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日曜のコンサートの余韻、まだ続いています(笑)
先ほどFacebookの方で指揮者さんがユースオケのメンバーに宛てて素敵なメッセージを送ってくださって。
その文面にこめられたたくさんの感謝の何倍も感謝を返したい気持ちでいっぱいです。
ユースオケなので奏者は若い人ばかりだけどいつだってみんなに深い敬意を表してくれて、一緒に素晴らしい音楽を作り、共に経験するいつもの姿勢がぎゅっと濃縮された感じの文でした。
ついついしんみりしてしまったけど、大学のオケのリハーサルがある月曜日はもうすぐそこなんだった!(笑)
さて、最近こちらの音楽友達の一部のなかで話題になっているのがオーストラリアのラジオチャンネル、ABC Classicsで行われているあるイベント。
The Classic 100 20th Century、というのなのですが・・・
なんと1900年以降のクラシック音楽の名曲に投票(1人10曲まで)して集計して、20世紀クラシック音楽のトップ100チャートを作り、それをラジオで順々放送していって最後はアデレード交響楽団の演奏でフィニッシュ!ということらしいです。
20世紀音楽といえば私もだまっていられるはずがなく(笑)
贅沢な悩み、楽しみにのたうちまわりながらもなんとか10曲票入れてきました。
それにしても難しい!単純に曲の多さもありますがそれ以上に!
(ちなみにリストから選択制なのですが、入れたい曲が見つからないときは手動で追加できるようになってます)
まずはこのくくりが「1900年以降」となってるところがくせ者。そこからだと例えばマーラーの交響曲がぞろぞろ入ってきてしまう!(正確には調べないと分かりませんが少なくとも第5番は1905年くらいに書かれてるはず)
それからあらゆる楽器編成の曲が入り乱れてるため、一つのものさしで評価することがほとんど不可能、という。
なんにしても考えるのは楽しいですし、選ぶために考えると本当に一つ一つの曲への思い入れだったり、曲のすばらしさだったり、そういうものを真剣に考えるのもいいですし。
悩んで悩んで私が最終的に選んだのはこの10曲です。
1) メシアン トゥーランガリラ交響曲
2) ショスタコーヴィチ ビオラソナタ
3) クラム 夏の夜の音楽(マクロコスモス第3巻)
4) ラフマニノフ 交響的舞曲
5) ラヴェル マ・メール・ロワ
6) ブリテン 戦争レクイエム
7) ルトスワフスキ 管弦楽のための協奏曲
8) マーラー 交響曲第6番
9) メシアン 鳥のカタログ
10) ヴォーン=ウィリアムス 交響曲第5番
ちなみに5,6に関しては複数版がありますが楽器編成は特定してませんでした。手動で追加したのは9のみ。
ほとんど「オケピアノ・チェレスタ奏者らしいチョイス」が並んでしまってますね(1,3,4,5,6,7,8)。
8に関して、マーラーはやっぱり「20世紀」というくくりとはちょっと違うのですが(fin-de-siecleというか、変化のまっただ中ですからねー)やっぱりマーラーが母集団に入ってるならどうしても選ばないわけにはいかない、と思ってしまいます・・・
7のルトスワフスキ、「管弦楽のための協奏曲」といえばバルトークはどうしたんだ、と言われそうですがバルトークは正直どの曲を選んでもおかしくない分どの曲も選べなかったという・・・もごもご。
2は本当に個人的な強烈な思いというか、ただただ好きなんです。ショスタコーヴィチを入れるとは分かっていたけれどどんな交響曲も協奏曲をも超えてこれを選んでしまった。
ラヴェルもまた「なぜこれ?」という感がありますが私はやっぱりこの曲に弱いんです(笑)10のヴォーン=ウィリアムスも同じく、最近思い入れの強い8番とはかりにかけた結果抜かすのが本当に惜しかった、という経緯が。
結局は「名曲」とか投票結果とかはあんまり重視せず自分の「好み」で10曲選んだ、という形になりました。玄人好み、と父には言われました(でも本当に良い曲は玄人好みだと思いますよ、一般的に)。
なので「自分が好きなのはこれだ!」というだけでなくて本当に胸を張って「20世紀を代表してくれ!」という思いを持って差し出せるのは1,3,4,6,9くらいですね。
(好きで20世紀を代表、といえばストラヴィンスキーの春の祭典もそうですが、どさくさで抜けちゃいました)
クラムの「夏の夜の音楽」はもっと評価されて欲しいです。決して大編成ではないですし大曲でもないですがすごくいい音楽だ、と真摯に思いますし。
そしてトゥーランガリラに関しては「20世紀を代表する交響曲」であって欲しいです(すでにそうでなければ)。20世紀はいろいろなことがありましたがトゥーランガリラが書かれたことはその中でもトップクラスに偉大なことだと思います。
戦争レクイエムは音楽、文学、そして歴史的にも大変貴重で素晴らしい作品ですし、これを抜かしてこの世紀は語れない、みたいなところがありますし。
もちろん自分のチョイスに100%納得はしてませんがそこまで思い詰めるようなものではないですしね(笑)
あの母集団の大きさのなかで100曲、というと最終的には結局比較的ベタな曲がランクインすることになるとは思います。自分の選んだ10曲だとトゥーランガリラが入るか入らないか、くらいになりそうですが・・・
Facebookからの雰囲気だと私よりもさらに音楽オタクの目、そして私よりも冷静な判断力を持った友人たちも投票するみたいなので(きっとプロの人も票入れるはず)、さてどれくらい影響があるかこれから楽しみです。
今日の一曲: オリヴィエ・メシアン 「鳥のカタログ」より「ヒメコウテンシ」
Move RecordsのMichael Kieran Harveyによる録音
鳥のカタログに言及があったのと、あと最近このヒメコウテンシを弾き始めたので今日はこれで。
ヒメコウテンシ=姫告天子、と書きます。ヒバリの仲間。
ヒバリと言えば鳥のカタログには「モリヒバリ」も居ますが、あちらは夜の闇と月の光のなかで歌い、こちらは乾いた夏の熱と日照りのなかで歌うヒバリです。
ヒメコウテンシには他にもチョウゲンボウや、他のヒバリたち、そしてウズラなどが登場します。(あと低音で聞こえるのは蟬の声だそうです)
もともと短い曲ですが(おそらく最短?)、鳥の鳴き声意外のところが少ない、というかそっけないようにも思えるのはやっぱりあたりに草木の生えていない、ちょっと荒れ地のような環境なのが伺えます。
そんな地上の情景とは対照的といいますか、ヒバリは「天高い」という言葉が似合います。太陽の輝く、青い抜けるような空を象徴するような鳥・・・
小さいながらも天を自由に翔け、喜びを歌で表す鳥ですね。
この曲の最後の方で聞こえるヒバリ(種名がヒバリのヒバリ)の歌声は本当に凄いですね。
私のピアノではまだまだ再現できないのですが、本当に空を貫くような鋭さと跳躍の自由さと。高揚感が半端ないです!
先ほどFacebookの方で指揮者さんがユースオケのメンバーに宛てて素敵なメッセージを送ってくださって。
その文面にこめられたたくさんの感謝の何倍も感謝を返したい気持ちでいっぱいです。
ユースオケなので奏者は若い人ばかりだけどいつだってみんなに深い敬意を表してくれて、一緒に素晴らしい音楽を作り、共に経験するいつもの姿勢がぎゅっと濃縮された感じの文でした。
ついついしんみりしてしまったけど、大学のオケのリハーサルがある月曜日はもうすぐそこなんだった!(笑)
さて、最近こちらの音楽友達の一部のなかで話題になっているのがオーストラリアのラジオチャンネル、ABC Classicsで行われているあるイベント。
The Classic 100 20th Century、というのなのですが・・・
なんと1900年以降のクラシック音楽の名曲に投票(1人10曲まで)して集計して、20世紀クラシック音楽のトップ100チャートを作り、それをラジオで順々放送していって最後はアデレード交響楽団の演奏でフィニッシュ!ということらしいです。
20世紀音楽といえば私もだまっていられるはずがなく(笑)
贅沢な悩み、楽しみにのたうちまわりながらもなんとか10曲票入れてきました。
それにしても難しい!単純に曲の多さもありますがそれ以上に!
(ちなみにリストから選択制なのですが、入れたい曲が見つからないときは手動で追加できるようになってます)
まずはこのくくりが「1900年以降」となってるところがくせ者。そこからだと例えばマーラーの交響曲がぞろぞろ入ってきてしまう!(正確には調べないと分かりませんが少なくとも第5番は1905年くらいに書かれてるはず)
それからあらゆる楽器編成の曲が入り乱れてるため、一つのものさしで評価することがほとんど不可能、という。
なんにしても考えるのは楽しいですし、選ぶために考えると本当に一つ一つの曲への思い入れだったり、曲のすばらしさだったり、そういうものを真剣に考えるのもいいですし。
悩んで悩んで私が最終的に選んだのはこの10曲です。
1) メシアン トゥーランガリラ交響曲
2) ショスタコーヴィチ ビオラソナタ
3) クラム 夏の夜の音楽(マクロコスモス第3巻)
4) ラフマニノフ 交響的舞曲
5) ラヴェル マ・メール・ロワ
6) ブリテン 戦争レクイエム
7) ルトスワフスキ 管弦楽のための協奏曲
8) マーラー 交響曲第6番
9) メシアン 鳥のカタログ
10) ヴォーン=ウィリアムス 交響曲第5番
ちなみに5,6に関しては複数版がありますが楽器編成は特定してませんでした。手動で追加したのは9のみ。
ほとんど「オケピアノ・チェレスタ奏者らしいチョイス」が並んでしまってますね(1,3,4,5,6,7,8)。
8に関して、マーラーはやっぱり「20世紀」というくくりとはちょっと違うのですが(fin-de-siecleというか、変化のまっただ中ですからねー)やっぱりマーラーが母集団に入ってるならどうしても選ばないわけにはいかない、と思ってしまいます・・・
7のルトスワフスキ、「管弦楽のための協奏曲」といえばバルトークはどうしたんだ、と言われそうですがバルトークは正直どの曲を選んでもおかしくない分どの曲も選べなかったという・・・もごもご。
2は本当に個人的な強烈な思いというか、ただただ好きなんです。ショスタコーヴィチを入れるとは分かっていたけれどどんな交響曲も協奏曲をも超えてこれを選んでしまった。
ラヴェルもまた「なぜこれ?」という感がありますが私はやっぱりこの曲に弱いんです(笑)10のヴォーン=ウィリアムスも同じく、最近思い入れの強い8番とはかりにかけた結果抜かすのが本当に惜しかった、という経緯が。
結局は「名曲」とか投票結果とかはあんまり重視せず自分の「好み」で10曲選んだ、という形になりました。玄人好み、と父には言われました(でも本当に良い曲は玄人好みだと思いますよ、一般的に)。
なので「自分が好きなのはこれだ!」というだけでなくて本当に胸を張って「20世紀を代表してくれ!」という思いを持って差し出せるのは1,3,4,6,9くらいですね。
(好きで20世紀を代表、といえばストラヴィンスキーの春の祭典もそうですが、どさくさで抜けちゃいました)
クラムの「夏の夜の音楽」はもっと評価されて欲しいです。決して大編成ではないですし大曲でもないですがすごくいい音楽だ、と真摯に思いますし。
そしてトゥーランガリラに関しては「20世紀を代表する交響曲」であって欲しいです(すでにそうでなければ)。20世紀はいろいろなことがありましたがトゥーランガリラが書かれたことはその中でもトップクラスに偉大なことだと思います。
戦争レクイエムは音楽、文学、そして歴史的にも大変貴重で素晴らしい作品ですし、これを抜かしてこの世紀は語れない、みたいなところがありますし。
もちろん自分のチョイスに100%納得はしてませんがそこまで思い詰めるようなものではないですしね(笑)
あの母集団の大きさのなかで100曲、というと最終的には結局比較的ベタな曲がランクインすることになるとは思います。自分の選んだ10曲だとトゥーランガリラが入るか入らないか、くらいになりそうですが・・・
Facebookからの雰囲気だと私よりもさらに音楽オタクの目、そして私よりも冷静な判断力を持った友人たちも投票するみたいなので(きっとプロの人も票入れるはず)、さてどれくらい影響があるかこれから楽しみです。
今日の一曲: オリヴィエ・メシアン 「鳥のカタログ」より「ヒメコウテンシ」
Move RecordsのMichael Kieran Harveyによる録音
鳥のカタログに言及があったのと、あと最近このヒメコウテンシを弾き始めたので今日はこれで。
ヒメコウテンシ=姫告天子、と書きます。ヒバリの仲間。
ヒバリと言えば鳥のカタログには「モリヒバリ」も居ますが、あちらは夜の闇と月の光のなかで歌い、こちらは乾いた夏の熱と日照りのなかで歌うヒバリです。
ヒメコウテンシには他にもチョウゲンボウや、他のヒバリたち、そしてウズラなどが登場します。(あと低音で聞こえるのは蟬の声だそうです)
もともと短い曲ですが(おそらく最短?)、鳥の鳴き声意外のところが少ない、というかそっけないようにも思えるのはやっぱりあたりに草木の生えていない、ちょっと荒れ地のような環境なのが伺えます。
そんな地上の情景とは対照的といいますか、ヒバリは「天高い」という言葉が似合います。太陽の輝く、青い抜けるような空を象徴するような鳥・・・
小さいながらも天を自由に翔け、喜びを歌で表す鳥ですね。
この曲の最後の方で聞こえるヒバリ(種名がヒバリのヒバリ)の歌声は本当に凄いですね。
私のピアノではまだまだ再現できないのですが、本当に空を貫くような鋭さと跳躍の自由さと。高揚感が半端ないです!
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