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前回のエントリーに拍手ありがとうございます♪
チェロが終わってとりあえず峠超えた、という感じですね>楽器と性格
今日Melbourne Youth MusicのFacebookページをチェックしたら明日からリハーサルシーズンが再開するらしいです。
私は8月の中旬から2週間ほどリハーサルに出るのでまだまだですが、ちょっとテンション上がりますね。
ちゃんと自分のパート練習してますよ~チェレスタでどうなるかはもちろん分かりませんが。
今回はゲスト指揮者のKristian Winther(私が大学在学のころはバイオリニストとして活躍してました)を迎えてのイギリス音楽プログラム。
ヴォーン=ウィリアムスの「揚げひばり」と「トマス・タリスの主題による幻想曲」(通称タリス・ファンタジー)、そしてホルストの「惑星」。
ヴォーン=ウィリアムスはどちらも主に弦楽器が活躍します(揚げひばりは少数管楽器・打楽器入ってますがタリス・ファンタジーは弦オンリー)。
オーストラリアではイギリス音楽を聴く機会が多く、中学・高校のオケでもイギリス音楽を弾く事が結構あるのでみんな(そして特に弦楽器奏者には)なじみ深いプログラムです。
(そして前回と比べるとおおむね楽ではないかと)
前にも書いてますが、「惑星」は2003年?にユースオケで弾いています。
一つのコンサートシーズンで2公演、チェロ・チェレスタどちらでの演奏も経験しています。
座ってる位置は2つの楽器で全く逆なので音の聞こえ方も全く違った覚えが。
チェレスタは弾いてない楽章もあるのでゆっくり聴いて自分の中で色々分析もできるときがあって。
ユースオケで演奏する前からも「惑星」は私にとってなじみ深い曲です。
いろんな意味で「始まり」となった曲で・・・
何回かもうこのブログにも書いてると思いますが小学4年生、日本最後の年に私は天文学、主に太陽系あたりにはまってました。(というのも銀河までいくと結構でっかい数字とか物理のいろいろとかでてきて割とその年齢だと実感しにくいことも多いので・・・)
そんなある夜両親が「夕飯のときに音楽を流そう」ということでかけたのが「惑星」の「木星」。それが私が「惑星」、そしてクラシック音楽に興味を持ったきっかけで。
(ちょうど年齢的にも周りの世界を自発的に捉え始める時期ですよね)
さらにこのときどの楽章をかけようか、という話になって母が「火星とかはご飯の時には向かないから木星にしよう」と言ったのが私が「時、場所、人、心にあった音楽」を考えるきっかけになっているんです。
そして「惑星」は日頃からクラシックをあまり知らない人に勧めるCDナンバー1としてお勧めしています。
(詳しくはこのエントリー参照)
理由を簡単にまとめるとまず聴きやすいこと、それからどの楽章も違う魅力を持っていること(英語でいうところのSomething for everyoneですね)、それぞれの楽章の長さがちょうどいいこと、楽器の魅力がいっぱいでてるところ、時と共に好みが変わるにつれていろんな楽章の魅力が見えてくること、そしてどんなに音楽に詳しくなっても常に新しい発見があること。
新しい発見に関してはこないだも新しい発見しました(笑)
今まで「惑星」については楽器使いを主に見てきたので、15年ほどたった今やっとハーモニーだったり音程、スケールなどについていろいろ見えてくるんです(笑)
そして新しいなにかを見つける度新しい世界が広がって、背筋がぞくぞくして。ホルストってすげえな~と毎回思います。
「惑星」全般に関してホルストすげえな~と思う事が一つあります。
それは曲のほとんどにイギリス臭がないこと。
大抵イギリスの音楽って独特の弦のサウンド、ノスタルジー、透明さがあって聴けばすぐ分かりますしヴォーン=ウィリアムスに関しては「どの曲も一緒」と思われてる節があったりで(笑)
でも「惑星」を聴いてこの作曲家がイギリス人だ、ということは木星のあの有名な中間部までわからないと思います。海王星なんかはドビュッシーにちょっと似てたりもしますが個々の楽章、そして全体(前述箇所を除く)を聴いてこの曲を書いたのが「どこの人」か、というのはなかなか分かりづらい気がしますね。
どの国のスタイルにもぴったりおさまらない感じ。私だけでしょうか。
「惑星」の各楽章についてもいろいろ話したいことはあるのですがどうまとめていいか思案中。(ちょっとTwitterの方でも気まぐれ方針で試してはいますが・・・)
以前いくつか「今日の一曲」で扱ったけど基本「惑星」は紹介けちる傾向にあるなあ・・・とブログの過去ログをさらってみたら見事にけちってました(笑)木星と火星だけ検索で引っかかり。
なので一度リセットして、トゥーランガリラの時と同じく(まだ終わってないですが、第1,7楽章)1ヶ月ちょっと後のコンサートに向けてこれから改めてちょこちょこ紹介していきたいなと思います。
今日の一曲: グスタフ・ホルスト 「惑星」より「水星」
おそらく一番知られていないであろう楽章からスタート。こないだちょっとTwitterで話したんで。
ホルストの「惑星」。
時代的にはもう科学の時代は始まってるかと思われますがこの曲集の題材はあくまでも天文学ではありません。どっちかというと占星術だったり、神話だったり、そっち方面で。
それは各楽章につけられた副題からも見て取れると思います。水星は「Winged Messenger(翼を持った使者)」。水星=Mercuryの元になったローマ神話のメルクリウス、そしてそのまた元になったギリシャ神話のヘルメス。そして翼を持った使者といえばキリスト教の天使が連想されますね。
天使の翼はその思考・行動の速さを表すといいますが、「水星」のテンポの速さも同じく頭の回転の速さを表しているようです。
とにかく速いです!前回のコンサートの後パブに行った時、「トゥーランガリラが終わって一安心だね」という話をしてたら後輩のオーボエ奏者が「でも水星を合わせるのも難しい」と言ってましたが確かにオケをまとめることに関してはこの楽章、恐ろしく大変なんです。
それはテンポの速さ、断片的なパートのかけあい、繊細さなどなど・・・いろいろ理由があります。
前回弾いたときも綿密にリハーサルした記憶が一番強いです。しんどかったです。
「水星」は(速くてわかりにくいですが)ヘルメスが知恵と悪知恵どちらも司るよう、そして天使が男性でも女性でもあるようにたくさんの二面性からできています。♯と♭、管楽器と弦楽器、音階とアルペジオ、8分の6拍子と4分の3拍子、対応する2つのメロディー、上に向かう音型と下に向かう音型・・・などなど。
そして中間部の翔るような、回るようなメロディーの爽快さ!上昇気流にのったように面白いように昇っていく、その青さが本当に愛しいですね~
そんな水星の魅力がイマイチつたわってないのかな~というのはやっぱり速くていろいろ把握しきれないからなんですかね・・・実際にスコアを見て「なるほど~」と分析しないとなかなか。聴くだけじゃ無理ですし弾いてても無理。それこそ天使・ヘルメスくらいの頭の回転が必要。(誰得かといえば結局ホルスト得なんだろうな~)
そして弾き手も割とこの曲で苦労するので弾き手票もなかなか望めないですからね。
ホルストのcraftの全て把握し切れなくてもそれでも不思議でユニークな魅力を持った曲です。空と風を感じてみてください♪
チェロが終わってとりあえず峠超えた、という感じですね>楽器と性格
今日Melbourne Youth MusicのFacebookページをチェックしたら明日からリハーサルシーズンが再開するらしいです。
私は8月の中旬から2週間ほどリハーサルに出るのでまだまだですが、ちょっとテンション上がりますね。
ちゃんと自分のパート練習してますよ~チェレスタでどうなるかはもちろん分かりませんが。
今回はゲスト指揮者のKristian Winther(私が大学在学のころはバイオリニストとして活躍してました)を迎えてのイギリス音楽プログラム。
ヴォーン=ウィリアムスの「揚げひばり」と「トマス・タリスの主題による幻想曲」(通称タリス・ファンタジー)、そしてホルストの「惑星」。
ヴォーン=ウィリアムスはどちらも主に弦楽器が活躍します(揚げひばりは少数管楽器・打楽器入ってますがタリス・ファンタジーは弦オンリー)。
オーストラリアではイギリス音楽を聴く機会が多く、中学・高校のオケでもイギリス音楽を弾く事が結構あるのでみんな(そして特に弦楽器奏者には)なじみ深いプログラムです。
(そして前回と比べるとおおむね楽ではないかと)
前にも書いてますが、「惑星」は2003年?にユースオケで弾いています。
一つのコンサートシーズンで2公演、チェロ・チェレスタどちらでの演奏も経験しています。
座ってる位置は2つの楽器で全く逆なので音の聞こえ方も全く違った覚えが。
チェレスタは弾いてない楽章もあるのでゆっくり聴いて自分の中で色々分析もできるときがあって。
ユースオケで演奏する前からも「惑星」は私にとってなじみ深い曲です。
いろんな意味で「始まり」となった曲で・・・
何回かもうこのブログにも書いてると思いますが小学4年生、日本最後の年に私は天文学、主に太陽系あたりにはまってました。(というのも銀河までいくと結構でっかい数字とか物理のいろいろとかでてきて割とその年齢だと実感しにくいことも多いので・・・)
そんなある夜両親が「夕飯のときに音楽を流そう」ということでかけたのが「惑星」の「木星」。それが私が「惑星」、そしてクラシック音楽に興味を持ったきっかけで。
(ちょうど年齢的にも周りの世界を自発的に捉え始める時期ですよね)
さらにこのときどの楽章をかけようか、という話になって母が「火星とかはご飯の時には向かないから木星にしよう」と言ったのが私が「時、場所、人、心にあった音楽」を考えるきっかけになっているんです。
そして「惑星」は日頃からクラシックをあまり知らない人に勧めるCDナンバー1としてお勧めしています。
(詳しくはこのエントリー参照)
理由を簡単にまとめるとまず聴きやすいこと、それからどの楽章も違う魅力を持っていること(英語でいうところのSomething for everyoneですね)、それぞれの楽章の長さがちょうどいいこと、楽器の魅力がいっぱいでてるところ、時と共に好みが変わるにつれていろんな楽章の魅力が見えてくること、そしてどんなに音楽に詳しくなっても常に新しい発見があること。
新しい発見に関してはこないだも新しい発見しました(笑)
今まで「惑星」については楽器使いを主に見てきたので、15年ほどたった今やっとハーモニーだったり音程、スケールなどについていろいろ見えてくるんです(笑)
そして新しいなにかを見つける度新しい世界が広がって、背筋がぞくぞくして。ホルストってすげえな~と毎回思います。
「惑星」全般に関してホルストすげえな~と思う事が一つあります。
それは曲のほとんどにイギリス臭がないこと。
大抵イギリスの音楽って独特の弦のサウンド、ノスタルジー、透明さがあって聴けばすぐ分かりますしヴォーン=ウィリアムスに関しては「どの曲も一緒」と思われてる節があったりで(笑)
でも「惑星」を聴いてこの作曲家がイギリス人だ、ということは木星のあの有名な中間部までわからないと思います。海王星なんかはドビュッシーにちょっと似てたりもしますが個々の楽章、そして全体(前述箇所を除く)を聴いてこの曲を書いたのが「どこの人」か、というのはなかなか分かりづらい気がしますね。
どの国のスタイルにもぴったりおさまらない感じ。私だけでしょうか。
「惑星」の各楽章についてもいろいろ話したいことはあるのですがどうまとめていいか思案中。(ちょっとTwitterの方でも気まぐれ方針で試してはいますが・・・)
以前いくつか「今日の一曲」で扱ったけど基本「惑星」は紹介けちる傾向にあるなあ・・・とブログの過去ログをさらってみたら見事にけちってました(笑)木星と火星だけ検索で引っかかり。
なので一度リセットして、トゥーランガリラの時と同じく(まだ終わってないですが、第1,7楽章)1ヶ月ちょっと後のコンサートに向けてこれから改めてちょこちょこ紹介していきたいなと思います。
今日の一曲: グスタフ・ホルスト 「惑星」より「水星」
おそらく一番知られていないであろう楽章からスタート。こないだちょっとTwitterで話したんで。
ホルストの「惑星」。
時代的にはもう科学の時代は始まってるかと思われますがこの曲集の題材はあくまでも天文学ではありません。どっちかというと占星術だったり、神話だったり、そっち方面で。
それは各楽章につけられた副題からも見て取れると思います。水星は「Winged Messenger(翼を持った使者)」。水星=Mercuryの元になったローマ神話のメルクリウス、そしてそのまた元になったギリシャ神話のヘルメス。そして翼を持った使者といえばキリスト教の天使が連想されますね。
天使の翼はその思考・行動の速さを表すといいますが、「水星」のテンポの速さも同じく頭の回転の速さを表しているようです。
とにかく速いです!前回のコンサートの後パブに行った時、「トゥーランガリラが終わって一安心だね」という話をしてたら後輩のオーボエ奏者が「でも水星を合わせるのも難しい」と言ってましたが確かにオケをまとめることに関してはこの楽章、恐ろしく大変なんです。
それはテンポの速さ、断片的なパートのかけあい、繊細さなどなど・・・いろいろ理由があります。
前回弾いたときも綿密にリハーサルした記憶が一番強いです。しんどかったです。
「水星」は(速くてわかりにくいですが)ヘルメスが知恵と悪知恵どちらも司るよう、そして天使が男性でも女性でもあるようにたくさんの二面性からできています。♯と♭、管楽器と弦楽器、音階とアルペジオ、8分の6拍子と4分の3拍子、対応する2つのメロディー、上に向かう音型と下に向かう音型・・・などなど。
そして中間部の翔るような、回るようなメロディーの爽快さ!上昇気流にのったように面白いように昇っていく、その青さが本当に愛しいですね~
そんな水星の魅力がイマイチつたわってないのかな~というのはやっぱり速くていろいろ把握しきれないからなんですかね・・・実際にスコアを見て「なるほど~」と分析しないとなかなか。聴くだけじゃ無理ですし弾いてても無理。それこそ天使・ヘルメスくらいの頭の回転が必要。(誰得かといえば結局ホルスト得なんだろうな~)
そして弾き手も割とこの曲で苦労するので弾き手票もなかなか望めないですからね。
ホルストのcraftの全て把握し切れなくてもそれでも不思議でユニークな魅力を持った曲です。空と風を感じてみてください♪
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