忍者ブログ
~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

言葉とか定義とか
前回のエントリーに拍手ありがとうです~
最近ちょこちょこ聖飢魔II関係の検索キーワードも出てきてなんか恐縮です(汗)たまーに言及があります。

今日はうちに車が来ました。
車を購入したほうが、と前から言ってたのですが、最近やっとなんとかすることになって。
といっても私はお金の負担は多いだけで実際の諸々は妹と妹の彼氏に任せっきりで。
でもなんとか中古で良い車買えましたよ~日産のTiida(セダン)、かなり新しいモデルです。
これから運転レッスンを再開して必要なときに使えるようにしないと。

さて、今日はそのことでなく久しぶりにメンタルヘルス関係でちょっと書いてみようと思いまして。
なんとなーく今日、「そういえば躁うつ病っていう病名が使われなくなったのいつだっけ」と思ったんですよ。
おぼろげながら「精神分裂病」という病名が「統合失調症」というのに変わったのと同じくらいじゃなかったかなあ、と。

とりあえず躁鬱病=今で言うところの双極性障害をwikipedia(英語・日本語)で調べてみてもどこからかは書いてない(精神障害の診断と統計の手引き=DSMではどっかで変わってるはずでしょうに)。どういう経緯で正式名称が変わったかも書いていない。
思いつく理由としてはやっぱり一口に「躁」と「鬱」がある精神疾患といってもその種類、各症状の程度は様々で、ここ数十年でタイプ分けも大分細分化された結果「躁うつ病」では表現が正確さに欠けるってことになったのかなあー・・・と。(あくまでも想像ですが)
「躁」と「鬱」の二つくっきり、でなくてその間のグラデーションも含めて、というのが今の見方ということです。

「精神分裂病」→「統合失調症」は英語がSchizophreniaのままだけれど日本語訳が変わった例。こちらははっきりと2002年に変わった、と書いてありますね。言葉をそのまま訳した結果、疾患を適切に表現していなかったり、それが差別や誤解・誤認に繋がったりする、といった訴えが病名が変わったきっかけだそうで。精神が分裂するわけじゃないですからねえ。
(そもそもこのSchizophreniaという言葉が古代の精神医学がベースとなった名称で、必ずしも今の医学に照らし合わせて正しいわけではないですからね・・・この疾患に限ったことではないですが)

化学、生物学、医学あたりの日本語での専門用語って外国語から翻訳された、先ほどのschizophreniaみたいに直訳に近い例もあってたまに不自然だったり意味が不明確・不正確だったりすることもあるんですが、その傾向は精神医学周りで特に強いような気がします。

例えば統合失調症の特徴的な症状と言われる「精神病」、「精神病症状」(Psychosis, psychotic symptoms)はどうにかならないものかなあ、と思います。(これもまた不正確な表現が誤解・誤認を生みかねない例だったり、あとざっくりしすぎじゃないか思うのです)
要するに現実の認識に障害が起こる、幻覚や妄想などの症状の事を指す言葉なのですが。

あと前も書いてますがアレキシサイミア=「失感情症」は違うだろうと。明らかに不正確。
感情がなくなるのではなく感情が認識できない・表現できない現象(=感情が存在しないわけではない)ですからね。
ただまだ一般的にあまり知られてなかったり、分かっていることがそこまで多くなかったり、差別がどうこうという話になりにくいのがあるのかな。問題視はされてなさそうです。

そういえば「食欲不振」としてのAnorexiaと摂食障害である「神経性無食欲症(拒食症)」であるAnorexia Nervosaはちゃんと分けて使うべき、ということがこちらで何回か話になってましたね。
英語だとどうしてもAnorexia Nervosaの事をAnorexiaと略してしまいますし、摂食障害は若い人に関連する深刻な社会問題として話を聞く機会が多いですし(少なくとも症状としての食欲不振よりは)。
ちなみに拒食症の英語の情報サイトなどだと「AN」と表記しているところが見られますね。

あとは「世間一般でざっくりした・誤解された意味で使われて本来の専門用語の意味に対してずれが生じている」例もありますね。ちょっと前にTwitterで流れて来た例だとヒステリーとかノイローゼとか。
こういう疾患に対して正しい知識を持たず「だいたいこんな感じ」くらいの認識でレッテル貼りに使われることが多いからこういうずれが起こるんですかねえ。

・・・で、こういう精神医学の用語の正確さとか表すところとかを調べてたら「あ、そういえばDSM-Vが出るのもう来年じゃん」と気づいて。
DSMは「精神障害の診断と統計の手引き」という精神疾患の分類などを記した、診断の基準となる本で、DSM-Vはその第5版。数年ごとに改訂されているのですが、その第5版を来年出すために今諸々協議・作業が行われているそうです。
毎回改訂の際には新しく「病気」とみなされるようになるものに関して疑問、議論が起こるのですが英語のwikipediaで見てみると今回も結構物議を醸し出しそうです。

あれもこれも病気にして、と言われることが多い DSMですが、私は色々興味深いと思っています。
主観・客観合わせても症状が正確に把握できないことがあったり、症状がにたりかぶったりしたり、どこまで個人差や性格でどこから病気か不明確な精神疾患をなんとか識別して適切な対応・治療にたどり着くよう試行錯誤しながらシステムを作りだしていくこの過程が本当に面白いと思います。こんな難しいことってないと思いますよ。決まったファイナルアンサーなんてないですし、きっと何を同分類しても問題が出たり文句が来たりしますしね(汗)
なんというか、こうやって精神疾患の線引きや分類、研究をすることは大げさに聞こえるかもしれませんが人間が人間の精神・魂・存在と真剣に向き合う一つの形だと思います。

今回の改訂をざっと読んで面白いな、と思ったのは統合失調症のタイプ分けが大きく減る予定だということ(数版比べてみると試行錯誤のすごさが分かります)、パーソナリティ障害の分類法が変わる予定なこと、あと性同一障害や発達障害に関する変更も巷でちょこちょこ話を聞きますね。双極性障害に関しても変更があるみたいなのでそちらも興味深いです。

どうやってか分からないですが(大学の図書館に入りますよね?)第5版が出たら是非見てみたいと思います。できたら一つ前の改訂第4版と比べたりも。できるかなー(汗)


今日の一曲: face to ace 「Missing Word」



こないだ日本から送ってもらった3枚も紹介しなければ!ということでこちらから。
購入したのは 弦楽五重奏とコラボのセルフカバーミニアルバム「fuse」ですが、face to aceのファーストシングルだった曲だそうです、これ(選んでから気づいた)。ACEさん作詩作曲。
そうかーここから始まったのかーとかにやにやしてしまってすみません(汗)

しっとりしている、濃いサウンドがものすごく好きです。それからサビで後ろにきこえるギターが!(他の曲でもこういうのに弱いのですよ私)それから他の楽曲でも見られる回るようなメロディー。
あと弦楽五重奏の使い方に関しては曲によって賛否あるのですが、この曲はオープニングのソロとかチェロのカウンターメロディーとか「moments」がありますね。(ビオラは未だに見つかってません、残念・・・)

face to aceの楽曲で私が好きなのはいつも「色彩」で。それがもうこの曲から、この曲の最初からそこにしっかりあるのがものすごく安心しますし嬉しいですし好きです。

この「fuse」というアルバムは前述のようにセルフカバーで、初期の曲から聴けるのが(最近ファンになった自分には)嬉しいです。
あ、あと「fuse」はジャケットも好きです♪(上のリンク参照)

拍手[1回]

PR
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Comment:
Pass:
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック