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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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Chef d'Orchestre
前回のエントリーに拍手ありがとうございます。
明日・明後日・明明後日でもうコンサート。リハーサルは週末に限ってるので余計に早い!

母もよく言ってることなのですが世のクラシック音楽を扱った小説、漫画などの作品で「これはないよなー」と思うこと、現実的に納得できないことがあると結構萎えちゃう傾向にあり。
書いてる方はその畑の人じゃないので(といってもプロが監修してるのもありますがね)まあしょうがない、とは思いつつも遠ざかってしまう、という。

特に思うのが「オケ生活ってもっと楽しいんだぜー」という(笑)
色々ブログや書き物で自分でも書いてみても伝わる感触が全くないので、もういっそリハーサルからコンサートから打ち上げから見る物聴くもの全部お伝え配信できたらな、と思うほどです(笑)

そのなかでも指揮者の存在、というのは割と差が大きいところかな、と。
指揮者はそんなに孤高な存在でもないです。指揮を始める人は大学で一旦演奏を専攻してますし、なんせ業界が狭いんで指揮をやってる時点で奏者始め一緒に演奏してきた仲間ですから。
だから奏者はみんな厳しい目で見てますが本当に心から応援してますし、指揮者もいろいろ勝手が分かって信頼を寄せやすい環境です。

小学6年生でチェロを始めてすぐ学校のオケに入って、間があいたときも少しありながら、なんだかんだでオケ歴15年ほど(こればっかりは自慢していいと思うんです)。
その間に様々な指揮者さんのもとで弾いてきました。正確な数は分からないのですが他の学校との合同オケもありますしユースオケ・サマーキャンプなどもやってて20人超してちょっとしたところで数えられなくなりました。(音楽家はそもそも4まで数えれれば(後略))
そのたくさんの指揮者さんのほとんど、とくに大学に入って以降はレギュラーメンバーでも私みたいにたまーに呼ばれる奏者でもわりと奏者を大事にしてくれて、指揮台に立って居ながらも奏者と対等な立場で、こっちの声も聴いてくれていたわってくれて、一緒に音楽を作る、という姿勢で一緒にお仕事してくれる、と私は感じています。
(なので某漫画に出てくる指揮者を見ると大分胃が痛いのですよね・・・奏者として、マネージャーとして見て仕事一緒にできないタイプだなー・・・と)

今ユースオケで一緒にお仕事している指揮者さんとはもう数年のおつきあいになります。
その前もメル響でテューバを吹いてるのを何回も見たことありますし、指揮してるのを見たり、奏者である友達から色々話を聞いたりして。
ちょっとあの人強面で(昔コンサートの後低音奏者と一緒に飲んでてみんなちょっと強めの顔で黒ずくめでそれはもう面白い光景でした)厳しい人なので最初は金管以外の人はちょっと近寄りがたかったりしましたし、弦奏者の扱い方がちょっとあれだったのか最初は弦から不満の声もありましたが、それもすぐ変わりました。
そういう経緯を知って、今ユースオケとかで私よりもまだ若い人たちと談笑してるのを見てるとやっぱり指揮者ってそういうものなんだな、そういうのも大事なんだなと思いますもの。

親しみももちろんありながら、やはり指揮者としての彼の音楽の表現、演奏の運び方、リハーサルの裁き方、奏者との接し方や音楽との向き合い方、曲の選び方など素晴らしいものたくさんあって。(ちなみに奏者としてもものすごい人でした)
そしてやっぱりハープだったりチェレスタだったり、いつもいるわけじゃないメンバーにもものすごく気をかけてくれて、信頼して呼んでくれるのが嬉しいのです。
リハーサルで「チェレスタ」と呼ばれる(または名前で呼ばれる)ごとに、キューをくれるために目を合わせるごとにそれを感じます。

だから来年は本当に祈ってます(笑)また一緒にお仕事ができるように。あの人と弾きたい曲いっぱいあるんですよ!大学時代のあのコンサート前のおしゃべりのときみたいに「こんな曲が弾きたい」話がしたい~
ただ私はもう今週末で終わりですがあの指揮者さんは大学のオケで「春の祭典」振りに行くんですけどね(汗)結構タフな感じは外見じゃだけじゃないようです(汗)

ちなみに普段の人見知りが災い(?)してあんまり(今の指揮者さんを含め)リハーサル外でしゃべることって少ないんですよね・・・なのでリハーサルないとき何してるか、とかコンサート前どういう準備してるか、とかそういうことはほとんどしらなかったりします。Facebookでは今年一緒にお仕事した指揮者さん二人ともFriends登録してますがねー(笑)だからといって特にこれといってないですが(笑)
(実は一応昔は父も指揮やってたりしたんですがどっちかというと弾く方が優先だったような印象が。指揮者としての父は日本に置いてあるスコアからでしか知りません)

ということで結局何を言いたかったのか分からなくなりましたが(汗)
指揮者はそんなにお高い存在でもないですし、オーケストラも小説や漫画で読むよりももっと細部においてまでものすごーく楽しいところで。
星姫目線ストリーミング(笑)が実現するまではなんとか言葉(今自分の中で写真、って一瞬聞こえた)で伝えていきたいと思います。

さて、あとコンサート前に1回は更新できるかな・・・


今日の一曲: リヒャルト・シュトラウス 「ばらの騎士」組曲



今回お仕事している指揮者さんと始めてお仕事したコンサートで弾いた曲のうちの一つ。(ばらの騎士にもサロメにもチェレスタパートがあるラッキーなプログラムでした)
このコンサートはモーツァルトのホルンコンチェルトを吹いた友達が天才なのと、彼を含め9人のホルン奏者がシュトラウスの2曲でそろったなど、オーケストラ側も聴衆もものすごく盛り上がった賑やかなコンサートでした。
あとこの頃はまだマネージャーはやってなかったから気楽だった-(笑)

ばらの騎士、の元のオペラはヨーロッパの貴族階級の人間模様の話でちょっとモーツァルトを思わせるような風があります。
この時代の貴族の文化といえばウィンナーワルツ!そんなワルツがこの組曲の至る所に表れます。同じシュトラウスでもヨハン(血縁はない)のとは違った、ものすごく大げさな感じの(これはむしろおちょくってるところもある?)感じで。

ここでリハーサルエピソード一つ。
この曲の最初の方でホルンたちのちょっと特徴的な「ぱおっぱおっ」という音型があるのですが、ここは実は登場人物のベッドシーンで、この音は・・・・あえて言わないでおきますが。
下ネタ好きのうちのホルン奏者たちにはもう常識な知識らしく指揮者さんが「ここが何を表してるかはホルンに聴くと良い」と言ってジョークが分かる人たちで静かに大笑いしてたのが本当に忘れられません(笑)
こういうのも含めてやっぱりオケ生活めっちゃ好きだな!と。(大学時代は大分下ネタで育ちました、ええ)

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