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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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鳥だったり人間だったり
前回のエントリーに拍手ありがとうございます!

以前このブログに書いたと思うんですが、いつも自分の部屋から庭を見ながら仕事をしていると、Indian Mynaというオーストラリアでは至る所にいる鳥の特定の夫婦(スパム夫妻と呼んでいます)が大抵庭を歩いていて。
スパムは元は隣のアパートの巣で生まれ育って以来数年もうここらをテリトリーとしていて、たまにMagpieの家族にリンチされそうになったり、WattlebirdやBlackbirdの夫婦達と言い争いになったり、最近はちょっと定期的に通る猫が現れたりしながらずっとうちの庭をつついています。
そうやってずっとこちらもスパム達を見ているので他のMynaが庭に現れても外見である程度識別できるようになりました。向こうも私の姿を見てそんなに驚かないようになったような気が。

そんな庭に一昨日くらいになにやら小さめのMynaが3羽ほど、なにやらお互いを追いかけて走り回ったり、ぴょこぴょこ跳ねたり。外見や様子を見ているとどうやらまだ若い兄弟たちのよう。
で、しばらく見てると周りにスパムと嫁がいるじゃないか!これはもしかして2羽の間にできた子ども達!?
ものすごく微笑ましい、というか自分のことのように喜びました♪
鳥と言っても夫婦関係は種により色々でMynaの場合は一生寄り添うかわかりませんし、何にしても鳥たちの寿命は人間よりもものすごく短いですし、どれくらいこの夫婦を見守ることができるか分かりませんがこれからも窓の外を意識していきたいです。子ども達も一羽くらいここら辺をテリトリーにするかな。

今日はトゥーランガリラの彼(っていうかこのブログではコンサートのお知らせで名前出てるじゃん)とシティでちょっと時間を過ごしました。遅めのランチ→ちょっぴり散歩、メインはおしゃべり、という感じで。
やっぱりというかなんというか、話のトピックは音楽が中心。
近況からマーラーの話に入りますもんね(笑)オーケストラプロジェクトのマーラーの話からカウベルの使い方の話とか、あとは時と状態を選ぶよね、という話とか。

軽躁のときはマーラーはだめだなー、と話したのですが知り合いに躁状態でやっぱり特定の音楽を避ける人がいるらしくて。まあ音楽の作用とか役割というのは「心を動かす」ことですから、不安定な精神状態の人間には特に影響があって当たり前だよね、という結論に。

好みがびっくりするほど似てたり、と以前書きましたが、彼は私が割と近く感じるマーラーとかショスタコにはそんなに惹かれない、ということについても話しましたね。これらの作曲家はどっちかというと自分の育ち(育てられた音楽・人生の経緯)だったり自分の病気だったりに密接に関連してるからね、という話だったり、だからあんまり好きでない、という人にどうやって「音楽として」お勧めしたらいいか難しいという話だったり。

あとは私は何も聞いてないのですが私のピアノの先生のバースデーコンサートがあるらしく。
私も彼もStephenに習ってたことがあり、さらに2人ともマイケルに数回レッスンを受けたことがある、という経歴の類似(笑)
メルボルンのピアノ弾きコミュニティの話もしましたね。以前ここで書いた「うちらの先生は二足のわらじ的なピアニストが生徒のことが多いよね」という話だったり。

そうやってゆるゆる歩いてたのは普段はあんまり行かないシティの西半分。
普段住んでてもなかなかシティも行ったことないとこいっぱいあるよね、なんて話しながら特に何があるでもないBourke Streetの西側を歩く、という(笑)
メルボルンのシティは割と小さいですが、碁盤の目状になっている通りや、小道をみんな巡って歩くと数日かかるだろうな、という話をしたり。

今回は時間が比較的短かったですが、次回はそこらへんの公園・庭園でゆっくりっていうのもいいかもね、と言ってみたり。(少なくとも私は)一緒にいて心地良いと思ってますが、実際に2人で遊びにいったのはこれが2回目。色々まだどうふるまったり何をして遊ぶのが相手は楽しいのかとか模索中なところもありますが、今日過ごしてみてもちょっと自分でここにいこう、とかこれしようとか言って主導権を握ってみたほうが良いのかな、と思えるくらいには2人で遊びにいくことに慣れてきたかな、と。
どうやら誘うのはこちら、ということで確定なので(笑)普段からちょっと探してみるのもいいのかも。

あとは日本に一時帰国した時の写真とかもやっと!見せましたしね(笑)
彼は仲の良いお姉さんがいて、今度日本にいって英語を教えたりとかしたいと言ってるみたいで、それなら一緒に行ってコンサートとかやったり観光とかもしたりしたいらしいです。
写真見せて煽っておきましたよー(笑)是非是非観光も音楽も日本でどんどん!と背中を押して。実現するといいですね。
温泉旅館と花鳥園の写真はやっぱり食いつきがよかったですね。(フクロウと撮った写真はこっちの友達にものすごく好評ですわー)

それから新しい年になってこれから音楽をどうするか、という話もしました。私は自分と音楽の立ち位置で迷ってることを話したり、彼は今後演奏中心にもっと積極的に行こうかと思ってるという話をしたり、そんななか今度小規模のオペラ(Chamber Opera)の監督もやってみる予定があるとか、活動の幅も広げているみたいで。
何歳か年下だけどしっかりしているなあー。ふがいない年上の私はそっと応援しているです(汗)

しゃべったりしゃべらなかったりで3時間弱?本当はもっとゆっくり一緒にいたかったですがものすごく心地良くて、心がすっと楽になりました。良い子です。そして良い友達関係をはぐくむことができてなによりです。
つっついてくれればなんとかするということなので今度はあんまり間があかないうちになんとかまた会いたいですね。


今日の一曲: ドミトリ・ショスタコーヴィチ 弦楽四重奏第1番 第2楽章



ショスタコの書いた15の弦楽四重奏は良い曲揃いで弦楽四重奏というジャンルの中でもかなりクオリティが高いもので。それからものすごく、ショスタコの正直な内面を示す、という意味でも貴重かつユニークな作品群です。
でもこのブログではあんまり扱わってなくて、それは懸念すべきことだな、と思った次第で今回はこの曲を選びました。

ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲ははバルトークと違って人生の後半に書き始められたものなので(バルトークは6曲が最晩年を除いて人生の大部分に渡って書かれてる)、この第1番が書かれた時点でかなりスタイルが確立してるとは言えます。ただそれでも「初めての弦楽四重奏」ということで初々しい何かもあり。(15番と比べるとすごいですよ。あれはまた別世界、というか15つを通して長い内面的な旅が存在するようなものです。そしてそれがまた15の交響曲とはまた違った旅ですねー)

第1番の第2楽章は最初に聞いたときからものすごく魅力的だと思った曲です。なんたってビオラのソロ、それも他の奏者が弾かないなか一人でメロディーを奏でるところから始まる!かっこいい!美しい!
一応テンポは「モデラート」(中程度の速さ)となってますが、感覚としては「アンダンテ」(歩くテンポで)に近いものがあります。今日のメルボルンの空のような灰色の空の下を一人気ままに歩く、そんな感じ

大まかにいうとこの楽章はバリエーションみたいになってます。といってもそんなに曲調が変化せず、メロディーもほとんどそのまま他の楽器にパスされますし。元のメロディーが民謡的なものなこと、それから終始シンプルな感じで進んでいくのがものすごーく心地良い。
ショスタコは弦楽四重奏でもかなり複雑なものを書くことがあるなか、このロシア的(そしてソヴィエト的)な素朴さははっとするような魅力があります。

ショスタコーヴィチの弦楽四重奏を聴くにも、入門的に弦楽四重奏がどんなアンサンブルかを聴くにも(もちろんキャパシティとしてはもっと凄いこともできるアンサンブルですがとりあえず、という感じで)、そしてビオラの音を聴くにもおすすめな曲です。

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