忍者ブログ
~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

アポ&治療方向など
前回のエントリーに拍手ありがとうございます。
なんとか仕事しながらスローダウンしようとしています。

昨日やっとドクターから連絡があって、幸い今日時間があったので今日アポをとって行って来ました。
一応今回経験した軽躁症状は以下のようなものです:
1) 焦燥感、居ても立ってもいられない、動き回らないと気が済まない
2) 思考が速くぐるぐるしてまとまらない、つかまらない、集中力が散漫としている
3) 音楽や笑いなどの刺激によって気持ちがぐっとつり上がる、興奮する、心拍が上がる
4) エネルギーが勝手にだだ漏れ
5) 身体感覚が鈍い(ピアノを弾くときに指先の感覚・聴覚の鈍りによりフィードバック不全、食欲の大幅低下)
6) 興奮状態のせいと思われる気道過敏・咳

今のところ気分安定薬であるリチウム(とビタミンD)を飲んでいますが、この薬は血中濃度がある範囲内じゃないと効果を発揮しないもので。それから高すぎると中毒症状を起こすため気をつけなくちゃいけません。
今年何回か血液検査をやってかなり血中濃度が低いときがあったのですが、次にはかったら通常範囲内で、ということがあったためリチウムは容易に増やさないほうがいい、という話になりました。
結論としては血中リチウム濃度を近いうちにチェック→もしも範囲外だったら再検査して用量を増やすかどうか検討、ということに。

↑が長期的な策なんですが、とりあえず今あるこの症状への早急な対応も必要で。
そのために一時的に薬をもう一つ飲むことになりました。数年前も飲んだことがあるQuetiapine(商品名:Seroquel)を低用量で。この薬は非定型抗精神病薬とよばれるもので統合失調症の治療(=幻覚/妄想などのいわゆる精神病症状と呼ばれるものの治療で、統合失調症の他の症状に効く物ではないです)に使われる薬なのですが、双極性障害の治療にも使われます。
数年前双極性障害の鬱症状の治療のためにQuetiapineを服用していて、自分の体に合わないようなことはないことが分かっていますし、ある程度効果があったことも分かっています。さらに、Quetiapineは非定型抗精神病薬の中でも鎮静作用がでやすい薬で(それによる過眠が原因でやめることになりました。逆にどっちかというと興奮方向に働く非定型抗精神病薬もあります)、今回の軽躁状態を一時的に抑えるには向いているとも言えます。
といってもやはり私はもともとが過眠傾向が強いので、軽躁がひととおり落ち着いたら飲むのをやめたほうがいい、ということで。とりあえずサンプルのQuetiapineをドクターにいただいて、続くようだったら&効果がある程度あるようだったら追加で購入するために処方箋も書いてもらいました。(そして効いているようだけど眠気がひどかったらのためにもっと低用量の処方箋も(汗))

ということでなんだか一見ややこしいことになってしまったのですが(何度も説明いただきました。聴覚の集中力が弱まってるんでありがたいです)、どんな場合にも対応できるようばっちり策をはりめぐらせた、という印象で今回心強かったです。
もう10年以上鬱だったり双極性障害を患ってて、病状は手を変え品を変え悩ませてくるのですがなんらかの手を打つことができるのは幸いで。(面倒くさくはありますが)
手を打ちながら日常でできることを続けてなんとかゆっくり進んでかないと、ですね。

いろんなところで言ってるのですが、健康なんてものは望めないのは重々承知しているのだけどせめて好きな音楽やテレビは自分の状態のことを心配することなく弾いたり見たり聴いたりしたいのですよね。
仕事のときに聴く音楽にここ数日本当に迷ってますし、マーラーとかメシアンとかプロコフィエフとか聖飢魔IIとかを聴く(または弾く)のを避けるのは症状そのものとおなじくらいしんどいことなので(苦笑)。
普通に働いてピアノも弾いて、音楽聴いたりテレビで笑ったり普通に過ごせるようになりたいです。

とりあえずは、Quetiapineを夜飲んで、眠気がでるなら夜にとどまってくれますように、というところかな。
あとはQuetiapineはお酒と相性が悪いはず(鎮静作用が増強する)なのでなるべく長く飲まなくていいように、外にでれる気持ちになったら友達と飲みにいけるよう願ってます。


今日の一曲: ガブリエル・フォーレ 「ドリー」組曲より「子守歌」(ギター2台版)



クラシック音楽は一般的に癒しと言われることが多いですが、実は易刺激性の心にはかなり刺激の強い音楽もものすごーく多いです。
先ほども書きましたが集中力の問題だったり刺激の問題だったりで仕事してるときに聴けるものってかなり限られてくるんですよね。クラシック以外だと日本の民族音楽とかたまの音楽とかくらいかなあ・・・

そんな中クラシカルギターの音色は割と楽に聴けますね。優しい音色で、シンプルな音楽を。
特にこのフォーレの「ドリー」の2台のギターのための編曲(リンクしましたJulian BreamとJohn Williams演奏の「Together」というアルバム収録)は元々のフォーレの音楽の愛しいコンパクトさをギターの音の上品さと色彩で彩ります。
「スペイン風ステップ」みたいな華やかな曲よりも「子守歌」や「ミ・ア・ウ」のような小さなスケールの曲が特に映えますね~なにげに良編曲な作品!そして元々の曲も大好き!(こういう子供心をくすぐる、抱きしめられるくらいのサイズの曲にやっぱり弱いのですね~)

仕事をするのは朝と夕方が多いのですが、ギター音楽は朝優しく心を動かしてくれますし、夕方wind downするのにもまた良く合っています。父がギターを弾いてて親しみが深い、というのもありますがそうでなくても元々ギターの曲も編曲のレパートリーもなかなか粋なものが多いのでおすすめですよ~

拍手[1回]

PR
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Comment:
Pass:
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック