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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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大学オケコンサート 感想などなど
前回のエントリーに拍手ありがとうございます♪
音は少ないですががんばってきちゃいました~

こんなコンサートでした:
指揮者:Fabian Russell

[プログラム]
ラヴェル 道化師の朝の歌
デザンクロ Incantation, Threne et Danse (トランペット:Josh Rogan)
(休憩)
ストラヴィンスキー 春の祭典

会場:Melbourne Town Hall

日曜日の朝、ベーグル(ポイントがたまったので無料)を食べてぶらぶらリハーサルへ。
タウンホールの裏からホールを通ってウォームアップルームへ行こうとすると打楽器だけしごかr・・・ではなく指揮者さんとリハーサルしてました。
ちょうどストラヴィンスキーの春の祭典第1部、大地へ接吻する前のあのポリリズムの部分を打楽器だけでやってて、あれをホールで全開のパワーでやる、そして他の楽器が居ないところでやることによるものすごい迫力にちょっと怖くなって涙でそうに(笑)
春の祭典のリハーサルは最前列で見ました。特にホールが大きいと座る位置によって音響の関係でいろいろ違う風に聞こえたり、長所も短所もあるのですが、近くに座ると弦楽器のffの弾き初めのあのcrunchが間近で聞こえます。

そしてデザンクロのリハーサルもちょろっと。リハーサル場所とホールでは私と指揮者さんの距離が大分違うのでまた弾き始めに自信が持てず(汗)
でもやっぱり金管楽器は大きいホールで聴くのがいいですね。

その後のラヴェルのリハーサルの間にちょっと腹を満たしたりそれによって身体を温めに外にでたらちょうどシティではゾンビのパレードが行われてる真っ最中!
別にあんまり絡んでくるゾンビは少ないんですがなんとなくこう反射神経で「あ・・・ちょっとめんどいな(苦笑)」と思ってしまうのです・・・そしてゾンビなんだからそこらで買い食いしないでくれ!(人によって大分テンションというかリアリティが違う)ゾンビとしては傷だったり血を付けるのがお約束なのですが、コスは本当にいろいろあって、写真撮ってる人も多かったです。もうちょっと余裕があるときに次回は・・・(汗)

そんなこんなでコンサート開演。お客さんの入りはあんまりだったかな。なんせ場所が大きいんで(汗)
ラヴェルはステージ裏から聞いてる限りすごいtightないい演奏でした。華やかさはピカイチ。
デザンクロではソリストの男の子の今まで最高の、強烈に印象に残る演奏が聴けました。21歳ですっごいステージ根性!そしてすっごい表現力!
あんまりよく知られてない曲だとこないだ書きましたが、ソロ・オケともにその魅力を存分伝えられたかな、と思います。
(私はといえば最初の音がいいこと出たのにちょっとびっくりしてその次のいくつかが上手く響かなかったり、もしかしたらバトンの先に弾いてたかもーというところもありましたが概ねオーケー。チェレスタも音響がいいとこだといい響きです)

後半の春の祭典は後ろの方で(大学のカルテット・チェロ仲間を見つけたので一緒に)座って聴きました。
ちょっと惜しいところもちょこちょこあった中、ずっとずっとこの曲を知ってきた中で最高にエキサイティングな、鬼気迫る演奏となりました。
春の祭典といえば管楽器・打楽器が主役みたいなイメージがあるなか弦楽器の強さ、凶暴さがなによりもこの演奏を盛り上げてくれたと思います。特にビオラから下の楽器のエネルギーと言ったら、殺気そのものです(笑)あとからきいたんですがチェロは10人しかいなかったらしく、そうとは思えない強烈さでした。

あと打楽器群の格好いいこと!ダブルティンパニの迫力だったりパンチだったり恐ろしく速いパッセージだったり、バスドラムのふち→真ん中→ふちのロール+真ん中にヒットという最凶シーケンスだったり。(銅鑼はでももうちょっと聞こえたかったかなー)
さっきのポリリズムのところでスティックを横にして力一杯こするトタン板みたいなのも素晴らしく怖かったです(笑)
そしてやっぱり春の祭典はバスクラが格好いいのです。あの音もまた恐ろしさアップですね。

コンサートの後はみんな(というか後半出た人は)くたくたになりながらも聴きに来た人も一緒にVictoria Hotelへ。
またいろんな人と話しました。今回の演奏のことだったり、全然関係ない話だったり。「オーボエ奏者は短命」いう都市伝説だったり、「イケメン、美女のフルート奏者のサイトはあるんだけどオーボエにはイケメン・美女はいないのか」という話だったり(笑)。スコットランドから留学してきているホルンの子とはオケマネージャーとしての苦労談を語り合ったり、トランペットの移調の話だったり、カンタス航空の飛行機が止まってるという話だったり。
トランペットのソリスト(そして春の祭典ではピッコロトランペット担当)だった男の子と彼の可愛い彼女ともお話しました。若いっていいねー(笑)

そのなかでもひときわエキサイティングな話がありまして。
今はまだ(おそらくオフレコ扱いなので)ここでは書きませんが、件のオーケストラプロジェクトに関する詳細、中でも第1回で弾かれる曲についての話を指揮者さんがしてたのですよ。
いわずもがな素晴らしいオケのレパートリーです。そして難易度の意味でも、必要人数(つまりはリハーサル・演奏の場所の規模)の意味でも「大きく出たな!」と思う曲で。
そして私にとって弾く(=あの人のバトンで弾く)のが夢である曲でもあります。
きっと今回聴いたので間違いないとは思いますが公式発表を待ちませう。(日時についてはっきり覚えてないんですよね。今年中って聞こえたようなそうでないような・・・)
私もまだ弾くと決まったわけではないですしね・・・

でも今回大学のオケのマネージャーさん(数年前から知り合い)に聞いた話(というか「呼んでくれてありがとう~」に対する答え)によるとどうやら指揮者さん直々の指名だったようで。
「チェレスタの弾き方を分かってるから」という話だったのですが、それはイコールあの人のバトンでの弾き方を分かってるから、ということだとマネージャーさん(なかなか指揮者さんと直接はそういう話しないので貴重なお言葉です)。
トゥーランガリラの彼を始めオケで弾くピアニスト、というのは少数ながらもいるなかで(そして密かにライバル心燃やしているなかで(笑))こうやって評価されるのはものすごく嬉しいことですし、私も指揮者さんを素晴らしい人として、指揮者としてものすごく尊敬しているのでその信頼にいつだって全力で応えたいと心の底から思ってるので。
だからこそオーケストラプロジェクトに呼んで欲しいなあ、と思ってます。願ってます。祈ってます。

素晴らしい音楽と素晴らしい(陽気な・酔っぱらった)音楽家たちと共に楽しい時間を過ごしながら、未来にまた目指すもの、楽しみにするものも大きく。
勝って兜の緒を締めよ、とはこのことですね。チェレスタ奏者、オケピアノ奏者としてさらに成長して、指揮者さんの最強パーティーに名を連ねることができるよう精進したいです。


(今日の一曲は長くなっちゃったのでお休み~)

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