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日曜日はユースオケとトゥーランガリラのリハーサルでした。午前は打楽器+ピアノ+オンド・マルトノ+チェレスタのリハーサル、そして午後はフルオケで。
(ちょっと自分用メモになるのですが第3楽章でテンポががくっとちょっと遅くなるセクションの少人数アンサンブルとっても好き!まるで時が遅くなったような感覚で、お互いの音に自然と耳が行って。チェレスタのパートも粋ですし。第3楽章全体リハーサルを始めてから株急上昇してます(笑))
オンド・マルトノは不思議な楽器ですね~といっても結構遠く(ピアノの向こう)にあるのと「触っちゃいけない」と言われてるのであんまり見れてないです。
土曜日と比べると大分まとまってたのできっと本番は大丈夫でしょう。(もちろんその前にまだリハーサルはありますが)
コンサートが楽しみです♪
そして昨日はメル響のコンサートへ。
プログラムはこんな感じ:
(指揮者: Jakub Hrusa)
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第1番 (ピアノ:Simon Trpceski)
オルフ カルミナ・ブラーナ
(ソプラノ:Hyeseoung Kwon、テノール:Paul McMahon、バリトン:Jose Carbo。合唱団:Melbourne Symphony Orchestra Chorus (Chorus master: Jonathan Grievs Smith), Concordis Chamber Choir (Artistic Director: Andrew Hunter), The National Boys Choir of Australia (Artistic Director: Peter Casey))
素直に楽しめるプログラムでしたね~♪
(カルミナだけでも十分コンサート一つ成り立つんですが、これはこれで面白いです)
まずはラフマニノフ。
とっても素直なラフマニノフでした。
というのは決して派手だったり華やかなわけじゃないけどとても自然で、まるで湧いてくるような演奏でした。
巷でいろんなピアニストが派手すぎ・ロマンチック過ぎな、ショーっぽいラフマニノフの弾き方をするのに普段から疑問を抱いてるのでこういうあっさりした、音楽が元々持ってるロマンや色彩を誇張せずにそのまま差し出されるのは本当に心地良かったです。
あとラフマニノフの音楽って特に小さい手の持ち主にはものすごくhard-workingというか、労力が見えるくらい大変なのであんなに自然に弾けるのは羨ましいです。
ラフマニノフの最初の協奏曲とはいえ、既にスタイルが確立して、晩期の作品でも良く聴くようなおなじみのパッセージがあったりしてにやりと。
そういえば今回のソリストの方、よくオーケストラの方に頭を向けてみるというか、むしろ弾きながら指揮するのに近いジェスチャーをしてました。指揮をする(またはモーツァルトとかで弾きながら指揮することがある)方なのかな?
そして今回アンコールはなんとメル響メンバーを迎えてのトリオでの演奏!
バルコニーの一番後ろで聞こえにくかったのですが旧ソビエト連邦のどこかの国の曲で(作曲家がなんとかスキーという名前で、曲自体はバルトークのルーマニア民族舞踊に似てました)。
なんだか不思議なリズムで、どうやら2+2+3+2+2という対称的な11拍子?東欧のバイタリティに溢れる曲でした。バルトークが弾きたくなりました(笑)
ラフマニノフは飾らない感じでしたがカルミナ・ブラーナはめっちゃはじけてました!
なによりも真っ先に言いたいのはメル響は特に打楽器セクションに恵まれてますね!
あのセクションは本当に聴いてても心強いです。
O Fortunaでのティンパニのアクセントの力強さ、全曲通してのシンバルの冴えたヒットや全員の連係プレーなど自然と目が行くセクションでした。
(ただEgo sum Abbasは金管+打楽器の音量がすごくて合唱全然聞こえなかったですよ)
一番の見所は第2部、酒飲み歌が続く中、Olim lacusで焼かれた白鳥に扮するテノール歌手、そして次のEgo sum Abbasで架空の酒飲み修道院長に扮するバリトン歌手のまるで演技合奏のようなナンバーが本当に楽しかったです♪
テノールの方は最後に曲が終わったあとも歯に突き刺され食べられてしまう白鳥の迫真の演技を続けてました(笑)カルミナ・ブラーナは演奏毎にこのナンバーでテノール歌手の茶目っ気と演出が違うのでやっぱり生演奏に限ります。
ソプラノの方も(曲が曲なんで真面目路線ですが)、例えばIn Truitinaでの暖かさと柔らかさ、Dulcissimeでの余裕のある華やかさだったり、見事でしたね♪
韓国はレベルの高いソプラノ歌手もたくさん輩出してるみたいですね。
(曲には関係ないのですがドレスのが赤が東洋人の肌にパーフェクトに合う色だったのが印象強かったのと、あと拍手の間ステージを行き来している間に何回か子供合唱団に拍手を送ってたのも印象に残りました。)
そして忘れちゃいけないのがいつも通りの弦楽器のエネルギッシュな演奏。
たまにテンポの関係もありアンサンブルが崩れる箇所もありましたが、カルミナ・ブラーナは聖音楽でなく中世の「俗」の音楽・生活を表しているので荒削りな感じがなんだかリアルな感じ(生活感?)がして良かったです。
指揮者の解釈もなんだか臨場感があるような・・・基本前にたたみかけるような感じでとってもダイナミック。
カルミナ・ブラーナはほとんどのナンバーで2~3番と繰り返しが入るのですが、1,2番で抑え気味にして3番で盛り上げるという手法(1番ずつ盛り上げてくのではなく)が終始使われてました。特に合唱でその効果がうまく働いてたのですが、私としては例えばFortune plangoの各番の終わりのブラスとかもっと聴きたかったな~と思ったり。
あと指揮者の方たまに飛んでました。といっても踏み切っているわけではなく全身で腕を振り上げた拍子に身体が浮き上がってしまうという感じ(なので足の裏面は地面と平行のまま)。
あと後ろの席に座ってた私と同じくらいの年の女性が高地ドイツ語とラテン語が入ってるカルミナの歌詞を見て「高地ドイツ語とラテン語って意外と似てるのね~」と言ってるのが耳に入りました。
言われてみると確かにそうですし、以前ブログで感想を書きましたBryce Courtenayの「Sylvia」でシルヴィアがラテン語を習いたいけれど女性は許されてなかったという話を思い出しました。(シルヴィアはケルンの出身なのですが調べてみたら一応高地ドイツ語圏ですね)こんど再読したいです。
総合して本当にエキサイティングでした。とっても楽しかった!
拍手も(ソリストや合唱団などたくさんいたのもありますが)とっても長く続き。あと今回総じてステージ上のハグが多かった(笑)カルチャーショックとかじゃ全然ないですがちょっとだけびっくりしました。
こういう出会いも含めてプロオケ生活に憧れますね~
あと今回アイリッシュパブに言ったら9時過ぎでキッチンが終わっててアイリッシュシチューが食べれなくて残念でした・・・(汗)
忙しい1週間は始まったばかり。
あまり無理せず頑張ります~
今日の一曲: カール・オルフ カルミナ・ブラーナより「In Taverna Quando Sumus」
カルミナで弾き手・聴き手共におそらく一番盛り上がる曲でしょう!
酒飲み歌の鑑!といいますか・・・
お酒はいろんな文化に共通、そしてお酒に酔えば万人平等、そんな陽気な酔っぱらいの集いです。
やっぱり合唱がメインではありますが、この曲で耳を向けて欲しいのはたまに聞こえるテューバの音。ここではどんどん図々しく前に出てくるのが気持ちいいのです♪楽しいんだろうな~
そしてこの曲を聴くときは歌詞もみてみることをお勧めします。
その内容の面白さももちろんですが、ラテン語が韻を踏むことの楽しさも味わえて。
ラテン語はほとんど知らないのですが語呂が良いってこういうことなのかな、と。
先ほど臨場感、生活感の話が出ましたが男声合唱にパブで集まる男性の「集団」を感じ、そして低音を中心とした楽器の使い方にパブの暗さだったり、汚さだったり、お酒の臭いだったり・・・そういうセッティングを全て感じらルのもまた素晴らしいと思います。
お酒を飲むのもやっぱり周りの人や、その場の雰囲気で盛り上がりって大分変わりますし(笑)
あとはとにかく盛り上がれるのがいいですね!単純に楽しい!
弾く側も聴く側もまるで垣根も距離もないように、堅苦しいこと抜きにしてこの曲で楽しみましょう♪
(ちょっと自分用メモになるのですが第3楽章でテンポががくっとちょっと遅くなるセクションの少人数アンサンブルとっても好き!まるで時が遅くなったような感覚で、お互いの音に自然と耳が行って。チェレスタのパートも粋ですし。第3楽章全体リハーサルを始めてから株急上昇してます(笑))
オンド・マルトノは不思議な楽器ですね~といっても結構遠く(ピアノの向こう)にあるのと「触っちゃいけない」と言われてるのであんまり見れてないです。
土曜日と比べると大分まとまってたのできっと本番は大丈夫でしょう。(もちろんその前にまだリハーサルはありますが)
コンサートが楽しみです♪
そして昨日はメル響のコンサートへ。
プログラムはこんな感じ:
(指揮者: Jakub Hrusa)
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第1番 (ピアノ:Simon Trpceski)
オルフ カルミナ・ブラーナ
(ソプラノ:Hyeseoung Kwon、テノール:Paul McMahon、バリトン:Jose Carbo。合唱団:Melbourne Symphony Orchestra Chorus (Chorus master: Jonathan Grievs Smith), Concordis Chamber Choir (Artistic Director: Andrew Hunter), The National Boys Choir of Australia (Artistic Director: Peter Casey))
素直に楽しめるプログラムでしたね~♪
(カルミナだけでも十分コンサート一つ成り立つんですが、これはこれで面白いです)
まずはラフマニノフ。
とっても素直なラフマニノフでした。
というのは決して派手だったり華やかなわけじゃないけどとても自然で、まるで湧いてくるような演奏でした。
巷でいろんなピアニストが派手すぎ・ロマンチック過ぎな、ショーっぽいラフマニノフの弾き方をするのに普段から疑問を抱いてるのでこういうあっさりした、音楽が元々持ってるロマンや色彩を誇張せずにそのまま差し出されるのは本当に心地良かったです。
あとラフマニノフの音楽って特に小さい手の持ち主にはものすごくhard-workingというか、労力が見えるくらい大変なのであんなに自然に弾けるのは羨ましいです。
ラフマニノフの最初の協奏曲とはいえ、既にスタイルが確立して、晩期の作品でも良く聴くようなおなじみのパッセージがあったりしてにやりと。
そういえば今回のソリストの方、よくオーケストラの方に頭を向けてみるというか、むしろ弾きながら指揮するのに近いジェスチャーをしてました。指揮をする(またはモーツァルトとかで弾きながら指揮することがある)方なのかな?
そして今回アンコールはなんとメル響メンバーを迎えてのトリオでの演奏!
バルコニーの一番後ろで聞こえにくかったのですが旧ソビエト連邦のどこかの国の曲で(作曲家がなんとかスキーという名前で、曲自体はバルトークのルーマニア民族舞踊に似てました)。
なんだか不思議なリズムで、どうやら2+2+3+2+2という対称的な11拍子?東欧のバイタリティに溢れる曲でした。バルトークが弾きたくなりました(笑)
ラフマニノフは飾らない感じでしたがカルミナ・ブラーナはめっちゃはじけてました!
なによりも真っ先に言いたいのはメル響は特に打楽器セクションに恵まれてますね!
あのセクションは本当に聴いてても心強いです。
O Fortunaでのティンパニのアクセントの力強さ、全曲通してのシンバルの冴えたヒットや全員の連係プレーなど自然と目が行くセクションでした。
(ただEgo sum Abbasは金管+打楽器の音量がすごくて合唱全然聞こえなかったですよ)
一番の見所は第2部、酒飲み歌が続く中、Olim lacusで焼かれた白鳥に扮するテノール歌手、そして次のEgo sum Abbasで架空の酒飲み修道院長に扮するバリトン歌手のまるで演技合奏のようなナンバーが本当に楽しかったです♪
テノールの方は最後に曲が終わったあとも歯に突き刺され食べられてしまう白鳥の迫真の演技を続けてました(笑)カルミナ・ブラーナは演奏毎にこのナンバーでテノール歌手の茶目っ気と演出が違うのでやっぱり生演奏に限ります。
ソプラノの方も(曲が曲なんで真面目路線ですが)、例えばIn Truitinaでの暖かさと柔らかさ、Dulcissimeでの余裕のある華やかさだったり、見事でしたね♪
韓国はレベルの高いソプラノ歌手もたくさん輩出してるみたいですね。
(曲には関係ないのですがドレスのが赤が東洋人の肌にパーフェクトに合う色だったのが印象強かったのと、あと拍手の間ステージを行き来している間に何回か子供合唱団に拍手を送ってたのも印象に残りました。)
そして忘れちゃいけないのがいつも通りの弦楽器のエネルギッシュな演奏。
たまにテンポの関係もありアンサンブルが崩れる箇所もありましたが、カルミナ・ブラーナは聖音楽でなく中世の「俗」の音楽・生活を表しているので荒削りな感じがなんだかリアルな感じ(生活感?)がして良かったです。
指揮者の解釈もなんだか臨場感があるような・・・基本前にたたみかけるような感じでとってもダイナミック。
カルミナ・ブラーナはほとんどのナンバーで2~3番と繰り返しが入るのですが、1,2番で抑え気味にして3番で盛り上げるという手法(1番ずつ盛り上げてくのではなく)が終始使われてました。特に合唱でその効果がうまく働いてたのですが、私としては例えばFortune plangoの各番の終わりのブラスとかもっと聴きたかったな~と思ったり。
あと指揮者の方たまに飛んでました。といっても踏み切っているわけではなく全身で腕を振り上げた拍子に身体が浮き上がってしまうという感じ(なので足の裏面は地面と平行のまま)。
あと後ろの席に座ってた私と同じくらいの年の女性が高地ドイツ語とラテン語が入ってるカルミナの歌詞を見て「高地ドイツ語とラテン語って意外と似てるのね~」と言ってるのが耳に入りました。
言われてみると確かにそうですし、以前ブログで感想を書きましたBryce Courtenayの「Sylvia」でシルヴィアがラテン語を習いたいけれど女性は許されてなかったという話を思い出しました。(シルヴィアはケルンの出身なのですが調べてみたら一応高地ドイツ語圏ですね)こんど再読したいです。
総合して本当にエキサイティングでした。とっても楽しかった!
拍手も(ソリストや合唱団などたくさんいたのもありますが)とっても長く続き。あと今回総じてステージ上のハグが多かった(笑)カルチャーショックとかじゃ全然ないですがちょっとだけびっくりしました。
こういう出会いも含めてプロオケ生活に憧れますね~
あと今回アイリッシュパブに言ったら9時過ぎでキッチンが終わっててアイリッシュシチューが食べれなくて残念でした・・・(汗)
忙しい1週間は始まったばかり。
あまり無理せず頑張ります~
今日の一曲: カール・オルフ カルミナ・ブラーナより「In Taverna Quando Sumus」
カルミナで弾き手・聴き手共におそらく一番盛り上がる曲でしょう!
酒飲み歌の鑑!といいますか・・・
お酒はいろんな文化に共通、そしてお酒に酔えば万人平等、そんな陽気な酔っぱらいの集いです。
やっぱり合唱がメインではありますが、この曲で耳を向けて欲しいのはたまに聞こえるテューバの音。ここではどんどん図々しく前に出てくるのが気持ちいいのです♪楽しいんだろうな~
そしてこの曲を聴くときは歌詞もみてみることをお勧めします。
その内容の面白さももちろんですが、ラテン語が韻を踏むことの楽しさも味わえて。
ラテン語はほとんど知らないのですが語呂が良いってこういうことなのかな、と。
先ほど臨場感、生活感の話が出ましたが男声合唱にパブで集まる男性の「集団」を感じ、そして低音を中心とした楽器の使い方にパブの暗さだったり、汚さだったり、お酒の臭いだったり・・・そういうセッティングを全て感じらルのもまた素晴らしいと思います。
お酒を飲むのもやっぱり周りの人や、その場の雰囲気で盛り上がりって大分変わりますし(笑)
あとはとにかく盛り上がれるのがいいですね!単純に楽しい!
弾く側も聴く側もまるで垣根も距離もないように、堅苦しいこと抜きにしてこの曲で楽しみましょう♪
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