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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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現況いろいろ(おそらくブログのカテゴリほとんど網羅してるのでは)
いつも訪問ありがとうございます。ちょっと数日お休みしてました。
昨日は忍者ブログの不具合でしたが・・・
その前はメンタルヘルス関連で書こうと思って調べ物してたら結構心が折れるような意見に出会ってしまいまして。
心身健康なときでもちょっとこたえるのですが今の自分にとっては大分しんどいもので・・・
本当にくじかれました。
このエリアで(特にネットでは)自分が考えてるような、願っているようなことに対しての無理解とかApathy、反感というような意見、感情に出会うことは多いことは分かってるので、ある程度は無視したり慣れたりしなくちゃいけないのは分かってますし、特にそういうことをスルーすることが難しい精神状態なので(一度みると忘れにくい+ぐるぐる自分が間違ってるのか考えてしまう+自分苦いなものを回避せず探し求める)・・・
でも言いたいことは少しメモってありますし、自分が信じていることには変わりないのでいつかほとぼりがさめたらまたまとめたいです。

さて、又今年も冬は苦手だ、ということをどんどん実感しています。
寒さが苦手なのでなく、何回も書いてますが精神の調子が冬は落ちるので・・・
身体がだるかったり、集中力、感覚、思考など鈍ってますが、とりあえず毎日仕事とピアノは続けてます。
腰が重いというか仕事を始めるのものろのろですがいざ仕事を始めるとはまるので翻訳作業中は意外と楽です。(はまってしまうので終わるのも遅め。ちょっと気をつけないとな)

今ちょっと大きめの仕事をあとちょっとで終わる、というところに来てます。
医薬翻訳といっても医学や薬学、医療機器だけでなく食品だったり研究だったり、そういうものも扱ってて。
今やってる案件は特にいろんな人のいろんな研究に出会うことができて面白いです。
どんなところに着目してるのか、とか研究の動機だったり目的だったりとか、研究を行う人の心に触れたり、そのプロセスを扱うことも多くて・・・
やっぱり研究には憧れます。それがどんな分野なのか、どんなテーマかはもちろんまだ分かりませんが・・・
いつになるかはわからないのですが大学に戻りたいですよ、やっぱり。

そしてピアノも一段落。指の角が皮剥ける曲は全てフィニッシュしました(一部こんど録音上げますね)。
これでハンドクリームが使える(笑)
今の曲のラインアップはこんな感じ:
Carl Vine Bagatelles No. 2 & 4
ラフマニノフ 練習曲「音の絵」 op.33 変ホ短調
シマノフスキ メトープ より ナウシカアー
プロコフィエフ ピアノソナタ 第2番 (第1楽章)
ショスタコーヴィチ 前奏曲とフーガ イ長調

最後の2曲が今回新しく始めた曲です。そのうちショスタコは以前弾いたもので。(面白い曲なので今度今日の一曲で紹介します)
プロコフィエフは前々から弾きたかったんですが、プロコフィエフのピアノソナタ全9曲のなかでもっとも自分に合う気質の曲だと思います。ちょっとじめじめした青い暗さがあって。何よりも第4楽章が楽しみです!

今はこれプラストゥーランガリラ交響曲がありますからね。(なので今メシアンはちょっとお休みなんです。次なに弾こうか決めてないですし)
ちょっと前に比べると体力的に無難なラインアップになったかな・・・

最近本も論文も読んでないな・・・と思い論文をプリントしました。本はちょこちょこ昔読んだやつを読み返したりなんだり・・・
もともと仕事の勉強のために始めた論文読みですがちょっと気を抜くと趣味のトピックが多くなり。
今回は伍子胥についての論文、中国の色彩文化(皇帝の色)、子守歌の機能、抗精神病薬の脳の容量への影響、摂食障害の文献レビュー、それからインドと西洋における性の神話学(トゥーランガリラからの派生です)。

勉強と言えば最近仕事でちょっと苦手分野が判明した、というか・・・
遺伝学関連の話になると理解・翻訳ともに難しく感じるんです。
もともと医学専攻ではないですが、それでも大抵のエリアは文を読んだら理解できます。
ただ遺伝学は比較的・・・うーん、で。
これからの時代の流れもあり外せない、そして成長するエリアなのは確かなのでなんとか勉強しなくちゃ、と思ってます。

ただやっぱりなんでもいっぺんにはできないのでゆっくりと・・・
ほぼ常になにかと「あ、なんかしなくちゃいけないことなかったけ」という気分になるので。
仕事、ピアノ、勉強、創作、その他趣味いろいろありますがちょっとゆっくり目にいかないとですね。


今日の一曲: ジョージ・クラム 「Voices from a Forgotten World」より「'Tis the Gift to be SImple」

Naxosの録音リンク(試聴も可)

こないだ手に入れたCDからです。
Voices from a Forgotten Worldはアメリカ民謡を題材とした歌曲集。
メロディーは皆民謡そのまま・・・のはずです。
この楽章は自分が一番好き、というわけではないですが(好きではありますよ!)Icebreakerとして一番いいかな、と思って。

以前書いたと思いますがクラムはアメリカ出身の作曲家で。
アメリカの東部にあるアパラチア山脈の谷のようになった地域で生まれ育ったそうです。
彼はとあるインタビューでその生まれ育った土地の地形による独特な音響を聞き親しんで育ってきた、それを自分の音楽の中で強く意識しているんだ、というようなことを言っていました。

この歌曲集、そして特にこの楽章ではその不思議な音響に本当に納得します。
エコーがかかった、と単純に表現するにはなんだか気が引ける、何かが宿っているような空気と広さ、深さを感じる音響です。

この'Tis a gift to be simpleなのですが、メロディーは同じくアメリカの作曲家アーロン・コープランドが「アパラチアの春」で使ったものと一緒の民謡のメロディーです。
(ついでに言えば以前このブログで紹介したLord of the Danceという賛美歌とも一緒の民謡です)
なんとなく曲調、ではないですがセッティングもちょっと似てるようで。

でもこの歌曲集通じてちょっとクラムの打楽器の使い方などショスタコの晩年に似てるかも?というところもあるんですよね。クラムももうかなりお年を召してらっしゃるのも影響してるのかな・・・(ちなみにこの歌曲集は2006年作曲・・・だったはず)
木琴の強烈さなんかショスタコの交響曲第14番(みようによってはこれも歌曲集)に似てるところけっこうありますし。

そしてやっぱりクラムはピアノ+打楽器という組み合わせが秀逸です。
ものすごーく透明感のある、不思議な光を放つ音の色彩。
この楽章で歌ってるソプラノの透明さと組み合わさるとガラス(いや、ビードロというべきか)のような光を感じますね。

ただただ、「響き」を聞いてほしい一曲です。

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