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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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Lesson Day
今日は久しぶりにレッスンしてきました!
レッスン代がうやむやになったのでそれに決着をつけるためにもまた近いうちにレッスンしてもらいたいですね。

今日はメルボルンは晴れ、28℃。
大学の音楽科での先生のレッスン室は夏にはかなり暑くなるのですが今日くらいの天気なら窓から入るそよ風が心地良い。ただ隣の建物で工事していてうるさいのですが(汗)

ラヴェルの「古風なメヌエット」、ドビュッシーの「映像」第1集から「ラモー礼賛」、シマノフスキの「メトープ」から「カリュプソー」、そしてメシアン「鳥のカタログ」から「モリフクロウ」。
モリフクロウはトータルセリーぽい「夜」のところは聴いてもらえなかったのですが(やっぱりメシアンはまたマイケルにも聞いてもらいたいですね)、シマノフスキも気に入ってもらえてよかったです。(シマノフスキはこれからまたレパートリーの新しい引き出しとして重宝する予定です!)
ラヴェルとドビュッシー、つまりフランス「印象派」と呼ばれる作曲家が専門の先生、やっぱり「印象派」っぽい感じの曲には先生も惹かれるのかしら。
私もイタリアの印象派っぽいレスピーギや、ポーランドの印象派っぽいシマノフスキ・・・いろいろ私も先生に聴かせてるなあ・・・

キーの重い、音のくぐもった先生のレッスン室のピアノ(スタインウェイ)。
家のピアノはキーが軽いのでレッスンの時は若干しんどいところもありますが、先生のピアノは音に深みがあって、音がブレンドしやすい。だから先生のピアノでフランス音楽を弾くのは本当に楽しいです。
あーいつかグランド買いたいな~あんないいやつでなくてもいいから音とキーに深みがある、クラムが弾けるピアノが!

大好きな先生、でもいつも何を考えてるかわからない。
今日のレッスンで演奏の次に大事だったのが来年の割と早いうちにメル響でチェレスタ・ピアノのオーディションを受けるためのアクションを起こしてみること、そして永住権をとったら(年齢制限にひっかからないうちに)国立アカデミーのオーディションを受けてみること。
先生ノーリアクションで大変困った(汗)

でもとりあえずそのためにこの夏はテクニカル重視のレパートリーに転換。
ベートーベン、スカルラッティ、ハイドン、バッハといつもならレパートリーに入らない曲で技巧を確立して、それにくわえて得意レパートリーのラヴェル、ドビュッシー、メシアン、シマノフスキなども交え。
夏の終わりまでにはオーディションに自分の強さをいかせる「オーディション向きの曲」がいくつかあるといいな、と思いながらなんとかレパートリーを今一生懸命組んでいるところです。

レパートリーを組むのも本当に楽しくて。オーディションなんて随分と久しぶりだし、あんまり経験がなくて。
でも今リストした曲の中で使えるかな-、と思える曲はありますし、なんといっても過程でいろいろ弾きたい曲もありますし・・・なんとかこなしていきたい。

メル響、やっぱりこないだのコンサート聴きに行ったときに決心がついて。
卒業前からやりたいと思ってたことなんですが、プロの夢、そしてオーケストラの中に存在することはやっぱり諦めたくない、ということで。
ソロももちろんやりたいですけれど自分の強み、そして喜びはやっぱりオケのなかでの働きかな、と信じています。
私の持ってるオケというものの知識からするときっと今の仕事と両立できる、むしろ両立したいと思うのです。

ピアノ復帰してから結構ゆるーくやってきたけれど、もう一つステップアップして、もう1レベル根性とやる気を入れて、もいちど気合い入れて追いかけてみようかな、なんて思いながら・・・少し気がはやってしまっています(笑)
今までどおりレパートリーを広げて、自分の心と繋がり表現できる曲をもっともっと弾けるようになりたいですけど、そのためにはきっとここで頑張って(ちょっと我慢して)なにかと粗い私の演奏を磨いていかないと。

にやにやしてます。数ヶ月後、オーディションが受けられることになったら何を携えていくのかな、と。
そもそもカジュアルプレイヤーのシステムが今現在どうなってるかさえも分からないのですが・・・
楽しみなのです。絶対お問い合わせのメール書くときはぐだぐだ悩むでしょうが(笑)

とりあえず今週はレッスンでやった曲の総仕上げ。
今やってる、そして近く手放す曲もステップアップした後に弾いてさらに良くなってるといいな。

自分の心の中で目覚め動き出し、跳ね回り始めてる「音楽家」という名の子供をどう育てていくか・・・楽しみでたまりません。


今日の一曲: クロード・ドビュッシー 「映像」第1集より「ラモー礼賛」



今日のレッスンで演奏した曲のうち、紹介してないのはモリフクロウとこれだけ。
モリフクロウはいつでも書く気になれそうなので、こちらを。

ラモーはフランスのバロック時代の作曲家。フランス・オペラの大家です。
私はあんまり詳しいことを知らないのですが・・・(単なる不勉強!)

バロック時代はフランスにフランス独特の音楽があったのですが、古典派とロマン派の時代はフランスって割と文化的に弱い国だったんですよね。どちらの時代もドイツ・オーストリアが中心に音楽が動いていて・・・
ロマン派の終わりがワーグナーの音楽の過熟により告げられたとき、やっとフランスの時代がやってきたのです。
そのときフランスでは古き良き時代のフランスのアイデンティティを持った音楽を振り返る「新古典派」という動きが出て、そしてこの曲もまたフランスオペラの名作曲家の遺した音楽に思いを馳せる、というような趣旨で新古典派の一つの作品と言えるでしょう。

曲はバロック時代にもあったスローな舞踊、サラバンドの形式をゆるーくとっていて。
ハーモニーの色彩、暖かさ、厚みがとってもドビュッシーらしいです。
優しい夢を見るような心地よさが弾いてても聴いていても嬉しくなりますね♪

どうもこの曲は私にとって青のイメージ。
いつだったかテレビでみたシャガールのステンドグラスのあの鮮やかで深い青。
フランス建築だったり、絵画だったり、衣装だったり・・・フランス的なものばかりイメージが浮かんで、自然とあこがれと愛を感じてしまう曲です。

ポストロマン派、印象派だからってロマンチックじゃない、というのもよくよくわかるとっても人間的な曲です。
感情を色彩にのせて豊かに表現して、心のやわらかいところに響きます。

ドビュッシーかラヴェルかで言えば断然ラヴェル派で、あまりロマンチックな曲はあんまり・・・な私なのですが、ものすごく親しみがわいて、自然と愛を抱いてしまった曲。
バロック時代に築かれたフランスの音楽文化も含めてフランスっていいなあーとついつい浸っちゃって(笑)
でもなんでしょう、どうしても好きになっちゃう美しさと豊かさと色彩があって。あのシャガールのブルーに魅了されてしまいます。

一つ一つの和音を大事に味わって仕上げていきたいです♪


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