好きな曲に似た曲を、とか「どんな曲を?」という疑問にお答えできるようになりたいです。

これは大学の時にいろんな楽器奏者の友達に室内楽やソロで「何を弾こうか?」といった相談にのってなかなか好評だったのと何よりも私が楽しかったことから派生した夢で。
オケマネージャーとして色んな楽器の人の好みや強さ、レパートリーを理解して、共感しようと努力して、自分の音楽のレパートリーの知識を広げて来ましたが、その広げるプロセスも楽しくて。

あとは昨日の論文でもありました音楽が人間の心全般(=個人個人でなく)を動かす力とそのプロセスに興味津々で。セオリーだけじゃなくそれを音楽やメンタルヘルスに実際に使いたい、という思いもあり。

さらにその「共感」する部分です。
人の気持ちに共感して、一人一人の心が求めているものに対してサポートを与えたい。
メンタルヘルスで強く感じることが、音楽を勧めるという行為に対しても強く感じることなんです。

音楽のレパートリーをそういう目的のために検索するには目に見える形の(パソコンなどでの)データベースも有用ですが、何よりも自分の脳でもっと感覚的な、直感的なキーワードやエレメントで検索できることも大切なのかな、と思います。
そこのところ確実さ・効率を改善するためそれらを組み合わせたシステムをなんらかの形で創り上げたいな、という願いも・・・

音楽のレパートリーの知識に関しても、共感することに関しても、まだまだ半人前なのですが・・・
でも音楽が人の心を動かせる力を信じていますし、もっとクラシック音楽を、そしてクラシック音楽の色々なエリアや曲を知ってもらいたいという気持ちも強いですし。
もっと人の心とふれあいたい、人の力になりたい、そして人が一人で立っていけるようにサポートもしたいですし。もっと人の心を動かしたい。
そして演奏で人の心を動かすのもそうですが、演奏以外にももっと音楽の力を発揮させたい。

だからこそメンタルヘルスも、演奏も、音楽アドバイザー的なこともやりたい。
多分三位一体じゃあないですけど自分の思いが成り立つには全部が大切なような気がして・・・
何かと欲張りで最近困るんですが、欲張りをやめる気になりません(汗)

もっと音楽のために、心のために・・・何か出来るようになりたい!


今日の一曲: ジャン=ミシェル・ダマーズ 木管五重奏曲のための17の変奏曲



今日もまた知名度が若干曖昧な一曲ですが・・・木管奏者の人はみんな知ってる的な曲なんですかね?

フランス音楽を身近に感じれるようになってから木管五重奏、というアンサンブルにはまるようになりまして・・・
木管五重奏というのは・・・フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットの5人によるアンサンブル。
・・・あれ?と思われる方もいるかもしれませんが、金管楽器であるホルンも大事なメンバーです。

そもそも木管楽器といっても共通点は「木でできた管」ということのみ。
フルート、オーボエ&ファゴット、クラリネットはそれぞれそもそも音の出し方から違うのです。
兄弟分であるオーボエ&ファゴットもリード・楽器の大きさからかなり音の質は違います。
作りと弾き方、音の出し方が同じ弦楽四重奏や金管アンサンブルとの大きな差はそこなのかもしれません。

なので5人が5人、全く違う音で一緒に弾いている、という不思議な光景。
音楽的にも和音を奏でるというのでなくそれそれ独立したパートを弾いている感じ。
みんながみんな、それぞれ好きなことをやっているのにアンサンブルは一体としてちゃんと機能している。

そんな木管五重奏の不思議な魅力が味わえるのがこの変奏曲。
なんと言ったらいいのか、オーソドックスかつ粋なバリエーションで(笑)
シンプルなテーマがどんどん展開していく(けれど元の面影を残したまま)様子がわくわくする、そんな一曲です。

中でも印象が強いのがファゴットソロのみの変奏。
ファゴットソロだけ、というのが室内楽では特に珍しく、このジャズ風のアレンジがなかなかかっこいい♪
そして最終変奏で一人がメロディーを演奏しながら、他の四人が四分音符、八分音符、三連符、十六分音符と別々の速さで刻んでます。そのばらばらなようで同じ基準で動いてるところがなんとなく時計のメカニズムを思わせます。

フランス音楽はちょっとわかりにくい独特のニュアンスというかユーモアのセンス、エスプリみたいなのがありますが、わりとストレートな方なので気軽にお奨めです♪
ちなみにリンクしましたCDには他にも素敵な木管五重奏のための曲がいっぱいです♪

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