忍者ブログ
~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

Those stuff you take...
明日はピアノレッスン。ちょっと先生に話があるのもあってちょっと今日の練習は緊張気味。
でもきっと大丈夫・・・だと思います。疲労もちょっと回復してますし、明日は28℃と暑くなる予定ですし。

「精神関係」のカテゴリの記事でよく薬はできるだけ使わない方が良い、という思いを素人なりに(でも自分なりの経験と勉強をもとに)書き綴ってきましたが、今日はその「薬」のことを。

以前このブログでどんな病気も、病気になることでどれだけ身体と心が変わるかということを考えると薬が身体に及ぼす影響の大きさってすごいものなんだ、というようなことを書いた覚えがあります。
「変える力」の大きさは視点を変えてみるとちょっと怖いくらいのことがあって、だから容易に使うものじゃない、という意識もありますが・・・

精神関係の病気だったり症状に効くおくすり、というのはまた別の問題があります。
それは薬効に関して分かっていることはあるんですが、作用機序、つまりどうして効くのか、というのが分かっていない部分が多いこと。
なのに使うなんて!と思われる方もいると思いますがそもそも脳や神経の働き自体に分からないことが多いので・・・でも薬効や安全性に関してはもちろん研究・治験などが行われて市販されているわけです。

例えば「うつ」に効く薬はどんなものがあるか。
症状としての気分の落ち込みに対して作用する抗うつ薬。
双極性障害の一部の症状としてのうつや躁に作用する気分安定剤。
他にも不安症状や不眠症状に効く抗不安薬、幻覚などに効く抗精神病薬もあります。
さらに抗精神病薬の一部や抗てんかん薬がうつの気分症状に効いたりと本来の目的外の効能もあったりで難しい。
さらに抗うつ薬一つとっても今一番使われているSSRI、そしてその前に使われていた三環系抗うつ薬、MAOIなどもありますし、その種類の中でも様々な薬が使われています。

基本新しい薬はより安全とか、より効果があるとか、副作用が少ないとかそういうことで開発・市販されるのですが、精神の薬は実はそんなに単純にもいかなくて・・・

これも前した話だとは思うのですが、精神疾患の薬が人に及ぼす作用というのはまちまちです。
同じ用量の同じ薬を2人の同じような病気や症状の人が飲んでも一人には効力があって一人に対してはない、ということは勿論ありますし、副作用を経験するか、どんな副作用を経験するかというのも勿論人によって違います。
私が入院していた病院での先生達が言うにはどんな薬が特定の人に効くかは使ってみないとわからないそうで、ある薬がその人に効く確率というのは60%なんだそう。

なのでとっかえひっかえ薬を試すのはある程度しょうがないことではあります。
でもやはり短期間で薬を何度も変えるのは好ましくないそう。
薬の効き目はすぐ表れるものではないですし、薬を急に飲みやめたりすることで悪い作用が表れる場合もあります。やはり身体の中の化学物質の働きを変えているので急激に変化させようとすると良くなさそうだなーという気もします。

副作用もねー・・・ある程度は我慢しなくちゃいけない、ということもあるようです。
例えば鎮静・眠気だったり、焦燥だったり、生活に支障をきたしたり特別不快に感じる副作用が表れたらもちろんお医者さんに連絡して薬をやめたり減らしたりなどの措置をとらなくてはなりませんが・・・
でも副作用の中には薬を飲み始めてしばらくするとなくなったりするものもあるので、慎重に見極めることが大事で、同時に難しいところなんですね。

それから薬はもちろん正しく使わなきゃ、ということもあり。
用量を守る、というのは基本ですし(ちなみに用量は患者さんの体重を目安に決められるんだとか)、あと例えば催眠薬・抗不安薬の類は長期間使用を避けた方がいいものもありますし。
リチウムのように血液検査などのモニタリングが必要なものもあります。
抗精神病薬などはアルコールと服用すると鎮静作用が強まったりしちゃうことも。

難しい、難しいとはいいますが・・・実際薬が人の精神の回復を手助けしたり、健康な状態の維持を助けている例もたくさんあります。
他の心理的な治療法や措置も共に行いながら、お医者さんとの連携で何かあったときにすぐ措置がとれるようにして、さらに薬をもらったときは作用、副作用などに関して知識を得て自分でも気づけるようにして・・・
まさに「薬にも毒にもなる」、身体と心に大きな変化をもたらすものなので、うまく付き合って自分の力とサポートにしていくのが理想なのかな、と思っています。


今日の一曲: ピョートル・チャイコフスキー イタリア奇想曲



聴くと決まってパスタが食べたくなります、この曲。
チャイコフスキーは色々イタリアについての曲を書きますね-。
やっぱり青い空、白い雲、赤いトマト、緑のバジルの温暖で陽気な国は一種の憧れがあるのかなーと思うようなきらきらしたイメージ。
聴き手もついつい憧れてしまいます♪

のびのびとした歌、底抜けな明るさ、赤い情熱・・・
イタリアという国の文化の良いところがみんな詰まったこの曲。
15分ほどあるのかな?長めの曲なのですがメドレーのような形式で次々と駆け抜けて行く旅はあっという間。
きっとどこかで聴いたようなメロディーもありますよ。

イタリアといえば思わずつられて歌いたくなってしまう楽しい歌がもしかしたら一番特徴的かも知れませんが、私が一番気に入ってるのは後半の速いタランテラのセクション。
曲の一部だけにもかかわらず、自分にとって最強のタランテラです。

タランテラとは南イタリアの踊り。
速くぐるぐる回るような、たまにはねるような性格をしていて、もともとはタランチュラらしき毒蜘蛛に噛まれて気が狂った患者を踊らせることで治療した、という民間伝説が元になっているらしく。
(注:タランチュラには人にそこまで害をなす毒はありません。おそらくヒステリーの一種では、という説もあります)

なのでタランテラは「狂乱」がつきもの。
速ければ速いほどエキサイティングになって、凶暴であればあるほどぐるぐる回るのに狂気が増して。
そのセクションが始まるwind-upな加速も、荒々しい弦楽器も、一楽章だけ木管の歯切れ良い音で引き締めるところも最高!

エンディングの派手さとか、オーケストレーションとかはやっぱりロシアでチャイコスフキーだな、と思いますがなんにしてもあこがれの対象としてのイタリアの夢を鮮やかに魅せてくれる楽しくエキサイティングな曲。
パスタをお供に大声で歌い笑いながら楽しみたい曲ですね♪


拍手[0回]

PR
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Comment:
Pass:
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック