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自分のルーツを再確認する期間、メルボルン国際金管フェスティバル。
毎年一つはコンサートに行ってちょっとでも参加・貢献したい!と目標をもっているのですが今年もいってきました!
結構1週間前くらいまでお値段を考えて国内のアンサンブルにするかそれともちょっと奮発して海外アーティストのコンサートにするか迷ってたのですが・・・奮発して大正解でした!
金管フェスティバルは奏者として参加している人も聴きに来ている人もはたまた裏方でボランティアをやってる人も結構知り合いが多くて。
チケットをさばいてる人にも私を大学時代から覚えている人がいてびっくりしたと思ったら色々とお世話になったホルンの先生だったり、席に座ったらなんだか周りに大学時代の知り合いばっかりわらわら集まってミニ同窓会状態になってしまったり・・・
それだけでもなんだか楽しくなって、忘れていた感覚を久しぶりに取り戻せたようでくすぐったかったんですが・・・
もちろんコンサート自体も凄かった!そして楽しかった!
Empire Brassはアメリカの金管五重奏(トランペット×2、ホルン、トロンボーン、テューバ)。
クラシックを中心にジャズやミュージカルの音楽まで手がけるアンサンブル。
なんと自分たちでクラシックの名曲などを金管五重奏のためにアレンジして、アレンジした物は公式サイトから購入できるようになっています。
昨日のコンサートのプログラムは前半はクラシックの名曲選みたいな感じで、後半は主にクラシックとジャズをまたぐアメリカ生まれの名曲が色々入ってました。
本音を言えば(周りの金管奏者一同も言ってましたが)ファーストトランペットの方の音がちょっと・・・なんでも2日前にアメリカからこちらに着いたばかりでコンディションがあまり良くなかったとのこと。やっぱり金管楽器は身体の調子の変化が唇という繊細な筋肉に多大な影響を及ぼすのですね-。
ピアノ曲だったりオーケストラ曲だったりを金管五重奏のためにアレンジすると結構ホルン・トロンボーン辺りのパートがたまーに凄い恐ろしいことに(音域、音の細かさ等)なったりするんですよ。
全体的にはものすごく堅実なアレンジメントなのに例えばドボルザークのスラブ舞曲ハ長調のホルンの高音とか、モーツァルトのトルコ行進曲でのテューバのパートとか奏者の超絶技巧を自然と披露させる様なアレンジメントが本当に秀逸で。
そしてそれを弾きこなしちゃうメンバー達も凄い!特にトロンボーン弾きの方には音も技巧も惚れ惚れとしました。
そして金管奏者は常時笑顔が絶えなく、なんといってもトークが面白い!
ホルン弾きの方が子だくさんで、3人目の子供が生まれたときにこのグループで演奏旅行に出ていた後4人目が出来て妻の要望でグループをお休みして、その後「よっしゃ演奏に戻るぞ」と思ったら5人目が出来て・・・
という話に爆笑でした。ちなみに公式サイトの写真の女性はきっとその時に代わりに入ったホルン奏者なのですね。長いお休みだったそうですから(笑)
ルネッサンス系というかイギリス系の音楽はやっぱりアメリカ出身のアンサンブルなのでちょっといまいちかなーと思ったのですが・・・でもやっぱり金管でルネッサンス・バロックは素晴らしいですね!このコンサートだとシェークスピアの時代に爆発的に人気のあったAnthon Holborneの「Gigue」という、アンサンブルで即興を投げかけ合う曲が楽しくて。雰囲気がものすごく良かったです。
でもやっぱりアメリカ出身のアンサンブル、ガーシュインなどのアメリカ音楽はまさに本場のクオリティ。
有名なガーシュインの「ポーギーとベス」の「サマータイム」なんか聴いてて気持ちよかったです♪
あとお気に入りはMeredith Willsonの「The Music Man」というミュージカルからの「76 Trombones」。
聴衆に手拍子を促されたとこから楽しかったのですが、トロンボーン奏者のセンスと想像を超える超絶技巧には口があんぐり。顎が落ちました!
録音でそういったものは聴いたことがあるのですが目の前で見るとまた違いますね~。このトロンボーン奏者のスライドさばきの手つきがちょっと手話みたいな手つきで、手首をわりと使うあまり見たことのないスタイルでそれもまた興味深かったです。
コンサートをひとしきり楽しんだ後久しぶりの友達と打ち上げに行きました。
飲みはしなかったのですが、金管奏者のお酒の席の集まりの雰囲気を楽しんできました。
海軍のバンドの話とか、オーストラリアやアメリカ、ヨーロッパのバンド事情を聞いたり・・・
たとえばイギリスではブラスバンドが主流だけれど、アメリカでは吹奏楽(木管も入ってる)の方が主流だ、とか。
ヨーロッパではイギリススタイルが伝統も長く主流とされていて、スタンダードが高くても違うスタイルの他の国のバンドはちょっと壁にぶつかったりすることがあったり、とか・
(イギリススタイルは私も好きなんですが、でも新しい流派がその壁を越えてブレイクして欲しいな、と思ってます!)
久しぶりの人々、雰囲気・・・やっぱり色んな意味で楽しかったですし、色々振り返ることができて良かったな、と思います。
金管奏者の娘で、友でよかった!と心から思いました。
今年のフェスティバルはまだ始まったばかり。奏者・参加者・ボランティア共々楽しいフェスティバルになることを願っていますし、なんといってもBarry Tuckwell Prizeの決勝で演奏する奏者たちを応援しています。
来年もまた・・・来年は昨年聞き逃したMNOZIL Brassが戻ってきてくれるかな?
楽しみですね!
今日の一曲: アーロン・コープランド 「アパラチアの春」
昨日のコンサートでアンコール的な扱いで一部が演奏されたこの曲。
アレンジ版もオーケストラを聴いているような綿密さ。素敵なエンディングでした。
アメリカの有名な山脈と言えば西のロッキー山脈ですが、東のアパラチア山脈も忘れてはいけません。
アメリカに人が移住したのは西側からで、アパラチア山脈はそんな彼らの前にそびえ立っていたのです。
ちょうど昨日、ちょっと前から読み進めてる平凡社「世界史百科」でアメリカ独立のくだりにさしかかって・・・それで独立宣言をした後、アメリカは増加する人口を抱え西の方に入植を進めることになった、という話を読んでいたのです。
ナポレオンが売却したルイジアナを買い取って、アパラチア山脈の西側にどんどん領土を広げていって。ネイティブアメリカンの迫害などもありながら独立同時の13州から大陸を網羅するように大国となっていった、という・・・
実際この曲はアパラチア山脈とは(作曲家によると)なにもないそうなのですが、アメリカの春の祭り、結婚式みたいなあらすじがあるようで。アメリカというある意味自由の新天地での生活というか暮らし、というか・・・自然から人からいろんな風景がこの曲から伝わってきます。。
今のアメリカではなくまだ子供であったころの古き良きアメリカの素朴な姿。
その素朴さと希望と明るさが一番伝わるのが昨日のコンサートで演奏された最後の部分。
以前「Lord of the dance」をこの今日の一曲で紹介しましたときに言及しました「シンプル・ギフト」というメロディーの変奏になっているのですが、親しみやすいメロディーと明るく輝かしい音がものすごく心地良い曲です。
ストラヴィンスキーの「春の祭典」、レスピーギの「ボッティチェリの3枚の絵」の「春」、ヴィヴァルディの「四季」の「春」・・・いろいろと春の喜びだったり独特のあのエネルギーを表す曲がありますが、そのラインアップのなかで決して忘れてはいけない曲だと思います。
春の晴れた朝、是非是非そっとかけてあげてください♪
毎年一つはコンサートに行ってちょっとでも参加・貢献したい!と目標をもっているのですが今年もいってきました!
結構1週間前くらいまでお値段を考えて国内のアンサンブルにするかそれともちょっと奮発して海外アーティストのコンサートにするか迷ってたのですが・・・奮発して大正解でした!
金管フェスティバルは奏者として参加している人も聴きに来ている人もはたまた裏方でボランティアをやってる人も結構知り合いが多くて。
チケットをさばいてる人にも私を大学時代から覚えている人がいてびっくりしたと思ったら色々とお世話になったホルンの先生だったり、席に座ったらなんだか周りに大学時代の知り合いばっかりわらわら集まってミニ同窓会状態になってしまったり・・・
それだけでもなんだか楽しくなって、忘れていた感覚を久しぶりに取り戻せたようでくすぐったかったんですが・・・
もちろんコンサート自体も凄かった!そして楽しかった!
Empire Brassはアメリカの金管五重奏(トランペット×2、ホルン、トロンボーン、テューバ)。
クラシックを中心にジャズやミュージカルの音楽まで手がけるアンサンブル。
なんと自分たちでクラシックの名曲などを金管五重奏のためにアレンジして、アレンジした物は公式サイトから購入できるようになっています。
昨日のコンサートのプログラムは前半はクラシックの名曲選みたいな感じで、後半は主にクラシックとジャズをまたぐアメリカ生まれの名曲が色々入ってました。
本音を言えば(周りの金管奏者一同も言ってましたが)ファーストトランペットの方の音がちょっと・・・なんでも2日前にアメリカからこちらに着いたばかりでコンディションがあまり良くなかったとのこと。やっぱり金管楽器は身体の調子の変化が唇という繊細な筋肉に多大な影響を及ぼすのですね-。
ピアノ曲だったりオーケストラ曲だったりを金管五重奏のためにアレンジすると結構ホルン・トロンボーン辺りのパートがたまーに凄い恐ろしいことに(音域、音の細かさ等)なったりするんですよ。
全体的にはものすごく堅実なアレンジメントなのに例えばドボルザークのスラブ舞曲ハ長調のホルンの高音とか、モーツァルトのトルコ行進曲でのテューバのパートとか奏者の超絶技巧を自然と披露させる様なアレンジメントが本当に秀逸で。
そしてそれを弾きこなしちゃうメンバー達も凄い!特にトロンボーン弾きの方には音も技巧も惚れ惚れとしました。
そして金管奏者は常時笑顔が絶えなく、なんといってもトークが面白い!
ホルン弾きの方が子だくさんで、3人目の子供が生まれたときにこのグループで演奏旅行に出ていた後4人目が出来て妻の要望でグループをお休みして、その後「よっしゃ演奏に戻るぞ」と思ったら5人目が出来て・・・
という話に爆笑でした。ちなみに公式サイトの写真の女性はきっとその時に代わりに入ったホルン奏者なのですね。長いお休みだったそうですから(笑)
ルネッサンス系というかイギリス系の音楽はやっぱりアメリカ出身のアンサンブルなのでちょっといまいちかなーと思ったのですが・・・でもやっぱり金管でルネッサンス・バロックは素晴らしいですね!このコンサートだとシェークスピアの時代に爆発的に人気のあったAnthon Holborneの「Gigue」という、アンサンブルで即興を投げかけ合う曲が楽しくて。雰囲気がものすごく良かったです。
でもやっぱりアメリカ出身のアンサンブル、ガーシュインなどのアメリカ音楽はまさに本場のクオリティ。
有名なガーシュインの「ポーギーとベス」の「サマータイム」なんか聴いてて気持ちよかったです♪
あとお気に入りはMeredith Willsonの「The Music Man」というミュージカルからの「76 Trombones」。
聴衆に手拍子を促されたとこから楽しかったのですが、トロンボーン奏者のセンスと想像を超える超絶技巧には口があんぐり。顎が落ちました!
録音でそういったものは聴いたことがあるのですが目の前で見るとまた違いますね~。このトロンボーン奏者のスライドさばきの手つきがちょっと手話みたいな手つきで、手首をわりと使うあまり見たことのないスタイルでそれもまた興味深かったです。
コンサートをひとしきり楽しんだ後久しぶりの友達と打ち上げに行きました。
飲みはしなかったのですが、金管奏者のお酒の席の集まりの雰囲気を楽しんできました。
海軍のバンドの話とか、オーストラリアやアメリカ、ヨーロッパのバンド事情を聞いたり・・・
たとえばイギリスではブラスバンドが主流だけれど、アメリカでは吹奏楽(木管も入ってる)の方が主流だ、とか。
ヨーロッパではイギリススタイルが伝統も長く主流とされていて、スタンダードが高くても違うスタイルの他の国のバンドはちょっと壁にぶつかったりすることがあったり、とか・
(イギリススタイルは私も好きなんですが、でも新しい流派がその壁を越えてブレイクして欲しいな、と思ってます!)
久しぶりの人々、雰囲気・・・やっぱり色んな意味で楽しかったですし、色々振り返ることができて良かったな、と思います。
金管奏者の娘で、友でよかった!と心から思いました。
今年のフェスティバルはまだ始まったばかり。奏者・参加者・ボランティア共々楽しいフェスティバルになることを願っていますし、なんといってもBarry Tuckwell Prizeの決勝で演奏する奏者たちを応援しています。
来年もまた・・・来年は昨年聞き逃したMNOZIL Brassが戻ってきてくれるかな?
楽しみですね!
今日の一曲: アーロン・コープランド 「アパラチアの春」
昨日のコンサートでアンコール的な扱いで一部が演奏されたこの曲。
アレンジ版もオーケストラを聴いているような綿密さ。素敵なエンディングでした。
アメリカの有名な山脈と言えば西のロッキー山脈ですが、東のアパラチア山脈も忘れてはいけません。
アメリカに人が移住したのは西側からで、アパラチア山脈はそんな彼らの前にそびえ立っていたのです。
ちょうど昨日、ちょっと前から読み進めてる平凡社「世界史百科」でアメリカ独立のくだりにさしかかって・・・それで独立宣言をした後、アメリカは増加する人口を抱え西の方に入植を進めることになった、という話を読んでいたのです。
ナポレオンが売却したルイジアナを買い取って、アパラチア山脈の西側にどんどん領土を広げていって。ネイティブアメリカンの迫害などもありながら独立同時の13州から大陸を網羅するように大国となっていった、という・・・
実際この曲はアパラチア山脈とは(作曲家によると)なにもないそうなのですが、アメリカの春の祭り、結婚式みたいなあらすじがあるようで。アメリカというある意味自由の新天地での生活というか暮らし、というか・・・自然から人からいろんな風景がこの曲から伝わってきます。。
今のアメリカではなくまだ子供であったころの古き良きアメリカの素朴な姿。
その素朴さと希望と明るさが一番伝わるのが昨日のコンサートで演奏された最後の部分。
以前「Lord of the dance」をこの今日の一曲で紹介しましたときに言及しました「シンプル・ギフト」というメロディーの変奏になっているのですが、親しみやすいメロディーと明るく輝かしい音がものすごく心地良い曲です。
ストラヴィンスキーの「春の祭典」、レスピーギの「ボッティチェリの3枚の絵」の「春」、ヴィヴァルディの「四季」の「春」・・・いろいろと春の喜びだったり独特のあのエネルギーを表す曲がありますが、そのラインアップのなかで決して忘れてはいけない曲だと思います。
春の晴れた朝、是非是非そっとかけてあげてください♪
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