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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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to love and to believe
最近仕事時間が少ないので取引先を増やしてみようか悩んでます。
ただmomentumときっかけさえあればひたすら進んで無茶しかねないので慎重に。
仕事時間がどれくらいであれご飯のあとの時間は趣味に頭をスイッチしたいですね。まだまだそこのところの切り替えがそううまくないかもしれません。

前に音楽の好みの話をしましたが、私の好きな音楽の傾向は案外シンプルだということが最近判明しました。
それは:
1)翼のある音楽
2)命のかかってる音楽
3)死臭のする音楽
4)広い自然の音楽
5)抱きしめたくなる音楽

に大きく分けられる・・・みたいです。

1)はもう・・・音形がどうとか、メロディーがどうかといか言うんじゃなくて直感的に聴いてて翔けるような、飛び回るような音楽がすきなのはきっと自分が翼を持って翔け回りたいからかもしれないですね。
例:スクリャービンの練習曲op.42-5、ブラームスのピアノ協奏曲第1番第3楽章、メシアンの「世の終わりのための四重奏曲」より「時の終わりを告げる天使のための虹の錯乱」

2)なんでしょうね。命がかかってる音楽って特別なパワーがあるんですよね。命そのもののような。鎮魂曲、戦争題材の曲、その他いろいろ・・・心にぐっと来て離さない、とりこになるなにかがあります。
例:ショスタコーヴィチの交響曲第11番、ブリテンの「戦争レクイエム」、マーラー交響曲第5番

3)私の好きな曲って結構「死」に関する曲が多いんです。最晩年の曲だったり、題材が死に関することだったり。それはそういう題材が好きなこともありますけどそういうエピソードを知らずに好きになって後で話を聞いたりということもけっこうあります。絶対ってことはないけれど死臭らしきものをかぎつけるのかなー・・・って思います。
例:ショスタコーヴィチの交響曲第14番、プロコフィエフのピアノ協奏曲第2番、ブラームスのピアノ四重奏曲第3番

4)音楽を聴いてなんか幻想的な、またはこの世のどこかにあってほしいようなすばらしい景色・・・または視覚的にそれが見えなくてもぶわっと広がるその雰囲気というかにおいというか・・・それがとっても切なくて、どこか懐かしくて・・・そんな広い世界を感じるのが多分好きみたいです。
例:ラフマニノフ交響曲第2番第2楽章(協奏曲ではなく)、ヴォーン=ウィリアムスの「富める人とラザロ」の5つの異版、メシアンの「鳥のカタログ」より「ダイシャクシギ」

5)なんでしょう、なんかこう・・・スケールや曲風を問わず愛らしい曲ってありますよね。きゅん、とするというか。心がすさんでも許せちゃう、心の中でご機嫌な鈴が鳴る様な(笑)。
例:レスピーギ:「古代舞曲とアリア」第2組曲より「パリの鐘」、ラヴェルの「逝ける王女のためのパヴァーヌ」、クラムの「マクロコスモス」第2巻より「Rain-death Variation」

総括してみると暗い曲が全体的に多いんですよね。本当に自分とつながれる曲は暗い曲が圧倒的に多いです。(例:上記ブラームス、スクリャービンなど)
暗い曲を聴くともっと深く知りたくなるというか、溺れる覚悟でその暗さに飛び込んで自分のものとしてみたくなるというか。

音楽は闇と触れ合うのにいちばんいいものだと思います。自分のリスクが比較的に低く、でもものすごく親密に闇の声を聴くことができます。
特に上記命がかかってる音楽は本当に訴えかけてきますから。

なんというか・・・ポジティブや陽、光ってのももちろん大切ですけどそれは後ろにあるネガティブ、陰や闇の上に成り立ってるもので。
自分を守るためにポジティブばかり自分の中に集めてるだけでは他の人の闇を光に変えることはできないと思うんです。
闇の声に耳を傾けて、心いっぱいで受け止めて、理解して・・・自分のものとして、それでそれとどう付き合うかを考えていきたいなーってのが理想。自分の闇も、他人の闇も。闇は取っ払う派じゃなくて受け入れてうまく付き合うというのが一番いいんじゃないかなと思いますがもちろんまだ人生試行錯誤中。
でもメンタルヘルスや心理学、そして医学全般もそういう感じが芯なような感じですしね。

今行ったようなことが自分の人生にもメンタルヘルスでも実践できるようにがんばりたいです。


今日の一曲: ドミトリ・ショスタコーヴィチ ピアノ協奏曲第1番 第4楽章

今日はいっぱい曲を例として出したので手短に。
ピアノ協奏曲としてはそんなにたいしたものじゃないみたいなんですけどショスタコーヴィチの若いころの作品としては珠玉の名曲です。
なんといっても学生のころサイレントムービーに即興でピアノ伴奏をつけるアルバイトをしていたというのがよくわかる感じの曲で、くるくる移り変わるシーンや主にピアノソロによるちょっとしたアクション・アクロバットがなんとも魅力的。

そしてなかなかないトランペット(サブソロ扱い)とピアノのタッグがまたぴかいちですね。バックのオケが弦オンリーなので金属的な二つのソロ楽器の音がまたよく映えます。

なお、この曲は作曲家自身がピアノを弾いている録音もありますがあーんまりおすすめしません。とりあえずショスタコの人となりを知って、この曲をあらかじめ知ってからですかね。

ものすごくテクニックがすごい人で、でも自分の曲となると機械の様に弾く癖があって。ひたすら速く、ジェットコースターのようにがーっと弾いてしまって少なくとも速度による表情はないんですよ。
なんかものすごくユーモアがある(ショスタコがひねくれすぎるまえのユーモア)曲なのでもったいないなあーと思いますし、ショスタコの写真は基本気難しい顔ばっかりなので・・・それもまたもったいないなあと。

私はショスタコのユーモア、好きですから。


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