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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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Polytheic Mayhem
トライアルも仕事もこつこつこなしてますよー。
ただ英和訳が・・・慣れてないのもあるのだけどどうやらでも日本語を書くとなんか「自分の力で文を書いてる」感が英語に比べてあるんですよね。英語はどっちかというと「翻訳してる」感が強いんです。不思議と。
でも日本語はあんまりテクニカルな文書に向いてない気がします。どっちかというとフィクションとかもっと流れがあるものに向いてるかも・・・

今日はメルボルンのカフェについて話そうと思ってたんですけどバリスタ短期コース経験の妹が家にいないのでまた聞いてからやります。

かわりに今日は・・・ちょっと創作につながることもある話なんかを。

結構昔からそうなんですけど、私は結構多神教的神話がものすごく好きで。もともとキャラが多いほうがなんかはまり甲斐があるみたいなところもありますし(封神演義、ポケモン、三国志、etc)。
まず例えばギリシャ神話もそうですね。みんながみんな結構好きにやっててギリシャだからか結局はまあなんとかなってマイペースで陽気で。

ゲーテの「ファウスト」のなかの悪魔の集まりのシーンも好きです。もともとメフィストフェレスのこの苦労人なキャラが好きなんですけど(基本人間らしい神様とか悪魔とか好きです)。

あとキリスト教系統の悪魔のなかにはキリスト教が新しく伝わった地域のもともとの土神が入ってる、って話も興味深いです。こう価値の摩り替わり、といいましょうか、新しく宗教を広げるための実質はないけれど確実な犠牲、といいますか。
それをベースにストーリー(パロディ系統ですが)で「昔新しい宗教に自分たちの聖地を奪われた精霊たちが聖地を取り戻しに満を辞して戦いを挑む」みたいなストーリーもちょろっと書いてます。基本的に善悪が多少あいまいなストーリーが好きなのでどのサイドもちょっと歯切れ悪いところありますが(笑)
それ以外にもさまざまな形で多神教的エレメントをいろんな取り入れてます。

あともちろん前述封神演義も好きですね。(小説も漫画も)
とにかく神様たちがみんな欠点だらけで自我が強くてでもみんなでその欠点をカバーしあったり力をあわせたりしてなんだかんだありながらなんとかみんなでやってく、ってのが好きなんです。
だからでしょうかね、一神教的なものが信じられないのが。あんまり一人の存在に世界は背負わせるものじゃないような気がしますし。それでいてあんまり面白くない、と(基本的それですね)。

あと日本・インド・マヤ・アステカなどいろいろまだ知らないけどもっと知りたい多神教神話はありますが私が一番好きなのは北欧神話です。
まず「キリスト教以前」の価値観が面白いなーと思うのと、なんかこう・・・他の神話と違うところがあるんですよね。

まず神々がかなり欠点だらけでだめだめなところも多々あり。神々の長オーディンだってそれも例外じゃありません。なんか知らないけどロキに弱い。強くいえない。確かに才はあるけど、あの性格をうまく操れるかどうかっていったらオーディンは無理。ナイーブじゃあないけれどなんかちょっとこう甘いところがあって。煮え切らないところが。けっこうだめんずだったりします。でもオーディン好きですけど(笑)。

そして神々の都ができた時点からすでになんか暗い影が差してたりするところとか、なんかいろんな政治的な駆け引きとかやりとりとか多少無駄になったりする犠牲とか・・・
そしてそんな色々な中で少しずつ、少しずつ・・・・「神々の黄昏」(ラグナロク)に通じる伏線がちりばめられてたり、それがドミノのようにみんな崩壊して神々が滅んでしまう、というなんかすごく暗いけどすごく完成度が高いところが好きです。

ワーグナーが北欧神話を題材に「指輪」サイクルを書いてますけど私も少なからず創作に北欧神話の影響を受けてるような気がします。どこかしらんあの土臭い暗さが・・・あるようなないような。終末的なのはもっと顕著に現れてるような気がします。

でも要するになんにしても(オーケストラにしても神話的題材にしても)みんなでわいわいやるのが創作の中に限って好きみたいです。


今日の一曲: フェデリコ・モンポウ 「歌と踊り」第5番


「指輪」サイクルは本当に気が向いたときに紹介します(苦笑)
これは昔弾いてた曲で、多分一目ぼれだった曲です。モンポウはまだまだマイナーな作曲家ですが日本人受けもよさそうなスタイルですし20世紀音楽ではかなりとっつきやすいほう、しかも技巧的にかなり簡単なのでそれなりにピアノ弾ける人なら弾けるかも?ということで地味に布教してみます。

モンポウは名前で分かる方もいらっしゃると思いますがスペイン人。ただし彼はバルセロナのあるカタルーニャ地方の人。スペインでありながらまた俗に言う「スペイン文化」かなり別の色彩を持つ文化です。
スペインは熱情の国と思われてますがカタルーニャの音楽は比較的クール。でもなんといってもメロディーが美しいです!アイルランド音楽と並んで世界のトップじゃないかと思われる(私調べ)ほど。

この曲ももちろんそんなカタルーニャ音楽の特徴を強く現しています・・・が!
この曲、もっとすごいことがあるんです。

この曲は、モンポウが夢の中で聞いたものを起きたときにあわてて起こしたものらしいです。
他の「歌と踊り」とはちょっとそこのところ違いますが(他のは実際の民俗音楽が入ってたりするらしいです)、でもカタルーニャのフレーバーはどうやらモンポウの無意識のなかにも刷り込まれてるようで(笑)

感情に溢れた歌うようなメロディー、そして霧の中から、夢の中からでてくるような「踊り」のメロディー、鐘の音のような伴奏、喜びと美しさに満ちた踊り・・・

聴いていても夢の中のように、もう言い表せないくらいの素晴らしい体験です。心の一番繊細なところをやさしくきゅっとします。

さらにお楽しみになりたい方、CDはアリシア・デ・ラローチャの演奏がピカイチですよ♪

PS. なるほど、こういう風にリンクするのかー。次回から「今日の一曲」にamazonでのCDリンクつけることにしました!(少なくともクラシックには)

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