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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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All instrumental sounds great and small
こんばんは。
すっかり冬らしいメルボルンです。暖かい飲み物が手放せません。
こないだシティの中国茶やさんで買った桂花烏龍茶を今飲んでいます。ほんのり金木犀の香り。高いやつ(あと2段階ほどありました)はもっと香りがいいのかしら。それとも茶葉の問題かな?
ちょっと微妙に不調が続いていて、わりと自分の考えをまとめるのが難しい状態で。
そこで演奏や音楽の作曲家への忠実さについて昨日書こうとしたらなんだかまとまらない上になんだかデジャヴのような、何書いても前このブログで絶対書いてるような気がして。
結局断念して、昨日は更新しませんでした。そのうち仕切り直しできればと思います。

こないだヴィラ=ロボスのギター協奏曲を「今日の一曲」で紹介したとき、ロドリーゴのアランフェス協奏曲を生で聴いたときのことを書きました。
アコースティックギターは大分音量が小さいのでオケもかなり小規模、金管も打楽器もほとんど使わず、それに加えてギターもマイク・暗譜で増幅して。
きっと演奏する側もかなりデリケートに、と心がけているんだなあ、ということを思いました。

それぞれの楽器には音量の限界が弱音・強音どっちもあります。
そして最近思ったのですがいわゆるマイナーな、知名度の低い楽器には音が小さいものが若干多いような・・・と。オケというセッティングでも聞こえにくい上にソロレパートリーも少ない、となるとやはり音のイメージを覚えてもらいにくいんだなあ、と思います。
例えばビオラだったり、ファゴット、コントラバスも。

音が大きい楽器は何だろう、という話を大学でいろんな人とちょこちょこしたことがありまして。
仲が良い金管軍団の話によると全体的に音の大きい金管楽器のなかでもトロンボーンが音が大きいそうで。
基本音が高くて、音の吹き出し口(ベル)が大きいと音量が大きい傾向にあるのですが(なので音の低いテューバ、ベルが小さいトランペットよりもトロンボーンの方が音が大きい、ということに)、じゃあホルンは?というとホルンは音を後ろに向けて出し、反射・吸収を経て聴き手の耳に届くため音量はトロンボーンほどはない、ということらしいです。

弦楽器において音量は楽器の大きさ、そして弦の張力が関係しているみたいです。
だからビオラ・コントラバスよりもバイオリン・チェロの方が音が大きい。でもやっぱりそれでも管楽器には負けるのでオーケストラでは束になります。そして管楽器よりも弦楽器が前にいる理由の一つでもあると思います。
弦楽器でいつもすごいな、と思うのは束になってても弱音はちゃんと綺麗に小さくでること。例えば曲の終わりで弦だけ長く伸ばしたままずっと消え入るようなエンディングって本当に効果的で、本当に美しいですもの。(オケの腕にももちろん寄りますが!)

あとは音量のでかさだったら「打楽器の本気」も相当ですね。リハーサルにはできるだけ打楽器の前に座ってる人は防音スタンドを使いますしね・・・シンバルだったり、スネアドラムだったり、ティンパニだったり・・・耳にとっての凶器だらけです(笑)
ただ打楽器は持続した音でなく短い音なのが救い、とは・・・言えるでしょうか。

木管楽器においてはやはりピッコロ(そしてフルートの高音)がめだって危険です。決してピッコロの右側に陣取ってはいけませんよー(笑)なんてったって鋭い音、本当に・・・痛いです(涙)

そして忘れちゃいけません、ピアノの音のでかさ。
プロコフィエフの協奏曲第2番、第1楽章のカデンツァの終わり~、そして第3番第3楽章のフィナーレ。どちらも大きめのオケ、フル出動の手加減なしの音量、でもピアノもがっつり聞こえます。
もちろん楽器の大きさ、そしていっぺんにだせる音の多さ(つまり共鳴の大きさ)もありますがオケの80人くらいいるのと同じくらいの音量を1人でだせるってのはなんだかこう、優越感。

大きな音を出すのもいいですが、やはり大きな音より小さな音を出す方がスキルがいるし難しいです。
そして小さい音を出して裏方に回ることができる楽器こそが幅広い役割で活躍できる楽器でもあるような印象があります。
例えばクラリネット。メロディー、伴奏、カウンターメロディー、バスクラも合わせると安定的なベースラインまでできちゃいます。
それは複数人のアンサンブルにおいて前にでるときはしっかり前に出て、そうでないときはちゃんとサポートに回って他の楽器を支える、ということができるからこそなんですよね。(このことに関してはバイオリンとか弦楽器もそうです)

音量も音質もいろいろな楽器が集まるオケが成り立ってるのはみんなが自分の楽器を弾くだけでなく、周りの音を聴いてそれに反応することも大事で。
もちろんその時その時聴いて欲しい楽器の音が聞こえるように作曲家も音楽を書いていますが。
弾き手が同時に聴き手だから、良い音楽を創りたい、と同時に良い音楽を聞きたい、他の人の良いソロが聴きたい、という思いもあって。

だいぶぐだぐだになってしまいました。
なんとか文を書く能力を取り戻したいと思います。


今日の一曲・・・もお休みです。
うーん、いかんなあ・・・

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