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前回のエントリーに拍手ありがとうございます!
あれを書いてから舌の根(?)の乾かぬうちにすでにまた「曲をばんばん紹介する」タイプのエントリーのネタ詰めしてまして、今度もまた良い曲揃いになる予定なのでこうご期待♪
実はもう曲は上がってるのですが、ただ「曲をばんばん紹介する」タイプのエントリーはなるべく連続しないようにポリシーとして一応やってるので、その前に今回は・・・
オーケストラプロジェクトが帰ってきた!
・・・という話を。
The Orchestra Project(略称TOP)は数年前にメルボルンで活動していたオーケストラのプロジェクト。
ユースオーケストラとプロオケの間をつなぐようなオケを目指したTOPは若い人(主に大学世代)とプロの奏者から成り立つオーケストラで。ユースオケもかなりがっつりのレパートリーなのですがそれよりさらに上のレベルのレパートリーを集中型スケジュールでリハーサルして演奏する、というようなオケです。
しばらく活動していた後ちょうど3年前に一旦活動休止となり、今回また不死鳥のごとく(?)再開した、という経歴です。
TOPの主催をしているのはこのブログでもう何度も名前がでてきている指揮者さん、Fabian Russell。主催しながら今シーズンでもほとんどのコンサートで指揮者となっています。
とりあえず再開のミーティングみたいのが14日にあったみたいで、Facebookにお知らせが昨日載って。
弾きたい人はその旨を履歴書と共に送付、とあったのでシステムとしてはそういうことらしいです。最初の24時間で60通以上入隊(?)希望があったらしく。私もちょっと今日は慌ただしかったのですがメールを送りました。弾きたいですねえ(下記参照)。でも弾けなくても絶対聴きに行きたい。
で、とりあえずメディアリリース&通知が英語でfacebookに載ったのでまずはリンク。(permalinkだけど見れるかな)
でもキー情報が見つけにくいので自分のメモも兼ねてここにまとめます。
TOP 2012シーズンは国立音楽アカデミー(ANAM)で開催されます。
コンサートスケジュールは以下の通り:
3月4日: マーラー 交響曲第6番
Easter Sunday(日付は要確認): モーツァルト 大ミサ曲ハ短調 (Consort of Melbourneと共に)
9月2日: ブラームス 交響曲第3番、ブリテン「パイドラ(Phaedra)」、バルトーク「中国の不思議な役人」 (このコンサートは指揮者: Kristian Winther)
10月16日: プロコフィエフ ピアノ協奏曲第5番 (ピアノ: Daniel de Borah)、ショスタコーヴィチ 交響曲第8番
このうち私が弾けるパートがあるのはマーラー6番(チェレスタ)、そしてバルトーク「中国の不思議な役人」(ピアノ)です。ブリテンのパイドラはハープシコードパートがある様子。
モーツァルトの大ミサ曲は元々が未完成の曲で、いくつか補完版が書かれ演奏される中、来年は新しい補完版(誰のか、ということは書いてない)の世界初演になるそうです。
去年はユースオケとかで呼んでもらえて割と良い感じだったんですがTOPの場合(オケ全体で)ユース世代だけでなくプロ世代も対象になりますし、他の楽器でも結構こぞって応募している、色んな人が参加したがってるんで今までよりオケピアノ&チェレスタも競争が厳しくなるかなあ、とちょっとひやひやしています。
今のところ音楽を人前で弾く機会、というのがオケしかない、というのもありますがそうでなくともオーケストラで弾くのがめちゃめちゃ大好きで。
しかも今回このレパートリーときたらもう弾くしかない!という感が強いです。
マーラー6番はチェレスタが初めて交響曲に使われた曲で、割と大きいパートで、ちゃんと聞こえるパートもありますし、曲の中で本当にこの楽器が大事なんだ、というのが痛感されるようなパートでもあります。
バルトークの中国の不思議な役人はかなり難しい曲で、ピアノのパートもなかなかひやひやもんだと聞いてますがなんてったってバルトークですしものすごい好きな曲なんでひやひやしてみたい!というのもあり。
私にとってはどちらも一生の内に一度は弾いてみたい曲のリストの上位に入ってるのです。
ということで指揮者さんからのある程度の信頼はあることは分かってるのですが、その全体的な対象の広がりみたいなものと、あと曲とオケとあの人のバトンで弾くことに対する思いの強さでちょっと自信は少なめでいます。先ほど書きましたが履歴書と応募のメールはもう出したので、あとは願うだけですね。
あ、あとブリテンでハープシコードのパートがあるということで今大学ではハープシコードを専攻しているというトゥーランガリラの彼が弾いたらいいのにな、と人のことまで気にしてたり(笑)これとは別でもまた一緒のステージに立ちたいですよ、彼とは。
(ちなみに今日はあの子はコンサートだったんですが多忙で行けなくてものすごく申し訳ない・・・今度こそ聴きに行く!はもちろんですが早く会ってまた一緒に心地良い時間を過ごしたいものです)
ということで多少はやきもきしながらも来年何らかの形では楽しみにできるものができたので。
今後の続報を楽しみにしててくださいね~
今日の一曲: フェデリコ・モンポウ 「内なる印象」 第1楽章
TOPの曲はまた今度においといて、昨日のエントリーから「シンプルなピアノ」代表として選んだ曲です。
モンポウはいわゆる「ミニマル・ミュージック」とは違うけれどどちらかというとシンプルで、(あらゆる意味で)小規模な曲をたくさんピアノのために残している作曲家です。
一応スペイン生まれ、でも生まれ育ちはバルセロナのあるカタルーニャ地方なので(今でも独立願望があるように)割と主流と思われるスペイン文化・・・例えば闘牛とか、情熱とか、そういうものとは少し違う文化と感覚に基づいている音楽なんですね。
様々な曲集がある中で「内なる印象」はなんとなく「モンポウの表現したいものってこういうものなのかな」と思わせるような何かがありますね。タイトルがまずそう、というか。
ものすごく繊細で、心の中の片隅にあって、とっても小さくて柔らかくて大事なもの。
それをピアノという大きな楽器の繊細な響きで大切に大切に表現する感じ。
私がモンポウの音楽に出会ったのは「歌と踊り」の方を通じてでしたが、「弾きたい」と思ったのは正にこの「内なる印象」の第1楽章がきっかけだったと思います。
元からこういう小さい大切な、そっと両手に抱えたくなるような音楽が好き、というのもあって。
そしてこの「音はシンプルだけど表現するものはそうシンプルじゃない」奥深さも気に入りました。
まるでため息みたいな、何か心にあるものを言おうとしている、でもうまく言えないでためらっている、そういう息づかいだったり、その「ためらい」「迷い」の表現だったり。ものすごく愛しい。
音楽を通して心に触れられるのならこの曲はすごく素敵な、貴重な触れさせ方をさせてくれます。
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あれを書いてから舌の根(?)の乾かぬうちにすでにまた「曲をばんばん紹介する」タイプのエントリーのネタ詰めしてまして、今度もまた良い曲揃いになる予定なのでこうご期待♪
実はもう曲は上がってるのですが、ただ「曲をばんばん紹介する」タイプのエントリーはなるべく連続しないようにポリシーとして一応やってるので、その前に今回は・・・
オーケストラプロジェクトが帰ってきた!
・・・という話を。
The Orchestra Project(略称TOP)は数年前にメルボルンで活動していたオーケストラのプロジェクト。
ユースオーケストラとプロオケの間をつなぐようなオケを目指したTOPは若い人(主に大学世代)とプロの奏者から成り立つオーケストラで。ユースオケもかなりがっつりのレパートリーなのですがそれよりさらに上のレベルのレパートリーを集中型スケジュールでリハーサルして演奏する、というようなオケです。
しばらく活動していた後ちょうど3年前に一旦活動休止となり、今回また不死鳥のごとく(?)再開した、という経歴です。
TOPの主催をしているのはこのブログでもう何度も名前がでてきている指揮者さん、Fabian Russell。主催しながら今シーズンでもほとんどのコンサートで指揮者となっています。
とりあえず再開のミーティングみたいのが14日にあったみたいで、Facebookにお知らせが昨日載って。
弾きたい人はその旨を履歴書と共に送付、とあったのでシステムとしてはそういうことらしいです。最初の24時間で60通以上入隊(?)希望があったらしく。私もちょっと今日は慌ただしかったのですがメールを送りました。弾きたいですねえ(下記参照)。でも弾けなくても絶対聴きに行きたい。
で、とりあえずメディアリリース&通知が英語でfacebookに載ったのでまずはリンク。(permalinkだけど見れるかな)
でもキー情報が見つけにくいので自分のメモも兼ねてここにまとめます。
TOP 2012シーズンは国立音楽アカデミー(ANAM)で開催されます。
コンサートスケジュールは以下の通り:
3月4日: マーラー 交響曲第6番
Easter Sunday(日付は要確認): モーツァルト 大ミサ曲ハ短調 (Consort of Melbourneと共に)
9月2日: ブラームス 交響曲第3番、ブリテン「パイドラ(Phaedra)」、バルトーク「中国の不思議な役人」 (このコンサートは指揮者: Kristian Winther)
10月16日: プロコフィエフ ピアノ協奏曲第5番 (ピアノ: Daniel de Borah)、ショスタコーヴィチ 交響曲第8番
このうち私が弾けるパートがあるのはマーラー6番(チェレスタ)、そしてバルトーク「中国の不思議な役人」(ピアノ)です。ブリテンのパイドラはハープシコードパートがある様子。
モーツァルトの大ミサ曲は元々が未完成の曲で、いくつか補完版が書かれ演奏される中、来年は新しい補完版(誰のか、ということは書いてない)の世界初演になるそうです。
去年はユースオケとかで呼んでもらえて割と良い感じだったんですがTOPの場合(オケ全体で)ユース世代だけでなくプロ世代も対象になりますし、他の楽器でも結構こぞって応募している、色んな人が参加したがってるんで今までよりオケピアノ&チェレスタも競争が厳しくなるかなあ、とちょっとひやひやしています。
今のところ音楽を人前で弾く機会、というのがオケしかない、というのもありますがそうでなくともオーケストラで弾くのがめちゃめちゃ大好きで。
しかも今回このレパートリーときたらもう弾くしかない!という感が強いです。
マーラー6番はチェレスタが初めて交響曲に使われた曲で、割と大きいパートで、ちゃんと聞こえるパートもありますし、曲の中で本当にこの楽器が大事なんだ、というのが痛感されるようなパートでもあります。
バルトークの中国の不思議な役人はかなり難しい曲で、ピアノのパートもなかなかひやひやもんだと聞いてますがなんてったってバルトークですしものすごい好きな曲なんでひやひやしてみたい!というのもあり。
私にとってはどちらも一生の内に一度は弾いてみたい曲のリストの上位に入ってるのです。
ということで指揮者さんからのある程度の信頼はあることは分かってるのですが、その全体的な対象の広がりみたいなものと、あと曲とオケとあの人のバトンで弾くことに対する思いの強さでちょっと自信は少なめでいます。先ほど書きましたが履歴書と応募のメールはもう出したので、あとは願うだけですね。
あ、あとブリテンでハープシコードのパートがあるということで今大学ではハープシコードを専攻しているというトゥーランガリラの彼が弾いたらいいのにな、と人のことまで気にしてたり(笑)これとは別でもまた一緒のステージに立ちたいですよ、彼とは。
(ちなみに今日はあの子はコンサートだったんですが多忙で行けなくてものすごく申し訳ない・・・今度こそ聴きに行く!はもちろんですが早く会ってまた一緒に心地良い時間を過ごしたいものです)
ということで多少はやきもきしながらも来年何らかの形では楽しみにできるものができたので。
今後の続報を楽しみにしててくださいね~
今日の一曲: フェデリコ・モンポウ 「内なる印象」 第1楽章
TOPの曲はまた今度においといて、昨日のエントリーから「シンプルなピアノ」代表として選んだ曲です。
モンポウはいわゆる「ミニマル・ミュージック」とは違うけれどどちらかというとシンプルで、(あらゆる意味で)小規模な曲をたくさんピアノのために残している作曲家です。
一応スペイン生まれ、でも生まれ育ちはバルセロナのあるカタルーニャ地方なので(今でも独立願望があるように)割と主流と思われるスペイン文化・・・例えば闘牛とか、情熱とか、そういうものとは少し違う文化と感覚に基づいている音楽なんですね。
様々な曲集がある中で「内なる印象」はなんとなく「モンポウの表現したいものってこういうものなのかな」と思わせるような何かがありますね。タイトルがまずそう、というか。
ものすごく繊細で、心の中の片隅にあって、とっても小さくて柔らかくて大事なもの。
それをピアノという大きな楽器の繊細な響きで大切に大切に表現する感じ。
私がモンポウの音楽に出会ったのは「歌と踊り」の方を通じてでしたが、「弾きたい」と思ったのは正にこの「内なる印象」の第1楽章がきっかけだったと思います。
元からこういう小さい大切な、そっと両手に抱えたくなるような音楽が好き、というのもあって。
そしてこの「音はシンプルだけど表現するものはそうシンプルじゃない」奥深さも気に入りました。
まるでため息みたいな、何か心にあるものを言おうとしている、でもうまく言えないでためらっている、そういう息づかいだったり、その「ためらい」「迷い」の表現だったり。ものすごく愛しい。
音楽を通して心に触れられるのならこの曲はすごく素敵な、貴重な触れさせ方をさせてくれます。