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更新がちょこちょこ空いてすみません~そんな中訪問くださりありがとうございます。
昨日はメル響のコンサートを聴きにいきました・・・が、その前に。
昼過ぎからユースオケがトゥーランガリラ交響曲のリハーサルを始めるというのでちょっと聴きに(そして楽譜に指揮者の指示など書き込みに)行きました。
チェレスタパート弾かない?と指揮者のFabianに言われたのですが今日はチェレスタ予約してないので鍵がかかってて。まだ練習不足なのでもともと今日は聴くだけにしたかったのですが・・・
生涯一の無茶ぶりをされました。なんと見たことも弾いた事もないピアノパートの方を第6楽章の鳥の声、弾いてくれないかとFabianに頼まれまして。
心の中では芸人さんばりのリアクションをしながらあれよあれよというまに初見でスコアからピアノパートを弾く事に。
さんざんな結果になったのですが、まあ怖かったです!この楽章ばかりはチェレスタとピアノのパートは全く別物なので・・・
いくらピアノパートが弾きたくともこういうシチュエーションばかりは(汗)
本当に好きな曲で、メシアン弾きと自負している自分のプレッシャーもすごく。
・・・でも一晩寝た後強く感じるのは悔しさ。いくら無茶ぶり甚だしいシチュエーションとはいてもっと上手く弾きたかった、もっと弾きたかったという思いばかり。
でもまあ、それよりもなによりも次のリハーサル(28日)までにもっと自分のチェレスタパートを磨かないとですね。主に曲の後半に弱さが見つかったので。
さて、コンサートの感想を。
メル響は毎年Metropolisといって新しい音楽のためのミニシリーズをMalthouse Theatreで開いています。
Malthouseは元々ビールの醸造所だったらしいのですが、劇やコンサートなどの比較的小さな演奏場として今は機能しています。古い煉瓦の建物で(ちなみに隣のAustralian Centre for Contemporary Artは典型的なわけわからんモダン建築)、5つほど劇場があって、あとカフェみたいなところもあったり芸術関係の本も売ってたり。
フロントの感じがなんだか秘密基地みたいでわくわくしますね~
で、劇場に入るとステージはなくて、端にハープのケースとか台とかいろいろ置いてあって。
そして聴衆席がオケにめちゃくちゃ近い!4列目に座ってびっくりしました(汗)
いつも通りコントラファゴットはコントラフォルテ使用、ちょうど座ったところから真ん前を見るとコントラバスクラリネット!あの配管みたいなルックスにわくわくします。
そしてなにやらコントラバス(ちなみに5弦だったりエクステ付きだったり)がなんか「ばちっ」と音の鳴るピチカート(俗称:バルトーク・ピチカート)を練習して?遊んでいたり。
やはり新しい音楽ということで小規模な聴衆を期待していてこの場所、ということなのでしょうがほとんど満員と行っていいほどいっぱいお客さん入ってました。
なんでも今年50歳の記念にMetropolisでウィーン関連の音楽と共にフィーチャーされているオーストラリア(そしてイギリス)の作曲家、Brett Deanが小学校でワークショップをやったということで家族連れも多かったです。
Metropolis今年最後のコンサートのプログラムは:
ヴェーベルン 夏風の中で
Furrer ピアノ協奏曲 (ソリスト:Michael Kieran Harvey)
ヴェーベルン ピアノのための変奏曲 (ピアノ:Michael Kieran Harvey)
Dean Beggars and Angels
でした。今年フィーチャーのBrett Dean、今日は指揮もしてました。
「夏風の中で」はヴェーベルンの初期の、ウィーンに来たばかりの時代の作品。後に「新ウィーン学派」と呼ばれるスタイルで音楽を書きましたがやはり若い頃はいろいろ前人に影響を受けて。
特にマーラーっぽいとこいっぱいありましたね。あとリヒャルト・シュトラウスだったり、ワーグナーなんかも。
弦の音はワーグナーっぽいな、とおもったんですが。(それにしても毎回書くような気がしますがメル響は弦が強い!)
でもやっぱり完成されたヴェーベルンじゃないのでこういうところじゃないとなかなか出会わない曲じゃないですね。知れて良かったです。
そして音楽とは関係ないですがオケにStand-upをするときホルンのリーダーに指揮者が「どうぞ」としたらホルンのリーダーがセクション全員立たせたのはよかったですね~♪それでこそホルン軍団!という。
(ちなみにそのリーダーの人、イベントによっては「バイキング」を名乗ってます(笑))
Furrerのコンチェルト。いやあ面白かったですね(笑)はたしてお客さんどれくらい楽しんでたか分かりませんが。
どんな曲か、というと説明しにくいのですが、Furrerは別のStillという曲を書くときにチェーンソーの音をインスピレーションとしたという話で、その精神がこの曲にも受け継がれている・・・といえば少しは分かるかな、と。
チェーンソーの音色、それが孕む危険と暴力、そして「響き」(Resonance)。
どこか機械的で、(ホールの音響がドライなのが悔やまれますが)不思議な響きがあり。響きといえばある楽器の音の響きを他の楽器が引き継ぐみたいな、そういうエフェクトがあったりで。
そしてチェーンソーと言えば(!?!?)ふさわしいのは我らがマイケル。私の第2の師であり、大切にしてくれる友人でもあり。
彼のエネルギーは時に曲に有り余るものなのですが、この曲のスケールとエネルギーはマイケルのホームグラウンドのようで。そして曲のリズム、そして先ほどの響きもまた彼の弾き方、作曲と通じるものがあるな、と。
本当に人間の域を超えたパワフルな演奏でした。
(ピアノが第1・第2バイオリンの間にあったんですがピアノのすぐ傍のオケメンバーは防音スタンド使ってました。だって要るもの!)
そうそう、それからこの協奏曲はオケピアノがソロピアノをエコーしたり対照的に動いたりする大きいパートを受け持ってて。こっちもすごい演奏でした!
そして休憩(ピアノ調律あり(笑)でも弦が切れなくて良かったです)のちマイケルのヴェーベルン変奏曲。
こちらはうって変わってマイケルのとってもデリケートなタッチが楽しめて。
あのヴェーベルンの薄暗いような雰囲気や不思議な規則性が好きでした。
意外に思ったのですがマイケルはこの曲を演奏するのが初めてらしく。私も好きな曲ですがなんとなくこう、手が回らなくて弾いたりしたことがないんですよね・・・でもこれで改めていつか弾く、弾きたい曲だと自覚しました。
最後のBeggars and Angels。
なんですかね、やはり現代はシングルリードの時代なのでしょうか。バスクラ2本の活躍といったら!
アデズもそういうとこあって、似てる雰囲気があるながらもDeanの音楽はもっとぎゅっと詰まっている、うねりとパワーに溢れているというか。
そして先ほどのコントラバスのあれはここで生きてました(笑)楽しそうな様子にちょっとにやにや(もちろん他のところでもにやにやしてますが)。
面白かったのは弦楽器の「エア」弾き。どうやら弦じゃなくて楽器の胴体を弓で弾いてるような。これは生演奏じゃないとわからないなあ。それも不思議、という次元でなくみんなでそれをやってるのを間近で見て、音を聞くとわりとぞっとしますね。
あと先ほどに続き弦のパワー、そしてなによりもドラムキット(大学の時にオケでお世話になった打楽器の先生でした。いわゆる悪人面なのですが今回びっくりするほど格好良かった!)。
とっても魅力に溢れた曲でしたね。一応ipodに持ってるのでもっと聞き込まないとなあ、と思います。
結局昨日は現代音楽にくるまれ過ごした、めちゃくちゃ楽しい一日でした。こういうのもいいですね~(にやにや)もっとあってもいいのに。
ちなみにマイケルともコンサートの後会って次回メルボルンに来たときはゆっくり話そうと約束もしました(ソリストはコンサート後忙しいので)。いつも慌ただしいので久しぶりにちゃんと話せるのは本当に楽しみです。
(そいえばまだ返事が来てない前回のソリスト、メール入れなきゃ。あ、あと先生にもユースオケのこと言ってない(汗))
今日の一曲: オリヴィエ・メシアン トゥーランガリラ交響曲 「愛のまどろみの庭」
先ほど言及しましたスーパー無茶ぶりの曲です(笑)
トゥーランガリラ交響曲、というのは愛、生命、時間などをテーマにしたメシアンの交響曲です。
タイトルはサンスクリット語から来てるそうで・・・メシアンは例えばリズムなどにおいてインド音楽の影響を受けてますがこの交響曲全体西洋音楽とはちょっと離れたところにある雰囲気がありますね。
(まだちょっと勉強不足なので交響曲全体についてはWikipediaへのリンクを貼っときます(汗)
次また近いうちに扱いますがそのときまでには・・・)
今張りましたリンクにあるトゥーランガリラとは何か、という説明を読むとなんだか神話的な感じをぎゅっと凝縮した感じがありますね。
この第6楽章「愛のまどろみの庭」はある意味とってもメシアンらしいですね。
(例えば20のまなざしの第5番、そして四重奏曲の第1楽章にものすごーく似ている)
サイクルのように繰り返される「時」を表すような音型、そして鳥の声、そして甘美でゆっくりしたメロディー。
本当にまどろむような、全てが心地良い音楽。
楽器の音だとチェレスタとビブラフォンの優しいきらめき、オンド・マルトノ(電子楽器。テルミンに似てるみたいです)のビブラート、ピアノの一つ一つの音の余韻。
めっちゃメシアンだな~と思いながらも同時に別世界の音楽みたいでもあり。
トゥーランガリラ交響曲にはちょっと??となるような音楽も多いのですが、この楽章は最初に聴いて欲しいと思う楽章の一つです。
他の楽章も自分がもっと勉強、そして弾いて愛着を覚えるごとに追って紹介していきます♪
録音は(古いものもありますが)メシアンの奥さんユヴォンヌ・ロリオがピアノを弾いているものを強くお勧め。彼女の妹、ジャンヌ・ロリオがオンド・マルトノを弾いてる録音もありますよ~
昨日はメル響のコンサートを聴きにいきました・・・が、その前に。
昼過ぎからユースオケがトゥーランガリラ交響曲のリハーサルを始めるというのでちょっと聴きに(そして楽譜に指揮者の指示など書き込みに)行きました。
チェレスタパート弾かない?と指揮者のFabianに言われたのですが今日はチェレスタ予約してないので鍵がかかってて。まだ練習不足なのでもともと今日は聴くだけにしたかったのですが・・・
生涯一の無茶ぶりをされました。なんと見たことも弾いた事もないピアノパートの方を第6楽章の鳥の声、弾いてくれないかとFabianに頼まれまして。
心の中では芸人さんばりのリアクションをしながらあれよあれよというまに初見でスコアからピアノパートを弾く事に。
さんざんな結果になったのですが、まあ怖かったです!この楽章ばかりはチェレスタとピアノのパートは全く別物なので・・・
いくらピアノパートが弾きたくともこういうシチュエーションばかりは(汗)
本当に好きな曲で、メシアン弾きと自負している自分のプレッシャーもすごく。
・・・でも一晩寝た後強く感じるのは悔しさ。いくら無茶ぶり甚だしいシチュエーションとはいてもっと上手く弾きたかった、もっと弾きたかったという思いばかり。
でもまあ、それよりもなによりも次のリハーサル(28日)までにもっと自分のチェレスタパートを磨かないとですね。主に曲の後半に弱さが見つかったので。
さて、コンサートの感想を。
メル響は毎年Metropolisといって新しい音楽のためのミニシリーズをMalthouse Theatreで開いています。
Malthouseは元々ビールの醸造所だったらしいのですが、劇やコンサートなどの比較的小さな演奏場として今は機能しています。古い煉瓦の建物で(ちなみに隣のAustralian Centre for Contemporary Artは典型的なわけわからんモダン建築)、5つほど劇場があって、あとカフェみたいなところもあったり芸術関係の本も売ってたり。
フロントの感じがなんだか秘密基地みたいでわくわくしますね~
で、劇場に入るとステージはなくて、端にハープのケースとか台とかいろいろ置いてあって。
そして聴衆席がオケにめちゃくちゃ近い!4列目に座ってびっくりしました(汗)
いつも通りコントラファゴットはコントラフォルテ使用、ちょうど座ったところから真ん前を見るとコントラバスクラリネット!あの配管みたいなルックスにわくわくします。
そしてなにやらコントラバス(ちなみに5弦だったりエクステ付きだったり)がなんか「ばちっ」と音の鳴るピチカート(俗称:バルトーク・ピチカート)を練習して?遊んでいたり。
やはり新しい音楽ということで小規模な聴衆を期待していてこの場所、ということなのでしょうがほとんど満員と行っていいほどいっぱいお客さん入ってました。
なんでも今年50歳の記念にMetropolisでウィーン関連の音楽と共にフィーチャーされているオーストラリア(そしてイギリス)の作曲家、Brett Deanが小学校でワークショップをやったということで家族連れも多かったです。
Metropolis今年最後のコンサートのプログラムは:
ヴェーベルン 夏風の中で
Furrer ピアノ協奏曲 (ソリスト:Michael Kieran Harvey)
ヴェーベルン ピアノのための変奏曲 (ピアノ:Michael Kieran Harvey)
Dean Beggars and Angels
でした。今年フィーチャーのBrett Dean、今日は指揮もしてました。
「夏風の中で」はヴェーベルンの初期の、ウィーンに来たばかりの時代の作品。後に「新ウィーン学派」と呼ばれるスタイルで音楽を書きましたがやはり若い頃はいろいろ前人に影響を受けて。
特にマーラーっぽいとこいっぱいありましたね。あとリヒャルト・シュトラウスだったり、ワーグナーなんかも。
弦の音はワーグナーっぽいな、とおもったんですが。(それにしても毎回書くような気がしますがメル響は弦が強い!)
でもやっぱり完成されたヴェーベルンじゃないのでこういうところじゃないとなかなか出会わない曲じゃないですね。知れて良かったです。
そして音楽とは関係ないですがオケにStand-upをするときホルンのリーダーに指揮者が「どうぞ」としたらホルンのリーダーがセクション全員立たせたのはよかったですね~♪それでこそホルン軍団!という。
(ちなみにそのリーダーの人、イベントによっては「バイキング」を名乗ってます(笑))
Furrerのコンチェルト。いやあ面白かったですね(笑)はたしてお客さんどれくらい楽しんでたか分かりませんが。
どんな曲か、というと説明しにくいのですが、Furrerは別のStillという曲を書くときにチェーンソーの音をインスピレーションとしたという話で、その精神がこの曲にも受け継がれている・・・といえば少しは分かるかな、と。
チェーンソーの音色、それが孕む危険と暴力、そして「響き」(Resonance)。
どこか機械的で、(ホールの音響がドライなのが悔やまれますが)不思議な響きがあり。響きといえばある楽器の音の響きを他の楽器が引き継ぐみたいな、そういうエフェクトがあったりで。
そしてチェーンソーと言えば(!?!?)ふさわしいのは我らがマイケル。私の第2の師であり、大切にしてくれる友人でもあり。
彼のエネルギーは時に曲に有り余るものなのですが、この曲のスケールとエネルギーはマイケルのホームグラウンドのようで。そして曲のリズム、そして先ほどの響きもまた彼の弾き方、作曲と通じるものがあるな、と。
本当に人間の域を超えたパワフルな演奏でした。
(ピアノが第1・第2バイオリンの間にあったんですがピアノのすぐ傍のオケメンバーは防音スタンド使ってました。だって要るもの!)
そうそう、それからこの協奏曲はオケピアノがソロピアノをエコーしたり対照的に動いたりする大きいパートを受け持ってて。こっちもすごい演奏でした!
そして休憩(ピアノ調律あり(笑)でも弦が切れなくて良かったです)のちマイケルのヴェーベルン変奏曲。
こちらはうって変わってマイケルのとってもデリケートなタッチが楽しめて。
あのヴェーベルンの薄暗いような雰囲気や不思議な規則性が好きでした。
意外に思ったのですがマイケルはこの曲を演奏するのが初めてらしく。私も好きな曲ですがなんとなくこう、手が回らなくて弾いたりしたことがないんですよね・・・でもこれで改めていつか弾く、弾きたい曲だと自覚しました。
最後のBeggars and Angels。
なんですかね、やはり現代はシングルリードの時代なのでしょうか。バスクラ2本の活躍といったら!
アデズもそういうとこあって、似てる雰囲気があるながらもDeanの音楽はもっとぎゅっと詰まっている、うねりとパワーに溢れているというか。
そして先ほどのコントラバスのあれはここで生きてました(笑)楽しそうな様子にちょっとにやにや(もちろん他のところでもにやにやしてますが)。
面白かったのは弦楽器の「エア」弾き。どうやら弦じゃなくて楽器の胴体を弓で弾いてるような。これは生演奏じゃないとわからないなあ。それも不思議、という次元でなくみんなでそれをやってるのを間近で見て、音を聞くとわりとぞっとしますね。
あと先ほどに続き弦のパワー、そしてなによりもドラムキット(大学の時にオケでお世話になった打楽器の先生でした。いわゆる悪人面なのですが今回びっくりするほど格好良かった!)。
とっても魅力に溢れた曲でしたね。一応ipodに持ってるのでもっと聞き込まないとなあ、と思います。
結局昨日は現代音楽にくるまれ過ごした、めちゃくちゃ楽しい一日でした。こういうのもいいですね~(にやにや)もっとあってもいいのに。
ちなみにマイケルともコンサートの後会って次回メルボルンに来たときはゆっくり話そうと約束もしました(ソリストはコンサート後忙しいので)。いつも慌ただしいので久しぶりにちゃんと話せるのは本当に楽しみです。
(そいえばまだ返事が来てない前回のソリスト、メール入れなきゃ。あ、あと先生にもユースオケのこと言ってない(汗))
今日の一曲: オリヴィエ・メシアン トゥーランガリラ交響曲 「愛のまどろみの庭」
先ほど言及しましたスーパー無茶ぶりの曲です(笑)
トゥーランガリラ交響曲、というのは愛、生命、時間などをテーマにしたメシアンの交響曲です。
タイトルはサンスクリット語から来てるそうで・・・メシアンは例えばリズムなどにおいてインド音楽の影響を受けてますがこの交響曲全体西洋音楽とはちょっと離れたところにある雰囲気がありますね。
(まだちょっと勉強不足なので交響曲全体についてはWikipediaへのリンクを貼っときます(汗)
次また近いうちに扱いますがそのときまでには・・・)
今張りましたリンクにあるトゥーランガリラとは何か、という説明を読むとなんだか神話的な感じをぎゅっと凝縮した感じがありますね。
この第6楽章「愛のまどろみの庭」はある意味とってもメシアンらしいですね。
(例えば20のまなざしの第5番、そして四重奏曲の第1楽章にものすごーく似ている)
サイクルのように繰り返される「時」を表すような音型、そして鳥の声、そして甘美でゆっくりしたメロディー。
本当にまどろむような、全てが心地良い音楽。
楽器の音だとチェレスタとビブラフォンの優しいきらめき、オンド・マルトノ(電子楽器。テルミンに似てるみたいです)のビブラート、ピアノの一つ一つの音の余韻。
めっちゃメシアンだな~と思いながらも同時に別世界の音楽みたいでもあり。
トゥーランガリラ交響曲にはちょっと??となるような音楽も多いのですが、この楽章は最初に聴いて欲しいと思う楽章の一つです。
他の楽章も自分がもっと勉強、そして弾いて愛着を覚えるごとに追って紹介していきます♪
録音は(古いものもありますが)メシアンの奥さんユヴォンヌ・ロリオがピアノを弾いているものを強くお勧め。彼女の妹、ジャンヌ・ロリオがオンド・マルトノを弾いてる録音もありますよ~
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