×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
こないだ着いたロルカの詩集、噛みしめております(笑)
本を読む時っていつもがーっと最初は速くよんでからあとで反芻するように何回も何回も(×many)読む癖があるのですが、ロルカは最初速く読むとぱっぱっとキーワードが飛び出してくるのですがその独特の世界観と色彩、温度を味わうにはゆっくりゆっくり読むのが必要です。
もう1冊ロルカの詩集を注文したのですが明後日からイースターで連休なのでなるべく明日届くといいな・・・
今日は久しぶりの楽器と性格シリーズ。順番からいってフルートですね。
恒例のおことわり:
1)これらの性格分析は私個人の観察と楽器の特性から導き出したものです。
2)あんまり真剣にとらないでいただけると嬉しいです。それなりに分析はしてますが、とりあえずネタということで。
3)メルボルン発データなので環境要因があると思われ日本人の場合どうなっているかは未知です。
4)個人攻撃、誹謗中傷は全く意図していません。
フルートの友達は何人かいますが、あんまりフルートコミュニティと付き合いがあるわけでなく・・・
・・・待てよ、まずフルートコミュニティって存在するのか、という疑問から始まりです。
フルート同士で固まって集まってという光景をあんまりみないような・・・いや、きっと集まってはいます。でも他の木管と一緒だったりするのが一つと、あとフルート同士の集まりはやはりホルンの仲良しグループ的な集まりだったり、はたまた打楽器のビジネスライクだけどチームワークがっちりの集まりとは大分性質が違うような気がします。
割とドライ、というかグループよりは個人の集まりというか。
実際フルートってオケでもフルート同士のアンサンブルで演奏、という感じじゃないんですよね。ソロかデュエットか。チャイコフスキーの「くるみ割り人形」の有名な「葦笛の踊り」を聞いててなんだかちょっとだけ腑に落ちないものがあったり。唯一フルートがアンサンブルでがっちり組んでて凄い!と思うのはホルストの「惑星」の「土星」と「海王星」ですね。
例えばチェロだけのアンサンブル、ホルンだけのアンサンブルなどありますけどフルートだけのアンサンブルはあくまでも個人的な印象ですがあんまり強くないです。
フルートは生粋の高音楽器だと私は思ってます。柔らかい低音、そして力強く、つんざくような音も出る高音部。
オーケストラには弟分の全域つんざくピッコロ、そして稀にアルトフルートやバスフルートなど音量は全然ですが柔らかく不思議な音色を持つ兄弟も出てきます。
バイオリンと似たようなパートを受け持つことが多いこともありその機動力はお墨付き。ただバイオリンが情熱を込める楽器ならばフルートはクールに振る舞うことの多い楽器です。
フルート奏者もまたクールで知的で飄々としているイメージが。
そして木管で唯一銀でできている、というユニークさ、そして高級さ。そして最高の音のため、そしてやっぱりヴィジュアルな面もあってか銀にこだわりたいという傾向も少なからずあったり。
プライドとこだわりのレベルは高いですが、でもちゃんと引き際を知っているというか。理想は高く、でもリアリストなイメージがあります。(ちょうど飄々のクラリネットとこだわりのオーボエの間に位置しているという感じ・・・)
そしてフルートは女性的な印象があるかとお見ますが、確かに体育会系、ゴリマッチョ系は見たこと無いです。
感情豊かではありますが(感受性豊か、そして感情の表現も豊か。音もありますがそこがまた女性的、というのもあるかな)その表現はあくまでもintellectualな感じ?
ふるまいもスマート。苦労して楽器を運ぶチェロやコントラバスなどとは違ってなんと楽器をケースにいれた状態で鞄に入ってしまうというのがこのイメージには関連してると思われます。
ちなみに一度読んだ事があるのですがフルートにはフランス人の名手が多いそうで。
唇が薄い方が有利、と言われているのですがやはりフルートはフランスの作曲家の音楽において活躍(ドビュッシーの「牧神の午後の前奏曲」が良い例ですね)しているので音楽の感じ、エスプリが自然に感じやすいということもあり。フランスの感性にまたフルートの楽器としての性質も合うのかな、と思います。
美しく柔らかな音のフルートですが同時に鋭く力強い面があることもまたフルートの一面で。
フルートは構えたとき楽器が地面に水平になるように、音の出口が右に向くように持つためフルート(そして何よりもピッコロ)の右側に立ったり座ったりすると時によっては耳を本当に痛めかねません。
ということでどんな人でもそうですが、色んな意味でも「フルート奏者のwrong sideに立たないように」、との注意を。・・・失礼しました(汗)
今日はあくまでも比較的ですが馴染みの深くない楽器ということでちょっと短めに。
あまりこううかつなことは言えないかな、と。
次回はやっと弦楽器、コントラバスからですね。こんどはゆっくり構えたいと思います。
今日の一曲: フランソワ・プーランク フルートとピアノのためのソナタ 第2楽章
ちょっぴり悩みました。ものすごく好きでとっておきたい曲、一応活躍してるけどここでわざわざ・・・な曲、そして活躍してるけどあんまり詳しくはない曲(主にソロレパートリー)が総じて多いなかこれならいける!と。
活躍はいわずもがな、実際に伴奏の授業で弾いた事がありさらにフルートの魅力(さらにはプーランクの魅力)を存分に味わえる曲、ということで。
プーランクは私にとって「エスプリの塊」みたいな作曲家です。
気まぐれさ、独特のセンス、軽さ、流れとリズム、どれをとってもフランスらしく、粋で。
ただプーランクはちょこちょここう、曲の良さにムラがあるんですよね(汗)ピアノ曲でもたまにありゃ?となるものがあるのですがなんといってもバレエ「牝鹿」(なんだかんだで2回弾いてる・・・)はちょっとなんだか、うーん。
ただプーランクは多作で、良い曲もたくさん残しています。
木管楽器が入ってる室内楽曲、そしてソナタ類はクオリティ高いです!このフルートソナタもまたその1つ。
ピアノもいきいき、フルートものびのび。フランス音楽の粋さと楽しさが親しみやすいです。
第2楽章はCantilenaと名がついています。
Cantabile, Canto, Cantataなどと同じく「歌」関係の言葉で。
同じ語源から生じたフランス語のChanson=歌・シャンソンとも関わりがあります。
実際伴奏の授業でこの第2楽章はシャンソンに似た感じ、という話があり。フルートのクールでなめらかかつ表現豊かな透明な音色で歌い上げます。
そして先ほどちょろっと話が合った気まぐれさ。
フランス音楽の気まぐれさ、プーランクの気まぐれさ、エスプリの気まぐれさだけではなくフルートに見られる女性的なきまぐれさもあるのかな、と思い。
豹変する、というほどではないけど突然感情・表情が変わるのはこの曲の魅力の一つですね。
もちろんこのソナタの他の楽章も素晴らしいですし、オーボエ、クラリネットのソナタ、トリオ(オーボエ、ファゴット、ピアノ)、さらには六重奏(ピアノ+木管五重奏)も名曲。
木管の魅力、そしてフランス音楽の気さくなおしゃれさとそれ以上の深さを味わうのには本当にプーランクの木管音楽はお勧めです♪
本を読む時っていつもがーっと最初は速くよんでからあとで反芻するように何回も何回も(×many)読む癖があるのですが、ロルカは最初速く読むとぱっぱっとキーワードが飛び出してくるのですがその独特の世界観と色彩、温度を味わうにはゆっくりゆっくり読むのが必要です。
もう1冊ロルカの詩集を注文したのですが明後日からイースターで連休なのでなるべく明日届くといいな・・・
今日は久しぶりの楽器と性格シリーズ。順番からいってフルートですね。
恒例のおことわり:
1)これらの性格分析は私個人の観察と楽器の特性から導き出したものです。
2)あんまり真剣にとらないでいただけると嬉しいです。それなりに分析はしてますが、とりあえずネタということで。
3)メルボルン発データなので環境要因があると思われ日本人の場合どうなっているかは未知です。
4)個人攻撃、誹謗中傷は全く意図していません。
フルートの友達は何人かいますが、あんまりフルートコミュニティと付き合いがあるわけでなく・・・
・・・待てよ、まずフルートコミュニティって存在するのか、という疑問から始まりです。
フルート同士で固まって集まってという光景をあんまりみないような・・・いや、きっと集まってはいます。でも他の木管と一緒だったりするのが一つと、あとフルート同士の集まりはやはりホルンの仲良しグループ的な集まりだったり、はたまた打楽器のビジネスライクだけどチームワークがっちりの集まりとは大分性質が違うような気がします。
割とドライ、というかグループよりは個人の集まりというか。
実際フルートってオケでもフルート同士のアンサンブルで演奏、という感じじゃないんですよね。ソロかデュエットか。チャイコフスキーの「くるみ割り人形」の有名な「葦笛の踊り」を聞いててなんだかちょっとだけ腑に落ちないものがあったり。唯一フルートがアンサンブルでがっちり組んでて凄い!と思うのはホルストの「惑星」の「土星」と「海王星」ですね。
例えばチェロだけのアンサンブル、ホルンだけのアンサンブルなどありますけどフルートだけのアンサンブルはあくまでも個人的な印象ですがあんまり強くないです。
フルートは生粋の高音楽器だと私は思ってます。柔らかい低音、そして力強く、つんざくような音も出る高音部。
オーケストラには弟分の全域つんざくピッコロ、そして稀にアルトフルートやバスフルートなど音量は全然ですが柔らかく不思議な音色を持つ兄弟も出てきます。
バイオリンと似たようなパートを受け持つことが多いこともありその機動力はお墨付き。ただバイオリンが情熱を込める楽器ならばフルートはクールに振る舞うことの多い楽器です。
フルート奏者もまたクールで知的で飄々としているイメージが。
そして木管で唯一銀でできている、というユニークさ、そして高級さ。そして最高の音のため、そしてやっぱりヴィジュアルな面もあってか銀にこだわりたいという傾向も少なからずあったり。
プライドとこだわりのレベルは高いですが、でもちゃんと引き際を知っているというか。理想は高く、でもリアリストなイメージがあります。(ちょうど飄々のクラリネットとこだわりのオーボエの間に位置しているという感じ・・・)
そしてフルートは女性的な印象があるかとお見ますが、確かに体育会系、ゴリマッチョ系は見たこと無いです。
感情豊かではありますが(感受性豊か、そして感情の表現も豊か。音もありますがそこがまた女性的、というのもあるかな)その表現はあくまでもintellectualな感じ?
ふるまいもスマート。苦労して楽器を運ぶチェロやコントラバスなどとは違ってなんと楽器をケースにいれた状態で鞄に入ってしまうというのがこのイメージには関連してると思われます。
ちなみに一度読んだ事があるのですがフルートにはフランス人の名手が多いそうで。
唇が薄い方が有利、と言われているのですがやはりフルートはフランスの作曲家の音楽において活躍(ドビュッシーの「牧神の午後の前奏曲」が良い例ですね)しているので音楽の感じ、エスプリが自然に感じやすいということもあり。フランスの感性にまたフルートの楽器としての性質も合うのかな、と思います。
美しく柔らかな音のフルートですが同時に鋭く力強い面があることもまたフルートの一面で。
フルートは構えたとき楽器が地面に水平になるように、音の出口が右に向くように持つためフルート(そして何よりもピッコロ)の右側に立ったり座ったりすると時によっては耳を本当に痛めかねません。
ということでどんな人でもそうですが、色んな意味でも「フルート奏者のwrong sideに立たないように」、との注意を。・・・失礼しました(汗)
今日はあくまでも比較的ですが馴染みの深くない楽器ということでちょっと短めに。
あまりこううかつなことは言えないかな、と。
次回はやっと弦楽器、コントラバスからですね。こんどはゆっくり構えたいと思います。
今日の一曲: フランソワ・プーランク フルートとピアノのためのソナタ 第2楽章
ちょっぴり悩みました。ものすごく好きでとっておきたい曲、一応活躍してるけどここでわざわざ・・・な曲、そして活躍してるけどあんまり詳しくはない曲(主にソロレパートリー)が総じて多いなかこれならいける!と。
活躍はいわずもがな、実際に伴奏の授業で弾いた事がありさらにフルートの魅力(さらにはプーランクの魅力)を存分に味わえる曲、ということで。
プーランクは私にとって「エスプリの塊」みたいな作曲家です。
気まぐれさ、独特のセンス、軽さ、流れとリズム、どれをとってもフランスらしく、粋で。
ただプーランクはちょこちょここう、曲の良さにムラがあるんですよね(汗)ピアノ曲でもたまにありゃ?となるものがあるのですがなんといってもバレエ「牝鹿」(なんだかんだで2回弾いてる・・・)はちょっとなんだか、うーん。
ただプーランクは多作で、良い曲もたくさん残しています。
木管楽器が入ってる室内楽曲、そしてソナタ類はクオリティ高いです!このフルートソナタもまたその1つ。
ピアノもいきいき、フルートものびのび。フランス音楽の粋さと楽しさが親しみやすいです。
第2楽章はCantilenaと名がついています。
Cantabile, Canto, Cantataなどと同じく「歌」関係の言葉で。
同じ語源から生じたフランス語のChanson=歌・シャンソンとも関わりがあります。
実際伴奏の授業でこの第2楽章はシャンソンに似た感じ、という話があり。フルートのクールでなめらかかつ表現豊かな透明な音色で歌い上げます。
そして先ほどちょろっと話が合った気まぐれさ。
フランス音楽の気まぐれさ、プーランクの気まぐれさ、エスプリの気まぐれさだけではなくフルートに見られる女性的なきまぐれさもあるのかな、と思い。
豹変する、というほどではないけど突然感情・表情が変わるのはこの曲の魅力の一つですね。
もちろんこのソナタの他の楽章も素晴らしいですし、オーボエ、クラリネットのソナタ、トリオ(オーボエ、ファゴット、ピアノ)、さらには六重奏(ピアノ+木管五重奏)も名曲。
木管の魅力、そしてフランス音楽の気さくなおしゃれさとそれ以上の深さを味わうのには本当にプーランクの木管音楽はお勧めです♪
PR