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今日はなんだか気道の調子が悪いです・・・
前回こう気道が過敏に息苦しくなったのは一時ネットをお休みしていたとき。ストレスが身体に現れることがはっきりわかったんですが、今回はそんなにストレスらしいストレスは自覚していません。
一応昼の部はピアノも仕事もお休みしましたし、この案件を金曜に終わらせて週末はゆっくりしたいです。
明日を含めて運転レッスンももう2回。テストに向けてあんまり疲れを蓄積しないようにしなきゃ。
ブログ、そして特にTwitterではクラムやメシアンの音楽についてはよく話しますが、ショスタコーヴィチやマーラーの音楽については比較的話をしない傾向があるようで・・・
結構スケールが大きいからなのが一つの理由としてあると思いますが・・・なにはともあれ今日はマーラーのことについて。
オーケストラ楽器を弾いている人でマーラーの音楽が好きでない人に出会ったことがまずありません。
ピアノについては彼はほとんど曲を書いてないのであまり知られていませんが、他の楽器を弾く若い音楽家達に圧倒的な支持を得ている作曲家です。
彼の作品の中でも最高峰とされているのが交響曲。そのどれもが偉大で、本当に・・・偉大で。(汗)
もう、彼の音楽を言葉で表すことは不可能です!
マーラーは同じく交響曲の名作曲家として知られるようになったシベリウスに「交響曲は世界のように全てを包括していなくてはいけない」と語ったそうで、まさにその言葉に違わない曲たちで。
人間らしく、でも大自然やとても大きな力、そして私たちが積み重ねの上に成り立ってる見えない小さな力の働きまで、命という命に満ちた、巨大なスケールと綿密なディテールを兼ね備えながら、しっかりした構造、間違いない楽器使い、豊かな音楽性と感情、大きな空間と長い時間を全て包括していると思います。
マーラーの曲の中で、交響曲第1番はもう生涯ずっと親しんできましたが、私がマーラーの音楽に目覚めたのは15歳の時、交響曲第5番をユースオケで弾いた時。
私にとって初めてのマーラー演奏経験でしたが、同時にフルで交響曲を弾くのも初めてでした(断片的にならそれ以前にショスタコの11番を弾いています)。
その感覚を表現することはものすごく難しいですが、衝撃でした。誇張でなく、自分の人生が変わってます。
まずはその音楽の巨大さ、包容力、それから闇の深さ、愛の深さ・・・そしてリハーサルを重ねるにつれてこの曲がどんなに綿密に、どんなに細かいところまで気を配って完璧に書き詰めてるかを体感しました。
今でもマーラーの曲をマクロ単位(感情・パワーなど)で感じても、ミクロ単位(楽器使い、和音など)単位で感じてもよくぞくぞくっとします。
その楽器使いというか音楽の書き方、といいますか・・・マーラーに敵う者はいないと思います。
どの楽器を弾いても弾きごたえのあるパートで、音楽全体から考えて無駄のない、まるで世界の一員のようにしっかり貢献しています。たまにスコアを見ると(マーラーを聴くのにスコアがあると一段と違います!)これ細かすぎるんじゃないか!?というようなところが多々あるけれど、きっと人間の脳が意識的にプロセスできないところで、無意識にはちゃんと取り込まれて、人間の心に影響を与えているのでは?と信じています。
マーラーの交響曲および歌曲はそれぞれのジャンルの標準的な曲の長さよりも随分と長いです。
長い・深い・濃いと三拍子そろったと言いましょうか。交響曲第8番「千人の交響曲」ではオケ・合唱など合わせて本当に1000人で演奏しろといったり、第9番の最終楽章の永遠に続くような感じだったり・・・CDにするには難しそうですが(汗)とにかくでっかいです。交響曲の中の楽章一つ一つもがっつり一食。
これだけ壮大で隙もない音楽に全身全霊を注いで、よく交響曲9つ(+α)分生きたな!と思います。どっかで生命力使い果たしちゃいそうな気もしますよ。
なかなか個々の曲について離すのは難しいのですが、今日はここら辺で一旦切って明日マーラーの人物についてちょっとと、マーラーの音楽の内面に迫ってみたいと思います。
今日の一曲: グスタフ・マーラー 交響曲第5番 第4楽章 (「アダージェット」)
でました!一番定番のやつ!でもマーラーは定番でも他の曲に遜色ないですよ。
でも5番だったら第1楽章や第2楽章の方が好きで・・・ただまだ好きすぎて文章にできないです。
この曲が名曲として名を馳せたのは2つの主な理由があります。
一つは映画「ベニスに死す」で使われたこと。映画の内容もかなりインパクトがあるようですが(なんでまだ観てないんだ、私)、この曲の使われ方、そしてこの曲の性質、そして曲に込められた感情が映画の内容と結びついての効果が相乗したのかかなり有名になったらしいです。
もう一つの理由ですが・・・
どんな曲も有名になるには曲自体のクオリティも大切ですが、曲にまつわるエピソードも大切なエレメントだったりします。
この「アダージェット」に関しては曲もエピソードもインパクト大です。
あくまで言い伝え(リハーサルの時に聞いた)ですが、この曲を書いた当時マーラーはアルマと結婚したばかりで、彼女への愛を表現した曲、と言われています。
その言い伝えに違わず本当にロマンティックな曲で、息の長い弦のメロディーとハープの落ち着いた丸い音で創られるintimateな世界は暖かく、官能的で口説かれてるみたいで(笑)
(ちなみに弦とハープのみ弾く楽章です)
マーラーは合唱や声楽を交響曲に用いますが、この5番は楽器のみの編成・・・なのですが、どことなくやっぱり歌っぽい性格がありますね。
ただ歌だとしたらどんだけゆっくり歌ってどんだけ息が長く続くんだという。
これで口説かれたら少なくともムードに押されて折れますよ(笑)いや本当に。
洒落にならないくらいロマンチックで、大人の恋愛事の匂いがぷんぷんします。心に響くのはもちろん、本能に働きかけてきます(マーラーはなにかと生物学・心理学が絡んできますね、印象的に。フロイトと繋がりがあったらしいですし)。
先ほど言及しました「もっと思い入れの深い楽章」もありますので、ぜひこの交響曲のCDを借りて・買って、その時にはこの楽章でなく全部の楽章を聴いて欲しいです。
どの楽章も一つ一つ素晴らしいものですが、交響曲全体として聞いてもまたさらに完全な世界を感じられます。
ちなみに私マーラーと誕生日1日違い!(何にも関係ない!)
前回こう気道が過敏に息苦しくなったのは一時ネットをお休みしていたとき。ストレスが身体に現れることがはっきりわかったんですが、今回はそんなにストレスらしいストレスは自覚していません。
一応昼の部はピアノも仕事もお休みしましたし、この案件を金曜に終わらせて週末はゆっくりしたいです。
明日を含めて運転レッスンももう2回。テストに向けてあんまり疲れを蓄積しないようにしなきゃ。
ブログ、そして特にTwitterではクラムやメシアンの音楽についてはよく話しますが、ショスタコーヴィチやマーラーの音楽については比較的話をしない傾向があるようで・・・
結構スケールが大きいからなのが一つの理由としてあると思いますが・・・なにはともあれ今日はマーラーのことについて。
オーケストラ楽器を弾いている人でマーラーの音楽が好きでない人に出会ったことがまずありません。
ピアノについては彼はほとんど曲を書いてないのであまり知られていませんが、他の楽器を弾く若い音楽家達に圧倒的な支持を得ている作曲家です。
彼の作品の中でも最高峰とされているのが交響曲。そのどれもが偉大で、本当に・・・偉大で。(汗)
もう、彼の音楽を言葉で表すことは不可能です!
マーラーは同じく交響曲の名作曲家として知られるようになったシベリウスに「交響曲は世界のように全てを包括していなくてはいけない」と語ったそうで、まさにその言葉に違わない曲たちで。
人間らしく、でも大自然やとても大きな力、そして私たちが積み重ねの上に成り立ってる見えない小さな力の働きまで、命という命に満ちた、巨大なスケールと綿密なディテールを兼ね備えながら、しっかりした構造、間違いない楽器使い、豊かな音楽性と感情、大きな空間と長い時間を全て包括していると思います。
マーラーの曲の中で、交響曲第1番はもう生涯ずっと親しんできましたが、私がマーラーの音楽に目覚めたのは15歳の時、交響曲第5番をユースオケで弾いた時。
私にとって初めてのマーラー演奏経験でしたが、同時にフルで交響曲を弾くのも初めてでした(断片的にならそれ以前にショスタコの11番を弾いています)。
その感覚を表現することはものすごく難しいですが、衝撃でした。誇張でなく、自分の人生が変わってます。
まずはその音楽の巨大さ、包容力、それから闇の深さ、愛の深さ・・・そしてリハーサルを重ねるにつれてこの曲がどんなに綿密に、どんなに細かいところまで気を配って完璧に書き詰めてるかを体感しました。
今でもマーラーの曲をマクロ単位(感情・パワーなど)で感じても、ミクロ単位(楽器使い、和音など)単位で感じてもよくぞくぞくっとします。
その楽器使いというか音楽の書き方、といいますか・・・マーラーに敵う者はいないと思います。
どの楽器を弾いても弾きごたえのあるパートで、音楽全体から考えて無駄のない、まるで世界の一員のようにしっかり貢献しています。たまにスコアを見ると(マーラーを聴くのにスコアがあると一段と違います!)これ細かすぎるんじゃないか!?というようなところが多々あるけれど、きっと人間の脳が意識的にプロセスできないところで、無意識にはちゃんと取り込まれて、人間の心に影響を与えているのでは?と信じています。
マーラーの交響曲および歌曲はそれぞれのジャンルの標準的な曲の長さよりも随分と長いです。
長い・深い・濃いと三拍子そろったと言いましょうか。交響曲第8番「千人の交響曲」ではオケ・合唱など合わせて本当に1000人で演奏しろといったり、第9番の最終楽章の永遠に続くような感じだったり・・・CDにするには難しそうですが(汗)とにかくでっかいです。交響曲の中の楽章一つ一つもがっつり一食。
これだけ壮大で隙もない音楽に全身全霊を注いで、よく交響曲9つ(+α)分生きたな!と思います。どっかで生命力使い果たしちゃいそうな気もしますよ。
なかなか個々の曲について離すのは難しいのですが、今日はここら辺で一旦切って明日マーラーの人物についてちょっとと、マーラーの音楽の内面に迫ってみたいと思います。
今日の一曲: グスタフ・マーラー 交響曲第5番 第4楽章 (「アダージェット」)
でました!一番定番のやつ!でもマーラーは定番でも他の曲に遜色ないですよ。
でも5番だったら第1楽章や第2楽章の方が好きで・・・ただまだ好きすぎて文章にできないです。
この曲が名曲として名を馳せたのは2つの主な理由があります。
一つは映画「ベニスに死す」で使われたこと。映画の内容もかなりインパクトがあるようですが(なんでまだ観てないんだ、私)、この曲の使われ方、そしてこの曲の性質、そして曲に込められた感情が映画の内容と結びついての効果が相乗したのかかなり有名になったらしいです。
もう一つの理由ですが・・・
どんな曲も有名になるには曲自体のクオリティも大切ですが、曲にまつわるエピソードも大切なエレメントだったりします。
この「アダージェット」に関しては曲もエピソードもインパクト大です。
あくまで言い伝え(リハーサルの時に聞いた)ですが、この曲を書いた当時マーラーはアルマと結婚したばかりで、彼女への愛を表現した曲、と言われています。
その言い伝えに違わず本当にロマンティックな曲で、息の長い弦のメロディーとハープの落ち着いた丸い音で創られるintimateな世界は暖かく、官能的で口説かれてるみたいで(笑)
(ちなみに弦とハープのみ弾く楽章です)
マーラーは合唱や声楽を交響曲に用いますが、この5番は楽器のみの編成・・・なのですが、どことなくやっぱり歌っぽい性格がありますね。
ただ歌だとしたらどんだけゆっくり歌ってどんだけ息が長く続くんだという。
これで口説かれたら少なくともムードに押されて折れますよ(笑)いや本当に。
洒落にならないくらいロマンチックで、大人の恋愛事の匂いがぷんぷんします。心に響くのはもちろん、本能に働きかけてきます(マーラーはなにかと生物学・心理学が絡んできますね、印象的に。フロイトと繋がりがあったらしいですし)。
先ほど言及しました「もっと思い入れの深い楽章」もありますので、ぜひこの交響曲のCDを借りて・買って、その時にはこの楽章でなく全部の楽章を聴いて欲しいです。
どの楽章も一つ一つ素晴らしいものですが、交響曲全体として聞いてもまたさらに完全な世界を感じられます。
ちなみに私マーラーと誕生日1日違い!(何にも関係ない!)
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