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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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ほくほくmusic
随分前のエントリーですが数日前に「Musicophilia」のエントリーに拍手いただきありがとうございます~
そういえばこないだ音楽は人間に良い効果も悪い効果も与えうるということを話しましたがMusicophiliaも両方カバーしてますね(悪い効果としては音楽により引き起こされるてんかん発作とか)。

最近さっぱりですねー!
ピアノを弾くにも自分がどう弾きたいか、どう表現するか、形にうまくできず。
絵もスキャンして線を修正したところで色が決まらず。文書きにしてもほぼスタートせず。
でも特別気持ちが沈んでいるということはなく、他の人の作品(および一部自分の作品)を見たり読んだりするのは楽しいですし音楽を聴くのは楽しいし、新しい音楽に出会いたいという気持ちは相変わらずありますし。

要するにアウトプットがだめでインプット向きの状態に入ったようです。
ピアノに関してはもう解釈とか考えてもらちがあかないのでそろそろやらなきゃとおもってた暗譜作業に(弾いたことある曲はほぼ暗譜できてるみたいで安心)。とりあえず仕事に支障がないことでよかった。

そんななかちょうどいいところに日本からの荷物が届きました!
ハイライトは(妹が買った)去年の聖飢魔IIのTribute to JapanミサのDVD、そして自分で買ったface to aceのアルバム3枚(「Fiesta」、ミニアルバム「Fuse」、そして去年でた「Promised Melodies」)。あと父からセゴヴィアによるバッハの作品のギターアレンジのCD。(バイオリンパルティータニ短調のシャコンヌがお目当てなのでした)
いやあほくほくですよ。今日は仕事しながらまずセゴヴィア聴いて、そして夕方に「Fuse」と「Fiesta」を聴きました。
Fuseの弦楽アンサンブルには「おっ」となることも「ん?」となることもありましたが、手元に来て嬉しい曲たくさん。
「Fiesta」はface to aceの曲で聴いたことないような曲もあってなんだか手元にある曲のバランスがとれてきたというか世界が広がってきたというか。
「Promised Melodies」はまだこれから(一部は碓氷峠音楽堂本舗で聴いたことはありますが)。
どうしても大事に聴きたくなるんですよね、face to aceの音楽は。ちゃんと聴いてじっくり味わいたい。

それから同じく今日、妹からのバースデープレゼントのiTunes voucherも届きました。100ドル分。
ネットでしかなかなか見つからないものとかいっぱいあるので慎重に使わないとな、と思いながらまずは去年弾いたトマジのトランペット協奏曲、デザンクロのトランペット協奏曲「Incantation, Threne et Danse」を含むフランスのトランペット協奏曲のCDをダウンロード。
父がトランペットを吹いたことがあるながらも手持ちの音楽はトランペット曲少ないです(もともとのレパートリーの小ささもありますし、オケでの活躍を聴くほうが多いですしね)。トランペットのソロのレパートリーってバロック~古典、20世紀~に分かれてるのが特徴的で、特に20世紀のトランペット音楽は大学に入ってから知り始めたんですよね。
このCDを聴いてもっと知りたい20世紀のトランペット。

他にiTunesで気になってるなーと思うのはいくつかあります。
ショスタコーヴィチのビオラソナタ(つまりビオラ+ピアノ)・・・の、ビオラ+弦楽+チェレスタの編曲があるそうで。ここでチェレスタが入ってくるか!という印象です。元がものすごく好きな曲なので編曲で聴くのはどうかな・・・と思うのですが(あと3つの楽章が1トラックなのも・・・)、でもものすごく知りたい。聴いてみたい。外れてもロスではないような気がする。
それから前回の「今日の一曲」で言及しましたThelonius Monk。クラムの元ネタの'Round Midnight、それからチェレスタが入ってるPannonica、もしかしたらもう1,2曲ほど?アルバムではなくトラックで手元に欲しいです。

そしてこないだ「Celesta」というキーワードでiTunes storeを検索してずーっとみてたのですが、ツィンバロムのための「Psy」という現代音楽のCDがあるみたいで。まだ試聴してないんですけどチェレスタとツィンバロムの入ってるアンサンブル、そして現代音楽におけるツィンバロムの活躍、様々な楽器のタッグにものすごく興味をひかれました。
このキーワード検索で他にチェレスタが様々な分野でどう使われてるか、トラックで拾ってみるのもいいな、と思ってます。

色々地味にできないことがもどかしいけれどある程度時間が経てば、または何らかのきっかけで状態は変わるはずなので、これを機に色々インプット(主に音楽で)を楽しみたいと思います。
コンサートも近いうち聞きにいくはずなのでそちらも。

あ、そうだ。バイオリンとピアノのジャムセッションの曲を決めないと。それについてはまた今度~


今日の一曲: アルヴォ・ペルト 「ベンジャミン・ブリテンへの追悼歌」



こないだThomas' Musicで買ったCDから。
アルヴォ・ペルトは弦楽オーケストラ(そして+α)のために美しい曲を数々残していますが、そのなかでもおそらく一番?有名な曲だと思います。

○○への~という曲一般に言えることですが、捧げられてる相手の名前である程度親しみって湧く気がします。
クラシックにおいて○○に捧げる~という曲が書かれるときは同じ国の偉大な作曲家、同じジャンルだったり、影響を受けたりした作曲家が対象になることが多いのですが、ペルトはエストニアでブリテンはイギリス、と一旦「あれ?」という印象を受けますね。
でもブリテンはショスタコーヴィチやロストロポーヴィチとの親交にみられるようにソヴィエト連邦とも縁が深いので(エストニアはちなみに1940年代からソヴィエト連邦だそうです)、そこら辺のつながりかな・・・あとブリテンは結構旅したと聞いてますし。
でもブリテンが当時すでに国境を越えて高く評価される偉大な作曲家だったことはこの曲の存在でうかがえますよね。

曲自体はあんまり言うことがないです。ミニマルミュージックなのでからくりというか中身は至ってシンプル。
弦楽オーケストラが様々なパーツに分かれてイ短調の音階の音を弾いている、それが曲がゆっくり進むにつれてどんどん下降していく、という。
そして弦楽オーケストラとは別に(西洋の教会で鳴るような、というかかなり楽器化された)鐘の音がときたま聞こえます。
それだけなのに、それだからこそ美しい。ものすごく純粋な印象の音楽。

ちょーっと細かいディテールになりますが最後に弦楽器が全員で一緒の音を弾いているその最後の音が終わった後の余韻に鐘の音の余韻がかすかに聞こえるのが好きです。音の切れ方がやっぱり全然違う。鐘の響き大好き♪

聴いていて自分の心の中でもなにかが沈んでいく、静かになって無になるような音楽。
ペルトの音楽は結構似通っているっちゃあそうですがそれでもやっぱりそれぞれ独特な何かがあります。
結構聴いて知ってるつもりでも、このCDを買って知ってる曲も初めての曲もひっくるめて「買って良かった!」と思いました。是非。

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