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仕事の案件が難しいです!ただ明日金曜日があることを忘れてたので(もう明日から週末だと思ってた)なんとかいけそうです。あんまり焦らないでよかった~週末はピアノができそうです。
さて、結構時間をかけてしまいましたが、親友から借りていたNorman Doige著「The Brain that Changes itself」を読み終わりました!
日本語版は茂木健一郎さんが解説書いてるんですね~(amazon参照)
実はこの本Bordersの心理学セクションにいっぱい並んでて、推薦文を「Musicophilia」(感想はこちら)の著者Oliver Sacksが書いている、そして似たようなフォーマットで書かれている、ということで手に取った本。その当時は「ちょっと待ってみよう」と思って買わなかったのですが、親友が持ってたので借りて読みました。
「Musicophilia」と同じフォーマットといいますが、それぞれの章でケーススタディを中心に脳の特性のトピック話を広げていく、というのが大まかなフォーマット。
「Musicophilia」は音楽と脳についての話でしたが、この「The Brain that Changes Itself」は脳の可塑性についての話で・・・
脳の可塑性、神経可塑性(neuroplasticity)というのは生き物の脳が外的刺激を受けてその構造を変えていく現象。私たちが普通に暮らしている間もそれは起こっていますが、この本で取り上げられているのは神経可塑性の表れ方でもとっても極端な、これは奇跡だろうと思うような劇的な脳の変化です。
例を挙げると脳の左半分が生まれつき無い女性だったり、脳梗塞により体・言葉の自由がきかなくなった人などの話もあり、そして神経可塑性と痛覚、心理療法、性的嗜好の関係性などについてもいろいろ書かれています。
私が面白いと思ったのは「想像すること」が脳に与える影響、さきほどの痛覚や心理療法の話、そしてなんといっても捕捉の章にあった人間の文化と神経可塑性の話ですかね。
そしてこの本を通じて昔は「脳は決まった部分に決まった機能を司っている」という考えが主流だったこと、神経可塑性の考えが抵抗を受けながらも今広まってきていることの経緯も大きく扱っています。
さらに、それぞれの章でフィーチャーされる神経可塑性の研究者の人柄だったり、その研究に至った経緯や思いなどにも記述があったり。
(うちの精神医に通うようになってからの経験なんですけど、様々なお医者さんが仕事をする部屋にどういう者を置いているか、空間作りってものすごく興味深いです。特に精神医に関しては患者さんが安心しなければいけない空間ですし。)
この本を貸してくれた親友がこの本と出会ったブックサークルではこの本の「文体があんまり気に入らない」という意見が多かったそうです。
それについては私も分かる気がします。徐々に慣れましたが、ちょっと粋なこと言おうとしている感みたいのもありますし(ただ確かに的を射たシンプルで刺さるフレーズが実際でるんですからあんまり悪いことはいえませんが)、ちょっとカジュアルすぎるかな?という感もありますし。
あと個人的にですが一箇所ちょっと刺激が強かった内容もありました。(性的嗜好の章で)
一応ありますよ、ということで。
全体的にはやっぱり「Musicophilia」の方が好きでした。文体の堅さだとか、フォーカスの仕方とか、内容とか・・・はもちろんそちらは音楽関連なので当たり前なのですが。
実はもう1冊類似の本を購入してまして、そちらも近いうちに手が回ると良いな、と思っています。
Musicophiliaもオススメなのでリンク。いつの間にか日本語版が出て、レビューもついているので・・・
(ただ英語版の方が表紙は可愛いです♪)
今日の一曲: カミーユ・サン=サーンス 交響曲第3番「オルガン付き」 第2楽章
かなり有名な交響曲ですね!最終楽章のメロディーは映画「Babe」を始めテレビなど多くの場所で使われています。
そして「オルガンが入ってる交響曲(またはオケの曲)」としても有名です。
あの最終楽章での巨大なオルガンのエントリーがとっても印象的!
・・・でも実はあれがこの交響曲におけるオルガンの最初のエントリーではないんですよ。
「動」の第4楽章のまえに「静」の第2楽章でその魅力を大いに発揮しているんです。
第2楽章の始めに暖かい音でコラールにも似たパートを奏でながらなんとも心が落ち着く雰囲気を作り出してくれるオルガン。バロックの頃から続く弦楽器とオルガンの相性のよさ!
サン=サーンスの曲の中でもトップの音楽だと思います。本当に、本当に美しい。
なかなか評価されない楽章ですが、この楽章を、そしてこの交響曲全体としてもっと知って欲しいと思っています。
(交響曲は全楽章合わせて一つの世界!この交響曲もそうですが、複数の楽章(特に最初と最後)で共通するモチーフなどがあって作曲家が意図的につなぎ合わせているので・・・)
完全に余談ですが、この交響曲にはオルガンだけでなくピアノ(それも連弾!)も参戦しています。
第3楽章、そして第4楽章の最初の方で聞こえますのでぜひそちらにも耳を傾けて見てください♪
さて、結構時間をかけてしまいましたが、親友から借りていたNorman Doige著「The Brain that Changes itself」を読み終わりました!
日本語版は茂木健一郎さんが解説書いてるんですね~(amazon参照)
実はこの本Bordersの心理学セクションにいっぱい並んでて、推薦文を「Musicophilia」(感想はこちら)の著者Oliver Sacksが書いている、そして似たようなフォーマットで書かれている、ということで手に取った本。その当時は「ちょっと待ってみよう」と思って買わなかったのですが、親友が持ってたので借りて読みました。
「Musicophilia」と同じフォーマットといいますが、それぞれの章でケーススタディを中心に脳の特性のトピック話を広げていく、というのが大まかなフォーマット。
「Musicophilia」は音楽と脳についての話でしたが、この「The Brain that Changes Itself」は脳の可塑性についての話で・・・
脳の可塑性、神経可塑性(neuroplasticity)というのは生き物の脳が外的刺激を受けてその構造を変えていく現象。私たちが普通に暮らしている間もそれは起こっていますが、この本で取り上げられているのは神経可塑性の表れ方でもとっても極端な、これは奇跡だろうと思うような劇的な脳の変化です。
例を挙げると脳の左半分が生まれつき無い女性だったり、脳梗塞により体・言葉の自由がきかなくなった人などの話もあり、そして神経可塑性と痛覚、心理療法、性的嗜好の関係性などについてもいろいろ書かれています。
私が面白いと思ったのは「想像すること」が脳に与える影響、さきほどの痛覚や心理療法の話、そしてなんといっても捕捉の章にあった人間の文化と神経可塑性の話ですかね。
そしてこの本を通じて昔は「脳は決まった部分に決まった機能を司っている」という考えが主流だったこと、神経可塑性の考えが抵抗を受けながらも今広まってきていることの経緯も大きく扱っています。
さらに、それぞれの章でフィーチャーされる神経可塑性の研究者の人柄だったり、その研究に至った経緯や思いなどにも記述があったり。
(うちの精神医に通うようになってからの経験なんですけど、様々なお医者さんが仕事をする部屋にどういう者を置いているか、空間作りってものすごく興味深いです。特に精神医に関しては患者さんが安心しなければいけない空間ですし。)
この本を貸してくれた親友がこの本と出会ったブックサークルではこの本の「文体があんまり気に入らない」という意見が多かったそうです。
それについては私も分かる気がします。徐々に慣れましたが、ちょっと粋なこと言おうとしている感みたいのもありますし(ただ確かに的を射たシンプルで刺さるフレーズが実際でるんですからあんまり悪いことはいえませんが)、ちょっとカジュアルすぎるかな?という感もありますし。
あと個人的にですが一箇所ちょっと刺激が強かった内容もありました。(性的嗜好の章で)
一応ありますよ、ということで。
全体的にはやっぱり「Musicophilia」の方が好きでした。文体の堅さだとか、フォーカスの仕方とか、内容とか・・・はもちろんそちらは音楽関連なので当たり前なのですが。
実はもう1冊類似の本を購入してまして、そちらも近いうちに手が回ると良いな、と思っています。
Musicophiliaもオススメなのでリンク。いつの間にか日本語版が出て、レビューもついているので・・・
(ただ英語版の方が表紙は可愛いです♪)
今日の一曲: カミーユ・サン=サーンス 交響曲第3番「オルガン付き」 第2楽章
かなり有名な交響曲ですね!最終楽章のメロディーは映画「Babe」を始めテレビなど多くの場所で使われています。
そして「オルガンが入ってる交響曲(またはオケの曲)」としても有名です。
あの最終楽章での巨大なオルガンのエントリーがとっても印象的!
・・・でも実はあれがこの交響曲におけるオルガンの最初のエントリーではないんですよ。
「動」の第4楽章のまえに「静」の第2楽章でその魅力を大いに発揮しているんです。
第2楽章の始めに暖かい音でコラールにも似たパートを奏でながらなんとも心が落ち着く雰囲気を作り出してくれるオルガン。バロックの頃から続く弦楽器とオルガンの相性のよさ!
サン=サーンスの曲の中でもトップの音楽だと思います。本当に、本当に美しい。
なかなか評価されない楽章ですが、この楽章を、そしてこの交響曲全体としてもっと知って欲しいと思っています。
(交響曲は全楽章合わせて一つの世界!この交響曲もそうですが、複数の楽章(特に最初と最後)で共通するモチーフなどがあって作曲家が意図的につなぎ合わせているので・・・)
完全に余談ですが、この交響曲にはオルガンだけでなくピアノ(それも連弾!)も参戦しています。
第3楽章、そして第4楽章の最初の方で聞こえますのでぜひそちらにも耳を傾けて見てください♪
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