忍者ブログ
~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

レパートリー改編期カオス?
前回のエントリーに拍手ありがとうございます。
101~200位がそのうち発表されるということで悶え待ちです(笑)

こないだの先生の「2月までレッスンできない」発言にへなへな、となりながら、レッスンに持ってこうと思った曲をこれ以上フィードバック無しに続けるのは色々無理があったので、そろそろ時期かなと思ってレパートリーの改編をすることにしました。
それが思ったよりも大きなchange overになってしまって(笑)今のレパートリーはこんな感じ:

1) メシアン 鳥のカタログ 「ヒメコウテンシ」(継続)
2) ラヴェル 「クープランの墓」より「トッカータ」
3) クラム 「Eine Kleine Mitternachtmusik」より第4~6楽章
4) プロコフィエフ ピアノソナタ第2番 第3楽章
5) バルトーク 「戸外にて」より「夜の音楽」(近々新しい曲に移行予定)
6) ヴィラ=ロボス 「ブラジルのバッハ」第4番 第2楽章

すっかり夏っぽくなりましたね!まるで衣替え(笑)
ラヴェルとプロコフィエフは同じ曲集で別の楽章へ、というわけで。「クープランの墓」はこれで最後の楽章にして一番難しい楽章。ラヴェルのお得意なmoto perpetuo的な曲で。なんていっても速い、音が多い、そして思ったより長い。技巧の難しさもとってもラヴェルらしい。
でも今までラヴェルの音楽で「難しい」ものはいろいろありましたが、手になじまないものは1つを除いて(「鏡」から「洋上の小舟」)なかったので、あんまり悲観はしてません。こないだまでやってたフーガが自分の心になじんだので是非とも「クープランの墓」をコンプリートしたいと思っています。

プロコフィエフのピアノソナタ第2番、これもまた自分に「よっぽどのことがない限り全楽章やる」と自分と約束していて。
今やってる第3楽章がいくら聞いてもなじまないのが懸念であらかじめそうやって釘を刺しといたわけなんですが。
技巧的には難しくはないですし、プロコフィエフらしく論理的に音が並んでるのでさらうにも苦にはならないですが、どうも音楽的にしっくり来ない。
イメージが掴みにくい、というか・・・色彩がまずなんかこう黄土色みたいなインカゴールドみたいなのがベースに色んな色が混じったみたいなのもあって。エレメントで言えばものすごく強く「地」を感じるのですが、同時に常に流れるような音形が続いて「水」のようでもあり。溶岩みたいな「固体の流体が動いている」感覚は今自分にとってとってもforeignです。

バルトークに続いてなにをやろうかな・・・と今悩んでます。一番最初に考えたのはおなじ「戸外にて」の第2楽章「舟歌」かなあー・・・と思ってたんですが。
ただこの曲、↑のプロコフィエフとめっちゃ相性が悪い!プロコフィエフの第3楽章のあのだらだら流れる流体的な不安定な感じがこの曲にもあって。これ2つとも同時に弾く必要あるか?という感じが強いんです。(どっちも習う・慣れるに従って変わるとは思いますが、ちょっと時間ずらした方がよさそう・・・)
なので軽い、速く習得できる、安定した、例えばプーランクの即興曲いくつかとか、そういう曲にした方が良いのかな、と思いつつあります。
あとはスペイン系を強化したいのですがグラナドスの「ゴイェスカス」はどうかなーと・・・各楽章ががっつりしてるのと、全楽章やりたくないかもなー・・・という気持ちがあり、まだちょっと吟味中。

クラムは未だにイメージがはっきりとはつかめないまま先に進んで行っている暗中模索の日々です。
でも今日始めました第6楽章「Golliwog Revisited」はイメージもつかみやすいですし(まあパロディですからね)、楽しいですし。なんとかとっかかりになればなあ。
あんまり音が難しくないから最悪イメージがかたまらないまま全楽章習得してしまうかもしれない、という懸念がどうしてもぬぐえない・・・

そして今回初めましてのヴィラ=ロボス。第1楽章を初見数回でなんとか手の内に納め、改めて第2楽章から始め。スタイルとか音楽言語みたいなものは今まで弾いてきた音楽とかなり違うところはあって、音楽としての印象は違う!新鮮!というのが大きいのですが、実際のところハーモニーもシンプルで、音楽表現もものすごーく素直で、さらに幼少の頃から親しんできた音楽とあって難なくしっくり来て自分のものになっていく感覚です。きっと人前で演奏したいような曲。
でもこの毛色の独特さで例えば将来的にこの曲をプログラムに組むとしたらちょっと難しい。そのためにスペイン系だったり新大陸系統(アメリカ、アルゼンチンなど)を充実させたほうがいいのかなあ、とは思ってはいます。

いろいろ弾きたいものはたくさんあるんですよね。
プロコフィエフはピアノソナタ第2番が終わったら第3番やりたいですし、ドビュッシーやカバレフスキーもやりのこし多数。バッハやショスタコにも戻りたいですし、ラフマニノフは練習曲やソナタ第1番にしっかり目付けてたり。
スクリャービンもまたやりたいです。「炎に向かって」が本当に自分にぴったり合った、演奏したい、というのもあってそのうち再度弾きたいですし。あと「黒ミサ」ソナタも同じような路線でトライしたい。
シマノフスキも「メトープ」に再度トライ+マズルカを弾いてみたいですし。
あとは20世紀前半ドイツオーストリアの、シェーンベルク、ベルク、ヴェーベルン、ヒンデミット、コルンゴルトとか、そっちともお会いしたいですし。
20世紀より前だったらさっきのバッハに加えてこないだの友達のコンサートで聞いたモーツァルトの幻想曲や、シューベルトのソナタとか。
他にもブリテン、ヒナステラ、クセナキス、シュニトケなどなど弾きたいものはエンドレス。

これからどれだけこなしていけるか、全く見通しがたっていないんですが(笑)なんとか弾いていきたいです。


今日の一曲: バルトーク・ベーラ 「戸外にて」より「舟歌」



今弾くか弾かないかは分かりませんが、そのうちきっと弾こうと思ってる曲です。
「舟歌」といっても例えばショパンとかフォーレとか、ああいうヴェネツィアのゴンドリエの歌をイメージするとちょっと違うかな。どっちかというと鼻歌?(笑)
バルトークはハンガリーの農民の歌を曲に起こしたり、そういう素朴な生活を愛したのでこの「戸外にて」の各楽章の情景もきっと華やかではなくシンプルな生活の一コマなのではないか、と。

不安定に特定の調を示さずアップダウンするアルペジオ、そして常に変わる拍子。
ちょっと淀んではいるけれど流れている水のようで。不安定さと色彩の薄暗さがちょっと不気味だけれど、どこか不思議なすがすがしさもあると思います。
不安定+常に変拍子、といえばリゲティの音楽でもこういうのありますね(リゲティに似てる、と思ったのですが同じハンガリー出身でリゲティの方が後に生まれてるので逆じゃないか)。

先ほどプロコフィエフの第3楽章もそうだと書きましたがとにかく不安定、どこに音楽が向かってるか分からないままゆっくりと、でもしっかりと流れていくこの感覚は(私が今そうであるように)慣れないとちょっと気持ち悪い、というか抵抗がある方もいるかと思います。
ただ曲集セットで聞くとそうでないんじゃないかなーある程度安定とバランスがとれるんじゃないかなーとも思います。それはこれから弾き手としてなんとかしていかないといけませんね(笑)

拍手[1回]

PR
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Comment:
Pass:
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック