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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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作曲科最終コンサートとその周り
昨日は夜にメルボルン大学音楽科の作曲科4年生の最終コンサートがありました。
というのもトゥーランガリラでピアノを弾いた彼からのお誘いがあったので、結構好みや感性が似てる彼がどんな音楽を書くか気になって聴きに行きました。

作曲科とは在学中少なからず縁があり。
2年生から作曲科に進むシステムで、分かれた後はほとんど演奏周りの人たちと作曲の人たちは共通する授業がほとんどといってないのですが作曲科に友達はいましたし。
なので作曲科のコンサートも行ったことはありますし、チェロで弾いたこともありますし。
大学のオケが年一回作曲科4年生の曲を弾くときにはマネージャーとしてプレイヤー確保に奔走したり、チェレスタ奏者として素敵なパートを書いてもらったり。

でも3つ下となるともう作曲・演奏知ってる人なかなか居ないですね(笑)
といっても今年は作曲科の4年生は全部で3人。私たちの時は4~5人だったかな。
3人が様々な楽器の組み合わせのための曲を全部で8曲披露しました。

それぞれの曲についてはバックグラウンドもあまり知らないのであまり書きませんが、どれも面白かったです。(プログラムによると中には別の場所ですでに公演されている作品もあったようです)
本当に3人3様、いろんな音楽のとらえ方、表現の仕方、感じ方考え方がありますね。そもそも作曲家は演奏する人とはまた違う音のとらえ方だな、という印象です。
フラクタルみたいな映像と組み合わせた電子音楽だったり、ダンサーのパフォーマンスを伴ったものがあったり、ジャンルが私が関わってたときより広がってる感じ。
大学のMelba Hallでダンスは初めてみたかも。そんなにステージも大きくないしちょっと大変なのかな、とふと。

作曲科のコンサートって照明とか録音とかステージのセットアップ(毎曲ころころ変わる!)とか全て自分たちでなんとかしなくちゃいけない、というのも久しぶりに思い出したことの一つでした。
書かれた曲の完成度ももちろんでしたが奏者たちも短い時間で馴染みない(必然的に)レパートリーに取り組んで仕上げたのは本当に素晴らしいです。特にバスクラのソロがかっこよかった!

在学中に知り合った作曲科の友達(実は高校は私たちの学校の兄弟校だった)が評するところにはトゥーランガリラの彼の書いた音楽が3人の中で一番ロジカルだ、と。
確かにそうなんですよね。初めて聴く音楽だけれど、どういう思考でそういう音を紙にのせることになったか、という経緯が少し見えてくるというか・・・
あとはピアノとかで好きな作曲家がちょっと見えてくるんですよね~
なんというか、そういう面も知ってよかったなあ、と思います。

コンサートあとにちょっと彼に挨拶しました。
日本からのお土産、常滑焼のお茶碗を渡しました。焼き物好きだそうで、あとお姉さんがお茶とかそういうの好きらしいそうで。喜んでもらえてよかったです♪
ダフニスのコンサートにも来るらしいですし、月末近くの彼のソロのコンサートにいくつもりではいますが、やっぱり今はお互いゆっくり話す時間ないのでまたゆっくり・・・と彼が言い出してくれたのが嬉しかったですね。義理堅い優しい子です。
(ちなみに多忙なのであとで仲間達と飲みには行かなかったようです(笑)お疲れです。)

作曲もピアノもすごいし私のずっと先を行く人だなーとうらやましくは思いますが一緒にいるときはそんな思いもふっとぶくらい心地良いし幸せで。
向こうもコンサートに私が来たこと、お土産のことも喜んでくれたみたいなので音楽でもそれ以外でも良い友達でいれたら、と思います。
あの才能だとどっか羽ばたいていってもおかしくないですからね~


今日の一曲: 聖飢魔II 「Go Ahead!」



最近ダフニスとクロエをリハーサルした後は特に聖飢魔IIの音楽が聴きたくなるのが一番の謎です。
なにかのバランスを取ろうとしていることは確かなんですが突き詰めて実際に「何」というのがわからない。
どっちもクオリティの高い音楽ではありますがものすごく性質が違うんですよね。ダフニスのあとはエレキとベースが欲しくなる、きっと「綺麗」だけでは自分は生きられない何かがあるのでは、と(笑)

日本から帰ってきて、精神的に落ち着いてきてから聖飢魔IIの音楽もゆっくり楽しめるようになりました。(焦燥・軽躁は音楽を感じるにおいて敵ですね~)
意識的にそうしているのではないのですが一曲ずつフォーカスして好きになりつつあります。

そんななか自分にとっての聖飢魔II Unholy TrinityといえばHoly Blood、Fire after Fire、そしてこのGo Aheadで固まりつつあります。
聖飢魔IIの音楽全般クラシック好きに訴えるところはありますが、この3つは特にその傾向が強いですね。
Go Aheadのハーモニー(減7和音の使い方)がベートーヴェンに通じるところがあったり、Bitonality(2調同時)使いだったり5拍子のところとか、本当に魅力にあふれていて。クオリティ高いぜ!

間奏部分がやっぱり一番聴き応えあるのですが、歌詞もまた良いですね。本当に奮い立ちます。
あーどっかでゆっくり一回歌ってみたいなあ~

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