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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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先取り?2011年春夏レパートリーコレクション
前回のエントリーに拍手ありがとうございます♪
続報が待ち遠しいです。

まだまだ言語コミュニケーションが鈍ってますが音楽は比較的はかどってます。
昨日は(ちょっと短かったですが)レッスンもありました。先生は言葉数こそ多くないですがとても心強い、というか後押しされた感じで。やっぱり音楽に関して今自分が必要としているものの一つだったんだな、と改めて。
(ちょうど日曜日の帰りにアート・デザイン系の友達とMentorの重要さ

レッスンの後にバルトークの楽曲でなにか弾くに良いものがないか先生に聞いてみました。
というのもバルトークの音楽は物心つかないころから親しんできたのにオケの外では弾いてない、ということで。
先生のおすすめはop.14の組曲、それから組曲「戸外にて」(Out of Doors Suite)。
CDを借りて聴いてみたところ「戸外にて」の方が(こっちの方が難しいらしいのですが)同時期に書かれた「中国の不思議な役人」、ストラヴィンスキーの「春の祭典」やクラムの音楽に強く通じるところがあるのと、メシアンコンクールの課題曲だったこと、それから即興的なエレメントに教えられることが多くあるのではないかという理由でそっちにすることにしました。

といってもまだ今はロシア音楽祭りの真っ最中。
まだまだラフマニノフ、カバレフスキー、スクリャービンなどでやることいっぱいなのですがすでにこれから春夏に弾きたい曲が溜まってきたのでメモがてらに紹介します。
全部弾きたいことは弾きたいけど実際どれだけ達成できるかな・・・

(1) バルトーク 組曲「戸外にて」
バルトークの「打楽器としてピアノを使う」作風やリズム、ワイルドさ、そしてクラムの音楽に影響した「夜の音楽」作風も入ってます。メシアンの音楽と似て鳥、虫やカエルの声が登場したり。

(2) プーランク 即興曲集
全部は弾くと思いませんが木管楽器のソナタににた曲調のものや、最後のエディット・ピアフ献呈のものは押さえておきたいところ。プーランクも縁がありながらなかなか自分では弾いたことないのでそろそろ、ぜひ。

(3) メシアン
メシアンは「20のまなざし」の第5番をまず弾きたいです。以前も弾いたことがあるのですがトゥーランガリラで「チェレスタでできなかった!」ということ、それからステンドグラス的デザインをやって改めて音楽での色彩の表現をもっと!と思ったことどちらも満たされる曲で。そして何より好きで弾きたいので。
そして「鳥のカタログ」復帰ももくろみ中。まずはオーストラリアの乾いた夏にぴったりな「ヒメコウテンシ」絶対。そこからどこに進むかはまだ未定です。

(4) ラヴェル
ラヴェルは以前弾いてた「クープランの墓」の残り(難しいと定評のあるフーガ、トッカータ)に戻るか「鏡」の再習得に戻るか迷ってます。ソナチネもまたやりたいんですが・・・うーん。今はまだ無理かな。

(5) ドビュッシー 「映像」第1,2集
これも6曲中今3曲弾いてるんですよね。余裕ができたら弾けるといいんですが(前奏曲とかよりはこっちの方が性に合うのですよねー)。第2集の「金色の魚」をなるべく最後に残して・・・という方針で進めてます。

(6) クラム 「Eine Kleine Mitternachtmusik」
この夏は是非ともクラムに戻りたい!ということで割合的に「特殊奏法」が少ない(=アップライトピアノでも練習できる)この曲を。何よりも楽しみたいのです♪

(7) ヴィラ=ロボス 「ブラジルのバッハ」第4番
今年春夏のイチオシ曲です。この曲もまた昔から知ってるのですがブラジル音楽、ヴィラ=ロボスは初めて。是非是非レパートリーに加えたいと今から意気込んでます。

(8) スペイン系の何か
スペイン系もいろんなところで親しみながらあんまり手つけてなくて・・・カタルーニャ出身のモンポウとは違う、アンダルシア中心のスペイン文化をグラナドスの「ゴイェスカス」やアルベニスの「イベリア」あたりから味わえればなーとぼんやり思ってます。

こうやってみると秋冬のレパートリーとはやっぱりがらっと専門分野が変わりますね。季節に合わせて、というのと季節によって変わる自分の状態や強みにあわせて、というのと。(ある程度移行過程をなんとかしなきゃな・・・)
弾くこと、そして音楽を通した自分のモニタリングもそうですが音楽を通していろいろやりくりしていきたいです。


今日の一曲: クロード・ドビュッシー 「映像」第1集より「Mouvement」



数ヶ月前に弾いてたドビュッシーです。録音はせずじまい。また(主に技巧で)成長して再挑戦を狙ってます。
Mouvement=フランス語で「運動」「動き」などの意味がありますが日本語に直すとどうもニュアンスが正確ではないような気がしてフランス語のままにしておきました。

この曲を聴いてちょっと思うのはPerpetual Motion=永久運動という言葉。
永久運動に関してはラヴェルが得意なんですけど(バイオリンソナタの最終楽章、クープランの墓のトッカータ、など)ドビュッシーも似たようなことをするんだなーと。
でもラヴェルの音楽と比べると機械くささがないというか(そんなラヴェルが好きなんですけどね~)

この曲はハ長調で書かれてますが半音階、全和音、減七和音など様々なハーモニーが現れます。ハ長調は様々な色を乗せる白いキャンバス、みたいな言い方を私はよくするのですがこの曲はその典型的な例じゃないかと思います。
以前キーワードto音楽で「お天気雨」的な言葉にこの曲を当てはめたのですがこの曲に現れる光・色彩のすばらしさは(ドビュッシーがその言葉で形容されるのをよく思ってなかったことを承知で)「印象派」的なものがあると思います。

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