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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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メル響コンサート「Tchaikovsky's Violin」感想
まだ「音楽にできること」のエントリーを上にしています。一応月末に未来投稿したのですが・・・
そろそろ降ろそうかな、投稿時間まで待つか、ちょっと悩んでます。
そしてブログといえばTwitterのTL表示ブログパーツを使ってましたが最近RTが多くそういった自分の発言じゃないもの、そして@返信なども表示されることなどを理由にTLジャンプボタンに変えました。
メシアンにちなんで鳥です(笑)
そちらもどうぞよろしくです。

昨日は仕事→ピアノ→メル響のコンサートに行ってきました。
珍しく6時半開演。今年は金曜日は仕事でもしものことがあったら・・・ということで月曜日or週末参戦が多くなりそうです。
場所はメルボルン・タウンホールでしたが、もうここも様々なオケのコンサートで観客側としても演奏者としても来てるんで勝手知ったホールです。なじみ深い演奏場は本当に自分の家のように心地良い空間です。

プログラムは:(指揮:Mark Wigglesworth)
リヒャルト・ワーグナー 「パルジファル」序曲
ピョートル・チャイコフスキー バイオリン協奏曲 (ソリスト:諏訪内晶子)
(休憩)
セルゲイ・ラフマニノフ 交響曲第3番

ここ数日調子が悪かったりでものすごく疲れてて(あと自分ワーグナーが色々な意味で嫌いなこともあり)、ワーグナーではほとんど寝てました。
でも最近新神話主義の本で読んだようなことが「パルジファル」のあらすじにあったり、彼の最後のオペラということもあったり、そしてやっぱり20世紀音楽はワーグナー無しにしては語れないのでいつかゆっくり・・・と思います。
聞こえた限りでは(結構私寝てるときも音楽は聞こえるんですよ。人の話し声とかは全くみたいですが)ああ確かに最後にたどり着くのはこういうとこなのか、という感じがありますし、弦楽器の音やハーモニーに不思議なオーラみたいなものを感じました。
要再チャレンジ。

チャイコフスキーのバイオリン協奏曲。
あんまりこれも曲としては好きじゃないんですよね~底抜けに明るく派手な曲は苦手な場合が多いです。特にチャイコフスキーに関しては内向きだったり土臭い曲のほうが断然良い味出してると思います。
でもプログラムに書いてあったとおりベートーヴェン、ブラームス、シベリウスなど偉大なバイオリン協奏曲と同じニ長調で書かれてることはなんか因縁があると思いますし、第2楽章はいい感じですよー。

そしてなにより演奏が見事だった!
諏訪内晶子さんの音の強さ、まっすぐさにがつんと心打たれましたね!なんというか、日本人離れしているというか。
アタックからしっかりして、音が変な弧を描かず真っ直ぐsustainされるあの気持ちよさ。終始力強さと華やかさが求められるこの協奏曲で音楽のスケールに負けない演奏を心底から楽しみました♪
前からこのブログで語っている「女性ならではの強さ」を実感した気がします。

アンコールは知らない曲なのですが聴いた感じバッハの無伴奏ソナタorパルティータ(ニ短調のパルティータ?)のなかのヘ長調の緩徐楽章ではないかと思われます。(バッハでヘ長調は確定)
まっすぐな音はそのままに今度はもっと繊細で神秘的な雰囲気。バッハの信仰の真っ直ぐさを感じましたね。
本当に良い物を聴きました。

ラフマニノフ交響曲第3番。私が愛して止まない曲の一つです。
でもラフマニノフの音楽は(プログラムにもありましたが)ハリウッド的な、アメリカ受けが良い奴ばっかり売れてるんですよね。ロシアらしく土臭く、そして彼の繊細で内向きな性格を反映してたりする曲はほとんど知られていない。ついでに言えば彼の音楽はロマンチックな部分ばっかり見られて20世紀音楽としての彼なりの見事な表現方法に目を向ける人は少数。
みんな、ラフマニノフは何人でどの時代に生きたか考え直してみてよー(心の叫び)

それを抜きにしても本当に良い曲で。
特に第2楽章(の特にスケルツォの部分)が好きで好きで。そして最終楽章である第3楽章のエンディングの素晴らしさ。
Twitterでつぶやいたのですが、よく別世界へ行くストーリーで元の世界に帰るときに「後ろを振り返ってはいけません」と言われる、あんな感じで。振り返らないよう全力疾走する感覚で。終わらないで、どころか「ちょっと待て待て待て!」と焦ります。

演奏も見事でした。
メル響というオケの元気さ、パワフルさ!勿論綿密な詳細もありますがなんと言っても先ほどのチャイコフスキーだったりこの曲での爆発するようなパワーにめちゃくちゃ心躍ります。
特にバイオリンは第1、第2どっちも圧倒的な団結力、そして実力。
そして打楽器軍団見事!シンバルがめちゃくちゃソフトに弾かなくちゃ行けなかったりなどラフマニノフの音楽は打楽器にとって変な難しさがある印象がありますがしっかり活躍してました~
そしてビオラのダークサイドも見られたり。

指揮がまた。昔Wigglesworthさんとメル響でマーラー6番を聴いて感銘を受けて、今回彼の指揮を聴くのは2回目。
ものすごい安心感というか、安定感というか。論理的なのかも知れない、と思います。
今回チェレスタのパートはいつもオルガンをメル響で弾いてる方が弾いてたのですが・・・曲への思い入れ&メル響で弾くこと(ハープのJulieと隣で弾く事)自体、そしてあの人の指揮で弾きたかったな、ということ全部ひっくるめて今回チェレスタが弾きたかった!!!!

メル響、次は同じくWigglesworthさんで今週末にマーラー7番の演奏があります。
チケット予約済みです(今回バルコニー真ん中前側と良いところに座れたので次回もそうだといいな)。
ものすごい楽しみですね~最近気に入ってる曲ですし、このオケ&指揮者の組み合わせは間違いないですからね。


今日の一曲はおやすみです。先ほど夕方寝てたのですが若干まだ疲れている・・・蓄積中?


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