×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
今日は地味に苦手なことをちょこちょこ済ませてちょっと心の荷が下りた・・・かも。
運転のレッスンでは駐車場駐車の練習(大変だった!)、あとはリサイタルの録音を友達に頼んだり、その他メールで連絡とったりなんだり(コミュニケーションが若干苦手でうが人に何かを頼むのは特に苦手なのです)。
あと日本での予定も一つ決まったので(飛行機はまだですが)楽しみなことが増えてなにより。
とりあえず日本を楽しみにする前にリサイタルですね。
昨日夜中にちょっとネットで調べ物してたら面白い新聞記事を見つけました。2002年のThe Ageの記事で、メルボルンのバーなどでアブサンの人気が上がってきていることについて書いたもので。
10年前はまだお酒飲んでなかったのでその頃のメルボルンのバーでのお酒の種類事情についてはあんまり分からないのですが今でもどこのバーでもある、というものではないし、置いてあっても「Green Fairy」1種類でカクテルに主に使ってるような印象で・・・でもやっぱり世界各国で禁止された歴史もあって最近までもっと扱ってるお店も少なかったんだろうな、と。
こないだのBirthday Drinksですっかりアブサンが好きになりまして。その時も書いたように強いお酒で高くて飲むのに作法があるためそんないつも飲んでられるもんじゃないですが、渡しにとって特別なときに飲みたい憧れでお気に入りのお酒になりました。
味もそうなんですが背景も合わせて本当に魅力的なお酒だと思います。
ちょっと説明を。
アブサン=Absintheというのは薬草系リキュールで、複数のハーブから作られているお酒です。アルコール度数は50%を越えるものが多く、カクテルの材料になったりもするのですがスピリッツ類のように「割って」飲むことはしないです。
前も書いたのですが、専用のグラスに専用のスプーンを渡して、角砂糖を乗せた上から専用のfountainから氷で冷やした水を滴定(みたいな)して、ある程度白濁したらスプーンで混ぜて飲むのが伝統的な飲み方だそう。(アブサンを角砂糖にちょっと垂らして火を付けるところもありますが、その筋のサイトでは「それは伝統的なやりかたではない」と必ず書いてありますね)
この写真はBirthday Drinksで行ったPolly Barで撮ったもの。あそこは見開き1ページいっぱいもアブサンのメニューがあります。飲み比べてみると味わいが大分違ってまずそれに感動しましたし(飲み比べてみる楽しみが出来て世界が広がります!)、Duplais Verteのまろやかな味わいは素晴らしかった!
そしてアブサンというと歴史的なエピソードが色々あって、飲む人も飲まない人もイメージを持ってるのが面白い。
もともとは半薬用だったものが上流階級のたしなみ(というかさっきの記事によると現実逃避・ストレス発散の意味もあったそうです)になり、そのうち安いものが出回るようになると19世紀のフランスで労働階級や芸術家に愛飲された歴史があるそうです。
そんな歴史の中でもゴッホやボードレール、マネ、ヴェルレーヌなどを溺れさせ狂わせた、そしてアブサンを題材・モチーフとした絵画や映画などが作られた、という話は有名で、今でもアブサンと芸術・狂気はよく結びつけられています。
(そのくせ音楽界にはポピュラー音楽方向で取り扱うまでアブサンは入ってこなかったんですよねー・・・19世紀フランスの作曲家は溺れたり曲を作ったりしなかったのかしら、アブサンで)
それに加えてアブサンの成分であるツヨンが向精神作用を持ち、そのことから世界各国で禁止されるに至った経緯もまたこのお酒に独特のイメージを与えています。アブサンは人を狂わせ幻覚を見せる禁断のお酒で、ちょっとばかり「毒」扱いのようなところもあったり。
ちょこちょこ見るのですがやっぱりあの独特の緑色も強烈な印象を与えるみたいですね(ただし無色のアブサンもあります)。Alchemy Gothicでもエメラルドグリーンから薄緑まで特徴的な色のスワロフスキーを使ってアブサンを連想させてますし。こんな感じで。
味に加えてそんな背景にまつわる話がアブサンを魅力的にしている、というのもそうですし、独特の作法も好きなのですが私はアブサンを飲む環境というか、そういうものが好きだったりします。
アルコール度数高いですし、お値段も高いですし、薬草味けっこうありますし、そういう性質から間違ってもがぶ飲みしないようなお酒ですからね。自然と気取った感じになるのがあんま好きじゃないって人もいると思いますが、先ほど書いたようにアブサンは「特別な機会に」飲むものだと思うので。
で、前友達がシドニーにアブサン専門バーがある、と聞いて調べていたらこういうところで。
このお店では(アブサンの性質から(注文はお一人様につき最低で1杯、最高で3杯と決められているそうです(どうかなあ、3杯飲めるかな-・・・1杯は楽勝だったのですが)。お酒としてではなくアブサンチョコレートとかもあるみたいで読んでて垂涎物。
しかも先ほどのリンクにあるようにアブサン&関連グッズを通販してるんですよ、ここ。見てみると総じて高い!fountain一つで200ドルとか、アブサンも1本で100ドル軽く超えたりしてますし。あと最近角砂糖ってどこで売ってるんだろう・・・
万が一自分がアブサンを家で飲み始めたりした場合一番心配なのはアルコール依存でもコストの問題でもなく、スプーンの多様さだと思います。Googleで画像検索しただけでこんなに!シンプルなものから機能よりデザイン重視のものまで無限のラインアップです。中でもAlchemy Gothicのスプーンとか、あと蝉型のが素敵!使う用だけじゃなくて本気でコレクションし始めそうで末恐ろしい・・・
アブサン、すっかりはまっているんですが、やっぱりたまーに嗜むものにとどめておきたいと思います。
でもやっぱり忘れられない、恋い焦がれる味し、こないだ飲んだ以外のアブサンも試してみたいですしねえ・・・(Duplais Verte飲んだらもうGreen Fairyは飲めないような気もしてきましたし・・・)
また飲める機会を心待ちにしています。
今日の一曲: セロニアス・モンク 「'Round About Midnight」 (バーデン・パウエルによるギター版)
前回アブサンの話をしたとき「今日の一曲」はクラムの「Eine Kleine Mitternachtmusik」でしたね(さっき見たところによると)。この曲のモチーフとなったモンクの「'Round About Midnight」を2つ違うバージョンでこないだダウンロードしたので今日はその中から一つを紹介。
ダウンロードしたのは(1)モンク自身の演奏でも色々ある中ピアノソロのバージョン、そして(2)バーデン・パウエルによるギター&ベース版。(Kronos Quartet版も本当は欲しいのですがまた後ほど。)
今日は(2)を紹介します~
ピアノもギターもできることは結構似てるためソロピアノ版とギター版は割と雰囲気が似ています。前述クラムでも見られるような、一人で考えを巡らせ想像力を羽ばたかせる感じが大人の夜で素敵(笑)
セゴビア、ブリーム、ウィリアムズなど手元に色んなギタリストの演奏がこのごろ集まってきていますが、そのなかでもバーデン・パウエルの演奏は自分の心に一番近いような気がします。なんでしょうね、聞く頻度もそうですが単純に好みの問題で説明がつかないものなんだと思います。
それからベースがいいですね、重くて、木々しいというか(楽器がどんな木でできてるか分かるような音です)。
前も書いてると思うのですが、弦楽器(クラシック内外どっちも)って人間が弾いてるのが分かる、音楽以外の「音」が入るのが好きだったりします。弓の元の部分が弦にがつっと食い込む音だったり、指が弦に触れてつま弾く音だったり、ギターの左手の音だったり。
そういう音楽・奏者との空間の親密さを出す音がこの録音でも良い感じで入ってるのが大好きです。
とにかくバーデン・パウエルのギターが好きで好きでたまらないです。とにかく試聴おすすめ。
リンクしたアルバムならSamba Tristeもかっこいいですよ。
運転のレッスンでは駐車場駐車の練習(大変だった!)、あとはリサイタルの録音を友達に頼んだり、その他メールで連絡とったりなんだり(コミュニケーションが若干苦手でうが人に何かを頼むのは特に苦手なのです)。
あと日本での予定も一つ決まったので(飛行機はまだですが)楽しみなことが増えてなにより。
とりあえず日本を楽しみにする前にリサイタルですね。
昨日夜中にちょっとネットで調べ物してたら面白い新聞記事を見つけました。2002年のThe Ageの記事で、メルボルンのバーなどでアブサンの人気が上がってきていることについて書いたもので。
10年前はまだお酒飲んでなかったのでその頃のメルボルンのバーでのお酒の種類事情についてはあんまり分からないのですが今でもどこのバーでもある、というものではないし、置いてあっても「Green Fairy」1種類でカクテルに主に使ってるような印象で・・・でもやっぱり世界各国で禁止された歴史もあって最近までもっと扱ってるお店も少なかったんだろうな、と。
こないだのBirthday Drinksですっかりアブサンが好きになりまして。その時も書いたように強いお酒で高くて飲むのに作法があるためそんないつも飲んでられるもんじゃないですが、渡しにとって特別なときに飲みたい憧れでお気に入りのお酒になりました。
味もそうなんですが背景も合わせて本当に魅力的なお酒だと思います。
ちょっと説明を。
アブサン=Absintheというのは薬草系リキュールで、複数のハーブから作られているお酒です。アルコール度数は50%を越えるものが多く、カクテルの材料になったりもするのですがスピリッツ類のように「割って」飲むことはしないです。
この写真はBirthday Drinksで行ったPolly Barで撮ったもの。あそこは見開き1ページいっぱいもアブサンのメニューがあります。飲み比べてみると味わいが大分違ってまずそれに感動しましたし(飲み比べてみる楽しみが出来て世界が広がります!)、Duplais Verteのまろやかな味わいは素晴らしかった!
そしてアブサンというと歴史的なエピソードが色々あって、飲む人も飲まない人もイメージを持ってるのが面白い。
もともとは半薬用だったものが上流階級のたしなみ(というかさっきの記事によると現実逃避・ストレス発散の意味もあったそうです)になり、そのうち安いものが出回るようになると19世紀のフランスで労働階級や芸術家に愛飲された歴史があるそうです。
そんな歴史の中でもゴッホやボードレール、マネ、ヴェルレーヌなどを溺れさせ狂わせた、そしてアブサンを題材・モチーフとした絵画や映画などが作られた、という話は有名で、今でもアブサンと芸術・狂気はよく結びつけられています。
(そのくせ音楽界にはポピュラー音楽方向で取り扱うまでアブサンは入ってこなかったんですよねー・・・19世紀フランスの作曲家は溺れたり曲を作ったりしなかったのかしら、アブサンで)
それに加えてアブサンの成分であるツヨンが向精神作用を持ち、そのことから世界各国で禁止されるに至った経緯もまたこのお酒に独特のイメージを与えています。アブサンは人を狂わせ幻覚を見せる禁断のお酒で、ちょっとばかり「毒」扱いのようなところもあったり。
ちょこちょこ見るのですがやっぱりあの独特の緑色も強烈な印象を与えるみたいですね(ただし無色のアブサンもあります)。Alchemy Gothicでもエメラルドグリーンから薄緑まで特徴的な色のスワロフスキーを使ってアブサンを連想させてますし。こんな感じで。
味に加えてそんな背景にまつわる話がアブサンを魅力的にしている、というのもそうですし、独特の作法も好きなのですが私はアブサンを飲む環境というか、そういうものが好きだったりします。
アルコール度数高いですし、お値段も高いですし、薬草味けっこうありますし、そういう性質から間違ってもがぶ飲みしないようなお酒ですからね。自然と気取った感じになるのがあんま好きじゃないって人もいると思いますが、先ほど書いたようにアブサンは「特別な機会に」飲むものだと思うので。
で、前友達がシドニーにアブサン専門バーがある、と聞いて調べていたらこういうところで。
このお店では(アブサンの性質から(注文はお一人様につき最低で1杯、最高で3杯と決められているそうです(どうかなあ、3杯飲めるかな-・・・1杯は楽勝だったのですが)。お酒としてではなくアブサンチョコレートとかもあるみたいで読んでて垂涎物。
しかも先ほどのリンクにあるようにアブサン&関連グッズを通販してるんですよ、ここ。見てみると総じて高い!fountain一つで200ドルとか、アブサンも1本で100ドル軽く超えたりしてますし。あと最近角砂糖ってどこで売ってるんだろう・・・
万が一自分がアブサンを家で飲み始めたりした場合一番心配なのはアルコール依存でもコストの問題でもなく、スプーンの多様さだと思います。Googleで画像検索しただけでこんなに!シンプルなものから機能よりデザイン重視のものまで無限のラインアップです。中でもAlchemy Gothicのスプーンとか、あと蝉型のが素敵!使う用だけじゃなくて本気でコレクションし始めそうで末恐ろしい・・・
アブサン、すっかりはまっているんですが、やっぱりたまーに嗜むものにとどめておきたいと思います。
でもやっぱり忘れられない、恋い焦がれる味し、こないだ飲んだ以外のアブサンも試してみたいですしねえ・・・(Duplais Verte飲んだらもうGreen Fairyは飲めないような気もしてきましたし・・・)
また飲める機会を心待ちにしています。
今日の一曲: セロニアス・モンク 「'Round About Midnight」 (バーデン・パウエルによるギター版)
前回アブサンの話をしたとき「今日の一曲」はクラムの「Eine Kleine Mitternachtmusik」でしたね(さっき見たところによると)。この曲のモチーフとなったモンクの「'Round About Midnight」を2つ違うバージョンでこないだダウンロードしたので今日はその中から一つを紹介。
ダウンロードしたのは(1)モンク自身の演奏でも色々ある中ピアノソロのバージョン、そして(2)バーデン・パウエルによるギター&ベース版。(Kronos Quartet版も本当は欲しいのですがまた後ほど。)
今日は(2)を紹介します~
ピアノもギターもできることは結構似てるためソロピアノ版とギター版は割と雰囲気が似ています。前述クラムでも見られるような、一人で考えを巡らせ想像力を羽ばたかせる感じが大人の夜で素敵(笑)
セゴビア、ブリーム、ウィリアムズなど手元に色んなギタリストの演奏がこのごろ集まってきていますが、そのなかでもバーデン・パウエルの演奏は自分の心に一番近いような気がします。なんでしょうね、聞く頻度もそうですが単純に好みの問題で説明がつかないものなんだと思います。
それからベースがいいですね、重くて、木々しいというか(楽器がどんな木でできてるか分かるような音です)。
前も書いてると思うのですが、弦楽器(クラシック内外どっちも)って人間が弾いてるのが分かる、音楽以外の「音」が入るのが好きだったりします。弓の元の部分が弦にがつっと食い込む音だったり、指が弦に触れてつま弾く音だったり、ギターの左手の音だったり。
そういう音楽・奏者との空間の親密さを出す音がこの録音でも良い感じで入ってるのが大好きです。
とにかくバーデン・パウエルのギターが好きで好きでたまらないです。とにかく試聴おすすめ。
リンクしたアルバムならSamba Tristeもかっこいいですよ。
PR