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前回のエントリーに拍手ありがとうございます。
最近ちょっとピアノを増やしたり仕事もコンスタントに忙しかったりで疲れていたり、頭が痛かったり(今)でちょっと更新停滞気味。
でもそろそろいい加減やらなきゃ、と思ったので久しぶりに楽器と性格の企画です。
恒例のおことわり:
1)これらの性格分析は私個人の観察と楽器の特性から導き出したものです。
2)あんまり真剣にとらないでいただけると嬉しいです。それなりに分析はしてますが、とりあえずネタということで。
3)メルボルン発データなので環境要因があると思われ日本人の場合どうなっているかは未知です。
4)個人攻撃、誹謗中傷は全く意図していません。
バイオリンは元々やらないかも・・・と思ってたのです。
なぜかというと弾いてる人口と楽器に出会う機会が桁外れに多いのと、それから本人の意思以外のきっかけで始めることが多い、ということからこういうステレオタイプみたいなのを考えるのには向いてない、と思ったのです。
割と楽器を人に割り当てるときでもなんとなく、で選んじゃう確率が高かったり。
でも割り当てをやってきて後ろ向きに見てみるとちょこちょこ共通点があったり、少しばかり傾向が見えてきたり。
まず思うのはバイオリニストって器用じゃないとつとまらないような。
なんといっても機動力が高い(頭の回転の速さも求められるかな)楽器で、その技巧を見せびらかすことが求められる曲ももちろん多い。レパートリーも多岐にわたりますし、もちろんその活躍はクラシックにとどまらずジャズ、民族音楽などでも使われる楽器。
そしてクラシックの中でもソロ・オケ以外での室内楽で本当に色んな楽器の組み合わせでバイオリンは登場するので、臨機応変に、器用に動く楽器なんですよね。
(余談ですが私が今までやってきた楽器割り当てでは特に「変身」「変装」などをスキルとして持ってるキャラがバイオリンに集まっちゃったりするんです)
そしてソロで弾いたりすることも多いながらもやっぱり社交的な楽器だと思うんです。
先ほど室内楽でいろんな楽器とお仕事をする、と書きましたが、なんたってオケにいれば20人を超えるバイオリニストがいるわけで、これは他の楽器と比べてもダントツに多いです。
ボウイング(弓の動かし方)もみんなそろってなきゃいけないですし、バイオリンというセクションで音を合わせるためにやっぱり周りに普段から合わせたりすることが多かったり。
人数が多いからバイオリンクラス、とか授業をやってもフィードバックが活発だったりするようです。
でもその大人数の中の個人、個人の集まりとしての集団、を考えるのもバイオリンは面白い。
よく言われることですがソロでの弾き方と室内楽での弾きかた、オケでの弾き方はどの楽器も違います。でもバイオリンみたいに集団で弾いていても決して個を消しているようには感じなくて、ごく自然に周りと合わせるんですよね。
もともとバイオリンって楽器や奏者の個性がものすごく強いんです。(楽器も世界に一つ、ですからねー)それが集まってまた別の生き物になるのはやっぱり面白いです。
バイオリンはたいていどこでもメロディーを弾く楽器です。目立って当たり前、主役で当たり前・・・だったりするのですが同じパートを何人もで弾いてるのでどうしても後ろの方に座ってる奏者とか、前の奏者に頼り気味になったりするのも弦楽器、特にバイオリンの特徴。変に思い詰めすぎず、ちゃっかりしたところがあるのもバイオリンの器用さと世渡り・・・っていうことなのかしら。
バイオリニストと楽器は(他の楽器よりもかなり高レベルな意味で)恋人同士、と私は思ってます。
先ほど書きましたが楽器も奏者も個性が強いのでそれはもう生き物と生き物のつきあいなのです。
よく名器としてストラディバリウスがあげられますがどんな名器でも奏者との相性はあって必ず合うとは限らないのです。
大学にいる間もバイオリン友達は複数回楽器を変えたり(前のを売って新しいの買ったり)してる人が多かった気がします。良い楽器でもそれより自分に、というか「今の自分のステージ」に合うものを探してるのです。運命の楽器に出会うのは本当に難しい。
・・・といったところで「人間の」恋人選びにこれがどれだけ当てはまるかは不明です(笑)
あとバイオリンは大人数のなか一定の確率で「天才型」(仮)の奏者がでるイメージがあります。
直感・感性に優れていて、技巧もものすごくて、頭の回転も速くて飲み込みもよくて、聞いた途端天才だと分かるような表現力もあって。若い内から成長も速かったり。
でも他の奏者に合わせたりすることだったり社交的なことが少し苦手だったり(教えることも苦手だったり)で、ソロでなんとかやっていこうとする孤高の奏者。
他の楽器でもこういうスター的・孤高の天才芸術家的なタイプの奏者はもちろん出ますが全体の人数が多いのと、あと他のなんらかの理由でバイオリンにおいての例が突出する気がします。
(ピアノもそうですよね、メジャーどころの、ソロレパートリーな結果はソリストとしてスター扱いしやすいといいますか。あと子供の時に天才児として扱われやすいですね、この2つの楽器は)
・・・と、あくまでイメージですがなんだかんだでやっぱりあるんですよね、傾向が。あれだけ大きい集団なのに。
この楽器と性格シリーズ、今回が最後でなくピアノもちょっと書いてみようと思ってます。
ピアノはオーケストラのレギュラーメンバーではないですし、今日このエントリーの最初に書いたバイオリンと同じ理由で書かないかなーと思ってたんですがピアノもちょこちょこあるようなので。
なので次回いつになるか分かりませんが最終回、書くと決めたからにはちゃんとまとまるようにしようと思います。
今日の一曲: ジャン・シベリウス バイオリン協奏曲 第3楽章
以前チェリストにとっての「神」協奏曲はドヴォルザーク、と書きましたがバイオリニストにとっての「神」協奏曲はおそらくこれだと思います。
シベリウスのバイオリン協奏曲はとにかくバイオリニストに愛されている!技巧こそそんなに派手じゃないものの音楽的な魅力、シベリウスならではの音楽の性格が本当に満たされる感じです。
全体的にも「タピオラ」とか「フィンランディア」とか、交響詩みたいな性格があるなかもちろん主役はソロのバイオリン。雄弁な英雄であり賢者であるような、そんな語り手みたいな役割。語って歌って踊って楽器を縦横無尽に弾き回ります。
北欧らしい冷たさと情熱の熱さを兼ね備えた音楽ですが、特に第3楽章はスラヴ界隈、ヨーロッパの東部の民族音楽を思わせますね。ロシアの音楽に通じるところのある土臭さと重めのステップ。
バイオリンは高音楽器ですがこの楽章では冒頭からそのgutsyなG弦の低音が気持ちいいです!それはソロバイオリンだけじゃなくてオケのバイオリンセクションも負けず。
あとティンパニの音がね、また民族舞踊的でいいんですよ(笑)ホルンもシベリウスにかかると角笛っぽいと思うのは気のせいでしょうか。
そしてやっぱり演奏に愛を感じるんですよね。ものすごーく楽しくてものすごーく充実する、ものすごーく難しくてもやりがいがある、素晴らしい曲だっていうのが音楽だけでなく演奏からも伝わってくるのです。
私が(父に)買ったのはフランク・ペーター・ツィンマーマンの演奏。全体的にちょっとクールさがあるかっこいい演奏です。
他にもたくさんの素晴らしい奏者が録音を残しているのでとにかくアタックしてみるのをおすすめします♪
(リンクしたのはオイストラフの演奏。これも聞いてみたいなあ!というか一通り聞き比べたい・・・)
(でも頭の中ではこの曲を「この方がバイオリニストで弾いたら絶対すごい!」と割り当てた方の演奏を想像するのが一番テンションが上がるのです。聴覚だけでなく視覚でも再現できたらなあ!)
最近ちょっとピアノを増やしたり仕事もコンスタントに忙しかったりで疲れていたり、頭が痛かったり(今)でちょっと更新停滞気味。
でもそろそろいい加減やらなきゃ、と思ったので久しぶりに楽器と性格の企画です。
恒例のおことわり:
1)これらの性格分析は私個人の観察と楽器の特性から導き出したものです。
2)あんまり真剣にとらないでいただけると嬉しいです。それなりに分析はしてますが、とりあえずネタということで。
3)メルボルン発データなので環境要因があると思われ日本人の場合どうなっているかは未知です。
4)個人攻撃、誹謗中傷は全く意図していません。
バイオリンは元々やらないかも・・・と思ってたのです。
なぜかというと弾いてる人口と楽器に出会う機会が桁外れに多いのと、それから本人の意思以外のきっかけで始めることが多い、ということからこういうステレオタイプみたいなのを考えるのには向いてない、と思ったのです。
割と楽器を人に割り当てるときでもなんとなく、で選んじゃう確率が高かったり。
でも割り当てをやってきて後ろ向きに見てみるとちょこちょこ共通点があったり、少しばかり傾向が見えてきたり。
まず思うのはバイオリニストって器用じゃないとつとまらないような。
なんといっても機動力が高い(頭の回転の速さも求められるかな)楽器で、その技巧を見せびらかすことが求められる曲ももちろん多い。レパートリーも多岐にわたりますし、もちろんその活躍はクラシックにとどまらずジャズ、民族音楽などでも使われる楽器。
そしてクラシックの中でもソロ・オケ以外での室内楽で本当に色んな楽器の組み合わせでバイオリンは登場するので、臨機応変に、器用に動く楽器なんですよね。
(余談ですが私が今までやってきた楽器割り当てでは特に「変身」「変装」などをスキルとして持ってるキャラがバイオリンに集まっちゃったりするんです)
そしてソロで弾いたりすることも多いながらもやっぱり社交的な楽器だと思うんです。
先ほど室内楽でいろんな楽器とお仕事をする、と書きましたが、なんたってオケにいれば20人を超えるバイオリニストがいるわけで、これは他の楽器と比べてもダントツに多いです。
ボウイング(弓の動かし方)もみんなそろってなきゃいけないですし、バイオリンというセクションで音を合わせるためにやっぱり周りに普段から合わせたりすることが多かったり。
人数が多いからバイオリンクラス、とか授業をやってもフィードバックが活発だったりするようです。
でもその大人数の中の個人、個人の集まりとしての集団、を考えるのもバイオリンは面白い。
よく言われることですがソロでの弾き方と室内楽での弾きかた、オケでの弾き方はどの楽器も違います。でもバイオリンみたいに集団で弾いていても決して個を消しているようには感じなくて、ごく自然に周りと合わせるんですよね。
もともとバイオリンって楽器や奏者の個性がものすごく強いんです。(楽器も世界に一つ、ですからねー)それが集まってまた別の生き物になるのはやっぱり面白いです。
バイオリンはたいていどこでもメロディーを弾く楽器です。目立って当たり前、主役で当たり前・・・だったりするのですが同じパートを何人もで弾いてるのでどうしても後ろの方に座ってる奏者とか、前の奏者に頼り気味になったりするのも弦楽器、特にバイオリンの特徴。変に思い詰めすぎず、ちゃっかりしたところがあるのもバイオリンの器用さと世渡り・・・っていうことなのかしら。
バイオリニストと楽器は(他の楽器よりもかなり高レベルな意味で)恋人同士、と私は思ってます。
先ほど書きましたが楽器も奏者も個性が強いのでそれはもう生き物と生き物のつきあいなのです。
よく名器としてストラディバリウスがあげられますがどんな名器でも奏者との相性はあって必ず合うとは限らないのです。
大学にいる間もバイオリン友達は複数回楽器を変えたり(前のを売って新しいの買ったり)してる人が多かった気がします。良い楽器でもそれより自分に、というか「今の自分のステージ」に合うものを探してるのです。運命の楽器に出会うのは本当に難しい。
・・・といったところで「人間の」恋人選びにこれがどれだけ当てはまるかは不明です(笑)
あとバイオリンは大人数のなか一定の確率で「天才型」(仮)の奏者がでるイメージがあります。
直感・感性に優れていて、技巧もものすごくて、頭の回転も速くて飲み込みもよくて、聞いた途端天才だと分かるような表現力もあって。若い内から成長も速かったり。
でも他の奏者に合わせたりすることだったり社交的なことが少し苦手だったり(教えることも苦手だったり)で、ソロでなんとかやっていこうとする孤高の奏者。
他の楽器でもこういうスター的・孤高の天才芸術家的なタイプの奏者はもちろん出ますが全体の人数が多いのと、あと他のなんらかの理由でバイオリンにおいての例が突出する気がします。
(ピアノもそうですよね、メジャーどころの、ソロレパートリーな結果はソリストとしてスター扱いしやすいといいますか。あと子供の時に天才児として扱われやすいですね、この2つの楽器は)
・・・と、あくまでイメージですがなんだかんだでやっぱりあるんですよね、傾向が。あれだけ大きい集団なのに。
この楽器と性格シリーズ、今回が最後でなくピアノもちょっと書いてみようと思ってます。
ピアノはオーケストラのレギュラーメンバーではないですし、今日このエントリーの最初に書いたバイオリンと同じ理由で書かないかなーと思ってたんですがピアノもちょこちょこあるようなので。
なので次回いつになるか分かりませんが最終回、書くと決めたからにはちゃんとまとまるようにしようと思います。
今日の一曲: ジャン・シベリウス バイオリン協奏曲 第3楽章
以前チェリストにとっての「神」協奏曲はドヴォルザーク、と書きましたがバイオリニストにとっての「神」協奏曲はおそらくこれだと思います。
シベリウスのバイオリン協奏曲はとにかくバイオリニストに愛されている!技巧こそそんなに派手じゃないものの音楽的な魅力、シベリウスならではの音楽の性格が本当に満たされる感じです。
全体的にも「タピオラ」とか「フィンランディア」とか、交響詩みたいな性格があるなかもちろん主役はソロのバイオリン。雄弁な英雄であり賢者であるような、そんな語り手みたいな役割。語って歌って踊って楽器を縦横無尽に弾き回ります。
北欧らしい冷たさと情熱の熱さを兼ね備えた音楽ですが、特に第3楽章はスラヴ界隈、ヨーロッパの東部の民族音楽を思わせますね。ロシアの音楽に通じるところのある土臭さと重めのステップ。
バイオリンは高音楽器ですがこの楽章では冒頭からそのgutsyなG弦の低音が気持ちいいです!それはソロバイオリンだけじゃなくてオケのバイオリンセクションも負けず。
あとティンパニの音がね、また民族舞踊的でいいんですよ(笑)ホルンもシベリウスにかかると角笛っぽいと思うのは気のせいでしょうか。
そしてやっぱり演奏に愛を感じるんですよね。ものすごーく楽しくてものすごーく充実する、ものすごーく難しくてもやりがいがある、素晴らしい曲だっていうのが音楽だけでなく演奏からも伝わってくるのです。
私が(父に)買ったのはフランク・ペーター・ツィンマーマンの演奏。全体的にちょっとクールさがあるかっこいい演奏です。
他にもたくさんの素晴らしい奏者が録音を残しているのでとにかくアタックしてみるのをおすすめします♪
(リンクしたのはオイストラフの演奏。これも聞いてみたいなあ!というか一通り聞き比べたい・・・)
(でも頭の中ではこの曲を「この方がバイオリニストで弾いたら絶対すごい!」と割り当てた方の演奏を想像するのが一番テンションが上がるのです。聴覚だけでなく視覚でも再現できたらなあ!)
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