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いつになく長いタイトルですが・・・
結構前から「クラシックをあんまり知らない人にCDを一枚買ってクラシックを好きになってもらうとしたら何を勧めるか」ということをちょこちょこ考えた事が何度もあって。
それをちょこちょこ暫定チョイスとして今日は書き出したいと思います。
基本的に自分が考える事は:
1)とっつきやすさ
2)クオリティの高さ
3)弾いてる楽器(さらにその組み合わせ)の魅力を最大限に
4)作曲家の魅力の最大限に
5)1回だけでなく長く(できれば一生)楽しめる、深さのある曲
6)音楽の可能性を最大限に表す曲
さらには自分が魅力を感じる曲を選ぶこと(もちろん例外はあります)、それから「好きになって欲しい!」と思う気持ちを大切にする、ということを考慮しています。
毎回自分の中でこの話になると最初に思いつくし一番納得がいくのがホルストの「惑星」ですね。
日本でもカバーされて(というかそれ以前に)「木星」は本当に有名ですし、親しみやすいですし。
火星もテレビでたまに使われてますし。
あと交響曲だと各楽章に多少の違いはあっても一楽章嫌いだと他も嫌いになりそうな気がするんですよね。あとは交響曲だと全部の楽章で一つ、というのがあるので1楽章ずつ聞いてもぴんとこなかったり、各楽章が長かったり。
そういう問題点を「惑星」は全部クリアしてるんですよね。
7つの楽章は全て性格が異なり、一つだけで聞いても遜色なく。各楽章は10分を超えることも無いです。
「惑星」は本当に一生ものだと思っています。
一番ポピュラーな木星から入って、時と共に他の惑星にまた違った魅力を覚えて。そして既に知ってる惑星にもどんどん新しい発見ができて。
私の経験だと9歳頃に木星と初めまして→火星→金星→天王星→海王星→水星→土星の順に愛着が湧きました。今でも木星や火星で「ええ、こここんなんだったんだ!」というのがありますし(スコアも持ってますが)、なによりも土星海王星にどっぷりで。
オーケストラの魅力といえば「惑星」はピカイチで。オーケストラのでっかいスケールだったり、細部までのディテールだったり、音色の複雑さ、美しさ。各楽器、ソロ楽器、そしてアンサンブルの魅力全部高レベル。聴き手が体験する「経験」としても本当に深いです。
さらに「惑星」は冨田勲のシンセサイザーバージョンもあって違った味わいができるそうです。
他にも何曲か欲しいなあ~と思った時やっぱり詰まるんですよね。
「惑星」がダントツですから。
で、悩んだ上に次に思いついたのがベルリオーズの「幻想交響曲」です。
なんというかまず最初に単純に面白いかな~と。
あとはオケの魅力楽器の魅力に関してももちろん凄いですし。
それから言葉なしで音楽で「ストーリーを語る」ということに関しては本当に表現豊かですし、そして音楽とそれを書いた作曲家のエピソードや関係だったり、そういうのにはまるきっかけにもなると思います。
有名な第4楽章の「断頭台への行進」だったり、第5楽章の魔物達のどんちゃん騒ぎだったり・・・何よりもまず、面白いと思うんですよねえ。(そして面白いだけじゃすまないところがまた。)
あとはなんとなくこう、普段からみんなもっとマーラーの音楽の素晴らしさを知ってもらいたい!という気持ちがあって。
それならやっぱり交響曲、そしてやっぱり1番かな~・・・
交響曲第1番がマーラーの魅力を全て表すかというとそうではないんですよね。初期の作品ですし。でも「お、すごいなこの音楽」と興味を持ってもらうにはいいかな、と思います。
物凄く魅力が詰まってますもの、この交響曲。日本人の自然好きに訴えかける感じの性質を持っていると思いますし、あとファンタジーが好きな人にはうけがいいかも、と思ってます(第4楽章)
上記オケのスケール、マクロとミクロの表現力に関してはどんなマーラーの曲も最高峰のものを持ち合わせていて。あと第3楽章のカノンで本当にいろんな楽器の音が聞けるのもあり。
ここで第1番が好きでもそうでなくても次は5番をお勧めしたいですね。
そしてなんか、巷で思われている美しいとか癒しとか、メロディーが美しいとかそういうクラシック音楽のイメージをちょっと崩してみたりしたい気持ち、そして聴き手をちょっと驚かして見たい気持ち。
そうなるとストラヴィンスキーの「春の祭典」はやっぱり外せない。
ディズニーのファンタジア(初代)で知ってる人も多いとは思いますが、初めてでもなんとなく知ってる人でも音楽やってる人でも改めて聞いてびっくり、という声が多く。(この曲で音楽史がひっくりかえりましたからね~その新鮮さが今でも色あせない!というのも不思議です)
決して聞きにくい曲ではないんですよね。とってもエキサイティングで、本能に訴えかけてくるような音楽。
そして最後に「音楽の闇に関する可能性」の広さと深さをいかに体感してもらえるか、ということも。
そうだとやっぱり(特に若い人に対しては)ショスタコーヴィチだな、でも第5番だと「闇」に関してはまだまだかなー・・・晩期の曲だととっつきやすくはないですしスケール、インパクトとしてはじわじわ系統だし・・・うーん・・・
となるとこの目的に特化した曲と言えばやっぱり交響曲第11番「1905年」でしょうかね。
もちろん先ほどの特徴は備えています。ただこの残虐さ、恐怖、恐ろしさの表現はMAX級で、とてつもなく非日常な体験を味わうことができ。
先ほどのベルリオーズと同じくストーリー性が強い曲であり、この曲の背景を通じて作曲家のこと、時代背景などのエレメントとの繋がりを知ることにもつながり。
結局うだうだと書いてしまいましたが結局「惑星」を超えるお勧めが見つからなかった、ということで。
繰り返しになりますがホルストの「惑星」はCD一枚で長く楽しめる曲だと本当に思います。
どっぷりはまって聞くだけじゃなく、車でかけたり食事の時にかけたり(実はそれが私にとっての木星との出会いです)、BGMみたいに聞き流すようにかけても(全部の楽章があてはまるわけではないですが)いろいろな場面で楽しめる曲です。
今日の一曲はお休みです~
(なぜかというと幻想とか惑星とかは既に数楽章使ってしまったからちょとけちってるんですよ~また別の機会に。)
結構前から「クラシックをあんまり知らない人にCDを一枚買ってクラシックを好きになってもらうとしたら何を勧めるか」ということをちょこちょこ考えた事が何度もあって。
それをちょこちょこ暫定チョイスとして今日は書き出したいと思います。
基本的に自分が考える事は:
1)とっつきやすさ
2)クオリティの高さ
3)弾いてる楽器(さらにその組み合わせ)の魅力を最大限に
4)作曲家の魅力の最大限に
5)1回だけでなく長く(できれば一生)楽しめる、深さのある曲
6)音楽の可能性を最大限に表す曲
さらには自分が魅力を感じる曲を選ぶこと(もちろん例外はあります)、それから「好きになって欲しい!」と思う気持ちを大切にする、ということを考慮しています。
毎回自分の中でこの話になると最初に思いつくし一番納得がいくのがホルストの「惑星」ですね。
日本でもカバーされて(というかそれ以前に)「木星」は本当に有名ですし、親しみやすいですし。
火星もテレビでたまに使われてますし。
あと交響曲だと各楽章に多少の違いはあっても一楽章嫌いだと他も嫌いになりそうな気がするんですよね。あとは交響曲だと全部の楽章で一つ、というのがあるので1楽章ずつ聞いてもぴんとこなかったり、各楽章が長かったり。
そういう問題点を「惑星」は全部クリアしてるんですよね。
7つの楽章は全て性格が異なり、一つだけで聞いても遜色なく。各楽章は10分を超えることも無いです。
「惑星」は本当に一生ものだと思っています。
一番ポピュラーな木星から入って、時と共に他の惑星にまた違った魅力を覚えて。そして既に知ってる惑星にもどんどん新しい発見ができて。
私の経験だと9歳頃に木星と初めまして→火星→金星→天王星→海王星→水星→土星の順に愛着が湧きました。今でも木星や火星で「ええ、こここんなんだったんだ!」というのがありますし(スコアも持ってますが)、なによりも土星海王星にどっぷりで。
オーケストラの魅力といえば「惑星」はピカイチで。オーケストラのでっかいスケールだったり、細部までのディテールだったり、音色の複雑さ、美しさ。各楽器、ソロ楽器、そしてアンサンブルの魅力全部高レベル。聴き手が体験する「経験」としても本当に深いです。
さらに「惑星」は冨田勲のシンセサイザーバージョンもあって違った味わいができるそうです。
他にも何曲か欲しいなあ~と思った時やっぱり詰まるんですよね。
「惑星」がダントツですから。
で、悩んだ上に次に思いついたのがベルリオーズの「幻想交響曲」です。
なんというかまず最初に単純に面白いかな~と。
あとはオケの魅力楽器の魅力に関してももちろん凄いですし。
それから言葉なしで音楽で「ストーリーを語る」ということに関しては本当に表現豊かですし、そして音楽とそれを書いた作曲家のエピソードや関係だったり、そういうのにはまるきっかけにもなると思います。
有名な第4楽章の「断頭台への行進」だったり、第5楽章の魔物達のどんちゃん騒ぎだったり・・・何よりもまず、面白いと思うんですよねえ。(そして面白いだけじゃすまないところがまた。)
あとはなんとなくこう、普段からみんなもっとマーラーの音楽の素晴らしさを知ってもらいたい!という気持ちがあって。
それならやっぱり交響曲、そしてやっぱり1番かな~・・・
交響曲第1番がマーラーの魅力を全て表すかというとそうではないんですよね。初期の作品ですし。でも「お、すごいなこの音楽」と興味を持ってもらうにはいいかな、と思います。
物凄く魅力が詰まってますもの、この交響曲。日本人の自然好きに訴えかける感じの性質を持っていると思いますし、あとファンタジーが好きな人にはうけがいいかも、と思ってます(第4楽章)
上記オケのスケール、マクロとミクロの表現力に関してはどんなマーラーの曲も最高峰のものを持ち合わせていて。あと第3楽章のカノンで本当にいろんな楽器の音が聞けるのもあり。
ここで第1番が好きでもそうでなくても次は5番をお勧めしたいですね。
そしてなんか、巷で思われている美しいとか癒しとか、メロディーが美しいとかそういうクラシック音楽のイメージをちょっと崩してみたりしたい気持ち、そして聴き手をちょっと驚かして見たい気持ち。
そうなるとストラヴィンスキーの「春の祭典」はやっぱり外せない。
ディズニーのファンタジア(初代)で知ってる人も多いとは思いますが、初めてでもなんとなく知ってる人でも音楽やってる人でも改めて聞いてびっくり、という声が多く。(この曲で音楽史がひっくりかえりましたからね~その新鮮さが今でも色あせない!というのも不思議です)
決して聞きにくい曲ではないんですよね。とってもエキサイティングで、本能に訴えかけてくるような音楽。
そして最後に「音楽の闇に関する可能性」の広さと深さをいかに体感してもらえるか、ということも。
そうだとやっぱり(特に若い人に対しては)ショスタコーヴィチだな、でも第5番だと「闇」に関してはまだまだかなー・・・晩期の曲だととっつきやすくはないですしスケール、インパクトとしてはじわじわ系統だし・・・うーん・・・
となるとこの目的に特化した曲と言えばやっぱり交響曲第11番「1905年」でしょうかね。
もちろん先ほどの特徴は備えています。ただこの残虐さ、恐怖、恐ろしさの表現はMAX級で、とてつもなく非日常な体験を味わうことができ。
先ほどのベルリオーズと同じくストーリー性が強い曲であり、この曲の背景を通じて作曲家のこと、時代背景などのエレメントとの繋がりを知ることにもつながり。
結局うだうだと書いてしまいましたが結局「惑星」を超えるお勧めが見つからなかった、ということで。
繰り返しになりますがホルストの「惑星」はCD一枚で長く楽しめる曲だと本当に思います。
どっぷりはまって聞くだけじゃなく、車でかけたり食事の時にかけたり(実はそれが私にとっての木星との出会いです)、BGMみたいに聞き流すようにかけても(全部の楽章があてはまるわけではないですが)いろいろな場面で楽しめる曲です。
今日の一曲はお休みです~
(なぜかというと幻想とか惑星とかは既に数楽章使ってしまったからちょとけちってるんですよ~また別の機会に。)
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