×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
今日あると思ったレクチャーが来週に繰り越しされてました(汗)
来週はメル響のカルミナ・ブラーナだったり友達とディナーだったりユースオケだったり、夕方に出かけて外食することが多くなりそうです。
あんまり無理はできませんがいろいろなものが食べれるのは楽しみです。
ブログの方も(夕飯時に居ないので)更新がちょっと滞るかもしれないので今のうちにトゥーランガリラ交響曲についての話をいろいろしておきたいな、と今回は・・・(以前もちょこちょこ書いてますが改めてエントリーとして。過去の分はトゥーランガリラで検索すると出てくるかな?)
といってもまだ大きい方の楽章はオケと弾いてないので後でこれ書いてない、これ書けば良かったーというのが出てくるかとは思いますが。
トゥーランガリラ交響曲。メシアンのオーケストラのための曲です。
決してメシアンの最大スケールの曲ではありませんが、メシアンの音楽世界の集大成とも言える曲。
ちょっとここから以前も出た話になりますがちょっとの間お付き合いください。
「トゥーランガリラ」は実際にはサンスクリット語のTurangaとLilaの2語から成っていて。
説明はWikipediaのこの曲についての記事が詳しいですが、自分の言葉でまとめてみます。
トゥーランガリラは愛、生命、死、季節の流れ、時、リズム、歌、踊り・・・などなど。
私の解釈ではそれは「世界を動かすもの全て」と思っています。
人が愛し合い、命を産み、死んで他の生物の糧になり、リズムに時の流れが命を運んでいく・・・というイメージです。
とにかくリズムが凄い!下記にあるとおりリズムセクションの大きさだったり、リズムだけの部分もありますし、本当にリズムが強いのです。(メシアン自身自分はリズムの作曲家、だと言ってます)
メシアンのリズムは踊りのリズム。それも人間の踊りでなく天体や世界、空気や命、全てがが躍動している、喜びの究極の表現であり全てのものの動力源でもありますから。
メシアンは割と大きなオケを使うのですが、この曲も結構大きなオーケストラで演奏されます。
特に打楽器は11人体制(普段は多めで5人くらいかな)。楽器の種類も弾く頻度も多いのでこの人数。
交響曲ですがソリストが居ます。それがピアニストとオンド・マルトノ。
オンド・マルトノはテルミンのような電子楽器。知らない人が聴いて分かるかなあ・・・・そんなに目立ってはいなかったり。
メシアンが生きてた頃のこの曲の演奏では彼の妻ユヴォンヌ・ロリオとがピアノを弾いていてその妹ジャンヌ・ロリオがオンド・マルトノを弾いていたそうですよ。
(そしてチェレスタもいるよ!ソリスト扱いじゃないけど!)
トゥーランガリラは交響曲にしてはちょっと多い、10楽章編成です。
第1楽章 序章 Introduction
第2楽章 愛の歌1 Chant d'Amour 1
第3楽章 トゥーランガリラ1 Turangalîla 1
第4楽章 愛の歌2 Chant d'Amour 2
第5楽章 星たちの血の喜悦 Joie du Sang des Étoiles
第6楽章 愛のまどろみの庭 Jardin du Sommeil d'Amour
第7楽章 トゥーランガリラ2 Turangalîla 2
第8楽章 愛の敷衍 Développement d'Amour
第9楽章 トゥーランガリラ3 Turangalîla 3
第10楽章 終曲 Final
・・・と、こーんな感じ。
まず聴くときには(鳥のカタログと同じく)第1楽章から聴くととっつきづらく感じると思います。「20のまなざし」「鳥のカタログ」などもそうですが、まず一つずつの楽章と親しんで、それから全体的な構成を理解して行く方向が一番いいと思います。
最初に聴くといいかな、という楽章を3つあげると・・・第5楽章、第6楽章、そして第10楽章。
理由はまあ聴きやすいかな、という印象ですね。あとスローな楽章とリズミック・ダイナミックな楽章どっちもカバーできますし。メシアンの売りである色彩、リズムどちらもが味わえます。
私が最初に好きになったのはちなみにこの3つの楽章です。
そこから次に行くなら第8楽章と「愛の歌」シリーズですかね~
「トゥーランガリラ」とタイトルが着いている楽章はちょっと慣れが必要かもしれません。メロディーがなくても音楽は全然成り立つじゃん!と思えるくらいかなあ・・・
(まだ実際のオケとは弾いてない楽章ももちろんありますが)この交響曲全体、オケのみんな一人一人にとって、そしてオケ全体として本当に難易度が高いです。もう長いことユースオケで弾いてますが、ユースオケのレパートリーでもこんな難しいのは今までにも例がないです(普段もマーラーとかバルトークとか難しい曲をやるのが常ですが)。
そんな中チェレスタ弾きとして難しい!と思った楽章Top3は第10楽章、第8楽章、そして第5楽章。
第5楽章と第10楽章は割と親しみやすいし拍子自体は変わらないのですが、弾くところが多いしものすごく速く曲が進んでいくので兎にも角にもぼーっとできない!
第8楽章は同じく弾くところが多く、さらにテンポと拍子が両方めまぐるしく変わること。なんと言っても指揮者が一番大変なはずですが、頭の切り替え、集中力、そしてみんな自分のパートの楽譜の上の複雑なパートだけでなく周りの複雑な音楽も知っていて、そこから一つの大変に複雑な音楽=世界を創っていくことが本当に難しいのです。
いろいろ練習したり聴いたりしてきて私が好きなトゥーランガリラの楽章をいくつか挙げると・・・第6楽章、第3楽章、第4楽章、そして第5楽章ですね。
第6楽章はもう美しくて!弦楽器とオンド・マルトノがメロディー(=愛の眠り、と解釈)を弾いて、ピアノが不思議な鳥の声を奏で。そしてその周りで私(チェレスタ)だったり鉄琴だったりビブラフォーンがサイクル的なパターンを弾いてるんですが、そのサイクルを弾いてると突然パートに「はまって」音楽の中心がメロディーじゃなくてサイクルになって、自分がまるで「時」になったような感覚に陥るんです。その感覚がたまらなく好き。
第3楽章も似たような音楽・時になる感覚が良いです。ものすごい不可解な色彩と時間の洪水のような流れが愛しいです。
第4楽章はなんか最初のテーマからのどこかかわいげがある感じ、歌っぽい部分の快い甘さ、そしてどこか東洋風の雰囲気、自分のパート(笑)、そしてなんといってもエンディングが・・・!ため息が!
そして第5楽章は一番馴染みも深いですし、その「星」のきらめき、天体の動きのダイナミックさを感じる、メシアンの色彩とリズム、躍動感を全身で感じられる素晴らしい曲です♪
(第10楽章も最近愛着が芽生えつつありますが、どうもhalfway pointのこの曲の方が盛り上がるんですよね、なんだか・・・)
最初に書きました「トゥーランガリラ」の意味合いからも感じられると思いますが、この交響曲は全ての意味において壮大で、決して単純なものではなく・・・
メシアンの音楽に耳慣れていないとものすごいショックのように、音の洪水に感じるかもしれません。
でもそれを「嫌悪」に繋げることなく「新鮮な驚き」としてひとつずつゆっくりひもといて、向き合っていければ、と願っています。
この曲自体には本当に沢山の愛が詰まっています。人間同士の愛だけではなく、神秘の愛、そしてこの世界を動かす全てのものが1時間半弱の音楽に凝縮されていて・・・
だからこの曲が孕んでいる愛、そして世界をもっと多くの人に愛して欲しいな、と思います。
リハーサル楽しみだな~そしてコンサートももう少し。またもちょっとしたら宣伝のせちゃいますね。
今日の一曲: オリヴィエ・メシアン トゥーランガリラ交響曲 第10楽章 「終曲」
この交響曲をしめくくる第10楽章。
体力的に、そして精神的に結構しんどい交響曲ですが最後まで気は抜けませんし、音楽の方も容赦ないですよ(笑)
フィナーレは輝かしく、喜ばしく、そして華々しく。
エネルギーの爆発、狂喜という面からすると先ほど書きましたように第5楽章にちょっと劣るかな、という感じはしないでもないです。
でもあっちは全宇宙巻き込んだ賛歌と天文学的なスケールの乱舞、そしてこっちは命一つ一つの喜びと愛、とみればなんとか言い訳はつく・・・かな。
第5楽章もそうですが、第10楽章はとっても速い3拍子でできてます。
2拍子、または偶数拍子は前半分と後ろ半分が同じ長さなので安定していますが、3拍子、または奇数拍子は違う長さになるため、これがmomentumというか動力になる、ということで。これをメシアンはこの交響曲全体で本当に有効に活用しています。
この楽章の難しいことといったら!(笑)
まずは以前も書きましたがウッドブロックのパートを担当してる人は作曲家を一回殴る権利があると思います(苦笑)
何が難しいかというとまず速いこと、そして他の楽章の一部そうですが同じメロディーがなぜか小節の別の箇所から始まる、という奇妙な現象。なら変拍子にしろよ、ということでもないみたいです。
だからこの楽章はむしろ指揮者を見ないで、他のパートのメロディーを聴いて自分のパートをフィットするのが賢明かと。あとは勘がめちゃくちゃ大切です。私はたまに100%勘で入って来るときありますもの(それが実は一番確実だったりするんですよ、箇所によっちゃ)。
難しいけど楽しい。こんだけ難しいと逆に燃える!という感覚と、慣れたら楽しい!という感覚と、そして何よりもこの曲自体が内包している喜びのエネルギーがなせる技だと思います。
トゥーランガリラ全体弾きながら(または待ちながら)踊り出したくなる、踊り出してしまう、そして踊るのを抑えなくちゃいけないような気分になります。
実際家でトゥーランガリラ練習してるときって大抵踊りながらですけどね~
この曲を聴いて是非是非メシアンお得意の「狂喜乱舞」を味わって貰いたいと思います!
(注:メシアンを、特にトゥーランガリラ交響曲を聴いてると私はよく「気分がつり上げられる」感じになります。つまり音楽が軽躁状態を引き起こすような。なので感情が不安定な時はあんまりお勧めしません。)
来週はメル響のカルミナ・ブラーナだったり友達とディナーだったりユースオケだったり、夕方に出かけて外食することが多くなりそうです。
あんまり無理はできませんがいろいろなものが食べれるのは楽しみです。
ブログの方も(夕飯時に居ないので)更新がちょっと滞るかもしれないので今のうちにトゥーランガリラ交響曲についての話をいろいろしておきたいな、と今回は・・・(以前もちょこちょこ書いてますが改めてエントリーとして。過去の分はトゥーランガリラで検索すると出てくるかな?)
といってもまだ大きい方の楽章はオケと弾いてないので後でこれ書いてない、これ書けば良かったーというのが出てくるかとは思いますが。
トゥーランガリラ交響曲。メシアンのオーケストラのための曲です。
決してメシアンの最大スケールの曲ではありませんが、メシアンの音楽世界の集大成とも言える曲。
ちょっとここから以前も出た話になりますがちょっとの間お付き合いください。
「トゥーランガリラ」は実際にはサンスクリット語のTurangaとLilaの2語から成っていて。
説明はWikipediaのこの曲についての記事が詳しいですが、自分の言葉でまとめてみます。
トゥーランガリラは愛、生命、死、季節の流れ、時、リズム、歌、踊り・・・などなど。
私の解釈ではそれは「世界を動かすもの全て」と思っています。
人が愛し合い、命を産み、死んで他の生物の糧になり、リズムに時の流れが命を運んでいく・・・というイメージです。
とにかくリズムが凄い!下記にあるとおりリズムセクションの大きさだったり、リズムだけの部分もありますし、本当にリズムが強いのです。(メシアン自身自分はリズムの作曲家、だと言ってます)
メシアンのリズムは踊りのリズム。それも人間の踊りでなく天体や世界、空気や命、全てがが躍動している、喜びの究極の表現であり全てのものの動力源でもありますから。
メシアンは割と大きなオケを使うのですが、この曲も結構大きなオーケストラで演奏されます。
特に打楽器は11人体制(普段は多めで5人くらいかな)。楽器の種類も弾く頻度も多いのでこの人数。
交響曲ですがソリストが居ます。それがピアニストとオンド・マルトノ。
オンド・マルトノはテルミンのような電子楽器。知らない人が聴いて分かるかなあ・・・・そんなに目立ってはいなかったり。
メシアンが生きてた頃のこの曲の演奏では彼の妻ユヴォンヌ・ロリオとがピアノを弾いていてその妹ジャンヌ・ロリオがオンド・マルトノを弾いていたそうですよ。
(そしてチェレスタもいるよ!ソリスト扱いじゃないけど!)
トゥーランガリラは交響曲にしてはちょっと多い、10楽章編成です。
第1楽章 序章 Introduction
第2楽章 愛の歌1 Chant d'Amour 1
第3楽章 トゥーランガリラ1 Turangalîla 1
第4楽章 愛の歌2 Chant d'Amour 2
第5楽章 星たちの血の喜悦 Joie du Sang des Étoiles
第6楽章 愛のまどろみの庭 Jardin du Sommeil d'Amour
第7楽章 トゥーランガリラ2 Turangalîla 2
第8楽章 愛の敷衍 Développement d'Amour
第9楽章 トゥーランガリラ3 Turangalîla 3
第10楽章 終曲 Final
・・・と、こーんな感じ。
まず聴くときには(鳥のカタログと同じく)第1楽章から聴くととっつきづらく感じると思います。「20のまなざし」「鳥のカタログ」などもそうですが、まず一つずつの楽章と親しんで、それから全体的な構成を理解して行く方向が一番いいと思います。
最初に聴くといいかな、という楽章を3つあげると・・・第5楽章、第6楽章、そして第10楽章。
理由はまあ聴きやすいかな、という印象ですね。あとスローな楽章とリズミック・ダイナミックな楽章どっちもカバーできますし。メシアンの売りである色彩、リズムどちらもが味わえます。
私が最初に好きになったのはちなみにこの3つの楽章です。
そこから次に行くなら第8楽章と「愛の歌」シリーズですかね~
「トゥーランガリラ」とタイトルが着いている楽章はちょっと慣れが必要かもしれません。メロディーがなくても音楽は全然成り立つじゃん!と思えるくらいかなあ・・・
(まだ実際のオケとは弾いてない楽章ももちろんありますが)この交響曲全体、オケのみんな一人一人にとって、そしてオケ全体として本当に難易度が高いです。もう長いことユースオケで弾いてますが、ユースオケのレパートリーでもこんな難しいのは今までにも例がないです(普段もマーラーとかバルトークとか難しい曲をやるのが常ですが)。
そんな中チェレスタ弾きとして難しい!と思った楽章Top3は第10楽章、第8楽章、そして第5楽章。
第5楽章と第10楽章は割と親しみやすいし拍子自体は変わらないのですが、弾くところが多いしものすごく速く曲が進んでいくので兎にも角にもぼーっとできない!
第8楽章は同じく弾くところが多く、さらにテンポと拍子が両方めまぐるしく変わること。なんと言っても指揮者が一番大変なはずですが、頭の切り替え、集中力、そしてみんな自分のパートの楽譜の上の複雑なパートだけでなく周りの複雑な音楽も知っていて、そこから一つの大変に複雑な音楽=世界を創っていくことが本当に難しいのです。
いろいろ練習したり聴いたりしてきて私が好きなトゥーランガリラの楽章をいくつか挙げると・・・第6楽章、第3楽章、第4楽章、そして第5楽章ですね。
第6楽章はもう美しくて!弦楽器とオンド・マルトノがメロディー(=愛の眠り、と解釈)を弾いて、ピアノが不思議な鳥の声を奏で。そしてその周りで私(チェレスタ)だったり鉄琴だったりビブラフォーンがサイクル的なパターンを弾いてるんですが、そのサイクルを弾いてると突然パートに「はまって」音楽の中心がメロディーじゃなくてサイクルになって、自分がまるで「時」になったような感覚に陥るんです。その感覚がたまらなく好き。
第3楽章も似たような音楽・時になる感覚が良いです。ものすごい不可解な色彩と時間の洪水のような流れが愛しいです。
第4楽章はなんか最初のテーマからのどこかかわいげがある感じ、歌っぽい部分の快い甘さ、そしてどこか東洋風の雰囲気、自分のパート(笑)、そしてなんといってもエンディングが・・・!ため息が!
そして第5楽章は一番馴染みも深いですし、その「星」のきらめき、天体の動きのダイナミックさを感じる、メシアンの色彩とリズム、躍動感を全身で感じられる素晴らしい曲です♪
(第10楽章も最近愛着が芽生えつつありますが、どうもhalfway pointのこの曲の方が盛り上がるんですよね、なんだか・・・)
最初に書きました「トゥーランガリラ」の意味合いからも感じられると思いますが、この交響曲は全ての意味において壮大で、決して単純なものではなく・・・
メシアンの音楽に耳慣れていないとものすごいショックのように、音の洪水に感じるかもしれません。
でもそれを「嫌悪」に繋げることなく「新鮮な驚き」としてひとつずつゆっくりひもといて、向き合っていければ、と願っています。
この曲自体には本当に沢山の愛が詰まっています。人間同士の愛だけではなく、神秘の愛、そしてこの世界を動かす全てのものが1時間半弱の音楽に凝縮されていて・・・
だからこの曲が孕んでいる愛、そして世界をもっと多くの人に愛して欲しいな、と思います。
リハーサル楽しみだな~そしてコンサートももう少し。またもちょっとしたら宣伝のせちゃいますね。
今日の一曲: オリヴィエ・メシアン トゥーランガリラ交響曲 第10楽章 「終曲」
この交響曲をしめくくる第10楽章。
体力的に、そして精神的に結構しんどい交響曲ですが最後まで気は抜けませんし、音楽の方も容赦ないですよ(笑)
フィナーレは輝かしく、喜ばしく、そして華々しく。
エネルギーの爆発、狂喜という面からすると先ほど書きましたように第5楽章にちょっと劣るかな、という感じはしないでもないです。
でもあっちは全宇宙巻き込んだ賛歌と天文学的なスケールの乱舞、そしてこっちは命一つ一つの喜びと愛、とみればなんとか言い訳はつく・・・かな。
第5楽章もそうですが、第10楽章はとっても速い3拍子でできてます。
2拍子、または偶数拍子は前半分と後ろ半分が同じ長さなので安定していますが、3拍子、または奇数拍子は違う長さになるため、これがmomentumというか動力になる、ということで。これをメシアンはこの交響曲全体で本当に有効に活用しています。
この楽章の難しいことといったら!(笑)
まずは以前も書きましたがウッドブロックのパートを担当してる人は作曲家を一回殴る権利があると思います(苦笑)
何が難しいかというとまず速いこと、そして他の楽章の一部そうですが同じメロディーがなぜか小節の別の箇所から始まる、という奇妙な現象。なら変拍子にしろよ、ということでもないみたいです。
だからこの楽章はむしろ指揮者を見ないで、他のパートのメロディーを聴いて自分のパートをフィットするのが賢明かと。あとは勘がめちゃくちゃ大切です。私はたまに100%勘で入って来るときありますもの(それが実は一番確実だったりするんですよ、箇所によっちゃ)。
難しいけど楽しい。こんだけ難しいと逆に燃える!という感覚と、慣れたら楽しい!という感覚と、そして何よりもこの曲自体が内包している喜びのエネルギーがなせる技だと思います。
トゥーランガリラ全体弾きながら(または待ちながら)踊り出したくなる、踊り出してしまう、そして踊るのを抑えなくちゃいけないような気分になります。
実際家でトゥーランガリラ練習してるときって大抵踊りながらですけどね~
この曲を聴いて是非是非メシアンお得意の「狂喜乱舞」を味わって貰いたいと思います!
(注:メシアンを、特にトゥーランガリラ交響曲を聴いてると私はよく「気分がつり上げられる」感じになります。つまり音楽が軽躁状態を引き起こすような。なので感情が不安定な時はあんまりお勧めしません。)
PR