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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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Brassos' lineage
つまみ食いはなにかと昆布系が多い流 星姫です、こんにちは。
妹は口が寂しいと調理前のパスタをぽりぽりかじるのですが私はおぼろ昆布やフジッコの塩昆布、さらには出汁に使う昆布を多少かじってる事がちょくちょくあります。あとは焼き海苔も食べますね。なんでしょう、この海藻系の多さは。

それはさておき。
楽器に体格や性格などで向き不向きがあるように、その人間の中の「楽器」にも遺伝があるんじゃないか、と思ってます。
前から何度も書いているような気がしますがうちは両親が金管楽器ですが、妹と私は金管楽器を弾きません。
でも少なくとも私の性格や行動、さらには体の仕組みには金管楽器奏者が入ってるんじゃないか?と思うようなことがあります。
大学で知り合った友達を通じて、メルボルンにいるたくさんの金管奏者と知り合いました。トランペットを吹く人、ホルンを吹く人、トロンボーンを吹く人、テューバを吹く人・・・大学にいた5年間、大学以外でも結構縁がありました。オケのマネージャーだったときも一番かわいがってくれたのは金管奏者たちで。ほかのマネージャーと分担作業をしていたときもいつも金管楽器の担当を選んでいました。
生徒だけでなく先生も、プロの奏者も縁がありましたし、そういう人たちも含めて金管奏者といるのが一番楽しくて、自然で心地いいなあーとずっと思ってましたね。やっぱりほかの楽器群と比べて楽器の垣根を越えて全体的に仲がいいそのグループに混ぜてもらって本当にうれしく、心地よかったです。

メルボルンではInternational Festival of Brassという、通称ブラス・フェスティバルというイベントがあります。世界から金管奏者があつまりワークショップをやったりコンサートをやったり、有名なプレイヤーの演奏を聴いたり(あと最終コンサートの後の打ち上げで盛り上がったり)、そして国際的コンペをやったりします。
その国際的コンペに名前が使われている国際的ホルン奏者バリー・タックウェル(オーストラリア人)と友達を通じて私の両親の楽器屋さんの友達とを引き合わせたことがあったんですけど(引き合わせ+通訳でした)、そのときに私と金管奏者とのつながりを話したら「君はそれじゃあ『名誉金管奏者』だ」といわれて、そのことが今でも誇らしくてうれしくて。

金管奏者たちは本当にすばらしい人たちです。みんな底抜けに(?)明るくて、フレンドリーで、ある種の豪快さがあって下ネタを含むユーモアのセンスもあって。(下ネタは多いですが明るいです)
そしてなんといっても男女ともお酒をよく飲む!オーストラリア人自体よく飲みますが金管楽器奏者は特に飲むような気が・・・酔っ払い方は人それぞれですがまあコンサートの打ち上げでは飲む飲む。飲んで談笑する。そして下ネタで盛り上がる(笑)

私は金管奏者ではありませんが、人種・性別・体型の割には結構お酒は強いほうだと思います。(日本人・女性・小柄な人は体の仕組みから弱い傾向にあります)それなりにペース配分をすれば金管奏者とタメをはるくらいは飲めます。しかも飲んでもどうやら外には現れない傾向にあるらしいので確かに強くみえるらしいです。
この上戸っぷりはやっぱり両親の金管遺伝子のおかげ!?と思ってたりします(笑)


今日の一曲: ピョートル・チャイコフスキー 「白鳥の湖」より「ロシアの踊り」

ブラスの話してたんで金管が活躍する曲を・・・とも思ってたんですがただそれは普通に日常でもできるな(笑)ということで・・・

私、「白鳥の湖」は多少飽きてるんです。ユースオケ時代に3年で2回バレエの演奏+一部をコンサートで演奏したもんでほんとすみませんけどしょうがないんです。
あと「白鳥の湖」は情景的な音楽がイマイチなのが多くて・・・(もごもご)

ただパ・ドゥ・ドゥなどの実際のメインダンスナンバーの(そして余談ですが女の子の衣装も)はいいですねー。この「ロシアの踊り」もそんなダンスナンバーのひとつ。
白鳥娘オデットと出会い恋に落ちた王子ジークフリートが当初の予定通り他国のお姫様たちと集団お見合い・・・という場面で、ハンガリー、ロシア、スペイン、ナポリ、そしてポーランドのお姫様たちが王子の気を引こうと踊るご当地ダンスです。

「くるみ割り人形」でもご当地ダンスはありますが、ご当地ダンスってパロディーというかいろんな他文化のミニチュア、踊りであらわす縮図みたいなところがあって好きです。(もちろん衣装もその国をちょっとイメージしてたりしてさらにいいです)
スペインの踊りはカスタネットが使われてたり、ハンガリーの踊りはハンガリーの音楽チャールダッシュの形式だったり。そんななかこの「ロシアの踊り」なんですが・・・

ほかの曲と違うところはこれはチャイコフスキー自身の国の踊りだってことです。
つまりは自分の国の音楽をまるで別の国の人がパロディーしてるみたいに見てる、みたいなところがあってそれが自分的には興味深く。

それでなくても単純に楽しく聴ける、ロシアってこんな感じだなーって思える曲です。オープニングから延々続くバイオリンのソロにも注目!4分半で冷たい寒いロシアの雰囲気をぜひ味わってください。

(ただ実際の演奏になるとこの「ロシアの踊り」は抜かれてることもあります。あーコンマスにいい思いをさせてあげてくださいよー)

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