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2010年、考えてみればある意味メモリアルな年であることが判明しました。
わたくし、平たく言えばうつを患ってるんですけど、今年で公式に診断を下されてから10年になります。
でも「うつかもしれない」ってその前からも言われてたので実際患ってたのはそれ以上になりますかね。
途中で診断が変わって(というか病状が変わったり診断が最初は正確でなかったりはよくあることで、しょうがないことなのです)今は一応双極性障害のII型(躁状態が少ないタイプ。昔は双極性障害は躁うつ病と呼ばれてましたね)です。
いろいろありました。入院も3回ほどしましたし。そのうちの1回はティーンエージャーセクションで、今でも宝物にしているいい思い出がたくさんありますし、そのときの経験や思いから今メンタルヘルスのことを思う私の心があることもまた大切なことです。
あと前回の入院ではECTも受けました。それで良くなったかどうかは良くわからないんですがいろいろECTについての正しい知識を身につけたり、ほかの患者さんの経験も聞いたり、なんといっても全身麻酔を経験できたこともよかったです。
入院に関してはそのときの病状に反して冷静だったことが多いのでいい経験になりました。
何よりも特に大学に入ってからは周りの人の理解によって助けられました。やっぱり中学生、高校生だといろいろトラブルに発展することも多かったですが(ただ病院のティーンエージャー仲間は本当にお互いに理解的ですよ。彼らからいろいろと見習いたい、いろんな人に見習ってほしいことはありますが後ほどゆっくり考えて分にしてみたいです)、大学になると友達にまあ多少理由があって鬱をカミングアウトすると決まって「自分もうつじゃなかったかもしれないけど辛い時期があったから少しはわかるよ」といって自然に私の状態に応じて適切な態度をとってくれる人がどんなに多かったことか。
カミングアウトにしてはやっぱり早いうちで言うべきだと思うんです。何かがあってからじゃ、自分の口で冷静にいえない状態になってからじゃ遅いし、お互いに混乱を招くだけだとおもうので。「こういう風になることもあるからそのときはこういう風にしてほしい」っていうのをちゃんと伝えられれば一番なのかな、と思います。
(たとえば調子が悪くてリハーサルドタキャンすることもある、とかそういうことだけでも)
そして最初のうちは薬も飲んでなかったのですがこの10年の中で抗鬱剤、抗不安剤、抗精神病薬(非定型とよばれる新しいタイプのは鬱にも効くことがあるとか)、抗痙攣剤(私の飲んでたのは双極性障害のうつの部分に効果があるという抗痙攣剤でした)、気分安定剤など11種類ほど(同時にではないですが)飲んだことがあります。
精神疾患の薬については個人個人に効くかは試してみなくちゃわからないし、ほかの人に効いたからといって自分に効くとはかぎらないし・・・確率は60%だと病院で専門家から聞きました。
その中で一番長くお世話になってて多分効き目が自分にとってあったと思えるのは気分安定剤の炭酸リチウムです。なんとメルボルンで気分安定剤として開発され、双極性の躁に特に効果があり、若い人に関しても成績がいいとか。メルボルン博物館で私の家にあるのと同じ薬剤ボトルが展示してあります(笑)
今はちなみにそれだけ飲んでます。
リチウムはでもちょっと大変なんですよね。
治療用量範囲が狭く、ちょっと超えると中毒症状がでたりしますから。
だから血中リチウム濃度を定期的に血液検査でチェックして治療範囲に入ってるかどうか調べなければなりません。
で、自分でも気をつけないとリチウム濃度ってあがっちゃうもので。
たとえば脱水したり、そして血中のナトリウムなどの塩(イオン)の濃度が下がるとリチウム濃度があがるんです。
だからメルボルンの夏はリチウムを飲んでる人にとって鬼門。暑くて乾燥してるのですぐ脱水するし、汗をかいてることにも気づかないことが多く・・・私はスポーツドリンクが手放せません。
リチウムを飲んでてもお酒はNGじゃない、といわれましたが飲酒によって脱水することはNGです。
いろいろと脱水に関して敏感になったり、対策をちょこちょこと思いつくようになりますねー。
あと腎臓はいたわらないと腎臓が悪くなるとリチウムの排泄も悪くなり堆積するらしいので。
私の腎臓いつもお疲れ様です。私が死んだらゆっくり休ませてあげたいです。
今は結構状態が落ち着いてるのでリチウムも一応メンテとして飲んでるのみですが・・・女としてホルモンの影響があったり、あと個人的に天気や季節にもメンタル状態が左右されるのでやっぱりバックアップとしてあったほうがいいのかも、と思います。
薬・・・もそうですが、いろいろメンタルヘルスでは話したいことがたくさんあるのでおいおい適切な表現を見つけて伝えていきたいと思います。
今日の一曲: ドミトリ・ショスタコーヴィチ 弦楽四重奏第8番
シューマンみたいに実際に精神疾患を患ってたことがわかってる作曲家もいれば、音楽を聴いたりその作曲家の人生のエピソードから「この人もそうなんじゃないか?」って思う作曲家もいます。
ショスタコーヴィチはそんな感じですね。特にこの曲に関しては・・・
まあソヴィエト政府といろいろあって(ざっくりしすぎ!)うつ状態に陥り、この曲を残して死のうとしてたのを友人たちに止められた、というエピソードもあるくらいで。
エピソードはそれだけでは信憑性に欠けるところもありますが、当時のあの国の事情を考え、この曲を聴くと結構信用できますよ。
ショスタコの交響曲が公のためなら四重奏曲はプライベートのため。彼の本音は内輪で発表、演奏したカルテットに凝縮されてます。辛辣な政治批判とか自分の辛さとかがこの曲にも例外なく詰まってます。
でてくるのはたくさんの引用、引用、引用・・・これはまたそれだけで記事を書けるんですけど今日の所はとりあえずこの曲を聴いてショスタコーヴィチの思いを少しでも感じてもらえたらと思います。
わたくし、平たく言えばうつを患ってるんですけど、今年で公式に診断を下されてから10年になります。
でも「うつかもしれない」ってその前からも言われてたので実際患ってたのはそれ以上になりますかね。
途中で診断が変わって(というか病状が変わったり診断が最初は正確でなかったりはよくあることで、しょうがないことなのです)今は一応双極性障害のII型(躁状態が少ないタイプ。昔は双極性障害は躁うつ病と呼ばれてましたね)です。
いろいろありました。入院も3回ほどしましたし。そのうちの1回はティーンエージャーセクションで、今でも宝物にしているいい思い出がたくさんありますし、そのときの経験や思いから今メンタルヘルスのことを思う私の心があることもまた大切なことです。
あと前回の入院ではECTも受けました。それで良くなったかどうかは良くわからないんですがいろいろECTについての正しい知識を身につけたり、ほかの患者さんの経験も聞いたり、なんといっても全身麻酔を経験できたこともよかったです。
入院に関してはそのときの病状に反して冷静だったことが多いのでいい経験になりました。
何よりも特に大学に入ってからは周りの人の理解によって助けられました。やっぱり中学生、高校生だといろいろトラブルに発展することも多かったですが(ただ病院のティーンエージャー仲間は本当にお互いに理解的ですよ。彼らからいろいろと見習いたい、いろんな人に見習ってほしいことはありますが後ほどゆっくり考えて分にしてみたいです)、大学になると友達にまあ多少理由があって鬱をカミングアウトすると決まって「自分もうつじゃなかったかもしれないけど辛い時期があったから少しはわかるよ」といって自然に私の状態に応じて適切な態度をとってくれる人がどんなに多かったことか。
カミングアウトにしてはやっぱり早いうちで言うべきだと思うんです。何かがあってからじゃ、自分の口で冷静にいえない状態になってからじゃ遅いし、お互いに混乱を招くだけだとおもうので。「こういう風になることもあるからそのときはこういう風にしてほしい」っていうのをちゃんと伝えられれば一番なのかな、と思います。
(たとえば調子が悪くてリハーサルドタキャンすることもある、とかそういうことだけでも)
そして最初のうちは薬も飲んでなかったのですがこの10年の中で抗鬱剤、抗不安剤、抗精神病薬(非定型とよばれる新しいタイプのは鬱にも効くことがあるとか)、抗痙攣剤(私の飲んでたのは双極性障害のうつの部分に効果があるという抗痙攣剤でした)、気分安定剤など11種類ほど(同時にではないですが)飲んだことがあります。
精神疾患の薬については個人個人に効くかは試してみなくちゃわからないし、ほかの人に効いたからといって自分に効くとはかぎらないし・・・確率は60%だと病院で専門家から聞きました。
その中で一番長くお世話になってて多分効き目が自分にとってあったと思えるのは気分安定剤の炭酸リチウムです。なんとメルボルンで気分安定剤として開発され、双極性の躁に特に効果があり、若い人に関しても成績がいいとか。メルボルン博物館で私の家にあるのと同じ薬剤ボトルが展示してあります(笑)
今はちなみにそれだけ飲んでます。
リチウムはでもちょっと大変なんですよね。
治療用量範囲が狭く、ちょっと超えると中毒症状がでたりしますから。
だから血中リチウム濃度を定期的に血液検査でチェックして治療範囲に入ってるかどうか調べなければなりません。
で、自分でも気をつけないとリチウム濃度ってあがっちゃうもので。
たとえば脱水したり、そして血中のナトリウムなどの塩(イオン)の濃度が下がるとリチウム濃度があがるんです。
だからメルボルンの夏はリチウムを飲んでる人にとって鬼門。暑くて乾燥してるのですぐ脱水するし、汗をかいてることにも気づかないことが多く・・・私はスポーツドリンクが手放せません。
リチウムを飲んでてもお酒はNGじゃない、といわれましたが飲酒によって脱水することはNGです。
いろいろと脱水に関して敏感になったり、対策をちょこちょこと思いつくようになりますねー。
あと腎臓はいたわらないと腎臓が悪くなるとリチウムの排泄も悪くなり堆積するらしいので。
私の腎臓いつもお疲れ様です。私が死んだらゆっくり休ませてあげたいです。
今は結構状態が落ち着いてるのでリチウムも一応メンテとして飲んでるのみですが・・・女としてホルモンの影響があったり、あと個人的に天気や季節にもメンタル状態が左右されるのでやっぱりバックアップとしてあったほうがいいのかも、と思います。
薬・・・もそうですが、いろいろメンタルヘルスでは話したいことがたくさんあるのでおいおい適切な表現を見つけて伝えていきたいと思います。
今日の一曲: ドミトリ・ショスタコーヴィチ 弦楽四重奏第8番
シューマンみたいに実際に精神疾患を患ってたことがわかってる作曲家もいれば、音楽を聴いたりその作曲家の人生のエピソードから「この人もそうなんじゃないか?」って思う作曲家もいます。
ショスタコーヴィチはそんな感じですね。特にこの曲に関しては・・・
まあソヴィエト政府といろいろあって(ざっくりしすぎ!)うつ状態に陥り、この曲を残して死のうとしてたのを友人たちに止められた、というエピソードもあるくらいで。
エピソードはそれだけでは信憑性に欠けるところもありますが、当時のあの国の事情を考え、この曲を聴くと結構信用できますよ。
ショスタコの交響曲が公のためなら四重奏曲はプライベートのため。彼の本音は内輪で発表、演奏したカルテットに凝縮されてます。辛辣な政治批判とか自分の辛さとかがこの曲にも例外なく詰まってます。
でてくるのはたくさんの引用、引用、引用・・・これはまたそれだけで記事を書けるんですけど今日の所はとりあえずこの曲を聴いてショスタコーヴィチの思いを少しでも感じてもらえたらと思います。
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