×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
前回の浮かれエントリーに拍手ありがとうございます~(笑)
人付き合いがもともと得意でない上にこういうの久しぶりでついつい残してしまいました・・・
続編もあるようなので(笑)春夏用の歩ける靴を日本で買って備えたいと思います。
さて、昨日は大学時代の親しい友達のリサイタルに行って来ました。(詳細はこちら。名字は東洋のLeeでなく西洋のそれです(笑))
卒業後にイギリスに渡って、リストの音楽を中心に演奏などで生活しているそうで。こちらのもろもろによりずっと連絡とらずにいたのですが、今回Facebookでこっちに一時帰国すること、リサイタルを開くことを知って今回聴きに行った次第です。
プログラムは先ほどのリンクにもありますがこんな感じでした:
モーツァルト 幻想曲 K.397
ベートーヴェン ピアノソナタ第23番「熱情」
ブラームス 3つの間奏曲 op.117
リスト 2つの伝説
(アンコール: スカルラッティのソナタ(ニ短調、ゆっくりの))
会うのも久しぶりなら演奏を聴くのも久しぶり。大学の時はよくお互い演奏を聴いたものですが、そのころの豪快さがめだつ演奏と比べると本当に表現の幅や解釈、音楽性、全てが広がってました。
このプログラムだとリストの「2つの伝説」の第2番(とアンコール)のみ彼の演奏を聴いたことがあります。(彼によるとこのプログラムは今回初めて演奏したそうです)
曲としてはモーツァルトがものすごく気に入りましたね。以前先生に勧められたけど楽譜が見つからなかった曲なのですがやらなかったのが惜しいです。ものすごーく不思議で、トリッキーで、ちょっと病んだ感じが強い、モーツァルトのレクイエムと同じキーでちょっと似たような性質があり。
こんど見つけてじっくり自分色に染めたい曲です(笑)
演奏で好きだったのはやっぱりリスト。向こうで専門でやってるだけあります。そして在学中から彼のリストの演奏は大好きだったのです。(Funeraillesの演奏で涙しそうになったことも)
2つの伝説の第1番では今まで彼の演奏で聴いたこともないような繊細なタッチと響きが聴けましたし、第2番も本当に壮大で、爽快で、そして音の多さにもかかわらず大変におおらかで。
もともと彼と私は大分違うタイプのピアニストなのですが、そういうスペースとか余裕、おおらかさは今私の演奏に本当に欠けている物だとおもうので学ぶことも多かったです。
そしてリサイタルの後は聴きに集まった大学時代のピアノ友達(みんな久しぶりなんです!)とともに飲みにでかけました。
イギリスでの暴動の話だったりむこうの演奏家事情、師事しているとある有名なピアニストの話、いろんな話を聞きました。あとはこっちで共通の音楽友達に関しても。ピアノオタクだった子がヨーロッパで哲学の方を勉強しながら旅してるとか、ものすごいヘビースモーカーで一生やめないだろうと思った友達が禁煙に成功してたりとか、人間関係いろいろとか(笑)。
イギリスの夏と冬の天候の差はかなりきっついぞ、という話だったり、あとこちらも久しぶりでピアノに関する迷いを聞いてもらったり。本当に親しい友達で、頼れる胸だったのに音信不通になっててすまなかったなあ、と。
それで延々とタクシーの時間まで(幸い近くに住んでる友達が一緒だったので)飲んだりしてました。
会えて、そして演奏を聴けて本当によかった。
(あとシティのPie Faceというパイ&スイーツやさんがものすごく遅くまであいてて良かった~(笑)ちょっとお値段は張るのですがしょっぱいものも甘い物も暖かい物もある選択肢、それから定番商品のおいしさはありがたいです)
彼が来年メシアンの鳥のカタログを弾くかも、と聞いたときはちょっとさすがに焦りましたね。最近の精神の不安定もあるんですがやっぱり自分より上手い、今まで自分のレパートリーの方に来なかった友達が一緒の曲を弾くとなると。私は諸々の状況を考えて自分のペースでいくしかないんですが、昨日から今日まで結構演奏とかこれからとかいろいろぐるぐる考えちゃいましたね。音楽も音楽周りのいろいろも取り戻したり新しく広げることもたくさんで、今そのステップを踏まず先を考える時期では全然ないんですが(せめて日本で一息ついてから・・・)、緊張感だけはわすれないでいきたいと思います。
私も今年の夏は鳥カタですから!2つくらいは弾きたいですね!
とりあえず昨日~今日と考えたり話したり、今日のドクターとのアポを経て自分に今必要な物は一息つくことだと結論しました。今本当にピアノの弾き方も大分余裕がないというか焦った感じになってて、ピアノよりも根本的に自分自身の息が詰まっているような気がして。
日本に帰ってきたら(ダフニスとクロエもそうですが)新しい曲でフレッシュなスタートをして、もっと自分の心も音楽もいたわりながらのびのびと楽しんでのばしていきたいと思います。
まずそれなしには何も出来ないばかりか自分にまた無理させてしまうと思うので。
今日の一曲: フランツ・リスト 「2つの伝説」より「小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ」
清貧の精神で有名な自然を愛する聖人、アッシジの聖フランチェスコが野で鳥たちに神の教えを説いたという伝説を元にした曲です。
リストはあんまり好きでない私ですが結構気に入ってる曲です。
「鳥」がまず一つそうですが(ちなみにアッシジの聖フランチェスコはメシアンのお気に入りの聖人でもあり、「アッシジの聖フランチェスコ」というオペラを書いています)、この曲の桁外れの繊細さ、そしてフランスのドビュッシーやラヴェルを彷彿とさせる作風、色彩がツボなのです。
アルペジオやトリオなど、ピアノの技巧としては本当にリストらしい、でも効果はどこか別のスタイルで、そしてどこかこの世を離れたような音楽で。
音はものすごくピアノで、ピアノ以外にあり得ない音楽なんだけどそれは天国の楽器ともいえるような音色ですね。
リストは華やかな演奏家生活で有名ですが、晩年は敬虔なクリスチャンになり。
2つの伝説のもう一つの曲が「波の上を歩くパオラの聖フランチェスコ」で、これもアッシジの聖フランチェスコと同じく清貧の精神が表れてる聖人で。
いったん全部捨てて裸になって自分を見つめなおしたかったのかなあ、と推測されるような伝説のチョイスですよね。
鳥のカタログ以外でも鳥にちなんだ曲はいろいろ弾いて集めてみたいと思ってますが(収集かよ!)、これはまだもうちょっと後になるかな・・・実際に弾かれるのを見ててまだ自分の技巧じゃ無理そうなので(そして長年リストを弾いてないので・・・典型的なリストの曲ではないにしろちょっと見たような手の形とか・・・)。
第2番は向いてないことほぼ確定なのですが、いつか鳥つながりとして弾けたらなあと思います。
人付き合いがもともと得意でない上にこういうの久しぶりでついつい残してしまいました・・・
続編もあるようなので(笑)春夏用の歩ける靴を日本で買って備えたいと思います。
さて、昨日は大学時代の親しい友達のリサイタルに行って来ました。(詳細はこちら。名字は東洋のLeeでなく西洋のそれです(笑))
卒業後にイギリスに渡って、リストの音楽を中心に演奏などで生活しているそうで。こちらのもろもろによりずっと連絡とらずにいたのですが、今回Facebookでこっちに一時帰国すること、リサイタルを開くことを知って今回聴きに行った次第です。
プログラムは先ほどのリンクにもありますがこんな感じでした:
モーツァルト 幻想曲 K.397
ベートーヴェン ピアノソナタ第23番「熱情」
ブラームス 3つの間奏曲 op.117
リスト 2つの伝説
(アンコール: スカルラッティのソナタ(ニ短調、ゆっくりの))
会うのも久しぶりなら演奏を聴くのも久しぶり。大学の時はよくお互い演奏を聴いたものですが、そのころの豪快さがめだつ演奏と比べると本当に表現の幅や解釈、音楽性、全てが広がってました。
このプログラムだとリストの「2つの伝説」の第2番(とアンコール)のみ彼の演奏を聴いたことがあります。(彼によるとこのプログラムは今回初めて演奏したそうです)
曲としてはモーツァルトがものすごく気に入りましたね。以前先生に勧められたけど楽譜が見つからなかった曲なのですがやらなかったのが惜しいです。ものすごーく不思議で、トリッキーで、ちょっと病んだ感じが強い、モーツァルトのレクイエムと同じキーでちょっと似たような性質があり。
こんど見つけてじっくり自分色に染めたい曲です(笑)
演奏で好きだったのはやっぱりリスト。向こうで専門でやってるだけあります。そして在学中から彼のリストの演奏は大好きだったのです。(Funeraillesの演奏で涙しそうになったことも)
2つの伝説の第1番では今まで彼の演奏で聴いたこともないような繊細なタッチと響きが聴けましたし、第2番も本当に壮大で、爽快で、そして音の多さにもかかわらず大変におおらかで。
もともと彼と私は大分違うタイプのピアニストなのですが、そういうスペースとか余裕、おおらかさは今私の演奏に本当に欠けている物だとおもうので学ぶことも多かったです。
そしてリサイタルの後は聴きに集まった大学時代のピアノ友達(みんな久しぶりなんです!)とともに飲みにでかけました。
イギリスでの暴動の話だったりむこうの演奏家事情、師事しているとある有名なピアニストの話、いろんな話を聞きました。あとはこっちで共通の音楽友達に関しても。ピアノオタクだった子がヨーロッパで哲学の方を勉強しながら旅してるとか、ものすごいヘビースモーカーで一生やめないだろうと思った友達が禁煙に成功してたりとか、人間関係いろいろとか(笑)。
イギリスの夏と冬の天候の差はかなりきっついぞ、という話だったり、あとこちらも久しぶりでピアノに関する迷いを聞いてもらったり。本当に親しい友達で、頼れる胸だったのに音信不通になっててすまなかったなあ、と。
それで延々とタクシーの時間まで(幸い近くに住んでる友達が一緒だったので)飲んだりしてました。
会えて、そして演奏を聴けて本当によかった。
(あとシティのPie Faceというパイ&スイーツやさんがものすごく遅くまであいてて良かった~(笑)ちょっとお値段は張るのですがしょっぱいものも甘い物も暖かい物もある選択肢、それから定番商品のおいしさはありがたいです)
彼が来年メシアンの鳥のカタログを弾くかも、と聞いたときはちょっとさすがに焦りましたね。最近の精神の不安定もあるんですがやっぱり自分より上手い、今まで自分のレパートリーの方に来なかった友達が一緒の曲を弾くとなると。私は諸々の状況を考えて自分のペースでいくしかないんですが、昨日から今日まで結構演奏とかこれからとかいろいろぐるぐる考えちゃいましたね。音楽も音楽周りのいろいろも取り戻したり新しく広げることもたくさんで、今そのステップを踏まず先を考える時期では全然ないんですが(せめて日本で一息ついてから・・・)、緊張感だけはわすれないでいきたいと思います。
私も今年の夏は鳥カタですから!2つくらいは弾きたいですね!
とりあえず昨日~今日と考えたり話したり、今日のドクターとのアポを経て自分に今必要な物は一息つくことだと結論しました。今本当にピアノの弾き方も大分余裕がないというか焦った感じになってて、ピアノよりも根本的に自分自身の息が詰まっているような気がして。
日本に帰ってきたら(ダフニスとクロエもそうですが)新しい曲でフレッシュなスタートをして、もっと自分の心も音楽もいたわりながらのびのびと楽しんでのばしていきたいと思います。
まずそれなしには何も出来ないばかりか自分にまた無理させてしまうと思うので。
今日の一曲: フランツ・リスト 「2つの伝説」より「小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ」
清貧の精神で有名な自然を愛する聖人、アッシジの聖フランチェスコが野で鳥たちに神の教えを説いたという伝説を元にした曲です。
リストはあんまり好きでない私ですが結構気に入ってる曲です。
「鳥」がまず一つそうですが(ちなみにアッシジの聖フランチェスコはメシアンのお気に入りの聖人でもあり、「アッシジの聖フランチェスコ」というオペラを書いています)、この曲の桁外れの繊細さ、そしてフランスのドビュッシーやラヴェルを彷彿とさせる作風、色彩がツボなのです。
アルペジオやトリオなど、ピアノの技巧としては本当にリストらしい、でも効果はどこか別のスタイルで、そしてどこかこの世を離れたような音楽で。
音はものすごくピアノで、ピアノ以外にあり得ない音楽なんだけどそれは天国の楽器ともいえるような音色ですね。
リストは華やかな演奏家生活で有名ですが、晩年は敬虔なクリスチャンになり。
2つの伝説のもう一つの曲が「波の上を歩くパオラの聖フランチェスコ」で、これもアッシジの聖フランチェスコと同じく清貧の精神が表れてる聖人で。
いったん全部捨てて裸になって自分を見つめなおしたかったのかなあ、と推測されるような伝説のチョイスですよね。
鳥のカタログ以外でも鳥にちなんだ曲はいろいろ弾いて集めてみたいと思ってますが(収集かよ!)、これはまだもうちょっと後になるかな・・・実際に弾かれるのを見ててまだ自分の技巧じゃ無理そうなので(そして長年リストを弾いてないので・・・典型的なリストの曲ではないにしろちょっと見たような手の形とか・・・)。
第2番は向いてないことほぼ確定なのですが、いつか鳥つながりとして弾けたらなあと思います。
PR