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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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メルボルンのお気に入り
明日はChadstoneの特別セールがあるので午後10時の閉店までいる可能性が高いので(昼は仕事しなきゃなので遅く参戦)・・・2日続けて休むのもちょっとあれなので今日もゆるめのエントリーを投下。

メルボルンにすんで14年半近く。
公共交通機関がちょっとあれな街ですが、父母がこちらにいるときもいないときも観光気分を保ったままメルボルンのいろんなところを見てきました。
今日はざっくりいえばメルボルンのいろいろな「お気に入り」です。
(あくまでも私のお気に入り、です)
ローカルならではの穴場が・・・出るか?出ないか?

お気に入りビーチ=モーニントン半島:Rye~Sorrento~Portsea
5年生のキャンプを始めいろんな機会に訪れることがあったエリア。別荘などでメルボルン周りで一番「お高い」地域だとも言われています。
RyeからPortseaにかけて広がる遠浅の海はなんといっても美しいですし、浅いので暖かいですし(笑)。
沖に出てイルカと一緒に泳げたり、アザラシがみれたりダイビングも出来るアクティビティスポットでもあります。

お気に入り駅=Sandringham
Sandringham路線の最終停車場であるSandringham駅。ですがこの路線は短いので例えば他の路線の終点みたいな寂しさが全くないです。終点なので単線ですが、建物もちょっとこぎれいだったりしますし、駅をでると目の前には活気のあるshopping street、そして海が見えます。
旅するときはわりと一人になりたくて、が多いですけれどこの駅は「淋しくない」のが落ち着きます。

お気に入り教会=St Patrick's大聖堂
ものっそ直球メジャーどころですが、本当に素敵な建築物、そして信仰の場所でもあります。メルボルンのシティ内にあるSt Paul's大聖堂は華やかな色使いですがこっちはデザインも色彩も厳か。でも実は風刺彫刻があったりとかユーモアもあるのですよ。実はオケのコンサートのときにここの地下室を使ったことあるんですが、変にリアルでまたそれもよかったです。

お気に入りトラム路線:No.112
West Preston - St Kilda間をシティのCollins Stを通って結ぶトラム。West Prestonまでは行ったことないのですが、South MelbourneやFitzroy、シティでだいぶお世話になってるトラムです。
基本的に自分の好きなところ、必要なところみーんな連れてってくれるので。
観光的にもよくよく考えるとSt Kildaの海や、South Melbourne、シティ、Fitzroy などメルボルンらしいところ、メルボルンの名所などが乗ってるだけで見れる路線です。

お気に入り公園: Docklands Park
シティのSouthern Cross駅の裏にあるDocklands Park。割と最近開発されたエリアで、モダンなオブジェや彫刻が目立ちます。ここについてはDocklands散策として別のエントリーを立てたいのですが、とりあえず夏の夕方にここを散策して、シティのすぐすぐそばだってことをちょっぴり忘れる涼しい爽やかな風とオブジェや遊具のたたずまいは本当に特別なものがあるような気がします。

お気に入り道:Dandenong Road(Malvern辺り)
Docklandsが夏の楽しみならDandenong Roadは秋の楽しみ。広い道路の中央分離帯にトラムが通ってて、トラムの線路と道路の間には落葉樹の並木が続いてて。トラムNo. 5か64に乗ってここらで降りてみると、秋の落葉と空の色が本当に風流で。

うーん、やってみるとこのカテゴリーはお気に入りを決められるほど数知らない、とかきまったお気に入りがないなあ、とかやっぱり思っちゃいますねえ。仕事が家なのもありますがもっと外に出ないと!
例えばお気に入りカフェとか、レストランとか、バーとか。そっち系丸々抜けてますしね!
あとはもっとメルボルン周辺や郊外のアウトドアスポットもこれから紹介していきたいです!

・・・とりあえず前回のChadstoneのセールに行ったときは7時間ショッピングして歩いたので明日もそこまで覚悟して士気を養っとかなきゃ!とりあえずこのセールに心ひかれるきっかけの一つ(もう一つは妹)だったはねるのトびらのコストコでお買い物SPを再放送or頭の中で再生しよう(笑)


今日の一曲: モーリス・ラヴェル 「ツィガーヌ」



ラヴェルの血筋、というものをまえ話したか分からないのですが、改めてまた。
ラヴェルの父はスイス人、母はバスク人、ラヴェル自身はそんな両親の間にで生まれました。
つまり彼を構成している文化にはスイス、フランス、そしてスペインがあるわけです。
スイスの几帳面さと正確さ、フランスの色彩とエスプリ、そしてスペインの情熱と奔放さがみーんな仲良く共生している、そんなラヴェルの音楽。

ツィガーヌもまたそんなラヴェルの多文化、多面的長所がうまく表れた曲です。
バイオリンとピアノ・・・またはピアノ・リュテアルという装置をくっつけて弾くピアノ(クラムなどで見られるプリペアド・ピアノの前駆的存在ともとれますね)のための曲で。リュテアルはこの曲以外で使われるのを見たことがないのですが、ツィガーヌ、つまりロマ(スペインにはカルメンもそうですがいっぱいいたそうです)の音楽で使われるツィンバロムの音をピアノの機動力を失わず再現することが出来るある意味優れものな装置です。

なんといってもバイオリン、ピアノ両方のパートで見られる華やかな技巧が特徴的。
そしてラヴェルは普段スペイン音楽で使うようなエキゾチックな雰囲気を上手く捉えていて。
がっつりロマの雰囲気はあるけれど、同時にがっつりラヴェルだなあ、という・・・
奔放で情熱的だけれど、それの一つ一つが綿密な計算の結果なんだな、という。
計算を突き詰めても人間くささ、土臭さ、そしてセクシーさは妥協されてなくで。
感情と理論、どっちのルートも通じてラヴェルはぞくぞくさせてくれます♪

バイオリンに関しては普段から(これは音楽の表現そのもの、ことに重厚だったり乱暴だったり奔放だったりに当てはまる事ですが)足りないよりはオーバーな方がずっと良い、と思うのです。
お国柄なのか日本の音楽家、バイオリニスト、特に女性ではなんだか控えめというかおとなしめな演奏が目立ちます。
この曲はでもパワフルすぎで荒々しすぎで奔放しすぎの、カルメンがそうだったロマの人々の不思議で独特なスピリットをラヴェルが感じ愛したのと同じく感じ愛し聴き手に伝えてくれる演奏で楽しみたいものです。

それにしてもラヴェルは楽器使いが上手い!オケでもそうですがこういう技巧と音楽性を駆使した曲を自分で演奏しない楽器のためにこんなに自然に書いてしまうなんて。
完璧な作曲家がいるとしたらラヴェルは限りなくそれに近いんじゃないかと思います。

もっともっとラヴェルの音楽を愛したいし、弾きたいですし。先生なんか一つのコンサートで前ピアノ曲弾いてますけど一人でできる究極の形はそれかなあ。
もっともっとたくさんの人がラヴェルの曲をとりあえず聴いて好きになって・・・そして彼の音楽の凄さを改めて理解してするめを噛むようにさらにさらに好きになって欲しいです。



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