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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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今日も色々
先ほどメル響のオーディション担当の方にカジュアルプレイヤーのオーディションのための履歴書を送付しました。
最初のチェレスタ有りコンサートが3月なのでオーディション受けれることを指をクロスして願っています!

そうはいってもちょっと練習が上手くいかないんですよね。
気持ちがはやったり、思考がぐるぐるしたり、慌ただしくなったりで、集中力も散漫としますし、弾くテンポも若干上がってしまったり。
微妙にいそがしいのもありますが、暑さで気持ちが引き上げられているのもあって・・・
結構音楽に打ちこむのはできる方だと思ってたんですけど、自分が思ったより弱いことが分かってかなり悔しいです。(もちろん練習室と家のリビングでは環境による気の入りようのレベルは違いますが・・・)

よくプレイするゲームにADOMというローグライクスタイルのRPGがあるのですが、その中に出てくるDrakelingという種族に似てるんですよね、私の精神と気候の関係は。
Drakelingは簡単に言えばトカゲ人間で、冷血動物の性質が入ってるため暖かいところでは代謝と共にスピードが上がり、さらに暑すぎるとそれが裏目に出てダメージを受ける、という性質を持ち、逆に寒いところではスピードが下がって動きが鈍くなる、という・・・

病気としての双極性は薬である程度コントロールしてるので、私自身も色々な精神状態でもピアノが弾けて、練習できるよう状態を整えなきゃな、と思います。
自分が思うには、自分には何よりも音楽が効くと思うので練習する曲の順番を変えて最初に気持ちを落ち着けるようはかってみたり、心を落ち着けるような曲を増やしてみたりという対策などをとりながらピアノ精神を鍛え直してみたいと思います。

そして今日は音楽と心についてのレクチャーに行ってきました。
感想はまた後ほど。今回は話が進むのがかなり早かったのでメモの解読に苦戦するかも?
トピックは「音楽の起源」に関する様々な説についてでした。音楽と心、というよりは音楽中心なのですが、言語だったり、発達学だったり、いろんな学問の分野の話を取り入れた研究で。
ものすごく色々なことが曖昧で、すっきりしないこと、ちょっと弱いかな、と思う説や理論もあったのですが、とっても面白かったです。

スピーカーの人はオーストリアのグラーツ大学(メルボルン大学と交換プログラムを結んでいる大学なので、何人か友達も向こうに留学しています)からのゲストだったのですが、向こうでは「Interdisciplinary Music Studies」というような、音楽を他の学問の分野(心理学など)と交え研究するコースらしく。
そしてメルボルン大学にも音楽科と心理学科の提携研究体制ができたらしくて・・・
私が物凄く興味深い、もしかしたら目指したいエリアが勉強できる道が見えてきて、さらに気持ちがエキサイトしております。これから色々道を探ってみたいです。


今日の一曲: パウル・ヒンデミット トランペットソナタ 第3楽章(最終楽章)



ヒンデミットはまだあんまり紹介できてませんね~好きな作曲家ではあるのですが、知ってる曲に随分と偏りがあって(汗)

でも本当に彼は色んなジャンルの曲を書き、色んな楽器のために曲を書いています。
とくにソナタに関しては彼自身が弾いたビオラのためにたくさん、ピアノやオルガンにも3つずつ、そしてオーケストラの様々な楽器(ハープを含む)だったり、アルトホルン/アルトサクソフォンだったり、実にいろいろな楽器のために書いているんです。
それもどの楽器のソナタもなかなかのクオリティ。特にレパートリーが小さめの楽器だとヒンデミットのソナタはよく弾かれます。

そのなかでも金管楽器のためのソナタ群は手堅いですね。
そしてさらにその中でのトランペットソナタの手堅いことといったら。
第1楽章のオープニングからぐっと来ます。

実はこのソナタ、自分で楽章の分け方が分かっていなくて・・・
今日紹介の「第3楽章」というのはTrauermusikとその後のセクションを合わせて第3楽章としてカウントしています。

Trauermusik=葬送音楽(以前同じヒンデミットで同名のビオラ+弦楽の曲を紹介しました)。
そしてその死の雰囲気をキャリーオーバーして次のセクション。副題は「Alle Menschen müßen sterben」。
ドイツ語で「全ての人は死ななければならない」という意味です。バッハのコラールの題で、歌詞はこちらに掲載されています。(それにしてもドイツ語だと独特の雰囲気、荘厳な何かがあって怖いですね。いきなりこれが楽譜に書いてあったら怖いですよ。)
こう、クラシックなというか典型的な、死と死神の静寂、時が止まったような、冷ややかで恐ろしいコラールです。

ただトランペットは管楽器ですので、もちろん息の長さには限りがあります。
本当に「時が止まった」ように、ピアニストの感覚でこの曲に「正しい」テンポを選ぶとおそらくトランペット奏者に「遅すぎる!」と怒られるのでは、と思います。
「全ての人は死ななければならない」どころかまずトランペット奏者が死んでしまうのでお気をつけを。

ヒンデミットについては新古典風だったり、ちょっと実験エレメントをはさんでたり、ドイツ風だったりイギリス風だったり、当時のナチ政党だったり、活動した国々との関係もいろいろあったらしく、未だに自分の中ではさまざまな意味で立ち位置がしっくりこない印象があるのです。
でもこのトランペットソナタの最終楽章を聴くとなんとなーく、ですがヒンデミットの生きた時代(戦間、第二次世界大戦、ナチス政権下)だったり、土地(ドイツ、イギリス両方)だったりがこの死のイメージに感じられる気がします。

1回弾いてみたいなあ~ヒンデミットのトランペットソナタ。
いや、もっとヒンデミット自体弾きたいです。ピアノ音楽も、他の楽器のソナタのピアノパートも、その他にも。

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