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1週間前ということでお知らせから:
<メルボルン・ユース・オーケストラ コンサート2>
指揮者: Fabian Russell
[プログラム]
Chisholm "Pierre Boulez à la Discothèque"
メシアン トゥーランガリラ交響曲 (ピアノ: Peter de Jager、オンド・マルトノ: Jacob Abela)
会場: Australian National Academy of Music (ANAM、国立音楽アカデミー(サウス・メルボルン))
第1公演: 7月2日 午後7:00開演
第2公演: 7月3日 午後2:30開演
チケットはMelbourne Youth Musicのサイトに注文フォームがあります。
大人:25ドル Concession(pension/学生など):20ドル 6歳未満の子供:無料
今日はまたロルカでフレンチトーストを食べて(今度がいつになるか分からないですが甘くない料理をトライするつもりです)、そして楽譜バッグを買って。
そして午後はみっちりトゥーランガリラのリハーサル。
全てがうまくいったわけではないですが楽しく有意義なリハーサルでした。
結局ちょろっと通したものも含めてほぼ全楽章弾けました。弾いてないのはまだちょっと心配な第6楽章。明日はやると思いますが・・・
メルボルン・ユース・オーケストラは私がチェロで入ってた2001年頃から若干の強弱はありながら(メンバーが替わりますからね)結構ハイレベルなセミプロオケとしてプロ顔負けのレパートリーを演奏して来ました・・・が、今回のプログラムは格段にハードです。(指揮者にとってもめちゃくちゃハードです!)
なのでもちろんみんな弱いところはありますし、まだまだ心もとないところもありますがなんとかまとまってきてます。
以前も書きましたが一番近いお隣さんがホルンで、たまに攪乱されます(汗)
上手い下手ではなく、普段録音では第1、第2ホルンの音を頼りにしているのですが実際リハーサルをすると第3、第4ホルンの音の方が大きく聞こえるので、という理由と・・・
そして録音では聞こえなかったけどリハーサルで聞こえるようになってきたパートがちょうど自分のパートとかみ合わない感じだったり。
ピアノか鉄琴とほぼ常にかぶってて、音量も出ずなかなか聞こえにくいパートとはいえ、指揮者が私チェレスタのことを忘れずいてくれるのは嬉しいですね♪
たまにキューがもらえて目が合った時の嬉しさは思わず弾きながらにやっとしてしまいます(笑)
なんてったって私が何回も一緒にお仕事させてもらっている大好きな指揮者さんですし、何かと忘れられがちなパートですし、そしてこの感覚がとにかく久しぶりなんです!
曲の複雑でテンポがめまぐるしく変わるなどの性質もありますが、元々オケで弾く時は指揮者をガン見している時間が長いので(まあ普通なのかもわかりませんが)、じっと見てるうちにたまーにこっちを見てもらえるのは嬉しいですし安心しますし。
Fabianはリハーサルの外でも優しくしてくれます。ちょっと強面で怖いところもあり、厳しいですが素晴らしい指揮者です。何年も良くしていただいています。
(ちなみに指揮者として活動し始める前はメル響のテューバ奏者だったんですよ)
これまで何年かチェレスタを弾いてきましたが楽器の作りから微妙に大変な事もあります。
ピアノだと一つ一つの音のトーン(音色・音量)が均一になってるのが当たり前、なのですがチェレスタはものすごくuneven。響かない音があったり、耳障りな程きんきん響く音があったり。それもパターンがあるわけでもなくランダムで。(しかもペダルを使う・使わないでまた変わる)
トリルを弾いてても2つの音の一つしか聞こえなかったり、メロディーを弾いてるとたまに音が途切れたり。
(この特徴は今やってるトゥーランガリラよりも次の「惑星」で問題なんですがね・・・)
たまにちょっと気抜いて気をつけるのを忘れると高音が物凄いpiercingに目立ってしまって指揮者に「ちょっと音量下げて」とジェスチャーされちゃうんです(汗)
あとチェレスタを弾いていて、そしてトゥーランガリラで特にしんどいのが膝。
以前書いてると思いますがチェレスタはピアノよりも高い位置にペダルがあるので足が届かず、足を組んだ状態で右足でペダルを操作します。
(なので靴はピアノの時と違ってかかとががっつりある方が安定したり)
でもずーっとそのままだと左の膝がしんどいのでパートに休みがあると組んだ足を解いたりしてます・・・が、トゥーランガリラではチェレスタは全楽章なんらか弾くところがあって休みが比較的少ないので大分膝が痛くなります・・・
本番はどんな感じか分からないのですがとにかくリハーサルの後は左足をちょっとだけ引きずるようにして帰路につきます。膝が壊れるほどチェレスタ弾いてるわけじゃありませんが毎日弾いてたら壊れるかも・・・?
そんなこんなで明日もリハーサルです。
午後はフルオケですがその前に朝はピアノ、オンド・マルトノ、打楽器とチェレスタだけのリハーサル。この曲のバックボーンですからね、これらの楽器は。今日は打楽器は7人だけ、オンド・マルトノはまだ到着してませんでしたが明日は14人(+指揮者)勢揃いすることを願って楽しみにしています。
今日の一曲: オリヴィエ・メシアン トゥーランガリラ交響曲 第9楽章 「トゥーランガリラ III」
今日のリハーサルで特に楽しかった曲としてチョイスです。
そのことはもちょっと後で・・・
第8楽章「愛の敷衍」と第10楽章「終曲」の間にある、つまり第8楽章で盛り上げて第10楽章で最後にはじける、その間にある曲なのですが、そう考えるとちょっと異様な楽章ですね。
割と地味でおおむね静かめ、しかも同じテーマを延々と繰り返す、前と後ろの楽章のダイナミックさはかけらもないような曲です。
そのテーマも全く新鮮というよりはこの交響曲のどこかで聴いたような、というちょっとしたもやもやもある性質で。
他の「トゥーランガリラ」と名の付いた楽章と同じくリズム重視の音楽で、さらに複数の楽器が奏でる断片の集まりが一つの音楽を創り上げる不思議な空間も共通要素ですね。
色んな楽器がいろんな周期でそれぞれのパターンを奏でてて、それが重なり合って不思議な流れを創り出して。
その様子が何に似ているか、といえばチベット仏教などであるPrayer Wheel=マニ車だと思います。
マニ車というのは(用途によっていろいろのサイズの)筒状・タイヤ状のつくりの「車」の曲面に経文だったり祈りの言葉が書いてあって、それを回して指でなぞりながら書いてある言葉を詠む、というものらしいです。
(実はこのマニ車、最初はクラムのマクロコスモス関連で出会ったんです)
トゥーランガリラ交響曲でチェレスタが弾く割合が多い、といってもそれでもほとんどの楽章では休みの方がまだまだおおいのですが、この第9楽章はほとんど弾きっぱなしといってもいいでしょう。
といっても聞こえる箇所は少ないです(笑)
でも所々チェレスタだけしか弾いてない音もあって(自分の持ってる録音では聞こえないんですが・・・)。
指揮者が振ってる間のアクションにその音を示してくれたり、目を見てキューをくれたり、本当に至れり尽くせりで本当に嬉しかったんですよ!
「トゥーランガリラ」と名の付く楽章は以前ちょっととっつきにくいと言いましたし、さっきもぱっとしない曲・地味な曲とは言いましたが、楽器それぞれの音、リズムに耳を傾け、できればサイクルや「トゥーランガリラ」のコンセプトにも思いを馳せてみるとじわじわと来る音楽だと思います。
<メルボルン・ユース・オーケストラ コンサート2>
指揮者: Fabian Russell
[プログラム]
Chisholm "Pierre Boulez à la Discothèque"
メシアン トゥーランガリラ交響曲 (ピアノ: Peter de Jager、オンド・マルトノ: Jacob Abela)
会場: Australian National Academy of Music (ANAM、国立音楽アカデミー(サウス・メルボルン))
第1公演: 7月2日 午後7:00開演
第2公演: 7月3日 午後2:30開演
チケットはMelbourne Youth Musicのサイトに注文フォームがあります。
大人:25ドル Concession(pension/学生など):20ドル 6歳未満の子供:無料
今日はまたロルカでフレンチトーストを食べて(今度がいつになるか分からないですが甘くない料理をトライするつもりです)、そして楽譜バッグを買って。
そして午後はみっちりトゥーランガリラのリハーサル。
全てがうまくいったわけではないですが楽しく有意義なリハーサルでした。
結局ちょろっと通したものも含めてほぼ全楽章弾けました。弾いてないのはまだちょっと心配な第6楽章。明日はやると思いますが・・・
メルボルン・ユース・オーケストラは私がチェロで入ってた2001年頃から若干の強弱はありながら(メンバーが替わりますからね)結構ハイレベルなセミプロオケとしてプロ顔負けのレパートリーを演奏して来ました・・・が、今回のプログラムは格段にハードです。(指揮者にとってもめちゃくちゃハードです!)
なのでもちろんみんな弱いところはありますし、まだまだ心もとないところもありますがなんとかまとまってきてます。
以前も書きましたが一番近いお隣さんがホルンで、たまに攪乱されます(汗)
上手い下手ではなく、普段録音では第1、第2ホルンの音を頼りにしているのですが実際リハーサルをすると第3、第4ホルンの音の方が大きく聞こえるので、という理由と・・・
そして録音では聞こえなかったけどリハーサルで聞こえるようになってきたパートがちょうど自分のパートとかみ合わない感じだったり。
ピアノか鉄琴とほぼ常にかぶってて、音量も出ずなかなか聞こえにくいパートとはいえ、指揮者が私チェレスタのことを忘れずいてくれるのは嬉しいですね♪
たまにキューがもらえて目が合った時の嬉しさは思わず弾きながらにやっとしてしまいます(笑)
なんてったって私が何回も一緒にお仕事させてもらっている大好きな指揮者さんですし、何かと忘れられがちなパートですし、そしてこの感覚がとにかく久しぶりなんです!
曲の複雑でテンポがめまぐるしく変わるなどの性質もありますが、元々オケで弾く時は指揮者をガン見している時間が長いので(まあ普通なのかもわかりませんが)、じっと見てるうちにたまーにこっちを見てもらえるのは嬉しいですし安心しますし。
Fabianはリハーサルの外でも優しくしてくれます。ちょっと強面で怖いところもあり、厳しいですが素晴らしい指揮者です。何年も良くしていただいています。
(ちなみに指揮者として活動し始める前はメル響のテューバ奏者だったんですよ)
これまで何年かチェレスタを弾いてきましたが楽器の作りから微妙に大変な事もあります。
ピアノだと一つ一つの音のトーン(音色・音量)が均一になってるのが当たり前、なのですがチェレスタはものすごくuneven。響かない音があったり、耳障りな程きんきん響く音があったり。それもパターンがあるわけでもなくランダムで。(しかもペダルを使う・使わないでまた変わる)
トリルを弾いてても2つの音の一つしか聞こえなかったり、メロディーを弾いてるとたまに音が途切れたり。
(この特徴は今やってるトゥーランガリラよりも次の「惑星」で問題なんですがね・・・)
たまにちょっと気抜いて気をつけるのを忘れると高音が物凄いpiercingに目立ってしまって指揮者に「ちょっと音量下げて」とジェスチャーされちゃうんです(汗)
あとチェレスタを弾いていて、そしてトゥーランガリラで特にしんどいのが膝。
以前書いてると思いますがチェレスタはピアノよりも高い位置にペダルがあるので足が届かず、足を組んだ状態で右足でペダルを操作します。
(なので靴はピアノの時と違ってかかとががっつりある方が安定したり)
でもずーっとそのままだと左の膝がしんどいのでパートに休みがあると組んだ足を解いたりしてます・・・が、トゥーランガリラではチェレスタは全楽章なんらか弾くところがあって休みが比較的少ないので大分膝が痛くなります・・・
本番はどんな感じか分からないのですがとにかくリハーサルの後は左足をちょっとだけ引きずるようにして帰路につきます。膝が壊れるほどチェレスタ弾いてるわけじゃありませんが毎日弾いてたら壊れるかも・・・?
そんなこんなで明日もリハーサルです。
午後はフルオケですがその前に朝はピアノ、オンド・マルトノ、打楽器とチェレスタだけのリハーサル。この曲のバックボーンですからね、これらの楽器は。今日は打楽器は7人だけ、オンド・マルトノはまだ到着してませんでしたが明日は14人(+指揮者)勢揃いすることを願って楽しみにしています。
今日の一曲: オリヴィエ・メシアン トゥーランガリラ交響曲 第9楽章 「トゥーランガリラ III」
今日のリハーサルで特に楽しかった曲としてチョイスです。
そのことはもちょっと後で・・・
第8楽章「愛の敷衍」と第10楽章「終曲」の間にある、つまり第8楽章で盛り上げて第10楽章で最後にはじける、その間にある曲なのですが、そう考えるとちょっと異様な楽章ですね。
割と地味でおおむね静かめ、しかも同じテーマを延々と繰り返す、前と後ろの楽章のダイナミックさはかけらもないような曲です。
そのテーマも全く新鮮というよりはこの交響曲のどこかで聴いたような、というちょっとしたもやもやもある性質で。
他の「トゥーランガリラ」と名の付いた楽章と同じくリズム重視の音楽で、さらに複数の楽器が奏でる断片の集まりが一つの音楽を創り上げる不思議な空間も共通要素ですね。
色んな楽器がいろんな周期でそれぞれのパターンを奏でてて、それが重なり合って不思議な流れを創り出して。
その様子が何に似ているか、といえばチベット仏教などであるPrayer Wheel=マニ車だと思います。
マニ車というのは(用途によっていろいろのサイズの)筒状・タイヤ状のつくりの「車」の曲面に経文だったり祈りの言葉が書いてあって、それを回して指でなぞりながら書いてある言葉を詠む、というものらしいです。
(実はこのマニ車、最初はクラムのマクロコスモス関連で出会ったんです)
トゥーランガリラ交響曲でチェレスタが弾く割合が多い、といってもそれでもほとんどの楽章では休みの方がまだまだおおいのですが、この第9楽章はほとんど弾きっぱなしといってもいいでしょう。
といっても聞こえる箇所は少ないです(笑)
でも所々チェレスタだけしか弾いてない音もあって(自分の持ってる録音では聞こえないんですが・・・)。
指揮者が振ってる間のアクションにその音を示してくれたり、目を見てキューをくれたり、本当に至れり尽くせりで本当に嬉しかったんですよ!
「トゥーランガリラ」と名の付く楽章は以前ちょっととっつきにくいと言いましたし、さっきもぱっとしない曲・地味な曲とは言いましたが、楽器それぞれの音、リズムに耳を傾け、できればサイクルや「トゥーランガリラ」のコンセプトにも思いを馳せてみるとじわじわと来る音楽だと思います。
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