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今日一番自分にとってインパクトがあったニュースはドイツが第一次世界大戦の際負った借金の最後の支払い(7千万ユーロ分)が今日行われる、ということ!なんだか自分とは関係のないはずなのに心の底から「ほんと頑張ったなあ、よかったなあ」と思って一人で盛り上がっているのですが・・・
それは「今日の一曲」の方で。
メルボルンでは昨夜から「夏時間」が始まり(NZではもう一週間前から始まってたそうです。早い!)、今日は昼の気温が24℃とかなり暖かく。
昨日仕事がんばってたのでスーパーに買い物もゆっくり行けて春の恩恵をしっかり受けられてよかったです♪
買った度入りサングラスもこれからの季節役に立ちそうです。
キーワードto音楽はそんな「春」の季語をお題に10つほど。
季語は基本(最近新しい時代に合わせて増えてはいますが)日本のものなので、西洋のクラシック音楽にあてはめるとなると随分と幅が狭まりますが・・・とりあえず。
どれもぜひぜひ春に聴いて欲しい、春という季節にぴったりのお奨めです♪(日本は秋です、分かってます(笑))
「山焼く」 クラム マクロコスモス第1巻「Spring Fire」
もうそのままですね!でも炎のちろちろした先っちょだったり、目にも止まらぬ速さで広がって行く・・・わくわくすると同時に恐ろしい、そして夏の暑さではなく背景が春の気温っぽいところもチョイスの理由です。
「春の海(または春の波)」 レスピーギ「ボッティチェッリの3枚の絵」から「ヴィーナスの誕生」
元の絵もそうなんですが、春っぽいですよね。穏やかで、冷たくないのどかな雰囲気で。ヴィーナスが生まれるなら花々や鳥たちが祝福を上げるのが似合う春が良い!と思います。もちろん音楽も明確に「春」を指し示してそう。
「東風(こち)」 ラヴェル ソナチネ第3楽章
ラヴェルはどっちかというと夏のイメージなのですが、弾いてるとあんまりこの曲はあんまり夏の雰囲気じゃないなあ、と・・・そこまでパワーがないような、でももっと爽やかで、心地良い風です。方角的にも東以外はしっくりこないかも?
「春の夢」 メシアン 幼子イエスに注ぐ20のまなざし 第15番 「幼子イエスの口づけ」
この曲の暖かな心地よさといい、「庭」と楽譜に書いてあるときに思わずイメージしてしまう花にあふれた秘密の庭園といい・・・眠りの性質もなんか、「春眠暁を覚えず」に近くないことないかなあ、なんて・・・
「山笑う」 ブラームス ホルン三重奏曲 第4楽章
山の話はドイツの作曲家に任せろ!みたいな印象がありまして・・・何でしょう、ものすごく笑ってる曲ですね。どっしりした人or物が笑ってる感じです。(特に第3楽章のあの悲しみの後だと身にしみる喜びです)
「落花」 ブラームス ロマンス op.118-5
またブラームス。音もなく静かに散っていく小さな花びらの一つ一つの美しさと切なさ、そしてその花びらが一枚一枚積もって行き、風にながれていく様子が浮かぶ曲です。ささやかな春の情景と心持ち。
「長閑(のどか)」 ベルリオーズ 幻想交響曲 第3楽章 「野の風景」
もうこれもそのまま、なんですけど・・・最初のオーボエとコールアングレの呼び掛け合いをのどかと言わずしてなんというか!という話で(笑)時間と空間両方の意味でものすごいスペースというか広さを感じます。
「風炎(フェーン)」 ブラームス ハンガリー舞曲第6番
フェーン現象の「フェーン」は春の季語です。是非使いたかったのですが難しかった!ともすれば夏的な曲になってしまうので。乾いてて、勢いがあって、夏じゃない風ということでこの曲をチョイス。うーん、なんか他にあったかなあ・・・
「春嵐」 ブラームス ピアノ協奏曲第1番 第1楽章
ブラームス4度目(!)。どうしても春で、どうしても嵐で、そして途中「青天の霹靂」と呼んでいるところがあって。青は春の色ですからね。ブラームスは冬に弾きたくなるけど春が結構得意みたいです。ピアノ協奏曲第2番も春っぽい。
「春雨」 シューベルト アルペジオーネ・ソナタ 第1楽章
部屋の中から窓の外を見てて・・・暖かくなりきってない天気で寒くもなければ暖かくもなく、なんだか春がもったいないような、不思議と心地良いような、だるいような、切ないような・・・そんな風景です。
ブラームスの多さにはあえてツッコミをいれないことにして・・・(笑)
やっぱりまあるい、あったかい曲が多いですね。なんというか愛に満ちあふれて、ちょっぴり切なく。
ただ「春」という繁殖の季節だったり芽吹きの季節だったりの意外なパワフルさとかわくわくするような躍動感、というものはカバーし損ねたかな。
夏はもっとストレートそうですが、夏になる前に別のトピックで1回はまたやりたいです~
連想ネットワークが繋がるし楽しいエクササイズ♪
今日の一曲: リヒャルト・ワーグナー 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」序曲
ワーグナー嫌いな私が今日ブログのメインの内容をすっとばしてこの曲を選んだ理由。
先ほど書きましたようにドイツが第一次世界大戦の際負った借金の最後の支払い(7千万ユーロ分)が今日行われる、というニュースで盛り上がっていまして。
終戦後にどれだけ支払いを命じられたのかはわからないのですが、敗戦の責任と支払いを一手に負って、そのまま国がダメージを受けたままその状況の影響もありナチスが台頭し、第2次世界大戦があって、また条約が改定されたり新しい借金を負ったり国が分裂して統合して(ちなみに今日は東西ドイツ統合20周年でもあります)、90年ほど苦しんで他の国にお金を払って・・・
自分とは遠く離れたことはずなのに妙に親身に本当によかったなあ、と思ってしまう不思議。
ドイツらしい曲、というと好きなはずのブラームスをすっとばして一番最初に頭に浮かぶのがこの曲。
ワーグナー自身反ユダヤな人で、「気が合うじゃん」と思った(そして彼の音楽が好きだった)ヒトラーがこの曲を初めワーグナーの音楽を政治に悪用していたこともあって(実際イスラエルではワーグナーはほとんどといって演奏されません!)。
さらにワーグナーはロマン派の音楽、ドイツの音楽というものを崩壊寸前まで成長、膨張させてロマン派を破綻させた張本人といっても過言じゃなく(じっさい20世紀の音楽家ってみんなワーグナーを意識しても無意識でも反面教師の筆頭として扱ってる人達ばっかり!)・・・
この曲を「ドイツ」という国のイメージにするのには多少気がひけるのですが・・・
でもこの曲のオープニングを聴くとふっと頭に浮かぶ建築みたいな黄金比率の長方形といい、ブラームスやブルックナーの音楽にも共通するドイツの山や川を中心とする自然の風景と良い、きちょうめんだったりどっしりしている国民性のイメージと良い、一番分かりやすい意味で「ドイツ」なんだなあ、と思ってしまうのです。
好き嫌いを取り除くと、私にとってこの曲はかなり特別なポジションにあります。
この曲は唯一!私の家族全員が(同時じゃないですが)弾いた曲、なのです。
(ただ妹は高校で弾いたんで簡単にアレンジしたバージョンですが・・・)
妹がまだこの曲を弾くずっと前、ユースオケのサマーキャンプで持ち帰ってきたこの曲をCDをかけて練習していると、父と母もいつの間にか一緒に弾いてて。
きっと一生忘れられない、素敵な大事な思い出・・・なのですがなんでこの曲じゃなきゃいけなかったかなあ(泣)
総合でやっぱりワーグナーとその音楽というのは(ワーグナーは総合的な創作家としてはきっと最高峰だとおもいます、でも!)許せないというか好きになれないものだと思いますが・・・
今日はどうしてもこの曲が聴きたくなりました。ドイツという国を身近に感じたかったのかなんなのか・・・
なんにせよ、曲のことはとうとうほとんど話しませんでしたが(汗)ドイツはまだまだこれからなんだな、と・・・ものすごく言葉にするのが難しい気持ちです。
言葉に出来ないのがもどかしい!
それは「今日の一曲」の方で。
メルボルンでは昨夜から「夏時間」が始まり(NZではもう一週間前から始まってたそうです。早い!)、今日は昼の気温が24℃とかなり暖かく。
昨日仕事がんばってたのでスーパーに買い物もゆっくり行けて春の恩恵をしっかり受けられてよかったです♪
買った度入りサングラスもこれからの季節役に立ちそうです。
キーワードto音楽はそんな「春」の季語をお題に10つほど。
季語は基本(最近新しい時代に合わせて増えてはいますが)日本のものなので、西洋のクラシック音楽にあてはめるとなると随分と幅が狭まりますが・・・とりあえず。
どれもぜひぜひ春に聴いて欲しい、春という季節にぴったりのお奨めです♪(日本は秋です、分かってます(笑))
「山焼く」 クラム マクロコスモス第1巻「Spring Fire」
もうそのままですね!でも炎のちろちろした先っちょだったり、目にも止まらぬ速さで広がって行く・・・わくわくすると同時に恐ろしい、そして夏の暑さではなく背景が春の気温っぽいところもチョイスの理由です。
「春の海(または春の波)」 レスピーギ「ボッティチェッリの3枚の絵」から「ヴィーナスの誕生」
元の絵もそうなんですが、春っぽいですよね。穏やかで、冷たくないのどかな雰囲気で。ヴィーナスが生まれるなら花々や鳥たちが祝福を上げるのが似合う春が良い!と思います。もちろん音楽も明確に「春」を指し示してそう。
「東風(こち)」 ラヴェル ソナチネ第3楽章
ラヴェルはどっちかというと夏のイメージなのですが、弾いてるとあんまりこの曲はあんまり夏の雰囲気じゃないなあ、と・・・そこまでパワーがないような、でももっと爽やかで、心地良い風です。方角的にも東以外はしっくりこないかも?
「春の夢」 メシアン 幼子イエスに注ぐ20のまなざし 第15番 「幼子イエスの口づけ」
この曲の暖かな心地よさといい、「庭」と楽譜に書いてあるときに思わずイメージしてしまう花にあふれた秘密の庭園といい・・・眠りの性質もなんか、「春眠暁を覚えず」に近くないことないかなあ、なんて・・・
「山笑う」 ブラームス ホルン三重奏曲 第4楽章
山の話はドイツの作曲家に任せろ!みたいな印象がありまして・・・何でしょう、ものすごく笑ってる曲ですね。どっしりした人or物が笑ってる感じです。(特に第3楽章のあの悲しみの後だと身にしみる喜びです)
「落花」 ブラームス ロマンス op.118-5
またブラームス。音もなく静かに散っていく小さな花びらの一つ一つの美しさと切なさ、そしてその花びらが一枚一枚積もって行き、風にながれていく様子が浮かぶ曲です。ささやかな春の情景と心持ち。
「長閑(のどか)」 ベルリオーズ 幻想交響曲 第3楽章 「野の風景」
もうこれもそのまま、なんですけど・・・最初のオーボエとコールアングレの呼び掛け合いをのどかと言わずしてなんというか!という話で(笑)時間と空間両方の意味でものすごいスペースというか広さを感じます。
「風炎(フェーン)」 ブラームス ハンガリー舞曲第6番
フェーン現象の「フェーン」は春の季語です。是非使いたかったのですが難しかった!ともすれば夏的な曲になってしまうので。乾いてて、勢いがあって、夏じゃない風ということでこの曲をチョイス。うーん、なんか他にあったかなあ・・・
「春嵐」 ブラームス ピアノ協奏曲第1番 第1楽章
ブラームス4度目(!)。どうしても春で、どうしても嵐で、そして途中「青天の霹靂」と呼んでいるところがあって。青は春の色ですからね。ブラームスは冬に弾きたくなるけど春が結構得意みたいです。ピアノ協奏曲第2番も春っぽい。
「春雨」 シューベルト アルペジオーネ・ソナタ 第1楽章
部屋の中から窓の外を見てて・・・暖かくなりきってない天気で寒くもなければ暖かくもなく、なんだか春がもったいないような、不思議と心地良いような、だるいような、切ないような・・・そんな風景です。
ブラームスの多さにはあえてツッコミをいれないことにして・・・(笑)
やっぱりまあるい、あったかい曲が多いですね。なんというか愛に満ちあふれて、ちょっぴり切なく。
ただ「春」という繁殖の季節だったり芽吹きの季節だったりの意外なパワフルさとかわくわくするような躍動感、というものはカバーし損ねたかな。
夏はもっとストレートそうですが、夏になる前に別のトピックで1回はまたやりたいです~
連想ネットワークが繋がるし楽しいエクササイズ♪
今日の一曲: リヒャルト・ワーグナー 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」序曲
ワーグナー嫌いな私が今日ブログのメインの内容をすっとばしてこの曲を選んだ理由。
先ほど書きましたようにドイツが第一次世界大戦の際負った借金の最後の支払い(7千万ユーロ分)が今日行われる、というニュースで盛り上がっていまして。
終戦後にどれだけ支払いを命じられたのかはわからないのですが、敗戦の責任と支払いを一手に負って、そのまま国がダメージを受けたままその状況の影響もありナチスが台頭し、第2次世界大戦があって、また条約が改定されたり新しい借金を負ったり国が分裂して統合して(ちなみに今日は東西ドイツ統合20周年でもあります)、90年ほど苦しんで他の国にお金を払って・・・
自分とは遠く離れたことはずなのに妙に親身に本当によかったなあ、と思ってしまう不思議。
ドイツらしい曲、というと好きなはずのブラームスをすっとばして一番最初に頭に浮かぶのがこの曲。
ワーグナー自身反ユダヤな人で、「気が合うじゃん」と思った(そして彼の音楽が好きだった)ヒトラーがこの曲を初めワーグナーの音楽を政治に悪用していたこともあって(実際イスラエルではワーグナーはほとんどといって演奏されません!)。
さらにワーグナーはロマン派の音楽、ドイツの音楽というものを崩壊寸前まで成長、膨張させてロマン派を破綻させた張本人といっても過言じゃなく(じっさい20世紀の音楽家ってみんなワーグナーを意識しても無意識でも反面教師の筆頭として扱ってる人達ばっかり!)・・・
この曲を「ドイツ」という国のイメージにするのには多少気がひけるのですが・・・
でもこの曲のオープニングを聴くとふっと頭に浮かぶ建築みたいな黄金比率の長方形といい、ブラームスやブルックナーの音楽にも共通するドイツの山や川を中心とする自然の風景と良い、きちょうめんだったりどっしりしている国民性のイメージと良い、一番分かりやすい意味で「ドイツ」なんだなあ、と思ってしまうのです。
好き嫌いを取り除くと、私にとってこの曲はかなり特別なポジションにあります。
この曲は唯一!私の家族全員が(同時じゃないですが)弾いた曲、なのです。
(ただ妹は高校で弾いたんで簡単にアレンジしたバージョンですが・・・)
妹がまだこの曲を弾くずっと前、ユースオケのサマーキャンプで持ち帰ってきたこの曲をCDをかけて練習していると、父と母もいつの間にか一緒に弾いてて。
きっと一生忘れられない、素敵な大事な思い出・・・なのですがなんでこの曲じゃなきゃいけなかったかなあ(泣)
総合でやっぱりワーグナーとその音楽というのは(ワーグナーは総合的な創作家としてはきっと最高峰だとおもいます、でも!)許せないというか好きになれないものだと思いますが・・・
今日はどうしてもこの曲が聴きたくなりました。ドイツという国を身近に感じたかったのかなんなのか・・・
なんにせよ、曲のことはとうとうほとんど話しませんでしたが(汗)ドイツはまだまだこれからなんだな、と・・・ものすごく言葉にするのが難しい気持ちです。
言葉に出来ないのがもどかしい!
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