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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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神経昂ぶる(汗)「惑星」リハーサル
前回のエントリーに拍手ありがとうございます!
ユースオケのラジオ放送(トゥーランガリラ)、そしてコンサート(惑星)についてはまた追って連絡しますね~

今日もまたリハーサルでした。
コンサートの前半で弾く人たちは朝からリハーサル。私は昼の間のハープ2人と指揮者さんとのセッションからスタート。
みんなが午後のリハーサルにやってきて周りが騒がしくなるのであんまり長くはできなかったです。ハープもチェレスタも音が小さいので(笑)でも当事者全員にとって有意義でした。大切です。

そして午後からはフルリハーサル。まずは火星と天王星、そして休憩後に海王星、水星、金星。
火星はある意味一番簡単なのかもしれませんね。一部ちょっとトリッキーなところがありますが、おのずとまとまるようなところがありますし、容易に盛り上がりますし。
それが実は天王星だときかないところがありますね。天王星はリズム(後打ちなど)とかテンポとか楽器同士の絡みに一ひねりあったりで。
でもどっちの楽章でもティンパニが元気なのは頼もしいですね。(あと今はユースオケ弦が強いですね!)
天王星の後半スタートのティンパニ2人+ハープ2人+ビオラの力強いリズムが好きです。
リズムと言えばやっぱり火星が強烈です。周りであの特徴的なリズムが繰り返し繰り返しきこえてくると交感神経がどんどん興奮します(汗)気づくと足の指でリズムとってたり。
ここら辺の楽章は特に今感情のねじのゆるみのひどさを感じますね・・・おとなしく、気分がつり上げられないように、と自分を抑えるのが本当に大変。みんなみたいに弾いてれば少しはましなのかな・・・

リハーサル後半はチェレスタ活躍。
あんまり音量についてフィードバックがないのでまだちょっと自信ないのですが少なくとも海王星では私もちょっと音押さえた方がいいかな、でもアルペジオの音の粒がちゃんとそろわないように、の間でちょっと一人試行錯誤中。
真ん中ぐらいでチェレスタの完全なソロ、といってもいいような場所があるんですが、そこは(カデンツァではないですが)自由に弾いて、と言われてなんだかくすぐったいです(笑)といってもあんまりテンポをくずすわけではないです。ただフレーズの作り方というか、「流れ」をこっち任せにしてくれるということで。

他の楽章もちょっとそういうところあるのですが水星は今割と堅いかもなあ。
速いですし細かいですしそれぞれのパートが断片的なのでオケとしてのアンサンブルが一番難しい曲でもあります。でも「風のように」(指揮者談)飛んで流れなくちゃいけないので、最終的には。

金星は本当にいいものを聞かせてもらいました。コンマスの女の子のソロが!美しいだけでなく、私が理想としている音そのもので。#6つで繊細かつ息が長いソロ、ものすごく難しいはずなのですがいやあすごかった。
チェロのソロも金星は難しいものがいくつかあるのですがそっちもしっかりがんばってやってましたよ~
金星はホルン以外の金管、打楽器ほとんどなどが弾かないので最後にリハーサルされるのですが、最後にやるとホルンがちょっとばかりへとへとになるのでいつもベストなホルンが聞けないのが残念。
(本番は第2楽章なので期待!)
金星はチェレスタ弾きとして弾くには一番のびのびと弾けるので良いです。まだ今回の指揮者さんとのコミュニケーションに慣れてない部分もありますががんばってます!

本番まで1週間+1日、というのはやっぱり短いなあ、と思います。
まだまだ弱さ、堅さがあったり、個々の練習必要なところもありますし(もちろん私も)、まだまだそれぞれの楽章のキャラクターが生きてない感じもあるのですが・・・
でも週末は前回のコンサートと同じくみっちり集中モード。トゥーランガリラができるなら今回もきっと大丈夫!と思います。
キーボード、チェレスタ自体で練習できる時間は限られてるのでなんとか現地調整MAXで行きたいと思います。

それにしても感情のねじのゆるさは本当に気になります。
外から見て分かるようなものではないのですが自分の中では大波ですし。
血液検査の結果、来週のアポでなんとかできるものだといいなあ・・・
帰りの電車でも大分神経興奮してましたし。
不安系統じゃないんですよね。あくまでも感情の方だと思います。

そんながっつりぐらぐらしている間ってやっぱり音楽への反応の仕方も変わります。
(芸術的なあれで素晴らしいっちゃあそうかもしれませんが自分の感情が自分の制御をすりぬけてくのはとっても不快ですし、その時点でもう大分しんどいですからね~この分だとコンサートの前半、特にタリス・ファンタジーなんか客席で聴けなさそうです・・・・)
そういった状態で惑星を聴く(しかもオケの中から)とこういう反応になります:
火星→このリズムになりたい! 金星→抱きたい! 水星→飛びたい! 木星→歌いたい! 土星→全身で感じたい! 天王星→踊りたい! 海王星→飲み込まれたい!
・・・・と、これだけ多様な感覚と感情を湧き起こす音楽、ということで(笑)
がっつり音楽を感じながらも冷静に、感情をコントロールしながら生かして音楽したいです。


今日の一曲: グスタフ・ホルスト 「惑星」より「金星」



落ち着け自分!という戒めを込めてこのチョイス。
不穏・凶暴・攻撃的の「戦いをもたらす者」である火星、そして素早く・変化自在・Volatileな「翼を持った使者」水星の間に位置する金星、その副題は「平和をもたらす者」。
のびのびとしたホルンのソロで始まるこの楽章、心地よいゆっくりなテンポ、弦と木管、ハープを中心としたサウンド。

でも地に足がついているという感じではなく、少しふわふわしているまま暖かさと優しさ、やわらかさにくるまれて進んでいく感じ。
それはこの曲が変ホ長調で書かれていながらその中でほとんど変ホ長調の和音が純粋な形ででてこない、ということ。(完全終止も2回しかないんですよね)最後の最後のチェレスタの音も変ホ長調の和音+αの「α」の音なので・・・
だから「終わる」感じがしなくて溶けて永遠の中に消えていく感じ。

金星(ヴィーナス)というだけあってとにかく「美しい」という言葉が似合います。
最初のホルンのソロ、途中で出てくるバイオリン、チェロやオーボエのソロに代表される美しいメロディー、そしてハープやホルン、チェレスタなどが奏でる美しい伴奏の和音。
これが美なのか、という。舐めたら上品な感じで甘いんじゃないかと思われるような音楽です(笑)
(注:舐めないでください)

ゆっくり呼吸を合わせて、一つ一つの音の美しさを味わって欲しいな、と思います。
是非心を穏やかにしたい時に・・・

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