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前回のエントリーに拍手ありがとうございます~
昨日は原因不明の鬱状態に陥ってしんどいよりもものすごく混乱していました。
ちょっと書き物してただけなんですが、夜中に頭が全く空っぽになってしまって何も考えられない状態に。
なんだか原因が不明なのがものすごーくもどかしかったのですが寝て起きたら回復。
なんなんだったんだろう・・・
前回書き終わってネタ尽きたなーと思ったら案外早くネタが見つかっちゃいました。
なんだか分からないですが協奏曲についてちょっと書いてみたいな、と。
前から書いてますが自分が特別好きというジャンルではないのですがふと思ったので。
協奏曲。元のイタリア語からコンチェルトと呼ぶことも多いですね。
どういう曲か、というとおおざっぱに言えばソリスト(ソロプレイヤー)がいて、オケの伴奏で「協奏」する曲のことを指します。
といってもソリストが居ない協奏曲も中にはありますし(バロック時代の協奏曲とか、20世紀の「管弦楽のための協奏曲」とか)、ソリストがいても協奏曲という名がついていないものや協奏曲と扱われないものもあります。
ソリストがいても協奏曲と「名がつかない」ものにはラロの「スペイン交響曲」(ソリスト:バイオリン)やラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」(ソリスト:ピアノ)などがあります。これらは弾く側・聞く側の認識としてもコンサートでのスタンダードな曲順(序曲の後、休憩はさんで交響曲の前)としても「協奏曲」扱いになります。
ただストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」(ソリスト:ピアノ)やメシアンの「トゥーランガリラ交響曲」(ソリスト:ピアノとオンド・マルトノ)のようにどうもソリストがいても協奏曲として「扱われない」曲もあり。そこんとこの線引きはよく分からないのですがあるようです。
協奏曲の中ではオケとソリストが一緒に弾いたり、オケだけのところがあってり、ソリストだけのところもあったり。ここらへんはちょっと後ほど。
交響曲は代表的なのは4楽章編成ですが協奏曲は3楽章編成の方が多かったりします。形式としては基本のソナタに類似しています。
第1楽章がいわゆるソナタ形式の楽章(A-B-Aみたいな)で、第2楽章はスローテンポの楽章、そして第3楽章は快活なロンド形式(A-B-A-C-Aみたいな)、というのがスタンダードな流れでしょうか。でも割とスタンダードでないのも多い気がします。
交響曲と比べると全体的に協奏曲は短めの曲が多いです。
協奏曲の長さはたいていソリストの楽器(を弾くにあたってある負担)によるところが多いですね。なんたってソリストは協奏曲においてその音楽的、技巧的ないろいろを披露することが求められてるのでオケの中で弾いてる時よりも負担は大きいわけで。
ピアノ協奏曲は30分を超えるものも割とありますが、たとえば去年弾いたトマジのトランペット協奏曲や、同じくトランペットをソリストとするデザンクロ(Incantation, Threne et Danse)は10分強で終わっちゃってなんだかちょっと物足りなく思えたり。もっと聴きたいぞ-。
昔の、というのは古典派~ロマン派あたりの協奏曲においては多くの場合ソリストが弾き始める前にオケがしばらく弾くように書かれています。
割とその前奏の部分が長く感じてしまうせっかちな&20世紀慣れしている私(苦笑)
ソリストがどうやって入ってくるか、というのはでもちょっと面白いところがありますね。
私が個人的に気持ちいい、と思うのはバルトークのバイオリン協奏曲第2番や、エルガーのチェロ協奏曲とかプロコフィエフのピアノ協奏曲第2番とか。これらの曲は説明を省いておきます。
というのは「ちょっと変わったソリストのエントリー(登場)」を紹介したくて。
1つめはサン=サーンスのチェロ協奏曲。
オーケストラが「じゃん」と一音弾いた後にソリストが入ってくる、というあるようでなかなかないエントリー。リハーサルで何回もやることはやりますが「じゃん」だけだと万が一オケ+指揮者とソリストの間にテンポのずれが生じたら、とか思うとものすごいひやひやものです。ためらったらずれる、どう転んでも開き直って堂々と入ってこなくちゃいけない。チェロを弾いてた人としてこのエントリーはものすごく怖いのですよ(汗)
もう1つはベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番。
ベートーヴェンはとにかく形破りなことをしたがる人ですが、この曲はそんな破天荒さが音楽的なさりげなさとうまくバランスがとれてて良いんですよね。
この時代には珍しく曲の最初からソリストが一人で弾き始める・・・のですが、1フレーズ弾いただけでオケに交代。しかもオケがメインの調と全く関係キーで入って来る、という。しかも何もなかったように(あの時代の普通の協奏曲のように)しばらくピアノソリストは弾きません。ちょっと驚かせたかったんだよ、という意図が明らか(笑)
コンチェルトにおいてオケが弾かないでソリスト一人で技巧を披露する部分を「カデンツァ」と言います。
カデンツァはたいてい作曲家自身が一音一句書いている場合が多いです。これもロマン派あたりからの傾向かな。
もうちょっとさかのぼると、例えばモーツァルトのピアノ協奏曲のカデンツァはベートーヴェンが書いてる版がよく弾かれてたり。今でも(特に割と早めの時代の協奏曲だと)カデンツァをソリスト自身で書いたりすることも多いです。これまでの時代に著名な奏者がカデンツァを残してきたように今書かれているカデンツァも未来に受け継がれることがあるのかな、とか思ったり。
あとバロック~古典時代の協奏曲でよくあるのがソリストが指揮者を兼ねるパターン。
この時代の協奏曲はわりとオケとソロパートがあとの時代ほど融合していないため、オケだけで弾く部分(トゥッティといいます)もかなり多かったり。つまり弾いてない時に手で(指揮棒なしで)振る、ということができるわけです。
(ちなみにベートーヴェンはソリストとして自身のピアノ協奏曲を弾いた際に自分が指揮していると思ってしまってピアノにすごい勢いで手をぶつけたりしたというエピソードをきいたことがあります)
ロマン派~20世紀の協奏曲は全体的にボリュームも増して、ソリストとオケの掛け合いも濃密になりますが、トゥッティの部分もものすごく音楽として充実するようになります。ブラームスとかラフマニノフ、バルトークなどはオケで弾いててもなかなか弾きごたえのあるオケパートが出てきますし。交響曲に近づいている、というかソリストだけでなく曲全体として世界を形成するような感覚です。
ブルッフのバイオリン協奏曲第1番に至っては第1楽章で一番盛り上がるところがトゥッティ、つまりソリストが弾いていないところ、という事態も(笑)
そしてソリストは必ずしも1人というわけではないです。2人の場合だとヴィヴァルディやバッハのバイオリン2人をソリストする二重協奏曲だったり、3人だとベートーヴェンのトリプルコンチェルト(ピアノ、バイオリン、チェロがソリスト)。
4人もありますよ。バッハのハープシコード4人がソリストの協奏曲だったり、あとシューマンの4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュックという曲だったり。(ちなみにオケにも4本別にホルンがいるのでだいぶ賑やか(笑))
あとはショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第1番やチェロ協奏曲第1番のように「ソリストに準じる存在」がいたり。ピアノ協奏曲ではトランペット、そしてチェロ協奏曲ではホルンがソリスト並に活躍します(前者はもうソリスト扱いですね)。
最後に、コンチェルトに関して音楽とは直接関係ない部分で楽しみになること、それは特に女性のソリストのコンサートドレス。
単純にどんなドレスを着るか、というのもそうですがそのドレスが曲にあってるか、どんなドレスがどんな曲に合うか、というのは考えてて楽しいですね。
ハチャトゥリアンのバイオリン協奏曲だったらドレスは赤がいい!とかショスタコのチェロ協奏曲あたりだったらあんま明るい色じゃないほうがいいな、とか。そういうのもまた良いです。
ということでコンチェルトを聴く際には曲自体、ソリスト、オケ、そしてコンサートでならソリストの衣装まで楽しみましょう♪としめてみます(笑)
今日の一曲: ルートヴィッヒ・ファン・ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番 第1楽章
先ほど「変わったソリストのエントリー」として先ほど紹介しました曲です。
で、ちょっと先に断っておくのですが私がそんなに好きな曲というわけではないのです。すでに1回ユースオケで弾いて、それから大学のオケでマネージャーのときに聴いて。最初は良かったけどだんだんと・・・こう。はい。
でも良い曲なんですよ。素晴らしい音楽で。
先ほど書いたとおりベートーヴェンの型破りなアイディアと表現の繊細さが良いバランスで融合している曲だと思います。
同じベートーヴェンでも初期の作品は若さもありますし、破天荒さが先走りして「壊したい」意思がものすごく前にでちゃってちょっと面白いとこあったりするのですが(ピアノソナタ第3番 op.2-3とかピアノ三重奏曲ハ短調 op.1-3とか参照)、この曲はなんか表現がものすごく円熟した、みたいな印象があって。アイディアの奇抜さと意外性はそのままに、もっとさりげない表現と美しさを兼ね備え。
第1楽章はちょっと長いですが、そんな長い旅に乗っかってみる価値はものすごくありますよ。
本当にピアノっていいな、美しいな、と思いますし、優しくも豊かな色彩だったり、あと木の家のような不思議な暖かさがあります。
あとなんかベートーヴェンの楽曲の中でもちょっと違う色があるというか、ちょっとユニークなキャラクターな印象。
この曲は上記弾いたり関わったりしたときはどちらも女性がソリストで。それがなんだかしっくりするような曲なんですよね。男性のピアニストの演奏ももちろん良いですけど、なんとなく女性独特のクオリティが欲しくなる、そんな印象。(ただリンクしたのは男性ピアニスト)
ドレスは暖色系がいいですねー(また言ってる)
昨日は原因不明の鬱状態に陥ってしんどいよりもものすごく混乱していました。
ちょっと書き物してただけなんですが、夜中に頭が全く空っぽになってしまって何も考えられない状態に。
なんだか原因が不明なのがものすごーくもどかしかったのですが寝て起きたら回復。
なんなんだったんだろう・・・
前回書き終わってネタ尽きたなーと思ったら案外早くネタが見つかっちゃいました。
なんだか分からないですが協奏曲についてちょっと書いてみたいな、と。
前から書いてますが自分が特別好きというジャンルではないのですがふと思ったので。
協奏曲。元のイタリア語からコンチェルトと呼ぶことも多いですね。
どういう曲か、というとおおざっぱに言えばソリスト(ソロプレイヤー)がいて、オケの伴奏で「協奏」する曲のことを指します。
といってもソリストが居ない協奏曲も中にはありますし(バロック時代の協奏曲とか、20世紀の「管弦楽のための協奏曲」とか)、ソリストがいても協奏曲という名がついていないものや協奏曲と扱われないものもあります。
ソリストがいても協奏曲と「名がつかない」ものにはラロの「スペイン交響曲」(ソリスト:バイオリン)やラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」(ソリスト:ピアノ)などがあります。これらは弾く側・聞く側の認識としてもコンサートでのスタンダードな曲順(序曲の後、休憩はさんで交響曲の前)としても「協奏曲」扱いになります。
ただストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」(ソリスト:ピアノ)やメシアンの「トゥーランガリラ交響曲」(ソリスト:ピアノとオンド・マルトノ)のようにどうもソリストがいても協奏曲として「扱われない」曲もあり。そこんとこの線引きはよく分からないのですがあるようです。
協奏曲の中ではオケとソリストが一緒に弾いたり、オケだけのところがあってり、ソリストだけのところもあったり。ここらへんはちょっと後ほど。
交響曲は代表的なのは4楽章編成ですが協奏曲は3楽章編成の方が多かったりします。形式としては基本のソナタに類似しています。
第1楽章がいわゆるソナタ形式の楽章(A-B-Aみたいな)で、第2楽章はスローテンポの楽章、そして第3楽章は快活なロンド形式(A-B-A-C-Aみたいな)、というのがスタンダードな流れでしょうか。でも割とスタンダードでないのも多い気がします。
交響曲と比べると全体的に協奏曲は短めの曲が多いです。
協奏曲の長さはたいていソリストの楽器(を弾くにあたってある負担)によるところが多いですね。なんたってソリストは協奏曲においてその音楽的、技巧的ないろいろを披露することが求められてるのでオケの中で弾いてる時よりも負担は大きいわけで。
ピアノ協奏曲は30分を超えるものも割とありますが、たとえば去年弾いたトマジのトランペット協奏曲や、同じくトランペットをソリストとするデザンクロ(Incantation, Threne et Danse)は10分強で終わっちゃってなんだかちょっと物足りなく思えたり。もっと聴きたいぞ-。
昔の、というのは古典派~ロマン派あたりの協奏曲においては多くの場合ソリストが弾き始める前にオケがしばらく弾くように書かれています。
割とその前奏の部分が長く感じてしまうせっかちな&20世紀慣れしている私(苦笑)
ソリストがどうやって入ってくるか、というのはでもちょっと面白いところがありますね。
私が個人的に気持ちいい、と思うのはバルトークのバイオリン協奏曲第2番や、エルガーのチェロ協奏曲とかプロコフィエフのピアノ協奏曲第2番とか。これらの曲は説明を省いておきます。
というのは「ちょっと変わったソリストのエントリー(登場)」を紹介したくて。
1つめはサン=サーンスのチェロ協奏曲。
オーケストラが「じゃん」と一音弾いた後にソリストが入ってくる、というあるようでなかなかないエントリー。リハーサルで何回もやることはやりますが「じゃん」だけだと万が一オケ+指揮者とソリストの間にテンポのずれが生じたら、とか思うとものすごいひやひやものです。ためらったらずれる、どう転んでも開き直って堂々と入ってこなくちゃいけない。チェロを弾いてた人としてこのエントリーはものすごく怖いのですよ(汗)
もう1つはベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番。
ベートーヴェンはとにかく形破りなことをしたがる人ですが、この曲はそんな破天荒さが音楽的なさりげなさとうまくバランスがとれてて良いんですよね。
この時代には珍しく曲の最初からソリストが一人で弾き始める・・・のですが、1フレーズ弾いただけでオケに交代。しかもオケがメインの調と全く関係キーで入って来る、という。しかも何もなかったように(あの時代の普通の協奏曲のように)しばらくピアノソリストは弾きません。ちょっと驚かせたかったんだよ、という意図が明らか(笑)
コンチェルトにおいてオケが弾かないでソリスト一人で技巧を披露する部分を「カデンツァ」と言います。
カデンツァはたいてい作曲家自身が一音一句書いている場合が多いです。これもロマン派あたりからの傾向かな。
もうちょっとさかのぼると、例えばモーツァルトのピアノ協奏曲のカデンツァはベートーヴェンが書いてる版がよく弾かれてたり。今でも(特に割と早めの時代の協奏曲だと)カデンツァをソリスト自身で書いたりすることも多いです。これまでの時代に著名な奏者がカデンツァを残してきたように今書かれているカデンツァも未来に受け継がれることがあるのかな、とか思ったり。
あとバロック~古典時代の協奏曲でよくあるのがソリストが指揮者を兼ねるパターン。
この時代の協奏曲はわりとオケとソロパートがあとの時代ほど融合していないため、オケだけで弾く部分(トゥッティといいます)もかなり多かったり。つまり弾いてない時に手で(指揮棒なしで)振る、ということができるわけです。
(ちなみにベートーヴェンはソリストとして自身のピアノ協奏曲を弾いた際に自分が指揮していると思ってしまってピアノにすごい勢いで手をぶつけたりしたというエピソードをきいたことがあります)
ロマン派~20世紀の協奏曲は全体的にボリュームも増して、ソリストとオケの掛け合いも濃密になりますが、トゥッティの部分もものすごく音楽として充実するようになります。ブラームスとかラフマニノフ、バルトークなどはオケで弾いててもなかなか弾きごたえのあるオケパートが出てきますし。交響曲に近づいている、というかソリストだけでなく曲全体として世界を形成するような感覚です。
ブルッフのバイオリン協奏曲第1番に至っては第1楽章で一番盛り上がるところがトゥッティ、つまりソリストが弾いていないところ、という事態も(笑)
そしてソリストは必ずしも1人というわけではないです。2人の場合だとヴィヴァルディやバッハのバイオリン2人をソリストする二重協奏曲だったり、3人だとベートーヴェンのトリプルコンチェルト(ピアノ、バイオリン、チェロがソリスト)。
4人もありますよ。バッハのハープシコード4人がソリストの協奏曲だったり、あとシューマンの4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュックという曲だったり。(ちなみにオケにも4本別にホルンがいるのでだいぶ賑やか(笑))
あとはショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第1番やチェロ協奏曲第1番のように「ソリストに準じる存在」がいたり。ピアノ協奏曲ではトランペット、そしてチェロ協奏曲ではホルンがソリスト並に活躍します(前者はもうソリスト扱いですね)。
最後に、コンチェルトに関して音楽とは直接関係ない部分で楽しみになること、それは特に女性のソリストのコンサートドレス。
単純にどんなドレスを着るか、というのもそうですがそのドレスが曲にあってるか、どんなドレスがどんな曲に合うか、というのは考えてて楽しいですね。
ハチャトゥリアンのバイオリン協奏曲だったらドレスは赤がいい!とかショスタコのチェロ協奏曲あたりだったらあんま明るい色じゃないほうがいいな、とか。そういうのもまた良いです。
ということでコンチェルトを聴く際には曲自体、ソリスト、オケ、そしてコンサートでならソリストの衣装まで楽しみましょう♪としめてみます(笑)
今日の一曲: ルートヴィッヒ・ファン・ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番 第1楽章
先ほど「変わったソリストのエントリー」として先ほど紹介しました曲です。
で、ちょっと先に断っておくのですが私がそんなに好きな曲というわけではないのです。すでに1回ユースオケで弾いて、それから大学のオケでマネージャーのときに聴いて。最初は良かったけどだんだんと・・・こう。はい。
でも良い曲なんですよ。素晴らしい音楽で。
先ほど書いたとおりベートーヴェンの型破りなアイディアと表現の繊細さが良いバランスで融合している曲だと思います。
同じベートーヴェンでも初期の作品は若さもありますし、破天荒さが先走りして「壊したい」意思がものすごく前にでちゃってちょっと面白いとこあったりするのですが(ピアノソナタ第3番 op.2-3とかピアノ三重奏曲ハ短調 op.1-3とか参照)、この曲はなんか表現がものすごく円熟した、みたいな印象があって。アイディアの奇抜さと意外性はそのままに、もっとさりげない表現と美しさを兼ね備え。
第1楽章はちょっと長いですが、そんな長い旅に乗っかってみる価値はものすごくありますよ。
本当にピアノっていいな、美しいな、と思いますし、優しくも豊かな色彩だったり、あと木の家のような不思議な暖かさがあります。
あとなんかベートーヴェンの楽曲の中でもちょっと違う色があるというか、ちょっとユニークなキャラクターな印象。
この曲は上記弾いたり関わったりしたときはどちらも女性がソリストで。それがなんだかしっくりするような曲なんですよね。男性のピアニストの演奏ももちろん良いですけど、なんとなく女性独特のクオリティが欲しくなる、そんな印象。(ただリンクしたのは男性ピアニスト)
ドレスは暖色系がいいですねー(また言ってる)
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