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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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今年はフランス音楽カウントダウンだそうです!
前回のエントリーに拍手どうもです~

今日はfacebookからちょっとお知らせが入ってました。
去年の後半豪ABC Classic FMでやっていたClassic 100 Countdown、今年はフランス音楽がテーマだそうです~
さすがに時代くくりではこないだろうな、と思っていたのですがなんと国括り。
投票は8月22日からなのですが、投票用のリストには去年の20世紀カウントダウンである程度ランクインしたフランス音楽を中心にかなりの曲が入っています。今回は楽曲追加は投票の時じゃなくて事前に行う(今できる)とのことなのでちゃんと考えとかなきゃなー・・・

フランス音楽、もちろん自分でもよく弾きますがそれはほぼ全部20世紀のフランス音楽で。
バロック時代にもオペラ、器楽(クラヴサンなど)でドイツ、イタリアなどとはまた違った文化が花開いていましたし、ベルリオーズはオーケストラの発展に多大な貢献をしていますし、サン=サーンス、フォーレ、ビゼーなどももちろん居ます。
ただフランス音楽史の授業で最初の方に習ったのは、クラシック音楽においての主流はどの時代も別のところにあって、独特の文化ながらもフランスが中心となって他の文化に大きな影響を及ぼすようなことが20世紀前はそんなになかった、みたいな事情で。
フランスの国としてのアイデンティティ、音楽文化のアイデンティティというものもいろいろ模索していた時期が長いそうで(ナポレオンの台頭とかとは関連性はあるんですかね)、同時にスペインに憧れてみたりパリ万博以降の東洋傾倒だったり、外の文化をよく取り入れるのも特徴的。

ジャンルで言うとバロック時代のオペラは大きいですし、あとバレエも結構そちらの分野では知られてる作品多いですし(コッペリア、ジゼルなど)、ピアノ音楽は印象派がメジャーですし、あとは20世紀はフランス音楽では木管が大活躍していたり・・・なので投票する人のバックグラウンドで結構票は分かれると思います。そういう意味では今回のカウントダウンはちょっと読めないところもあるかな?

ということでフランス音楽にはそういうおもしろさがあるので今回のカウントダウンはバロックからモダンまでフランス音楽の様々な時代、ジャンル、スタイル、文化を反映するような100曲のリストになるといいな、と思っています。前回のカウントダウンは大分上位偏りましたからねー!

まだ自分が何に票を入れるか、は考えていません。なんらかのメシアン、おそらく複数は確定かな。何らかのドビュッシーとかラヴェルも入れたい。
前述のようにバロック時代が手薄になりがちなのでそちらにも入れたいのですが何せあんまり詳しくない。クラヴサンのための曲とかちょこちょこ聴くんですけどね-(そして将来的にちょっと弾きたいですけどねー)
あとヴァレーズとか、クープランとか、好きな作曲家というのは分かるけど特定の曲どうしよう、と迷うところもいろいろ。

そうやってどうしよう、と考えながら今現在の投票曲リストをスクロールしてると知らない曲も結構ありますね。デュティユーとかミヨーとかダンディとか、ちょこっとだけ聞いたことあるだけど詳しくは知らない作曲家もこうやってリストで(おそらく名曲、比較的ポピュラーと思われる)特定の曲が挙げられているので今後聴くときの参考にしたいです。

さて、投票の時、そしてカウントダウンの終わりにはまたこのトピックでエントリーを書きたいと思いますのでその時はまたよろしくお願いいたします。
前回、今回とカウントダウンのテーマが自分好みでそういう意味では楽しみですが、今回は最後までわくわくなカウントダウンになることを願っています。
続報に期待!


今日の一曲: ヨハン・セバスチャン・バッハ 無伴奏バイオリンのためのパルティータニ短調 シャコンヌ (セゴビアによるギター版)



フランス音楽はまたカウントダウンに近づいた時に改めて。(それでなくても普段からちょこちょこやってますが)
今回はこないだの日本からの荷物に父が入れてくれたCDから。
前々から父が退職したらこのシャコンヌを練習するんだ、という話をしていたのにCDを持っていなかったので早く買いなさいと催促していたらいつのまにか購入していた、という経緯で(きっとレコードでは持ってたと思われ)。

このCDには曲だけではなくバッハのチェロ、バイオリン、キーボードのため曲のギター版が入ってます。
バイオリン、チェロ曲はギターで弾くと比較的楽そうに、独特の間と空間を持って聞こえる反面、キーボード曲のアレンジはギターでは技巧がものすごく細かく大変そう。
でもどれもクラシカルギターの音色の美しさが引き立つアレンジになっています。

このシャコンヌ、タイトルの通りもとはバイオリンのための曲ですが、ピアノ編曲もいくつか(ブゾーニ版、ブラームスによる左手版)、オケ版もいくつかと様々な編曲があります。
バッハの名曲って一つの濃い空間、宇宙を作りだすような圧倒的な存在感があるんですが、このシャコンヌも間違いなくそんな曲の一つ。バイオリンで弾いても、オケで弾いても、ピアノで弾いてもものすごい迫力なのですが、圧倒的に音量の劣るクラシカルギターで弾いてもその存在感は出るのがまたすごい。

調べて見るとこのCDにて編曲・演奏しているギタリストのアンドレス・セゴビアは「現代クラシックギター奏法の父」と呼ばれ、クラシック音楽においてギターを確立したソロ楽器として地位を築いた人物だそうです。(そういえばヴィラ=ロボスについて読んでたら当時ギターは「浮浪者の楽器」とみなされてたって書いてあったもんなー)
今クラシカルギターとしてリサイタルやコンサートがホールで行われるようになったのも彼が演奏技巧を確立し、演奏において楽器・奏者の音楽性を実際に示し、楽器を改善し、そしてこういう編曲でレパートリーを広げた賜物ということだそうです。

セゴビアのギターの音は本当に暖かみがあって最初にCDを通して聴いた時から心を掴まれました。
オリジナルとは違うバッハの世界に是非~
(今回はオールバッハアレンジのCDを紹介しましたがセゴビアはスペインのギター楽曲なども弾いていますのでそちらもお薦めです)

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