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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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今年もチェレスタ弾きます!
前回のエントリーに拍手2つもありがとうございます~
今日は2月29日、4年に1度の閏の日でもありますが、1日延びた「暦の上での」夏の終わりでもあります。
なんだかここ数日天気が不安定で、それの影響か自律神経が調子悪い感じで、微熱周りで体温が上がったり下がったり、ほてったり疲れたり。
仕事も結構忙しかったので疲れもあるんでしょうね、何事も今はちょっとゆるめにを心がけています。

そんな中昨日メルボルン・ユース・オーケストラからお呼びがかかりました。
指揮者・マネージャーとも去年から変わって今年はどうかな、と思ってたのですが今年も一緒にお仕事させていただくことになりました。(でもその同じ理由でメンバーはずいぶん替わってるかな-・・・)
今年は1年中様々なゲスト指揮者をお迎えするらしいです。
第1コンサートの詳細はこんな感じ:

メルボルン・ユース・オーケストラ 第1コンサート
2012年4月29日 2:30開演 Iwaki Auditoriumにて
指揮者: Imre Pallo
ツィンバロム: Rob Cossom
<プログラム>
コダーイ 「ハーリ・ヤーノシュ」組曲
ショスタコーヴィチ 交響曲第11番 「1905年」

私はどちらの曲でもチェレスタを弾きます。去年VCAのチェレスタを修理するって話があったんだけど実現したかな?
そしてコダーイではピアノパートがあってチェレスタと別の奏者が弾く事になってます。トゥーランガリラではピアノとは場所的に「一緒に」弾いてるわけじゃなかったので鍵盤セクションのbuddyが隣に来るのは久しぶり。知ってる人だといいな。

指揮者はハンガリー出身の人だそうで、コダーイは専門としている、というようなことを聞いています。
そしてハーリ・ヤーノシュではハンガリーの民族楽器、ツィンバロム(他の様々な地域に似た楽器はありますが)が使われます。これを演奏するのはなんと、メル響で演奏している打楽器奏者の方です!(大学で教えていて、オケマネージャー時代にお世話になりました)
いやあ、打楽器ってもともと色んな違う楽器があってそれを色々操らなくちゃいけないなかでほとんど専門外ともいえそうなツィンバロムまで弾くなんて、本当に多彩な楽器を弾く事が求められる特異な職業ですねー・・・

今回演奏される2曲は私にとって物凄く親しい、すごく好きな曲です。
ハーリ・ヤーノシュはムソルグスキーの「展覧会の絵」とプロコフィエフの「キージェ中尉」と同じCDに入ってて。これがクラシックにそんなにオタクというほどはまってない時代から物凄く聞きやすい、というか聞いてて楽しい3曲で。ツィンバロムの音色と音楽のスタイルにハンガリーのあの良い意味で土臭い、エキゾチックな風味が満ちていて、ものすごく魅力的。ツィンバロムは第3楽章(ビオラも大活躍)、第5楽章でソリスト的な役割をしています。
あとは「ウィーンの音楽時計」(ここでチェレスタが活躍します♪・・・というかこの楽章だけ弾いてます)も好きです。

そしてショスタコーヴィチの11番は私がユースオケのサマーキャンプで弾いて以来自分の中で物凄く重要な位置を占めている曲です。
全体、でなく一部なら私が初めて弾いた交響曲ですし、オケで弾くってすごいことだなと実感したのもこの曲なら、ショスタコーヴィチの音楽を積極的に愛するようになったのも、ショスタコーヴィチ周りからロシア・ソヴィエトの歴史に興味をもったのもこの曲がきっかけで。
もちろんそれを差し引いてもものすごく素晴らしい曲で、割とショスタコーヴィチの曲のなかでもストレートで、あらすじがあったりして。聞いて+知って欲しいと常々思っています。(今回弾くのをきっかけにもっと前に推したいですねー)
前回弾いた時(もう10年以上経ってるんですね!)はチェロで、今回はチェレスタ、と別の視点ですがまたこの曲を弾くことができて本当に嬉しいです。
・・・といってもこの曲でチェレスタが弾くのは第2楽章の最後の数分だけ(笑)でもものすごーく重要な役目をしています(と私は思う)

ちなみに最初のリハーサルは今週日曜日、そして3月にもう一回リハーサルがあったあとはコンサート1~2週間前までリハーサルなし、というなかなか変則スケジュール。(指揮者さんの都合かな-)
リハーサルがどんなものか、十分なのかどうか、色々分からないですし、実は(知ってる曲とはいえ)パートは最初のリハーサルまで手に入らないのでちょっとなんとも言いがたいですが、根拠はとにかく楽しみです。

ソロのピアノの方も考えることすることだらけで、そちらも大切ですがやっぱりオーケストラで弾かないと。
今年もやっと始動、と実感しています。また機会がもらえて本当に有難いです♪
気合い入れてくぞ~


今日の一曲: コダーイ・ゾルターン 「ハーリ・ヤーノシュ」組曲 第2楽想「ウィーンの音楽時計」



さっそく紹介です。「ハーリ・ヤーノシュ」組曲のなかでも単独で一番知られている楽章ではないでしょうか。
(組曲のもととなったあらすじはまた今度・・・とりあえず処置でwikipediaにリンクしときます。)
他の楽章がハンガリー色が多い中、かなり色彩もスタイルも違った感じのこの曲。

音楽時計、というのはヨーロッパの広場などにある定時になると音楽が鳴ったり人形が動いたりする機械時計の時計のことを指している、という理解でよろしいでしょうか(メルボルンでもありますね、メルボルン・セントラルの)。
少なくとも曲を聴く限りではそうだと思います。

チャイムのようなチェレスタ、ピアノ、鉄琴などの音、おもちゃのようなトランペットやホルン、明るくかわいらしい色彩、もう「くるみ割り人形」の世界ですよね♪(でも色彩はどっちかというとレスピーギ風かな)
こじんまりしたスケールにこの精密さ、正確さ、たまらないです。

ハーリ・ヤーノシュって割とお国巡りみたいなところがあるのですが、この「ウィーンの音楽時計」は普段住んでる人がみた感じではなく、遠くから来てこういう細工というか芸術を初めて見た!すごい!みたいなフレッシュな感動とわくわくが伝わってくるのがいいですね。(ストーリーテラーとして優秀ですね、主人公は。マルコ・ポーロをなんか連想します)
旅行で実際に新しいことを見るのも好きですが、音楽でその驚きを味わうのも大好き。
そんな魅力にあふれたこの曲(とその中でのチェレスタ&ピアノのタッグ)をぜひ聴いてみてください~

自分が持ってる展覧会の絵+ハーリ・ヤーノシュ+キージェ中尉のCDが見つからなかったので火の鳥+ハーリ・ヤーノシュ+キージェ中尉の組み合わせのにしてみました。おとぎ話っぽいつながりで、なかなかこれもいいコンビネーションですね。

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