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前回のエントリーに拍手どうもありがとです!
いろんなものをこれからもお届けします~(笑)
行って来ました弾いてきましたユースオケコンサート。
朝からぽかぽかと春になってきた感じのメルボルン、そのなかで胃腸の痛みを抱えながらリハーサル・・・(ホールって暖まりにくいんですよね、どこでも)
海王星での合唱(The Consort of Melbourne)との合わせ、本当はもっと何回か欲しかったかも、と当時も今も思います。あの「消え入る声」をやるには構造上の問題が建物にあるので・・・(汗)
とりあえず私は指揮者さんとの事前話し合いも交えたキーボードのセッティングという大事な仕事もなんとかして、そして昼休憩に。
昼休憩の間(お腹の調子を考慮して室内日向で過ごしていました)、指揮者さんが専用の部屋を出たり入ったりちょろちょろと。指揮経験、そして今回は演奏+指揮の二役こなす大変さを考えても分かるのだけど・・・分かるのだけど、ちょっと落ち着いてくださいな!と心の中でつっこんでました。
彼の私服・演奏服・バイオリンケース、さらには以前染めてた髪の色まで(@facebook)暗い青、というよりはミッドナイトブルーでそろってるのが興味深いな、と考えてました。ものすごーく似合うのももちろんですが、イメージを植え付けるのにはめちゃくちゃ効果があるな、と。(ミッドナイトブルーを着たり髪の毛染めたりすると顔色が青白く見えるのですがそれはそれで良い感じなんですよね。その容姿も相まってヴァンパイア@トワイライトを思わせるような。)
そしてコンサートはいつの間にか無事開演。
前半のヴォーン=ウィリアムス、舞台裏の扉ごしにしか聴いてないのですが大変素晴らしかったと思います。やっぱりミッドナイトブルーの彼はまだまだ指揮者よりもバイオリニストとしてのイメージが強い!(割とオケメンバーでも「バイオリンの時はものすごく伝わる」といってる人がちらほら)それはやっぱり腕と経験のいろいろもあるのでしょうし、これからまだまだ変わってくものでしょうが。
ヴォーン=ウィリアムスといえばタリス・ファンタジーでのビオラ首席奏者大健闘でした。私は彼女の音がかなり好きなのです~
そして後半、惑星。
強いところは力強くキャラが際立った反面、詰め切れてなかったところはちょっと崩れたところもありました。楽章で言えば水星・土星・海王星。やっぱりもっと確実にするにはリハーサル期間が短かったのかもと改めて。
私を含めてソロでちょっとこけちゃった、と後の飲み屋で悔しげに、でも笑いながら語ったメンバー何人かも。ポピュラーではありながら、決して簡単な曲ではないんです。
最高にエキサイティングだった火星や抜群の安定感の木星ももちろんそうですが、今回思わずにやりとしたのは天王星。ティンパニ2人を始めとした打楽器軍団、ファゴット達、そして低音を始めとした金管の働きはめざましいものでした。
ちょっと個人的に残念だったのが指揮者さんも私もお互い緊張してたのかリハーサルのときみたいなしっかりとしたアイコンタクトがとれなかったこと。目と目で通じ合う、とはいつも言ってますがそれで気が引き締まったり気合いがぐんと入ったりして本当に大事なんです、私にとっては。
今回のコンサートはAustralian Broadcasting Corporation (ABC) が録音したそうなので放送(ならびにストリーミング)大変楽しみにしております。自分のソロも光ったところから(自分で金星のソロが夢見る音色みたいで好きだったところもあり)こけたところ(結局のところ海王星の最後の方)まで今回はちゃんと聞こえますしね。
今回のコンサートには私がユースオケを始めた時の指揮者さんも来てました。髪の毛がすっかり灰色になっててなんとなくショック・・・(後でちょっと前まで染めてたんだけど、と聴きましたがそれでも!)
そして前回のトゥーランガリラを始めいつもユースオケを指揮している指揮者さんも来てました。リハーサルには来なかったし、実際に今日来るまで来るかどうか誰も分からなかったのですが・・・それもそうですし、あと前の方ながらも指揮者からちょっとだけ見えにくいかもしれないところに座って聴いてたのもまた優しさかな、と。
強面でわりと怖い人、というイメージもまだ一般にある彼ですが、オーケストラが舞台からはけるときになんともいえない優しい表情で、自分の子供を見るような顔でみんなを見ていました。
何回か書いてると思いますが私は結構人見知りで、一緒にお仕事した今回の指揮者さんだけでなくいつもお世話になっている指揮者さんともなあんまりかなかお話ができなくて。だからその優しい表情で私の背中にそっと手を当ててお褒めの言葉をもらっても人見知りの子供みたいなリアクションしかできないことを本当に悔いているのですよ(汗)本当に尊敬してて、もっとお話ししたいなと思ってるんですけどねえ。
結局今回の指揮者さんとも帰り際にちょっと挨拶しただけであんまり話らしい話はできなかった・・・でもまだ在学中だと思われました(笑)1歳年下なんですが・・・だから今後のことは分からないですけどまたなんかあったら思い出して呼んでもらえたらな、と思います。
打ち上げは今回ずっと一緒にいれるくらい親しい人がいなかったのと夕飯はそれなりの時間に食べたかったので長くはいませんでしたが最後にパブを後にするときに外に座ってたメンバー達がみんなでっかい声でさよなら言ってくれたのはうれしかったですね。もうユースオケにいて10年、大学を後にして3年ともなるとなかなか年下の知らない人ばっかりで面識もそんなにないのですが、愛を感じました。
そしてなんと、コンサートの前半とまあ気が早いのもはなはだしいですが次のコンサートのチェレスタパートを弾くのも決まりました!ラヴェルのダフニスとクロエをいつもの指揮者さんで。(チェレスタ、いろいろ音はあるけど今のところざっと聴きほとんど聞こえませんが・・・)彼はどうやらこの曲にかなり思い入れがあるようです。木管のパートもちょろっと見た限りかなり難しいですがユースオケ大丈夫かな?
惜しむらくは私が大学のオケからお世話になってる今回第1オーボエを弾いた後輩がフランスに留学してしまうこと。今回の本番中も「成長したよなあ~」としみじみ思ってて、できることなら是非彼の音でダフニスとクロエを聴きたかったのだけど。なによりも向こうで楽しんでくることを願ってます。
ここ数日で改めて思ったオケピアニスト(チェレスタ弾き)としての自分、理想について。
何か曲をやるときに「ピアノ、チェレスタパートがあるな」となった時、指揮者に真っ先に思い出して声をかけてもらえるピアニストになりたい。
指揮者にとって信頼できる、安心してパートを任せられるピアニストになりたい。
目と目で通じ合う、耳と耳で通じ合うコミュニケーションが今以上にしっかりできるピアニストになりたい。
そして指揮者にかわいがられるピアニストになりたい(笑)打ち上げとかリハーサル、コンサートにおいてちょっと音楽についておしゃべりできるような。
ソロももちろんやりたいこといっぱいあるけれど、何よりもオケで弾きたい、オケでの経験を楽しみたい。いろんなオケでいろんな指揮者や奏者とお仕事したい。
だから実力でコネを広げるのもこれから自分が続けていくことの一つだと思います。
さあ、ダフニスとクロエはまだじっくりは知らない曲なのでこれからスコアとかパートのコピーとか手に入れてじっくり見なきゃ。もう一歩成長するために、そしてまたいただけたチャンスの楽しさをかみしめるために。
今日の一曲: グスタフ・ホルスト 「惑星」より「海王星」
私が愛してやまない「惑星」のもうひとつの楽章です。
以前「惑星」はイギリスらしくない部分が多々ある、と紹介しましたが「海王星」は特にその傾向が強いですね。
なんといってもフランスっぽい。ドビュッシー、ラヴェル、さらにはメシアンにも似た色彩と流れの世界。
フルート+バスフルートのアンサンブルとオーボエのアンサンブルが繰り返される冒頭は実は本当に難しかったりします。なんといっても音色、音程のとりよう、さらには音量が違いますから。フルート→オーボエのパスは今回のコンサートでは絶妙でしたよ~
この曲ではメロディーもまた美しいものがありますが「テクスチャ」的な音も本当に大事で、そして美しいです。弦やハープ、チェレスタの分散和音(アルペジオ)だったり、管の長い和音の色彩だったり。
触れたいけれど触れられない音、そして果てしなく終わりなく流れ広がっていく空間、どこかゆがんだような、不思議な流れ方をする時間・・・
この曲ではやっぱりチェレスタの響きに耳を傾けて欲しいと思います。
やっぱりハープよりもきらきら、とした音が際立ちますし。あと真ん中ほどの方で全てが静止したところのチェレスタソロ、なんて泣かせるじゃないですか、奏者を(笑)
こういう「闇の中で何色にも妖しく光るチェレスタ」というのが好きで好きで、海王星はその理想の姿の一つだとチェレスタ弾きとして思います。
そして忘れちゃいけないのが後半で入ってくる女声合唱。言葉を歌わない、いわゆるヴォカリーズという歌い方なのですが、その響きが本当に楽器と一体化するようで、声ならではの不思議な不安定さを醸し出して(実際音程とるのはちょっと難しくて、それも不安定エフェクトに貢献してます。惑星全てそうですが全部作曲家の計算の上ですよ)。
最後のステージ裏から遠ざかり、消えていくエンドレスリピートは(ホールにもよりますが)まるでセイレーンの歌声だと思います。
この闇、この独特な空間と時間、テクスチャ、楽器使い、メロディー・・・全てに魅せられどっぷりはまって虜になってもう10年になります(というのも最初に虜になった時学校の英語(国語)の授業の課題にこの曲を題材とした文を書いたのです。もうどこにあるか分かりませんが)。
聴くとフランス音楽好きになって当たり前だなあ、と思いますしチェレスタ弾きになって良かったなあ、とも思いますが・・・
なによりもやっぱりこの曲の美しさがたまらない!のです。
いろんなものをこれからもお届けします~(笑)
行って来ました弾いてきましたユースオケコンサート。
朝からぽかぽかと春になってきた感じのメルボルン、そのなかで胃腸の痛みを抱えながらリハーサル・・・(ホールって暖まりにくいんですよね、どこでも)
海王星での合唱(The Consort of Melbourne)との合わせ、本当はもっと何回か欲しかったかも、と当時も今も思います。あの「消え入る声」をやるには構造上の問題が建物にあるので・・・(汗)
とりあえず私は指揮者さんとの事前話し合いも交えたキーボードのセッティングという大事な仕事もなんとかして、そして昼休憩に。
昼休憩の間(お腹の調子を考慮して室内日向で過ごしていました)、指揮者さんが専用の部屋を出たり入ったりちょろちょろと。指揮経験、そして今回は演奏+指揮の二役こなす大変さを考えても分かるのだけど・・・分かるのだけど、ちょっと落ち着いてくださいな!と心の中でつっこんでました。
彼の私服・演奏服・バイオリンケース、さらには以前染めてた髪の色まで(@facebook)暗い青、というよりはミッドナイトブルーでそろってるのが興味深いな、と考えてました。ものすごーく似合うのももちろんですが、イメージを植え付けるのにはめちゃくちゃ効果があるな、と。(ミッドナイトブルーを着たり髪の毛染めたりすると顔色が青白く見えるのですがそれはそれで良い感じなんですよね。その容姿も相まってヴァンパイア@トワイライトを思わせるような。)
そしてコンサートはいつの間にか無事開演。
前半のヴォーン=ウィリアムス、舞台裏の扉ごしにしか聴いてないのですが大変素晴らしかったと思います。やっぱりミッドナイトブルーの彼はまだまだ指揮者よりもバイオリニストとしてのイメージが強い!(割とオケメンバーでも「バイオリンの時はものすごく伝わる」といってる人がちらほら)それはやっぱり腕と経験のいろいろもあるのでしょうし、これからまだまだ変わってくものでしょうが。
ヴォーン=ウィリアムスといえばタリス・ファンタジーでのビオラ首席奏者大健闘でした。私は彼女の音がかなり好きなのです~
そして後半、惑星。
強いところは力強くキャラが際立った反面、詰め切れてなかったところはちょっと崩れたところもありました。楽章で言えば水星・土星・海王星。やっぱりもっと確実にするにはリハーサル期間が短かったのかもと改めて。
私を含めてソロでちょっとこけちゃった、と後の飲み屋で悔しげに、でも笑いながら語ったメンバー何人かも。ポピュラーではありながら、決して簡単な曲ではないんです。
最高にエキサイティングだった火星や抜群の安定感の木星ももちろんそうですが、今回思わずにやりとしたのは天王星。ティンパニ2人を始めとした打楽器軍団、ファゴット達、そして低音を始めとした金管の働きはめざましいものでした。
ちょっと個人的に残念だったのが指揮者さんも私もお互い緊張してたのかリハーサルのときみたいなしっかりとしたアイコンタクトがとれなかったこと。目と目で通じ合う、とはいつも言ってますがそれで気が引き締まったり気合いがぐんと入ったりして本当に大事なんです、私にとっては。
今回のコンサートはAustralian Broadcasting Corporation (ABC) が録音したそうなので放送(ならびにストリーミング)大変楽しみにしております。自分のソロも光ったところから(自分で金星のソロが夢見る音色みたいで好きだったところもあり)こけたところ(結局のところ海王星の最後の方)まで今回はちゃんと聞こえますしね。
今回のコンサートには私がユースオケを始めた時の指揮者さんも来てました。髪の毛がすっかり灰色になっててなんとなくショック・・・(後でちょっと前まで染めてたんだけど、と聴きましたがそれでも!)
そして前回のトゥーランガリラを始めいつもユースオケを指揮している指揮者さんも来てました。リハーサルには来なかったし、実際に今日来るまで来るかどうか誰も分からなかったのですが・・・それもそうですし、あと前の方ながらも指揮者からちょっとだけ見えにくいかもしれないところに座って聴いてたのもまた優しさかな、と。
強面でわりと怖い人、というイメージもまだ一般にある彼ですが、オーケストラが舞台からはけるときになんともいえない優しい表情で、自分の子供を見るような顔でみんなを見ていました。
何回か書いてると思いますが私は結構人見知りで、一緒にお仕事した今回の指揮者さんだけでなくいつもお世話になっている指揮者さんともなあんまりかなかお話ができなくて。だからその優しい表情で私の背中にそっと手を当ててお褒めの言葉をもらっても人見知りの子供みたいなリアクションしかできないことを本当に悔いているのですよ(汗)本当に尊敬してて、もっとお話ししたいなと思ってるんですけどねえ。
結局今回の指揮者さんとも帰り際にちょっと挨拶しただけであんまり話らしい話はできなかった・・・でもまだ在学中だと思われました(笑)1歳年下なんですが・・・だから今後のことは分からないですけどまたなんかあったら思い出して呼んでもらえたらな、と思います。
打ち上げは今回ずっと一緒にいれるくらい親しい人がいなかったのと夕飯はそれなりの時間に食べたかったので長くはいませんでしたが最後にパブを後にするときに外に座ってたメンバー達がみんなでっかい声でさよなら言ってくれたのはうれしかったですね。もうユースオケにいて10年、大学を後にして3年ともなるとなかなか年下の知らない人ばっかりで面識もそんなにないのですが、愛を感じました。
そしてなんと、コンサートの前半とまあ気が早いのもはなはだしいですが次のコンサートのチェレスタパートを弾くのも決まりました!ラヴェルのダフニスとクロエをいつもの指揮者さんで。(チェレスタ、いろいろ音はあるけど今のところざっと聴きほとんど聞こえませんが・・・)彼はどうやらこの曲にかなり思い入れがあるようです。木管のパートもちょろっと見た限りかなり難しいですがユースオケ大丈夫かな?
惜しむらくは私が大学のオケからお世話になってる今回第1オーボエを弾いた後輩がフランスに留学してしまうこと。今回の本番中も「成長したよなあ~」としみじみ思ってて、できることなら是非彼の音でダフニスとクロエを聴きたかったのだけど。なによりも向こうで楽しんでくることを願ってます。
ここ数日で改めて思ったオケピアニスト(チェレスタ弾き)としての自分、理想について。
何か曲をやるときに「ピアノ、チェレスタパートがあるな」となった時、指揮者に真っ先に思い出して声をかけてもらえるピアニストになりたい。
指揮者にとって信頼できる、安心してパートを任せられるピアニストになりたい。
目と目で通じ合う、耳と耳で通じ合うコミュニケーションが今以上にしっかりできるピアニストになりたい。
そして指揮者にかわいがられるピアニストになりたい(笑)打ち上げとかリハーサル、コンサートにおいてちょっと音楽についておしゃべりできるような。
ソロももちろんやりたいこといっぱいあるけれど、何よりもオケで弾きたい、オケでの経験を楽しみたい。いろんなオケでいろんな指揮者や奏者とお仕事したい。
だから実力でコネを広げるのもこれから自分が続けていくことの一つだと思います。
さあ、ダフニスとクロエはまだじっくりは知らない曲なのでこれからスコアとかパートのコピーとか手に入れてじっくり見なきゃ。もう一歩成長するために、そしてまたいただけたチャンスの楽しさをかみしめるために。
今日の一曲: グスタフ・ホルスト 「惑星」より「海王星」
私が愛してやまない「惑星」のもうひとつの楽章です。
以前「惑星」はイギリスらしくない部分が多々ある、と紹介しましたが「海王星」は特にその傾向が強いですね。
なんといってもフランスっぽい。ドビュッシー、ラヴェル、さらにはメシアンにも似た色彩と流れの世界。
フルート+バスフルートのアンサンブルとオーボエのアンサンブルが繰り返される冒頭は実は本当に難しかったりします。なんといっても音色、音程のとりよう、さらには音量が違いますから。フルート→オーボエのパスは今回のコンサートでは絶妙でしたよ~
この曲ではメロディーもまた美しいものがありますが「テクスチャ」的な音も本当に大事で、そして美しいです。弦やハープ、チェレスタの分散和音(アルペジオ)だったり、管の長い和音の色彩だったり。
触れたいけれど触れられない音、そして果てしなく終わりなく流れ広がっていく空間、どこかゆがんだような、不思議な流れ方をする時間・・・
この曲ではやっぱりチェレスタの響きに耳を傾けて欲しいと思います。
やっぱりハープよりもきらきら、とした音が際立ちますし。あと真ん中ほどの方で全てが静止したところのチェレスタソロ、なんて泣かせるじゃないですか、奏者を(笑)
こういう「闇の中で何色にも妖しく光るチェレスタ」というのが好きで好きで、海王星はその理想の姿の一つだとチェレスタ弾きとして思います。
そして忘れちゃいけないのが後半で入ってくる女声合唱。言葉を歌わない、いわゆるヴォカリーズという歌い方なのですが、その響きが本当に楽器と一体化するようで、声ならではの不思議な不安定さを醸し出して(実際音程とるのはちょっと難しくて、それも不安定エフェクトに貢献してます。惑星全てそうですが全部作曲家の計算の上ですよ)。
最後のステージ裏から遠ざかり、消えていくエンドレスリピートは(ホールにもよりますが)まるでセイレーンの歌声だと思います。
この闇、この独特な空間と時間、テクスチャ、楽器使い、メロディー・・・全てに魅せられどっぷりはまって虜になってもう10年になります(というのも最初に虜になった時学校の英語(国語)の授業の課題にこの曲を題材とした文を書いたのです。もうどこにあるか分かりませんが)。
聴くとフランス音楽好きになって当たり前だなあ、と思いますしチェレスタ弾きになって良かったなあ、とも思いますが・・・
なによりもやっぱりこの曲の美しさがたまらない!のです。
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