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ツタンカーメン展エントリーに拍手ありがとうございます!
今日は精神関係エントリーがご無沙汰なのが気がかりながら今日も音楽関係です。とあるtwitterフォロー先さんとの話から派生です。
エントリーとしてはまとめていなかった様子なので・・・
大学を卒業して複数年になりますが、今でも(ここでたまに書きますが)ピアノのレッスンを受けに行くことがあります。演奏を控えていなくてももちろんそれを大変に必要としていて。
私がレッスンを受けようと思った時にコンタクトする人は2人います。
まずは私が大学の時にレッスンを受けていたStephen McIntyre(以下スティーブン)。
そしてさらに私の先生の友達であり友達の先生であり、今は大切な友人でもあるMichael Kieran Harvey(以下マイケル)。
以前書いてると思いますが、大学に入るときは大学で教えている先生に既に習っている場合を除いて、大学受かった後、授業が始まる前のオーディションのような場でその楽器グループ(ピアノ、弦など)の一番偉い先生が先生と生徒のマッチングを行います。
そうやって出会いましたスティーブン。大学で2番目・3番目くらいに偉いピアノの先生だそうで。(現在肩書きはPrincipal Fellowだそうです)
プロフィールには(例:大学の)ナディア・ブーランジェ、アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリに師事していたと書いてあります。
今いくつなのか全く分からないのですがもう少し若い頃はスティーブンはオーストラリアのみならず世界各地で演奏していたそうです(日本もリストされてますがどっかに記録ないですかね?)。
スティーブンの専門はフランス音楽、特に「印象派」と呼ばれる作曲家の音楽。ラヴェルよりはドビュッシーの方が合ってるのかなーというのは私の勝手な印象ですが。(そんな曲を集めたのが以前紹介しましたアルバムThe Impressionistsです)
ラヴェルに関しては昔ラヴェルのピアノ音楽全曲(当時発見されていたうち全部)2時間半分を一つのコンサートで演奏したりしたそうです。
先生の人柄といえば・・・常にマイペース、感情をあまり表に出さない感じ。
ピアノの選曲とかについては割と安全志向。なるべく楽に、音楽を楽しむようにという感じですね(ただ私は苦痛が多少伴っても、とか苦痛も必要とか欲しいとか思ってしまう感じです(笑))
でもせっかちなところがあって過度に遅い、長い曲を大変苦手としている様子です・・・
あとなんせ感情が表に出ないうえに口数もわりと少ないので(リアクションが薄いのです)なかなか先生が何を考えているのか思ってるのかわかりにくいです。
で、ちょっとおちゃめなユーモアをぶっこんでくるため生徒はツッコミ・絡みに大変困るのです(笑)
その独特な雰囲気に和んだり、愛嬌を感じたりする生徒達は多いですが。
あ、あと先生は大分アナログ人間の様子です。
なんだかんだで優しい先生で、在学中もよく心配かけたことありました。
鬱の状態が悪くなって練習・レッスンができなくなったときも、変えた薬の副作用でレッスン中に指が動かなくなったときも(やはりピアノ、しかもラヴェルは細やかな動きですからね。ちなみに薬をやめたら治りましたよ)・・・やはり戸惑いはありながらも優しい心遣いで接してくれました。
結局レベル分けで上のPerformance Streamには入れなかったものの(=ピアノにおいて優等生ではなかったものの)、そしてわりと男子生徒贔屓だという噂があれども、ずっと先生なりに私のことを可愛がってくれたようで・・・(去年のPiano Landmarkの「先生が私を心配している疑惑」もありましたし)。
私も戸惑いあれども(主につっこむべきなのかどうなのか、ということ)先生はやっぱり大好きなんです。
私のピアノにおいての専門も先生のと若干かぶってますし。どこかからマイナーな曲を引っ張りだしてきてもとりあえずは聴いてくれますし、基本生徒の曲の解釈には口出ししませんし。表現と成長を支えてくれる感じ。
とにかくこう、自由に育てられたのが本当に心地良かったです(あ、現在進行形ですね)。それで今の私、そして現代音楽弾きの私がいるわけですし。
(以前書いたか分かりませんが先生の生徒というのは音楽・ピアノの他にもやりたいことがあったり、レパートリーがスタンダードとちょっと違ったり、あと反体制だったり(笑)する生徒が多いです、ちなみに)
先生との思い出はいろいろありますね~あんまり学校・レッスンの外はないんですが(会話さえ続けばコーヒーでも一緒に飲みたいです♪)、Port Fairy Spring Music Festivalを先生が主催してた時のこととか。
あと先生の生徒一同リアクションに困った迷言?とか。
いい意味で力が抜けるんですよ(きっと)。
第2のピアノの師であるマイケル(彼は公式サイト持ってます)とは大学在学中に会いました。
メシアンを弾き始めて少し経ってから友達と話してて「メシアン弾いてるんなら一回マイケルに聞いてもらったら?」という話が出て。
ということでスティーブンに相談した後当時マイケルに師事していた別の友達のコネでコンタクトして。
マイケルはオーストラリアにおいてトップのピアニストの1人として数えられています。
ハンガリーのリスト・アカデミーで学んだこともあるそうで(その時の先生がシャンドール・ファルヴァイだそうです)、今はちょこちょこピアノを教えながら主に演奏家、そして作曲家として活動しています。
マイケルの専門はメシアン、リスト(入ってるよね?)、そして何よりもオーストラリアの現代音楽。今活動しているこちらの作曲家たちと広いコネがあって、初演や録音などを多く手がけています。
メシアンに関しては20のまなざしや鳥のカタログなどの録音があります。彼の演奏はMove Recordsからでています。
マイケルの曲だと私は48 Fugues for Frankが一番好きかも・・・
演奏に関しては独特のアクがあるのと(曲によってはちょっと・・・ですが。何を弾いてもマイケル色、ということは少なくないです)、曲によって演奏のレベルが上下したりすることもあるのですが、それもひっくるめて好きだなと。
マイケルはよく音楽家たちから「クレイジー」と呼ばれています。
まず弾き方が!一見めちゃくちゃというか・・・ジェスチャーが大きくて、でもそれは本当に彼の中からピアノを通って出る有り余るほどのエネルギーがそうさせるもので。
皮肉も交えたちょっとおかしなユーモアのセンス、たまにぶっとんだ曲の解釈と音楽へのアプローチもまたその要員となっています。
あとメシアンのレッスン中に鳥の鳴き声の真似したりとか(難しいはずのマグパイが結構上手い)、それもあるかな。
激情と爆発するようなエネルギーが詰まった彼の音楽(演奏・作曲両方)、でも同時に物凄い思考回路というか頭の回転というかもあり。
科学、思想なんかにも造詣が深く本当に知的好奇心が強く。ついでに政治だったり宗教だったりに関しても強いスタンスで(Greens支持、激しく無神論者)。
いろんな話や議論を傍で聞いてると本当に面白いです。
とにかくインパクトが強く、そして一緒に居て飽きない。
マイケルが私をいつも心配して可愛がってる理由にはメシアン弾きであり、友人であり(友人の弟子、弟子の友人でもあり)、それに加えてメンタルヘルス関係のこともあります。
若い頃なにか本当に辛い経験(おそらく私と似たものだろう、とマイケルの生徒だった友達は言います)があり、それで私が双極性障害を患っていると聞いて共感だったり親近感だったりを感じている・・・ような。
実際今マイケルがどこを拠点としているかわかりにくいのですが(汗)ホバートに住んでるころはタスマニア旅行ついでにマイケルの家にお邪魔させてもらったこともあります。夕飯もごちそうになったり。
レッスン外で過ごした時間はスティーブンよりもマイケルの方が多いんじゃないかなあ。
マイケルは本当に脳と心と演奏が直結しているような人で。そしてものすごく生命力に溢れていて。
ほんっとうに楽しい人なんですよね(笑)あと音楽をやる人としていろいろ影響を受けてしまう(良い意味で、主に)人。
ただ一回スティーブンとマイケルとどこかでお茶したことがあったんですが2人ボケポジションで独特のテイストがあって自分どうやってつっこむの、と大変困惑した記憶も。
本当に2人と一緒にいるの好きなんで贅沢な悩みですがね・・・
スティーブンもマイケルも大好きで。親馬鹿ならぬ子馬鹿、というか弟子馬鹿。
生徒として、友人として(?)可愛がってもらってるのはなんというか庇護欲的なものもあると思うのですが、でもこの2人に師事して、目をかけられて幸せです。
願わくは私がもっと「できる」ピアニストになって。(特にマイケルはレッスン数えるほどしかしてもらってないのでもっとピアニストとして認められたいですわ。)
もっと2人と時を過ごしたいと思います。
今日の一曲: モーリス・ラヴェル 「夜のガスパール」 「スカルボ」
Stephen McIntyre演奏CD "The Impressionists"
Michael Kieran Harvey演奏CD "Tensile Flame"
今スティーブンとマイケルどちらも演奏を録音として持っているという唯一の曲がこの「夜のガスパール」。
第1楽章「ウンディーネ(水の精)」は先生の演奏が好きで、そして第3楽章の「スカルボ」はマイケルの演奏が好き。
第2楽章「絞首台」は願わくば私がいつかこの曲を弾いたとき自分の演奏が一番好きでいれるよう。
(ラヴェルはもう全部弾かなくちゃ、ですし、この2人が弾いてるなら私も弾きたいです)
「夜のガスパール」はアロイジウス・ベルトランの詩をモチーフとした曲集です。
(これも詩集揃えるかな・・・日本語版はどこかにあるのでしょうか)
スカルボとは夜に出てきては家の中でイタズラをする妖精のこと。
ものを落としたり、音を立てたり、走り回ったり跳ね回ったり。
そして朝の光が差すとどこへともなく消えていく。
このいたずらっ子感とダークさがマイケルに向いてるな、というのもありますがこの「スカルボ」、実は「ピアノのレパートリーで一番難しい曲」としても知られています(実のところ現代音楽のいろいろがあって評価は難しいのですが、バラキレフの「イスラメイ」が一番難しいとされていた後にスカルボがそれを超えた、という認識から来ています)。
このラヴェル独特のトリッキーな技巧をふんだんに使ったこの曲・・・マイケルの技巧とパワフルさを持ってしてものすごく生きるんですよね~
難しさは怖いですが(弾く側として)本当に不思議な夜の魅力に満ちた曲。
今はもちろん弾けないのですがいつか・・・とついつい惹かれてしまいます。
本当にピアノらしい音楽で、ピアノでしかできないようなことで、本当にピアノの魅力が詰まっているんですが同時にピアノ離れした何かがあって。
不思議な曲です・・・
今日は精神関係エントリーがご無沙汰なのが気がかりながら今日も音楽関係です。とあるtwitterフォロー先さんとの話から派生です。
エントリーとしてはまとめていなかった様子なので・・・
大学を卒業して複数年になりますが、今でも(ここでたまに書きますが)ピアノのレッスンを受けに行くことがあります。演奏を控えていなくてももちろんそれを大変に必要としていて。
私がレッスンを受けようと思った時にコンタクトする人は2人います。
まずは私が大学の時にレッスンを受けていたStephen McIntyre(以下スティーブン)。
そしてさらに私の先生の友達であり友達の先生であり、今は大切な友人でもあるMichael Kieran Harvey(以下マイケル)。
以前書いてると思いますが、大学に入るときは大学で教えている先生に既に習っている場合を除いて、大学受かった後、授業が始まる前のオーディションのような場でその楽器グループ(ピアノ、弦など)の一番偉い先生が先生と生徒のマッチングを行います。
そうやって出会いましたスティーブン。大学で2番目・3番目くらいに偉いピアノの先生だそうで。(現在肩書きはPrincipal Fellowだそうです)
プロフィールには(例:大学の)ナディア・ブーランジェ、アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリに師事していたと書いてあります。
今いくつなのか全く分からないのですがもう少し若い頃はスティーブンはオーストラリアのみならず世界各地で演奏していたそうです(日本もリストされてますがどっかに記録ないですかね?)。
スティーブンの専門はフランス音楽、特に「印象派」と呼ばれる作曲家の音楽。ラヴェルよりはドビュッシーの方が合ってるのかなーというのは私の勝手な印象ですが。(そんな曲を集めたのが以前紹介しましたアルバムThe Impressionistsです)
ラヴェルに関しては昔ラヴェルのピアノ音楽全曲(当時発見されていたうち全部)2時間半分を一つのコンサートで演奏したりしたそうです。
先生の人柄といえば・・・常にマイペース、感情をあまり表に出さない感じ。
ピアノの選曲とかについては割と安全志向。なるべく楽に、音楽を楽しむようにという感じですね(ただ私は苦痛が多少伴っても、とか苦痛も必要とか欲しいとか思ってしまう感じです(笑))
でもせっかちなところがあって過度に遅い、長い曲を大変苦手としている様子です・・・
あとなんせ感情が表に出ないうえに口数もわりと少ないので(リアクションが薄いのです)なかなか先生が何を考えているのか思ってるのかわかりにくいです。
で、ちょっとおちゃめなユーモアをぶっこんでくるため生徒はツッコミ・絡みに大変困るのです(笑)
その独特な雰囲気に和んだり、愛嬌を感じたりする生徒達は多いですが。
あ、あと先生は大分アナログ人間の様子です。
なんだかんだで優しい先生で、在学中もよく心配かけたことありました。
鬱の状態が悪くなって練習・レッスンができなくなったときも、変えた薬の副作用でレッスン中に指が動かなくなったときも(やはりピアノ、しかもラヴェルは細やかな動きですからね。ちなみに薬をやめたら治りましたよ)・・・やはり戸惑いはありながらも優しい心遣いで接してくれました。
結局レベル分けで上のPerformance Streamには入れなかったものの(=ピアノにおいて優等生ではなかったものの)、そしてわりと男子生徒贔屓だという噂があれども、ずっと先生なりに私のことを可愛がってくれたようで・・・(去年のPiano Landmarkの「先生が私を心配している疑惑」もありましたし)。
私も戸惑いあれども(主につっこむべきなのかどうなのか、ということ)先生はやっぱり大好きなんです。
私のピアノにおいての専門も先生のと若干かぶってますし。どこかからマイナーな曲を引っ張りだしてきてもとりあえずは聴いてくれますし、基本生徒の曲の解釈には口出ししませんし。表現と成長を支えてくれる感じ。
とにかくこう、自由に育てられたのが本当に心地良かったです(あ、現在進行形ですね)。それで今の私、そして現代音楽弾きの私がいるわけですし。
(以前書いたか分かりませんが先生の生徒というのは音楽・ピアノの他にもやりたいことがあったり、レパートリーがスタンダードとちょっと違ったり、あと反体制だったり(笑)する生徒が多いです、ちなみに)
先生との思い出はいろいろありますね~あんまり学校・レッスンの外はないんですが(会話さえ続けばコーヒーでも一緒に飲みたいです♪)、Port Fairy Spring Music Festivalを先生が主催してた時のこととか。
あと先生の生徒一同リアクションに困った迷言?とか。
いい意味で力が抜けるんですよ(きっと)。
第2のピアノの師であるマイケル(彼は公式サイト持ってます)とは大学在学中に会いました。
メシアンを弾き始めて少し経ってから友達と話してて「メシアン弾いてるんなら一回マイケルに聞いてもらったら?」という話が出て。
ということでスティーブンに相談した後当時マイケルに師事していた別の友達のコネでコンタクトして。
マイケルはオーストラリアにおいてトップのピアニストの1人として数えられています。
ハンガリーのリスト・アカデミーで学んだこともあるそうで(その時の先生がシャンドール・ファルヴァイだそうです)、今はちょこちょこピアノを教えながら主に演奏家、そして作曲家として活動しています。
マイケルの専門はメシアン、リスト(入ってるよね?)、そして何よりもオーストラリアの現代音楽。今活動しているこちらの作曲家たちと広いコネがあって、初演や録音などを多く手がけています。
メシアンに関しては20のまなざしや鳥のカタログなどの録音があります。彼の演奏はMove Recordsからでています。
マイケルの曲だと私は48 Fugues for Frankが一番好きかも・・・
演奏に関しては独特のアクがあるのと(曲によってはちょっと・・・ですが。何を弾いてもマイケル色、ということは少なくないです)、曲によって演奏のレベルが上下したりすることもあるのですが、それもひっくるめて好きだなと。
マイケルはよく音楽家たちから「クレイジー」と呼ばれています。
まず弾き方が!一見めちゃくちゃというか・・・ジェスチャーが大きくて、でもそれは本当に彼の中からピアノを通って出る有り余るほどのエネルギーがそうさせるもので。
皮肉も交えたちょっとおかしなユーモアのセンス、たまにぶっとんだ曲の解釈と音楽へのアプローチもまたその要員となっています。
あとメシアンのレッスン中に鳥の鳴き声の真似したりとか(難しいはずのマグパイが結構上手い)、それもあるかな。
激情と爆発するようなエネルギーが詰まった彼の音楽(演奏・作曲両方)、でも同時に物凄い思考回路というか頭の回転というかもあり。
科学、思想なんかにも造詣が深く本当に知的好奇心が強く。ついでに政治だったり宗教だったりに関しても強いスタンスで(Greens支持、激しく無神論者)。
いろんな話や議論を傍で聞いてると本当に面白いです。
とにかくインパクトが強く、そして一緒に居て飽きない。
マイケルが私をいつも心配して可愛がってる理由にはメシアン弾きであり、友人であり(友人の弟子、弟子の友人でもあり)、それに加えてメンタルヘルス関係のこともあります。
若い頃なにか本当に辛い経験(おそらく私と似たものだろう、とマイケルの生徒だった友達は言います)があり、それで私が双極性障害を患っていると聞いて共感だったり親近感だったりを感じている・・・ような。
実際今マイケルがどこを拠点としているかわかりにくいのですが(汗)ホバートに住んでるころはタスマニア旅行ついでにマイケルの家にお邪魔させてもらったこともあります。夕飯もごちそうになったり。
レッスン外で過ごした時間はスティーブンよりもマイケルの方が多いんじゃないかなあ。
マイケルは本当に脳と心と演奏が直結しているような人で。そしてものすごく生命力に溢れていて。
ほんっとうに楽しい人なんですよね(笑)あと音楽をやる人としていろいろ影響を受けてしまう(良い意味で、主に)人。
ただ一回スティーブンとマイケルとどこかでお茶したことがあったんですが2人ボケポジションで独特のテイストがあって自分どうやってつっこむの、と大変困惑した記憶も。
本当に2人と一緒にいるの好きなんで贅沢な悩みですがね・・・
スティーブンもマイケルも大好きで。親馬鹿ならぬ子馬鹿、というか弟子馬鹿。
生徒として、友人として(?)可愛がってもらってるのはなんというか庇護欲的なものもあると思うのですが、でもこの2人に師事して、目をかけられて幸せです。
願わくは私がもっと「できる」ピアニストになって。(特にマイケルはレッスン数えるほどしかしてもらってないのでもっとピアニストとして認められたいですわ。)
もっと2人と時を過ごしたいと思います。
今日の一曲: モーリス・ラヴェル 「夜のガスパール」 「スカルボ」
Stephen McIntyre演奏CD "The Impressionists"
Michael Kieran Harvey演奏CD "Tensile Flame"
今スティーブンとマイケルどちらも演奏を録音として持っているという唯一の曲がこの「夜のガスパール」。
第1楽章「ウンディーネ(水の精)」は先生の演奏が好きで、そして第3楽章の「スカルボ」はマイケルの演奏が好き。
第2楽章「絞首台」は願わくば私がいつかこの曲を弾いたとき自分の演奏が一番好きでいれるよう。
(ラヴェルはもう全部弾かなくちゃ、ですし、この2人が弾いてるなら私も弾きたいです)
「夜のガスパール」はアロイジウス・ベルトランの詩をモチーフとした曲集です。
(これも詩集揃えるかな・・・日本語版はどこかにあるのでしょうか)
スカルボとは夜に出てきては家の中でイタズラをする妖精のこと。
ものを落としたり、音を立てたり、走り回ったり跳ね回ったり。
そして朝の光が差すとどこへともなく消えていく。
このいたずらっ子感とダークさがマイケルに向いてるな、というのもありますがこの「スカルボ」、実は「ピアノのレパートリーで一番難しい曲」としても知られています(実のところ現代音楽のいろいろがあって評価は難しいのですが、バラキレフの「イスラメイ」が一番難しいとされていた後にスカルボがそれを超えた、という認識から来ています)。
このラヴェル独特のトリッキーな技巧をふんだんに使ったこの曲・・・マイケルの技巧とパワフルさを持ってしてものすごく生きるんですよね~
難しさは怖いですが(弾く側として)本当に不思議な夜の魅力に満ちた曲。
今はもちろん弾けないのですがいつか・・・とついつい惹かれてしまいます。
本当にピアノらしい音楽で、ピアノでしかできないようなことで、本当にピアノの魅力が詰まっているんですが同時にピアノ離れした何かがあって。
不思議な曲です・・・
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