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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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ミュージカル
まずは昨日の追記から: ホロコーストを題材として扱った作品にPaul Celanの詩「Death Fugue」があるのを忘れていました!あの詩は本当に凄いです。フーガというタイトルがなんとなく分かります。英語がちょっと特殊なので分かりづらいのですが(そういう風に書いてあるんです。なので頭の中で言葉をつなぎ合わせて行く感じもまたたまらないです)オススメです。

そして今日はめでたく運転テスト(実技)を合格して免許を取得しました!
といってもProbationary Licenseといって、フルライセンスよりは細かい制限があるのですが、これで一人で運転できます!
・・・といってもまずは車を購入しなきゃ。
次はメル響のオーディション、それから永住権、と手に入れていきたいです。

今日はちょっと昔を振り返って。
以前何回か書いてますが、私の学校(幼稚園~高校一貫)は女子校で、そして徒歩5分のところに兄弟校の男子校がありまして(同じく幼稚園~高校一貫)。
いろいろ合同イベントをやるんですけど、中でも音楽での合同コンサートなどのイベントは比較的大規模で。
毎年秋頃になると中学の学年(7~9年生)、高校の学年(10~12年生)に分かれて、男女合同で劇をやるのが恒例でした。
そしてそのうちの1つは必ずミュージカルなんですよね(毎年交代)。

ミュージカルの場合、私が最初進学した頃は学校でいろいろな楽器を教えてる先生達が集まって(生徒も何人か)少人数オケパートを担当する、というシステムでした。
私が10年生の時がまさにそうで、中学学年の「オズの魔法使い」で、本当に少人数で先生ばっかり+2人ほどの先輩達と舞台の中にあるピットに入って狭い中で弾いていました。ちなみにチェロで。
楽しかったですねえ。打楽器の先生と、厳しいことで有名な(でも合唱をものすごく鍛え上げた)音楽の一番偉い先生がバトってるのを見たり、音が外れたらちょっとだけみんなで笑いあったり。
前に座っているうちの学校のバイオリンの先生、隣に座ってるビオラの先生はもう仲良しで。そしてその隣にキーボードを担当している男子校の方で一番偉い先生も少し仲良くさせてもらって。内気で優しい先生でめっちゃ好きです(笑)

次の年は高校学年の「オクラホマ!」。これは劇の内容も音楽ももちょっと楽しい感じで、オケもピットではなく舞台の前で若干大きめの編成で。(私はまたチェロ)生徒も多めでオケは学校のオケの一番前の方の席とほとんど代わり映えなく。
リハーサルも舞台の上が高校学年なのでわりとさくさく進んだ覚えがあります。(「オズ」はいろいろ待ち時間が多かった・・・)

異色だったのが次の年。ここまでは名作といわれるミュージカルを選んできたのですが、なんと私たちのファイナルイヤーでは「ロミオ&ジュリエット」をロックテイストで(言語はシェークスピアのまま)アレンジ、という荒技をすることになって。
で、音楽は生徒のオケ+バンド、楽譜はあってもないようなものでドラマを教えている先生が作った骨組みにそれぞれ即興で弾く、というものでした。(ちなみにまたチェロ)
オケ部分のメンバーほとんど私の友達で埋まってたんですが、classically trainedなので即興は初めて。でもリハーサルを重ねてちょっとコツをつかむとこれが楽しい!もう1回こういうフォーマットの演奏やってもいいですね~♪
ほとんど観れなかったけどダンスも実はすごかったらしいです!(オケで弾いてると座ってるポジションにかかわらず舞台の上を見る余裕がないです。そういう意味ではちょっと残念)

大学時代に、メルボルン大学の寮主催のミュージカルでもウェスト・サイド・ストーリーでチェロを弾いたことがあるのですが・・・やっぱり環境がこう、ホームではないというか、そのためだけに集まってるのでお互いをあんまり知らない、というか・・・(ただオケは音楽科の友達が結構いました。でもこっちはこっち、演者は演者で固まってしまうので。)
レベルこそこっちの方が高けれど、学校の時の方が楽しかったなあ、とかついつい思ってしまったり。

これから先あんまりミュージカルで弾く、なんていうことは縁がないような気もしますが(諦めない方がいいですが、ね)、本当にいい思い出です。なんとなく思い出のままにしておきたい(笑)

ただ観るにはまだほとんどミュージカルは観たことないので、そのうちお金と時間に余裕があって良い演目やってるときは行きたいです!
(どうしてもオケコンサート優先なので)


今日の一曲: レナード・バーンスタイン 「ウェスト・サイド物語」より「Tonight Quintet」



学校の時にやったミュージカルは昔すぎてなかなか音楽自体が思い出せなかったので・・・
ウェスト・サイド物語だったら「マリア」とか「アメリカ」とかももちろん名曲としてあるんですが、この「Tonight Quintet」みたいな曲ってなかなかないと思います!(もしかしたらオペラで似たような構造の曲はあるかも?ですが)
Jets とSharksの対決の前夜のそれぞれのキャラクターの思惑、思いを一曲で、前へ前へ動く、気がはやるテンポにのせて、しかも他の歌のメロディーなども使って見事に描写しているこの歌。

マリアとトニーは対決を止めたがっているし、それぞれのグループはこの対決が待ちきれないでいるし、アニータは対決の後にベルナルドとあんなことやこんなことをすることばかり考えてるし(笑)
音楽的にもこの十人十色の掛け合いや、同時に歌ったりするが本当に格好いいですし、ストーリーのターニングポイントまで持ってく盛り上がりも含めてうまくできてるなあ、さすがバーンスタイン!とおもっちゃいます。

ウェスト・サイド物語や、ものすごく調子のいい指揮のスタイルで有名なバーンスタインですが、実はポピュラー系統でない作曲もたくさん書いています。
がっつり20世紀なスタイルで、社会的なテーマを題材にしたりしたものが多いのですが、まだまだ面と向き合えてないのでいつかそちらも紹介したいです。
バーンスタインのそちらの顔も本当に凄い人物だとわずかながら知っていることから思えるので、大事だと思うんです。

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