×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
まず結論から: 私が弾くことになるチェレスタは修理されていない=今年もポンコツなようです。
行ってきましたユースオケのリハーサル!
今日は調整・変則スケジュールなので欠席者も多かったですが主にハーリ・ヤーノシュでなんとか解決できたこといろいろありました。
それにしても今年になって指揮者さんが変わった(というか一年ゲスト指揮者を迎えるという体制になりました)ことである程度のメンバーチェンジはあると懸念してましたが面識があるのが今日出席していた中ではたったの2人!というびっくりな結果に。
ユースオケっていろいろな事情で毎年メンバーが卒業したり入ってきたりで強い楽器とかオケ全体の水準が常に変わるものなのですが、今回は自然な変動の域をちょっと超えているので大丈夫かな・・・と。
その反面、高校卒業近く~大学生くらいの奏者って(私がこういう物言いをする立場であるかはちょっとおいといて)とっても音楽的な成長が速い時期で、特に大学での経験や、それからこうやってユースオケでリーダーなどのポジションを任されるようになったりで頭角を現したり、これからまた良い方向に向かって行くことは期待されます。
特にちょっとだけ面識のある、ダフニスの時に第2オーボエを吹いてた男の子は今回のコンサートではハーリ・ヤーノシュでちょこちょこソロのある第1オーボエを任せられていて、結構大役なので密かに応援してたりします。
今日のリハーサルは主にハーリ・ヤーノシュでした。30分もしない曲ですし、ものすごく聴いてて楽しい曲なのですが、これがなんだか一筋縄では行かなさそう。
(ピアノパートはちなみにまだ誰が弾くか決まってないようです。ショスタコには2人もハープ要るけど大丈夫かな?)
ピアノパートも見た感じそうなんですが、たまーに上手く書かれてない、というよりは特定の楽器にとって弾きやすく書いてないパッセージがちらほらあるんですよね。木琴とか、ホルンとか、シンバルとか、ちょこちょこと。
打楽器はたまに楽譜に書いてあることが不十分で奏者から奏者に(先生から生徒に)実戦経験で伝えてくテクニックがあるようですが、それがシンバルのパートに垣間見れたり(第4楽章だったかな)。
あ、あとハーリ・ヤーノシュはリハーサルの時に「じゃあここから始めよう」という印の番号の振り方がだいぶめちゃくちゃなようで(汗)私の弾いてる第2楽章は間違いようがないやつなんですが、奏者の好みから言えば頻度は少ないよりも多い方がいいですよ。
あとはたまに管楽器(とくにホルン?)であるんですが複数の奏者が一緒の長いメロディーなどを吹いてるときにどうしても途切れちゃいけない!という場合に一人ずつブレスの位置をずらすことがあるんですが、それをリハーサル中にちゃんと決めなくちゃいけなくてなんだか改まった感じになっちゃったのが面白かった(今回リハーサルを担当したのはこのリハーサルのみ担当の弦楽器奏者の指揮者さんなんですが、管楽器の人なら「勝手に(or適当に)あとでやって」ってなったかもなあ、と)
それから途中でソロでメロディーを弾いてる楽器に弦のピチカートを指揮者なしで合わせる練習も面白かったです。ユースではたまにやるんですけどね、アンサンブルの鍛錬として。(ピチカートはずれるとすぐわかるので大事)私もちょっとこっそり自分の楽器の下でリズム合わせてましたが相手の音を聞くいい練習になります。
それからショスタコもやりましたよー、第2楽章の最初から途中まで(なので私は結局弾かなかったのですが)。
ユースオケのサマーキャンプでこの曲に出会ってからなんと12年強。今日リハーサルした部屋はまさにこの曲を私が初めて弾いた同じ場所で。ただ居る場所は部屋の反対側。
あの時はチェロでしたが今でも弾いた部分はチェロパートかなり覚えてます(まあスコアも持ってますしね)。
第2楽章っておそらくこの交響曲で一番難しい楽章ですが、たどたどしい中すでに鬼気迫るものもありました。
12年前も最初のフルリハーサルはこんな感じだったのかなあ、なんて思いながら。
そういえば今回は欠席者がいたのでまだあれでしたが、次回から耳栓必要ですね、絶対。あのかなりクローズドな環境で打楽器が本気の本気を出すとは考えにくいですが本当に当日まで実際の演奏場所ではリハーサルできないのでそうセーブばっかりもしてられないかな・・・難しいところです。
ということで期待・疑問入り交じった初リハーサル。
次回は2週間後、実際にコンサートで指揮する方とのリハーサルがあります。
その前と後にちょっと間があく時期があるのですが、結構難しいこのレパートリーがなんとかまとまるといいな、と思います。
あとはハープとピアノもなんとか一緒に(汗)
そしてどんな形であれ、12年の時を経てショスタコーヴィチの交響曲第11番に再会できたのは嬉しいです。
色々言いたいこと話したいこといっぱいの曲ですが少しでもここで消化できたらなあ、と思います。
今日の一曲: カミーユ・サン=サーンス 「動物の謝肉祭」より「森の中のカッコウ」
前々回コダーイやったんで、そしてショスタコももうちょっと待ちたいので今日は前々から紹介してみたいな、と思った曲を。
サン=サーンスの「動物の謝肉祭」といえばチェロとピアノの「白鳥」がダントツに有名で、そしてフィナーレもディズニーの「ファンタジア2000」に取り上げられたり、フィナーレや「水族館」など一部の楽章がテレビなんかでもちょこちょこ使われたりして聴かれる機会も多いですが他はあんまり・・・なイメージも。
そもそも「動物の謝肉祭」は元々はオケ曲でなく、ピアノ2台と比較的小さなアンサンブル(楽器編成はwikipediaに)から成る曲で(でも後にオケ曲として演奏される版もあります)。あと指揮者、そして演奏と共に詩(Ogden Nashのものが英語では有名)を読む語り手がいる場合もあります。
内容はユーモアに溢れていて・・・というかパロディー、皮肉のオンパレード。批評家や身の回りの人物や自分までもを標的にしてカリカチュアにしてしまう、という。
個々の楽章については個別に紹介したいのですが、音楽でジョークを飛ばすやりかたが割とわかりやすくできていて、なんか音でジョークを作る基本みたいなところも多々あります。
そんな中でもまた違ったユーモアを見せるのがこの「森の中のカッコウ」。ピアノとクラリネットのデュエットの曲です。
ピアノは森の中を表す和音の連なりをずっと弾いて。これがさすがフランス!といいますか、他のサン=サーンスの作品でも見られるシンプルで美しいハーモニーの連なりです。
で、クラリネットはカッコウの鳴き声で合いの手を入れる、という。本当に「カッコウ」の繰り返し。
この曲の何が面白いって、生演奏だとクラリネットがアドリブカッコウをやらかしてくれるところです(笑)
調子を変えてみたり「カッコウ、カコカコカコカコ」とか増やしてみたり(でも実際にカッコウはホトトギスの仲間ですしそういう風に鳴くこともありますよね)、とにかくここは奏者のユーモアのセンスに任せたフリーダムゾーン発動です!あくまでも最初は普通に始めるところがミソ(笑)
私の持ってる録音はレナード・バーンスタインが指揮・語り(オリジナル)をつとめている録音なのですが、カッコウは100%楽譜通りに吹いてます。
ただ!この録音は曲の解説がものすごくわかりやすいのと、あとなんと「白鳥」をチェロでなくコントラバスが担当してたり、若い音楽家達(そのうち例えばコントランバスのゲイリー・カー(当時20歳)は後に偉大な奏者として知られるようになっています)を集めた演奏だったり、ものすごく面白くておすすめな録音です。
さらにカップリング曲がプロコフィエフの「ピーターと狼」で、どちらも子供向けにも良い曲ですね~
今探してみたら全く同じCDはないものの、私の持ってる上記2曲にさらにブリテンの「青少年のための管弦楽入門」が同じくバーンスタインの語りで入ってる、これは合わせるとオーケストラの各楽器の音とかオケ全体の魅力、音楽的なユーモアの表し方がものすごくわかりやすく聴ける、という3曲を一枚で楽しめる最強のCDに仕立て上げられてるじゃないか!
ということでリンクしますね(笑)
カッコウは是非ちょっとカジュアルな場での生演奏を、そして「動物の謝肉祭」全体としては上記CDをどうぞ。
行ってきましたユースオケのリハーサル!
今日は調整・変則スケジュールなので欠席者も多かったですが主にハーリ・ヤーノシュでなんとか解決できたこといろいろありました。
それにしても今年になって指揮者さんが変わった(というか一年ゲスト指揮者を迎えるという体制になりました)ことである程度のメンバーチェンジはあると懸念してましたが面識があるのが今日出席していた中ではたったの2人!というびっくりな結果に。
ユースオケっていろいろな事情で毎年メンバーが卒業したり入ってきたりで強い楽器とかオケ全体の水準が常に変わるものなのですが、今回は自然な変動の域をちょっと超えているので大丈夫かな・・・と。
その反面、高校卒業近く~大学生くらいの奏者って(私がこういう物言いをする立場であるかはちょっとおいといて)とっても音楽的な成長が速い時期で、特に大学での経験や、それからこうやってユースオケでリーダーなどのポジションを任されるようになったりで頭角を現したり、これからまた良い方向に向かって行くことは期待されます。
特にちょっとだけ面識のある、ダフニスの時に第2オーボエを吹いてた男の子は今回のコンサートではハーリ・ヤーノシュでちょこちょこソロのある第1オーボエを任せられていて、結構大役なので密かに応援してたりします。
今日のリハーサルは主にハーリ・ヤーノシュでした。30分もしない曲ですし、ものすごく聴いてて楽しい曲なのですが、これがなんだか一筋縄では行かなさそう。
(ピアノパートはちなみにまだ誰が弾くか決まってないようです。ショスタコには2人もハープ要るけど大丈夫かな?)
ピアノパートも見た感じそうなんですが、たまーに上手く書かれてない、というよりは特定の楽器にとって弾きやすく書いてないパッセージがちらほらあるんですよね。木琴とか、ホルンとか、シンバルとか、ちょこちょこと。
打楽器はたまに楽譜に書いてあることが不十分で奏者から奏者に(先生から生徒に)実戦経験で伝えてくテクニックがあるようですが、それがシンバルのパートに垣間見れたり(第4楽章だったかな)。
あ、あとハーリ・ヤーノシュはリハーサルの時に「じゃあここから始めよう」という印の番号の振り方がだいぶめちゃくちゃなようで(汗)私の弾いてる第2楽章は間違いようがないやつなんですが、奏者の好みから言えば頻度は少ないよりも多い方がいいですよ。
あとはたまに管楽器(とくにホルン?)であるんですが複数の奏者が一緒の長いメロディーなどを吹いてるときにどうしても途切れちゃいけない!という場合に一人ずつブレスの位置をずらすことがあるんですが、それをリハーサル中にちゃんと決めなくちゃいけなくてなんだか改まった感じになっちゃったのが面白かった(今回リハーサルを担当したのはこのリハーサルのみ担当の弦楽器奏者の指揮者さんなんですが、管楽器の人なら「勝手に(or適当に)あとでやって」ってなったかもなあ、と)
それから途中でソロでメロディーを弾いてる楽器に弦のピチカートを指揮者なしで合わせる練習も面白かったです。ユースではたまにやるんですけどね、アンサンブルの鍛錬として。(ピチカートはずれるとすぐわかるので大事)私もちょっとこっそり自分の楽器の下でリズム合わせてましたが相手の音を聞くいい練習になります。
それからショスタコもやりましたよー、第2楽章の最初から途中まで(なので私は結局弾かなかったのですが)。
ユースオケのサマーキャンプでこの曲に出会ってからなんと12年強。今日リハーサルした部屋はまさにこの曲を私が初めて弾いた同じ場所で。ただ居る場所は部屋の反対側。
あの時はチェロでしたが今でも弾いた部分はチェロパートかなり覚えてます(まあスコアも持ってますしね)。
第2楽章っておそらくこの交響曲で一番難しい楽章ですが、たどたどしい中すでに鬼気迫るものもありました。
12年前も最初のフルリハーサルはこんな感じだったのかなあ、なんて思いながら。
そういえば今回は欠席者がいたのでまだあれでしたが、次回から耳栓必要ですね、絶対。あのかなりクローズドな環境で打楽器が本気の本気を出すとは考えにくいですが本当に当日まで実際の演奏場所ではリハーサルできないのでそうセーブばっかりもしてられないかな・・・難しいところです。
ということで期待・疑問入り交じった初リハーサル。
次回は2週間後、実際にコンサートで指揮する方とのリハーサルがあります。
その前と後にちょっと間があく時期があるのですが、結構難しいこのレパートリーがなんとかまとまるといいな、と思います。
あとはハープとピアノもなんとか一緒に(汗)
そしてどんな形であれ、12年の時を経てショスタコーヴィチの交響曲第11番に再会できたのは嬉しいです。
色々言いたいこと話したいこといっぱいの曲ですが少しでもここで消化できたらなあ、と思います。
今日の一曲: カミーユ・サン=サーンス 「動物の謝肉祭」より「森の中のカッコウ」
前々回コダーイやったんで、そしてショスタコももうちょっと待ちたいので今日は前々から紹介してみたいな、と思った曲を。
サン=サーンスの「動物の謝肉祭」といえばチェロとピアノの「白鳥」がダントツに有名で、そしてフィナーレもディズニーの「ファンタジア2000」に取り上げられたり、フィナーレや「水族館」など一部の楽章がテレビなんかでもちょこちょこ使われたりして聴かれる機会も多いですが他はあんまり・・・なイメージも。
そもそも「動物の謝肉祭」は元々はオケ曲でなく、ピアノ2台と比較的小さなアンサンブル(楽器編成はwikipediaに)から成る曲で(でも後にオケ曲として演奏される版もあります)。あと指揮者、そして演奏と共に詩(Ogden Nashのものが英語では有名)を読む語り手がいる場合もあります。
内容はユーモアに溢れていて・・・というかパロディー、皮肉のオンパレード。批評家や身の回りの人物や自分までもを標的にしてカリカチュアにしてしまう、という。
個々の楽章については個別に紹介したいのですが、音楽でジョークを飛ばすやりかたが割とわかりやすくできていて、なんか音でジョークを作る基本みたいなところも多々あります。
そんな中でもまた違ったユーモアを見せるのがこの「森の中のカッコウ」。ピアノとクラリネットのデュエットの曲です。
ピアノは森の中を表す和音の連なりをずっと弾いて。これがさすがフランス!といいますか、他のサン=サーンスの作品でも見られるシンプルで美しいハーモニーの連なりです。
で、クラリネットはカッコウの鳴き声で合いの手を入れる、という。本当に「カッコウ」の繰り返し。
この曲の何が面白いって、生演奏だとクラリネットがアドリブカッコウをやらかしてくれるところです(笑)
調子を変えてみたり「カッコウ、カコカコカコカコ」とか増やしてみたり(でも実際にカッコウはホトトギスの仲間ですしそういう風に鳴くこともありますよね)、とにかくここは奏者のユーモアのセンスに任せたフリーダムゾーン発動です!あくまでも最初は普通に始めるところがミソ(笑)
私の持ってる録音はレナード・バーンスタインが指揮・語り(オリジナル)をつとめている録音なのですが、カッコウは100%楽譜通りに吹いてます。
ただ!この録音は曲の解説がものすごくわかりやすいのと、あとなんと「白鳥」をチェロでなくコントラバスが担当してたり、若い音楽家達(そのうち例えばコントランバスのゲイリー・カー(当時20歳)は後に偉大な奏者として知られるようになっています)を集めた演奏だったり、ものすごく面白くておすすめな録音です。
さらにカップリング曲がプロコフィエフの「ピーターと狼」で、どちらも子供向けにも良い曲ですね~
今探してみたら全く同じCDはないものの、私の持ってる上記2曲にさらにブリテンの「青少年のための管弦楽入門」が同じくバーンスタインの語りで入ってる、これは合わせるとオーケストラの各楽器の音とかオケ全体の魅力、音楽的なユーモアの表し方がものすごくわかりやすく聴ける、という3曲を一枚で楽しめる最強のCDに仕立て上げられてるじゃないか!
ということでリンクしますね(笑)
カッコウは是非ちょっとカジュアルな場での生演奏を、そして「動物の謝肉祭」全体としては上記CDをどうぞ。
PR